ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

雑誌掲載 papyrus

 ないかなーと思いながら探したらあった、いつもの早売り本屋さん。表紙はモノクロの岡田准一さんです。分厚くて読み応えありまくりそうなのに、ちゃんと読み込む時間がないのが悔しい感じの雑誌。文芸とエンターテインメント系、音楽が混在しているのが面白い。
 未來さんは96〜97ページ、見開き2ページでの掲載です。ベージュニットのロングマフラーなしバージョン、みたいなスタイリングの、かなりアップの写真が1ページ、インタビュー1ページです。左目がすっきりしてるのが何か久々な気がしてしまう(笑)けど、この衣装の日って確か軒並み左目一重の写真なんですよね。良く寝た翌日だろうか。ちょっとふてぶてしい感じの表情がたまらないです。いやそんな気ないとは思いますが(笑)。…しかししげしげと見てしまいますが、徹子さんが思わず口にしちゃったの、わかるな〜。バランスが宜しい。良く出来ている。いい顔してる。
 インタビューはスマイルメインなんですが、今まであまり出てこなかった言葉が切り取られてクローズアップされている印象が新鮮です。スマイラーズを「抱き枕にして寝たいくらい、近くにいたかった」という未來さん、「がんばれ!」とか見ちゃうと、もう…ね。うんうん! 抱っこ(というかタックル?)しまくってたもんなぁ! 修平役を、自分の持っている身体や言葉のリズムをしっかり表現して演じたかったと云う未來さん。それこそが、陣内監督曰く「躍動する肉体」であり、作品の持つ疾走感やテンポ、ぐいぐい突き進むリズムを、さらに引っぱっていったんだと思います。スマイラーズだけじゃなくて、映画全体も修平先生が引っぱって進んでいったものね。色々ハチャメチャなコトは多々起こる映画だけど、画面一杯に躍動する未來さんの身体が、ポンポン飛び交うテンポいいセリフが、多少のツッコミどころもひっくるめてアリかもね、と思わせてくれる。だって、あんな非現実的に動く身体がリアルにあるんだもん、少々の「ありえねー!」くらい、あり得ちゃうかも知れないと思えてこない?
 インタビュー後半は、踊ることと演じること、演じることとその裏側、ちょっと深い話に。これは…未來さん本人の言葉はもちろんだけど、ライターさんの文章にヤラれました…。ああ、一歩引いたスタンスから、冷静にずばっと云われてしまうと、何かドキドキしてしまう。たぶん、そうなんだと思います。ただ、「今」が常に「過程」であるひと、でもあるので…だから「言葉より身体」で表したくなるのだろうし、一番近い状態を言葉で説明するのに、回りくどくなってしまったり、一言で云えなかったり、身振り手振りが大きくなったり、するんだろうな。でも、模索しながら、迷いながらでも、言葉を探して語ることはやめないで欲しいと思うのです。言葉を諦めないで欲しいと思うのです。だって彼が迷いながら選ぶ言葉はどれも、彼自身のリズムを内包していて、それはやっぱり、彼にしか作れないものだから。それに、言葉で伝えられないものもあるけど、言葉でないと伝えられないものも、やっぱり確かにあるんじゃないかと、私は思うのですよ。もちろん誤解や曲解はいくらでも生じるし、それが活字になるとまたニュアンスも変わるし、難しいとは思うけど。
 で、何かっつーと、そろそろ未來さんはブログの存在を思い出しては下さらないかと、そこなんですけどね(笑)。
 いろんなモノをためこんで、拾い上げて、迷って捨てて取り替えて、時には全部捨て去って、模索しながら手探り足探りで、それでも前に進む、前に進もうとする、あなたの姿を見ていたいです。