ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

キャバレー ダメな感じのもの16触れ目(昼)/エルザ17パッポーン目(夜)

 松尾スズキのキャバレー、これにて閉店となりました。全然実感沸かなかったけど、さすがにソワレは、オープニングのキットカット・クラブで、このきらびやかで最高に楽しい幕開けを観られるのもこれが最後、と思ったら、そこでじわりと…なかなか。キますね。ああ、アレがもう観られないのか…。
 マチネは何といいますか、私のコンディションが最悪で…非常に悔いの残る観劇になってしまいまして。悔しいなぁもったいないなぁ申し訳ないなぁ…余すことなく見届けたかったのに。しかし、こんな最悪コンディションの人に云われたくないでしょうが、ナイスなお歌も何といいますか…高音部で喉に絡まるような感じがあったり、いつもはガッツリぶつけてくる音を巧く逃がしてたり、いまいちベストコンディションではなかったような。こんなもんじゃないだろ? もう一段輝けるだろ?というような。そんな惜しい印象を受けてしまいました。もう、この呑んだくれ!って未來さんに伝えて下さいよ誰か(笑)*1
 が、こういう時の次の回は往々にしてトップギアが入る、そんな人なのです。この呑んだくれさんは。
 大楽でのナイスは、さすがのナイスっぷりでしたよ! 個人的な印象では昨日の夜が頂点だったかな、とは思いますが、でも充分なキラキラでした。ああ、これも聞き納め。三つ揃えのジャケットなしなクリフも見納め。千秋楽って切ない。
 プレイリーオイスターが史上最高のピンチを迎えたり、アメリカ娘がジーンズメイトだったり、マックスが久々に「だめっぷだぞお前」だったり、した最後のキャバレーでした。ラストのベルリン幻想が、クリフの記憶の追想であると共に、今日で幕を下ろす「キャバレー」という作品自体の記憶でもあり、何だか…すごく、クリフと感覚が勝手に重なってしまって。ああ、私も確かに眠りの中にいたんだ、でもそんな日々も今日で終わるんだ、と思うと、これまで以上にラストシーンが重く美しくぼんやりと光って見えて…目から汁がたくさん出ました…。
 ほとんどメモが残せなかったラスト2回ですが、思い出す努力だけはしてみようと思ってはいるので…そのうちに。
 楽しい日々は終わったんだ。幕を下ろしたベルリンでの芝居みたいな毎日にサヨナラを告げて、私も私の日常に戻らなくては。

*1:とりあえず前後不覚前提