ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

新聞掲載 しんぶん赤旗日曜版 7/12号

 先日、無事入手できまして*1。何だか個人的にすごく好きというか、嬉しいというか、そんな記事だったのでちょっと触れておきたいなーと。
 写真は「リミット」試写・会見時の、左分けに素敵シャツの上半身カット。イスに座って語っている最中の、斜め上を見上げるような、少し鋭いお顔です。…この頃はまだヒゲないのになぁ(笑)。シルバーの独鈷杵みたいなヘッドのネックレス、も形状がしっかり見えます。全然独鈷杵じゃないや(笑)。
 記事の語尾がですます調なのが、何か不思議というか珍しい記事です。やたら「赤くなって照れる」と云われる未來さん(笑)。インタビューは前半がリミット、後半はちらりと来歴を紹介してから、身体が一番信じられるツール、という未來さんの言葉に繋がります。やっぱり、「気持ちを伝えるには、言葉より、体を動かす方が手っ取り早い」んですね。そりゃあれだけ饒舌で豊かな身体表現だもんなぁ。でも、今まではそこでおしまいだったのが、この記事ではさらに一歩進んでいて。「言葉で気持ちを伝えるのが不得手」だから、「もっと、ちゃんと伝えられなあかんなぁ」と、「これから意識していこう」と、思ってるそうで…わたしすっごくこの言葉が嬉しかったんですよ、何だか勝手に。もしかしたら、会見で武田さんに云われた「何云ってるかわからない」とか、の影響があるのかも知れないですが(笑)。でも、言葉より身体を動かした方が手っ取り早い、と彼本人の言葉で云っていたかどうかはちょっと定かではないですが、そういう印象を多々受ける未來さんが、こういうことを口にしてくれたことが、何だかやけに嬉しかったのです。「言葉で伝える」ことを諦めていないことが、「言葉で伝える」ことを見限っていないことが、わかって、それが嬉しかった。そりゃ得手不得手はあるだろうし、ぴったりの言葉を見つけられなくてじれったくなることはしょっちゅうだろうし、意図とは違う意味に取られてしまうこともあるだろうけど、そんなんだったら身体動かして感じ取ってもらう方がきっと、誤差も少ないのだろうけど、それでもね。だって未來さんの言葉は、あんなに素敵なリズムを孕んでるじゃないですか。あんなに不思議な音を持っているじゃないですか。言葉足らずで誤解されることもあるかもしれない、曲解なんてしようとすればいくらでも出来るものだし、でも、それでもやっぱり、ひとが吐き出す「言葉」はそのひとの中身が色濃く乗っかって、染みこんで、吐き出されるわけで。未來さんの吐き出す言葉には、未來さんの色や匂いやリズムや、そういうものがきちんと乗っかって出てきているわけで。あんな言葉を紡いで吐き出せる人が、「言葉」を見限らないでほしい、と…思うのです。だから、「これから意識していこうと思う」と云ってくれたことが、すごく嬉しかったのです。だって、未來さんの言葉がすごく好きなんだもの。
 …と、そんな一言で何だか嬉しくなってしまった記事なのでした。と同時に、未來さんの生の言葉を聞く…というか、目にする機会がめっきり減ってしまった昨今が少し寂しく感じられるのでありました。インタビューで相手から投げられた言葉に対する応え、ではなく、ゼロから、モリヤマミライのゼロから吐き出される、能動的な言葉が聞きたいよう。パッシブじゃなくてアクティブな言葉が聞きたいよう。

*1:ありがとうございましたー!!