ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

シティボーイズMIX「オペレッタ『ロータスとピエーレ』」@銀河劇場(4/29)

 もう何年目になるかな、ゴールデンウィークの定番、シティボーイズMIXを今年も観てきました。初老の男たち(笑)が汗水垂らし唾飛ばし、必死になって阿呆なことを全力かけて演じているのを文字通り高みの見物しに行ってきましたよ(3階席)。毎年一緒に見に行っている友達と開演前にベーグル齧りながら、あれー前回ここで食べたのって去年? もう1年経ってるってこと!?と光陰矢の如しを実感してみたり*1。今年も無事観にいけてよかった、今年も無事開演してよかった(笑)。細川徹にきたろうで、ただでさえモリヤマ的にも何だかムズムズする感じなのに、さらに今年のゲストはピエール瀧! 毎年もれなく楽しみですが、今年はよけいにニヤニヤします(笑)。毎年、お花が長蛇の列を成すシティボーイズMIXですが、その中に「囚われつかじ」からのお花を見つけてさらにニヤニヤしてみたり。楽しみだなぁ!
 高みの見物席で開演を待っていると、客電が落ちた暗闇の中にいよいよ開演を告げるアナウンスが…って、あれ? これ斉木さんの声じゃないの? 「開演までの間、私の鼻歌をお楽しみ下さい。…ふんふんふんふん、ふ〜ん、ふふ〜ん、ふふふふんふ〜ん、ふふ〜ん♪」…うわぁほんとに鼻歌だよ(笑)。もうここである意味最初のピークを迎えてましたね。しかも鼻歌、チャイコフスキーのピアノコンチェルトなのー!!*2 かなり細かい音まできちんとトレースされてるのー!! ちゃんと盛り上がるのー!!! もう死ぬかと思った、開演前なのに。そして斉木さんひとりで勝手に大盛り上がりの末収束していく鼻歌に続き、華々しく鳴り響く…モーツァルトの「ジュピター」…でジュピターで華麗に幕が上がると、フリルブラウス着た初老の男たちが、紛うかたなきオペレッタを、演じておったのでした…。ピエーレさんはどこ〜♪ピエーレさんはまだかな〜♪と歌っておったさ…。すごかったさ…。オチもヒドかったさ…。
 こんだけやればタイトルはもうクリアーでしょ!とばかりに普通のいつものオープニングが始まり、そこからはめくるめく…いやその前もめくるめいておりましたが、ええとオペレッタではないシティボーイズワールド突入でした。いやぁ面白かった! 下らなそうでいて深遠、かと思えばやっぱり下らなかったり、これ笑っちゃマズいだろう的ヒヤヒヤ感と背中合わせで爆笑したり、むしろそのヒヤヒヤ感をこそ笑って嗤えと云われているような気がしたり。それにしても云いたい放題云ったな! WOWOW放送決まってるのにどうなるのかな、オールカットかな(笑)。
 毎年、e+の特集ページでインタビューが組まれるのですが、そのインタビューがかなりこう、キーワードがちりばめられているというか、むしろその時に出たキーワードを元に細川さんが書いてるというか、インタビューの時点でネタ出ししてるというか(笑)。なので、今年もインタビューを読みながら、ゴマか!とか、え、まさかの白塗り暗黒舞踏!?とか想像していたのですが、うん、やっぱりね! インタビュー最大限に生かされていました(笑)。ゴマだったし、斉木さんvs瀧さんもちゃんとあったし、歌って踊った(笑)し、見たことのない大竹さんはいっぱい見られたし。オペラ座だったかどうかはともかく、仮面の怪人? 凡人?もいたし! 瀧さんは、ラストのトークでも云ってたけど、昔からシティボーイズにいる人みたいな馴染み方で、全く違和感がありませんでした。いやーすごいお腹だった! 見事な腹だった!! 斉木さんは大きいけどスリムな人に見えたもの! あと、絶対見られると信じていたけど、本当に見られました生おじいさん先生。すごいなぁピエール、誰よりも若いのに誰よりもおじいさんだった。
 色々、ネタひとつひとつに、それぞれツボがたくさんあったのですが…言葉で書いても何もおもしろくないんだよな…。「チーパースーパー」とかさ! 1円玉とかさ! オモシロビデオとかさ! バリトンでお尻かじり虫とか、バリトンてじなーにゃとか、砂糖と塩とか、初老の男とか、猫とか息子のリュウタロウとかさー!! あー…とりあえずアレです、WOWOW見て下さい…って感じだわ。ひとつひとつがクッダラナくもオッカシいエンターテインメントで、それを一生懸命、時には吹き出したり時には噛んだり時には手品失敗したりしながら、必死に本気で演じているのがあのオジサマたち、という…最高に贅沢な阿呆です。だんだん、良かった今年も元気だ、という感慨も生まれつつ(笑)。個人的には、軍服のアレがどうしてもORの緑とかわんだーの戦争部分とかと重なって、タマラナイ感じでした…だってサンダーバード帽もわんだー中川みたいなのも出てくるんだもん(笑)。しかも中身が初老の男たちなんだもん〜! 銀河劇場でそんな理由で身悶えしてるのも私くらいでしょうがね!!*3 *4
 シティボーイズMIXといえば映像もまたひとつの楽しみでありまして。そりゃ初老の男たちの休憩時間かも知れませんが(笑)、でもすごく…ヒドいんだ。ヒドさを楽しむものなんだ。去年の、居酒屋で語るきたろう、ももの凄くヒドくて素晴らしかったですが、今年の斉木さんもまたとんでもなくこっぴどくて最高でした。ひっでえええ!!と云いながら大喜び(笑)。あ、中村有志さんの映像も…あの後どうしたんだろうなぁ(笑)。
 ひとつずつの場面*5はそれぞれ独立したストーリー・背景・シーンを持っているんだけど、それが最後のシュールな世界に全部巻き込まれてひとつの収束を迎える、というのは、シティボーイズミックスのいつもの形で、これがあるとああ、終わっちゃうな〜、と寂しい気持ちになるのですが、でもその総括がとても気持ち良かったりもする。アレがあることによって、舞台通してひとつの作品、という感じが生まれてくるんですねー。無理矢理ですけどねー(笑)。そして最後の最後に、タイトル「ロータスとピエーレ」の謎が…解けた、というか…いや、私見てる間はさっぱり気づいてなかったんですが、今思い出してみたら…あああああ!!!と。気づいてしまったのです…うわぁ気づかなきゃよかった残念さだあああ!!(笑)ほんと、あああああ!!……あーあ…という感じですよ。愛しいなぁ(笑)。
 えーと、とりあえず、玄関の前に冷えた泥団子があっても、言い値は払わないように気をつけます。あとお土産に歌舞伎揚げは避けます。
 来年も楽しみにしております☆
 あ、チラシの中にこんなのを見つけました。
http://ash-d.jp/home/cn11/muro-tsuyoshi.html

 っていうかムロさんてアッシュ&ディー所属になったんですねー知らなかった! 

ムロツヨシプロデュース muro式 vol.1
ショートストーリーオムニバス「幾−キ−」

演出:ムロツヨシ
脚本:内田けんじ/ますもとたくや/ヨーロッパ企画/ムロツヨシ
出演:本田力/永野宗典/ムロツヨシ

2008年7月30日〜8月3日 新宿・THEATER BRATS

一般発売:2008年5月24日(土)前売2800円/当日3000円
※整理番号付自由席

(以上チラシより)

 へー! へーーー!! 五右衛門東京と大阪の間に…なんちて(笑)。

*1:その前には1週間くらい通いましたけどね

*2:どうやら日替わりだったようですが

*3:いえ大竹さんの軍服姿はそりゃ身悶えモンでしたよハイ

*4:大竹まことは常にマイ「結婚したい男」ランキングトップ3です

*5:コント、とも云いきれないし、ネタというのも何だかだし、