ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「戦争わんだー」風船13こ目(9/2)@北千住

 最後の風船が、ふわりふわりと蒼い空に浮かんだ日でした。
 「舞台」のメモであり、「舞台」を見た感想を留めておきたい為に書いているものなので、見終わってすぐ、もしくは見ている最中に感じたことを残しておきたいのです。後になって知らされたこととは無関係に、あの日見た舞台、作品そのものに対する率直で直感的な反応を書き留めておきたいのです。後付の意味は乗っけずに。
 それでも、知らされていない時でさえ、最後のダンスを踊りきった彼が、ステージから真っ直ぐに遠くを見据える眼差しや、ふ、と力を抜いてからくるりときびすを返したその背中に、何かひとつの決然とした想いを腹の底で握り締めているような、そんな印象を受けたのでした。
 見据えた先の未来には、何が見えているのか。蒼い空に浮かぶ丸い色彩が見えているのか。
 私には、彼の見据えたものは見えないけれど、確固たる想いを抱いて空の風船を追いかける、その術を知る人の、白い背中を追いかけて行きたい。
 繋ぎ止めた風船の糸が切れても、あなたには跳べる足がある。肩胛骨は翼の名残。地面から見上げることしかできなくても、跳ぶあなたの綺麗な影はきっと、この地上に映るから。
 大丈夫。跳んで。
 
 
 
 
 ラストわんだー。一足先に、風船の空へふわりと飛び立ってしまった、綺麗なひとが、偶然傍に来てくれました。一緒に観られて、嬉しかったです。あなたの好きな人は、やっぱり綺麗だったでしょ?
 ORみたいに、ぼろぼろにはならなかったけど、じんわりと今、終わってしまった欠如感を噛み締めています。物語がハッピーエンドで、暴走妄想する間もなく観続けていたからでしょうか。あと、とにかく楽しかったから。ああ、終わっちゃう…なんてしんみりするヒマも与えてはもらえなかったから! やたらプチハプニング多かったし!

  • 開演前のロビーで、尾上紫さんをお見かけしました。すんごい綺麗だった…細くて白くて上品だった…。見に来てくれたんですね!
  • 開演前アナウンスの流れる中、最後の気合い声が。3回上がりました。何か、昨日のより…野太い(笑)。
  • 開演を待っていると、下手側のムービングライトにスタッフさんがふたり。工具で何やら分解しています。…え、このタイミングで故障した!? 玉切れ!? ちょっとハラハラした…。
  • でも無事に直ったみたい。どうでもいいですが、あのライト可愛いね。R2-D2的愛嬌を感じます。いいこねーちゃんと働いていいこねー。なでなでしたい(笑)。
  • 戦争部。黄金虫様も見納めか…。すんごい好きなんですけど、あの絶対感。あと、未來さんがこういう、ダークで悪い感じにカッコイイのって珍しいので。もっと観たい!
  • 昨日かな? 友達が云っていたのですごい観たんですが、黄金虫様の左足の後ろ、お尻のすぐ下くらい、革パンが横にぱっくりと裂けていました…動きに耐え切れなかったんだろうか、それとも動きやすくした?
  • あの、最高潮にアガった瞬間にバンッ!とぶった切られる暗転が好きでたまらない。暗闇の中に、顎を上げて背中を反らして飛ぶ黄金虫様の残像が、ずっと残ってる…。
  • そしてお詫び漫才。何か色々起きましたよ(笑)。
  • 中川先生、第一声をとちる。「マイクしてないやん!」って何ですか!? びっくりしたー…。八十田さんもびっくりしてました(笑)。
  • 八十田さん、「それじゃ行きますか? いいですか? 云っちゃったらおしまいになりますよ?」…いっちゃやだー!! おしまいやだー!!
  • チャンリンシャン! 恥ずかしい!! って薬師丸さんモノマネ(?)のまま云ってました。そりゃ色んな意味で恥ずかしいよな…(笑)。
  • 八十田さんにも「大丈夫ですか? 泣きそうになってますよ」とか云われる。
  • 結局最後までにゅるーんとぐだぐだでした(笑)。最後の最後に申し訳ありませんでした!連発で「土佐礼子」と「千葉麗子」も間違ってるし。っていうか何故今チバレイ?(笑)
  • センス部。ああ、この可愛い白いふわふわの子観られるのも最後か。と感慨深くなりました。もっとずーっと観ていたいんだけどな。
  • 両足揃えて跳び蹴り、何かすごく声が出てました。へそも出てました。
  • 風船を床に固定しておくテープ、また外れちゃった! 天井近くでゆらゆらしてる風船、今回は2度目だからか、見上げて目で追うこともせず続行。馬跳びと前転はきちんとテグスを避けて。
  • 白い大きな風船に、望遠鏡で覗いた丸い青空、湧いて流れて消える雲の上に、ふわふわと漂うように現れる文字…このオープニングもすごく好き。ピアノ曲と相まって好き。
  • タップは本当に楽しそう。観ているこっちの顔が緩んでしまう。でも大技連発でした。つま先立ち片足でくるんとターンを決める未來さんに義先生、思わず「すごい!」って云っちゃった(笑)。
  • 電車を押す未來さん、いつもより大きく息づかいが聞こえた…というか、靴音拾うマイクに呼吸音が拾われてしまってる?
  • 千秋楽、初めてちょっと下がり気味のお席だったから、その所為かも知れません。前方席だとスピーカーの音より生音が聞こえちゃうから。
  • 電車。大好きなシーンです。みんなそれぞれ色々、面白いことしてるのに、なかなか全部観られないのが悔しい。勿体ない! 映像があればじっくり観られるのに〜!!
  • みんなでバーンッ!てなった後、舞台奥で背中向けて正座して、曲中のブレイク音に合わせて首をこきん、と折るのが好きなのですが、逆側に首を折ってました。あれ、昨日も逆だったっけかな。
  • お掃除。魅惑の腰も見納めなのでしっかり観ます。最後まで美味しゅうございました。
  • モップを支えにしてぐるんと回転した後、ふーやれやれ、っぽく長い袖でぱたぱたと顔を扇ぐ。くっ…可愛い。エプロンにモップで長い袖口でぱたぱたなんてずるい。
  • 盆栽。無事、星が飛びました。なんで昨日は飛ばなかったのかな。ライト調子悪かったのかな。
  • 浮き沈み。喜始さんほんと可愛いなぁ。いつもより激しく浮いて沈んでるように見えました(笑)。
  • 通りすがる八十田さん。携帯に向かい「いきなりマスクとマイク間違えるんやで!」と云い付けておりました。あとは「とりあえずセンス・オブ・ワンダーと戦争わんだーの違いをメールで送っておいて」って…やっぱりその電話は演出家と繋がっていたんですね!
  • 林田先生と風船待機中。風船を見上げながら腰を下ろし、ひっくり返って両手は頭の下…何か、テレビ観てるみたいです(笑)。
  • 林田先生から風船を受け取る時、ふわりと空中に浮かんだ風船の下へ身体をくぐらせて、浮かんだ風船を見上げる未來さん。そこで林田先生が上から風船をぽんっ、と叩いたから、風船が見上げてる未來さんの顔面にぺちん、と。わわっ!て顔して、でもすぐに風船と戯れ出す。
  • 風船でドリブルしようとして出来てませんでした。色々ジタバタしてた(笑)。
  • 時計。滑るようななめらかな動きをどうしても観てしまう。あの足どうなってるんだろう。円陣崩れた後、同じステップで時計OLさんを追いかける未來さんが好きです。
  • スローモーションで逃げようとするOLさんもカッコイイ。
  • それにしてもここの未來さんは意地悪だわ。
  • 会社。ああ、このへんてこスーツもOLかりんちゃんも見納めか…と思うと、たまらなかったです。こんなにカッコイイのに、どうして何も残らないの!?
  • 未來さんがあんまりかっこよくてかりんちゃんがあんまりキューツ&セクシーだから、宇田パパが可哀想な目に遭っているのがあまりちゃんと観てあげられないのが心残りです。
  • 上手手前に立つかりんちゃんが、ゆっくりと右足を高く上げる時、いつも心中応援モードになるのです。がんばれ!て拳握って思ってしまう。
  • 数々のセクシーポーズも見納めです。
  • 屋上。取り合っている緑の大きな風船が、一度下手側に転がっていってしまって、一瞬ひやっとしました。
  • 病院。中川翁、今日も唾を吐いて足でなすり、空に向かって吐いてスレスレで避けていました。
  • 清水愛おばあちゃんの悪い所は今日もお尻…えええええ(笑)。○もらった後の、勝ち誇ったようなお顔が好きです。
  • ショッキング中川翁、今日もものすごい寄り目です。凄い顔だなぁ(笑)。
  • 母の妄想ダンス。その微笑みも見納めです…王子様だなぁ。
  • ちょっと飛ばして父の夢。下手側から入ってきた狐様、コレで最後!と云わんばかりに飴を撒きまくり。2階席に届けとばかりに投げてみたり、とにかく大放出でした。あとで見せてもらったら、飴だけじゃなくてかみなりおこしなんかも投げてたのね(笑)。いいなーかみなりおこし(笑)。
  • 時計ウサギのホイッスル前、宇田パパに何かちょっかい出してる未來さん。何してたのかな。鼻つまんだようにも見えたけど。
  • 宇田パパ起こすのはビンタでした。ぺち、て。
  • 宇田先生にポンポンを投げ付けてチアスタート。宇田先生をポンポンの輪っかで囲んで、早く来いよ、て感じに背中をぽんと叩いてから、先生が「やーーっ!!」と加わるまでの間、未來さんがすっごい冷たい顔をして、振りも適当に小さくやってるのに気づきました。パパ加わってからは全開元気でやるんですが。すごい、何か…細かいというか、面白い。
  • チアダンス中に視界を横切る黄色いものがあって、何だろう?と思ったら、坂口くんのアヒル帽子がなくなってただのスクリームになっていたので、ああさっきの黄色いのは坂口くんのアヒル帽子だったんだな、と思いました。あのアヒル帽子がないと、また随分印象ちがいますね。スクリーム。
  • チア後、ハジケて消える宇田パパに向かい義先生、「くさい」って…鼻つまんだ! ええっまだ臭いの!?
  • ツーステップで喜始さん運んで来てはぐるぐる回す未來さん。いつもより多めに回していますか?
  • 本日ある意味最大のイベントが勃発した、マイケル野球拳。いつものように2回、未來さんが勝って宇田先生が服を脱ぎ、3回目。いつもなら未來さんがチョキ出して、宇田先生がグー出して、未來さんが負けたのに、宇田先生が勝利を噛み締めながらシャツを脱いでえええええ!?ってなる、はずなのに。
  • 未來さん、うっかり全勝してしまいました! 思いっきりパー出してる! 出した瞬間に「あ」て云ってませんでした? やっちゃったー!
  • 何か、そーっと薬指と小指の辺りが僅かに曲がったりして、葛藤が見えます(笑)。でもそれはもうごまかせないよー(笑)。宇田先生の憤怒の表情が面白かったです…そのままシャツ脱ぎ捨ててました。未來さんは見るからに申し訳なさそうな、やっちまった感もりもりな感じで…可愛い(笑)。
  • で、宇田先生がぴょんっ!と直って、もしかしたらこのままもう一戦!?と思ったのですが、やっぱり音も出なくて…風が吹いて「さむっ!」になってしまいました。ハケる宇田先生を追いかけていなくなる未來さんが、本当に申し訳なさそうで…可愛かった…。
  • いやーラストを全勝で飾るなんてステキじゃないですか! さすがじゃないですか!! 面白かったー!!
  • そういやマイケル野球拳の時の、宇田先生とふたりで手を繋いでジャンプするのの後ろの方、3戦目が毎回、高さが出ないのに気が付きました。その前2回戦と比べると、いつもちょっと低いのです。疲れちゃうのかな。
  • すいません…限界来ました…一端ここで止めます。続きは明日!
  • 1日経って復活しました! さぁてどっからかなー?
  • 宇田先生と未來さんが下手奥で綺麗に踊る場面で、どこからなのか、何故なのか、客席内を風船がひとつ、ふわりふわりと漂っていました…上手側から下手側にふわふわ揺れながら流れていきました…どっから来ちゃったの??
  • そのまま、帽子ダンスの辺りでステージ前に到着、そこで上の方に上がってしばらく留まっていたのですが、そのうちまた降りてきて…ふわふわと舞台に登ってしまいました。下手の床近くに赤い風船。
  • で、少しずつ舞台奥の方へ移動して、中川先生が出てくる時に、入れ違いみたく下手の袖へ消えていきました…え、演出!? あまりに制御された動きだった!!
  • 安川ママの帽子ダンス前、やっぱりのしのし音が幕の向こうから、下手→上手へ…(笑)のしのしのしのし!って移動してるのがわかる。1010は音がし易いですよね、舞台上でも。響きがいいのかな。
  • 帽子ダンスに未來さんが加わってから。ゆっくり前転した後、足を伸ばして寝た状態から、後ろ斜め向きに足が┌┐こうなって立つ、そこに行く間で何か…いつもと違っている印象があったのですが、何が具体的に起きたのかはわからないのですが。何か、じたばたしてる感じがあったような…。いつも、そこでそんな風に感じたことはなかったんだけど。
  • ビニールかぶり。体育座りみたいに膝を抱えて、上からビニール被ってるから、雨宿りの人みたいに見えた。
  • 一家を導いて幕の向こうへ。ここの逆光具合がたまらなくかっこいい。幕の向こうに消えかけた未來さんが、ふと足を止めて、こちら側を軽く振り返っていました。何か…次に移行する感じが…ぞびぞびする。違う場所、別の次元に導かれる感じがする。
  • 黒衣の群舞の時のピンスポが、どう当たってるのか、何かあったのかなかったのか…結局見えませんでした。心残り。今回ほんとに、ライティング全然観られなかったな。近くで観られたのは嬉しいんだけどな。
  • 青フットライトで再登場、これも凄い好き。毎回、きたきたきた!!ってとても高揚します。
  • 四角い照明に沿って歩く→センターでリフト〜倒立後転→奥からハケる、この一連後に、手前で集団の中心に立つ宇田先生と中川先生がカッコイイのです。軽く背中合わせみたいにして立つキメポーズがたまらないのです。フォーメーションなのです。
  • 目隠し。この意味…結局、屁理屈こねられませんでした。理屈考えながら観ていられなかったのが敗因。そこまで頭冷やして観ていられなかった…! 上がりすぎた!! でも仕方ないよ…。
  • 境界を越えてくるのは未來さんだけ、なんですね。
  • 上手の安川先生の動きと、境界線に絡まる未來の動きがシンクロしていて、すごく綺麗でした。手と足だったり、左右が違っていたりするけど、動きの軌跡が同じなの。ぴったり全く同じ動作ではなく、でも描く軌跡で相似を象る…すごく不思議で美しかった。
  • 境界を越え、目隠しを外されて頽れ、飛び起きるところから音楽が変わる。その後の嵐のような一連もたまらない。飛びまくり、跳びまくり。緩急の付け方が凄いです。振り回される。
  • 嵐が収束して蠢く塊になり、頂点を越えた熱狂が溶解し始めると、後ろに銀色の風船が現れる。でも、個としての存在が溶解した有象無象にそれは届かない、認識されない…?
  • わかりません。
  • フライミー。投げキッスする佐竹先生に、神戸では気づかずに後進して肩がぶつかっておっと、ってなってたけど、途中から指でつん、てするようになりました。それがだんだんこう、重いというか、深いというか、指に体重乗せてぐぐーんと押すような、になりました。可愛い。
  • もう勘弁して、と頭下げて去ろうとする佐竹先生の腕をすれ違いざまに掴んで引き留め、もう一回、って指をぴん!と立てる。その指が、ぴこんっ!と立つのが綺麗。優しい笑顔でするのがドエス(笑)。
  • 街頭インタビュー中は、フードを深くかぶって座り込んでました。両足の裏を合わせるようにしながら。
  • 風船と家族のシーンになる前に、ころんと寝転がり、何度か寝返り(?)を打ち、腹這いに寝そべる。だからこれが何だかぬるーんとしててきよしみたいなんですよ…っていうと怒られるんですよ…。
  • 雀が現れると起きあがる。雀に何か意味があるのか…?とも思ったのですが、ただのキッカケかも知れません。どうなのでしょうか。
  • そしてラストのソロ。何か思わずポエミィなことを口走ってしまうくらい、綺麗でした。綺麗でした。理由が「綺麗」で涙が出るほどに。
  • ただの「綺麗」ではなくて、色々背負って、色々想って、それでも尚、真っ直ぐ前を見据える目であったり、真っ直ぐ伸びた背中であったり、高く跳ぶ身体であったり、そういう全てをひっくるめての「綺麗」。ダンスが綺麗とか、動きが綺麗とか、じゃなくて…存在が綺麗。そこに在る様がそのまま、綺麗。そこに在る、在り方が、綺麗。そんな「綺麗」でした。…今となってはそこに、色んな意味を載せたくなってしまうのだけど。でも、そんなこと知る前でも、その姿は何かを内包していたと思うのです。何も知らなくても、そう思わせる姿だったと、思うのです。そう、思ったのです。
  • ラスト。号泣とかにはならず、じんわりと、暖かい気持ちで迎えられるラスト。最後の一回を惜しむ気持ちより、「ありがとう」という笑みが自然に浮かんでしまう、そんなラストでした。
  • カテコ。やり切った笑顔が眩しかった。八十田さんは帽子にカバン姿で、この後もお忙しそうでした。ずっと毎日、めちゃめちゃアウェイな中、大役おつかれさまでした! そんなにアウェイだったかなぁ?(笑)私神戸で、もっとアウェイな空気になるんじゃないかと思ってましたよ、東京。
  • ハケながら中川先生がいつものように、宇田先生の背中にぴょんと飛び乗ってました。
  • 3回目のカテコでご挨拶。マイクが足もとに転がってたのは…落としたの? 置いてあったの??
  • トップバッターに選ばれた上手端っこ最年少のかりんちゃん。すんごいびっくりしたような顔で、手も出さずにぶぶぶん!と頭を振るから、一瞬未來さんが他の人から先に行きかけたけど、やっぱり思い直したようで「いや、みんなやるんやから」みたいなことを云ってマイクを手渡しました。
  • 中西かりんちゃん。何も云う前から嗚咽です…ごめんもらい泣きした…。「これまででいちばん楽しい夏休みでした!」と震える声振り絞ってご挨拶。もうね、可愛くてかわいくて可愛くて! 最高の夏休みだったろうけど、最高の夏休みになるまでにはきっと、言葉にできない、ならない程の苦労や辛いこと、大変なことがあっただろうに、とか。この夏を最高の夏休みにしたのは、他でもなくあなた自身の力だよ、とか。何かね、ただ13回舞台観てただけなのに、すっかり…気持ちがシンクロしてしまいました。本当にお疲れ様! 私は客席から、あなたを観ることが出来て本当によかった、嬉しかったです。目が勝手に追うほど、輝いてたもの。健康的でキュートでセクシーで、思わぬ瞬間にどっきりするほどの色香を纏う16歳。OL制服の、腰の位置がひとり高い16歳。この先がどうなるのか、楽しみな16歳!
  • 坂口涼太郎くん。「これからも、モリヤマミライさんをよろしくお願いします」…わはははは! 座長より座長みたいな挨拶してますよ! 未來さんが小さく「おい!」とか云ってました(笑)。この飄々としたキャラクター、ジャンプできなくてきょとんとすっとぼけていた雀ちゃんそのまんまですよ…。坂口くんも、すごく目を惹く存在感でした。長い手足でダイナミックに踊るのね。愛しのマックスでソロを取るおばあちゃんがすごく格好良かった! あと何度観ても笑える「ん、あっ!」ね。素晴らしい。あなたにしかできない。あとあと、ジャージは新学期からも使うんですかね(笑)。
  • 林めぐみさん。「13回自殺をしました」「生まれ変わってがんばりたいと思います」…たくさんの苦悩と生死をくり返した夏は、きっと、観ているよりも辛いものなんじゃないかと思います。演じるってきっと、短いながらもその役の生を生きるものだから。演じている時にその役が死ぬということは、その中でその瞬間、自分自身も死ぬ(に近い)ことだと思うから。何度観ても、飛び降りるシーンはショッキングで、お腹の底がひんやりする気持ちでした。娘を襲うモノになって、でもアレは正直…格好良かったんですけど…あの、山本さんと一緒に仰向けになって、一瞬びくん!と肩反らすところとか…引きちぎった袖を銜えるのとか…大好きです。
  • 清水愛さん。「13回ウサギやれて良かった…ような気がします」何でそんなに弱気なんですかー!(笑)誰よりも男らしいカテコの挨拶が、いつも格好良かったです。型みたいなのね、空手とかの。男前な。でもウサギは可愛らしかった! あと、冒頭の戦争シーンで、誰よりも悪い笑みで機関銃を乱射する狼藉っぷりもたまらなかったです…。でも時計のシーンで、追いかけられて踊る時は、対照的に怯えたような表情で。眼鏡のクールビューティー。黒い帽子の「黄昏」ラストで、指をウゴウゴさせながらの帽子の陰から見える顔が、凄く…凄い表情というか、目をしていて、怖いけど目が離せない、引き込まれるような…顔でした。かっこよかった…。チアのハジケっぷりとのギャップがまた、たまりません。
  • 藤井瑞恵さん。「何回も見に来て下さった方も、一度きりの方も、ありがとうございました」「長時間観ていて下さってありがとうございました」たくさん、ありがとうを云って下さいました。こちらこそ、もっと観ていたかったです。もっと何回も観たかったです。こちらこそ、ありがとうございました。もう、ナース姿が最高です。エロかわ! なのにおじいちゃんの腹筋でアヒャヒャ! あのアヒャっぷりは毎回、オペラグラスでチェックするほどでした。素晴らしい。美人さんなのに! 泥酔っぷりも容赦なくて…び、びじんさんなのに…。でも、佐竹先生とのメトロダンスは本当に、テレビの中みたいに美しくて、あと電車での女優スタイルは、かりんちゃんじゃなくてもうっとりな、ソシアルダンスみたいな足取りでした。オフィスでのバカップルぷりも可愛くて…面白かったです!
  • 義先生。「タップ以外でもいろいろ踊って、勉強になりました」今回、義先生はすごく…美味しいというか(笑)。えっと、制服系お似合いですよね! 駅員さんもガードマン姿もすごくお似合いですよね! 駅員さんなんて、本物みたいでした…指差し確認とか。でも、バーのマスターもステキでした。あんなマスターがいるバーで飲んでみたい。酔っぱらってお代わり云いたい。もうダメですって云われたい、そんで催眠術してほしい(笑)。俊ちゃんでノリノリなの、うっかり凝視してしまうくらいチャーミングだったし、ランプ灯す前のタップは本当にほっこりしました…。そう、黒い群舞の中にもいらっしゃったんですよね! 見つけると観てしまいます(笑)。
  • 佐竹先生。「来年、未來さんが24歳で、僕が48で、倍になってしまうんで、もうほんと勘弁して下さい」…何を仰いますかー!! まだまだ勘弁しませんよーう! あーんなフェッテ決めておいて何を云っちゃうんですか(笑)。倍っていうのも凄いけど、半分の年の人とあんなに綺麗に踊るのはもっと凄いと思います。ずっと踊り続けて欲しいな…。あと、スーツ似合いますね! 戦争部で後から出てくる赤い人とか、ズボンのポケットに手ぬぐい入れてる人とか、見つけてはカウントしていました。個人的にはチアの時の仮面姿と、あと境界線の向こうのクラシックバレエが…バレエ美しいんですよ…特に境界線の向こう、絵画みたいでした。オフィスでのダメ上司もステキでした(笑)。あの、書類丸めて「くさい」ってやるのとか…たまりません。
  • 安川先生。「厳しい演出家のダメ出しにも耐え、がんばりました」…未來さんが両手で顔を覆っています(笑)。厳しかったんですね! 安川先生は、もうイメージが、怖い綺麗というか、アリスの仮面とか、虹の紫とか、ああいう印象しかなかったので、神戸初日に眼鏡で頭にカーラー付いてる姿を見て、しばらく安川先生だとは思いませんでした(笑)。お掃除とか、昼ドラマとか、あんっっっなにキュートでチャーミングでお茶目な先生を観られるとは! 妄想ダンスの夢の様な美しさと、服を替えて眼鏡かけるだけで一気に夢から覚めるギャップは流石、としか。で、母の服をするりと脱ぎ落として踊る黒いダンスの、また何と妖艶なことか。個人的に、安川先生の振付*1はツボを突かれることが多いので、もっともっと未來さんにも踊って頂きたいのです。だって綺麗なんだもの。
  • 林田先生。自由人の衣装を見せながら「ほぼ普段着です」…ああもう! どうしてこのカンパニーの人は大人も若者もみんなこうキュートなんですか!! 毎回、風船しだいのダンスがとてもスリリングで、今日はどうなるのかな、みたいなワクワクが新鮮でした。未來さんと二人、どっちも子供みたいな顔して、縦横無尽に舞台を駆け回るのが、観ているだけでニカニカしてしまう。夢のシーンの自由の女神姿は忘れられません(笑)。カーテンコールの時、舞台に出る前から、袖でずっとぴょんぴょん跳ねてて、そのままぴょんぴょん出てきたのもキュートでした。自由人そのままの自由な身体、ひとの関節ってそんな風に動くんだ、といつも不思議になると同時に、可哀想な自分の関節に密かに謝るのです。ごめんね、本当ならあんな風に動けるはずなのにね。動かしてあげられなくてごめんね(笑)。
  • 宇田先生。「あっという間の夏休みでした〜」ってかりんちゃんの真似! 泣き真似付きで!!(笑)ニューアチ公演じゃ若手で爽やかなイケメン先生だったのに、くたびれたスーツでみんなに「くさっ」てされる冴えないサラリーマンパパで…しかもイケメン爽やか先生の影はみじんも見せず(笑)。どこまで行っても「くさっ」がつきまとう、可哀想なパパでしたが、それでも…マイケルは鉄板の格好良さだったし(ちょっとしゅーしゅー云ってたけど)、黒いローブで帽子で踊るのは、何だか不思議な妖艶さでした。チアのヤケッパチなハジケっぷりはいっそ爽快なほど! 最後の最後で、最大のオチをうっかり勝たれて奪われてしまったけど、憤怒の形相でシャツ脱ぎ捨てた姿は鮮やかに焼き付いております…。キレッキレのハイスピードダンス、大好きです。
  • 中川先生。ジョニー・デップと同い年だそうで(笑)。「ダンスと違う分野で跳んだり跳ねたりさせてもらって、おかげで身体ボロボロです」言葉のダンスからヒドい軍人、じじい役まで、幅広くお疲れ様でした! おじいちゃんなのに金髪、とか、おじいちゃんなのに腹筋、とか、おじいちゃんなのにバク転、とか、ていうか中川先生なのにおじいちゃん、というか(笑)。意外性だらけでした。神戸初日、お詫び漫才で「マスクしてへんやん!」の第一声が上がった瞬間は、八十田さんと一緒に「うわしゃべった!!」でしたよ…。小ネタもたくさんあって、どれだけ拾えるかいつも必死でした。すいませんそういう小ネタ好きなんです。特に千秋楽は面白かった! 言葉のダンスが暴走してた! おじいちゃんと雀ちゃんとの奇妙な友情?も可愛かったなぁ。で、盆栽には一体何が起きてたんでしょうか。本当にわからない。大事な枝を落としちゃった? 身体ボロボロ、が冗談ではなさそうだったので、どうかゆっくり労って下さい…。
  • 森山由巳ねえさま。「酔っぱらい役の森山由巳です。普段とあまり変わりません」あと、「影ながら支えてくれた若い子たち」にもありがとう、と感謝の言葉を述べられました。…え、そんなに酔っぱらいなんですか?(笑)しばらく、どれが由巳さんなのか見つけられませんでした。だって、あの電車でおえーってしてる人がまさか由巳さんだとは…思わなかった…。ほんと、今回は意外なキャスティングばかりですね。これまでのイメージを一蹴するような。俊ちゃんでの弾けたダンス、かっこよかったです。バーで酔いつぶれてるのも可愛かった。あとあと、会社ダンス! 最高にセクシーで正統派な振付、大好きです。これこれ、コレがなくっちゃ!的な。
  • 喜始裕香さん。「本物の女子高生を差し置いて、セーラー服を着させて頂きました」「お父さん、お母さん、おじいちゃん、家族が増えて嬉しかったです」…えええええ! すんごい似合ってますよセーラー服! 違和感カケラもない!! すんごい可愛かったです。WLでの双子ダンスの時から、表情がイイよね、って観ていましたが、それも健在、いや磨きがかかって。浮き沈みの表情とか、あと襲われる前の途方に暮れたような、ふくれっ面で拗ねてるような表情とか…ひとつずつが本当にチャーミング。なのに、黒い帽子のダンスは突然妖艶で…ひとり、短めのワンピースで、ほどいた髪がふわっふわで、あの時もすごい…ツボでした。何かね、ミリィに欠かせない存在ですよね、もう。でも、しゃべると意外にしっかりしてるんですよね、女子高生じゃないんですよね*2
  • 山本愛さん。「風船割り係です。初めてこんなに風船を割りました」…ここで感極まって言葉に詰まってしまう。でこっちはもらい泣きですよ(笑)。思わず拍手ですよ。がんばってー! 色んなシーンで、小さな風船をポンポン割っては、カバンから新しい風船を取り出していたジャージの彼女。人間のエゴで身動き取れなくなってしまう役を毎日毎日、精神的にも大変だったのではないでしょうか。数え切れないほど風船を割りながら、自らもぱちんと弾けてしぼんでしまうような役。でも、やっぱり娘を襲う場面は、「かっこいい」になってしまうのですが! 屋上で風船を追って跳ぶ、高さにいつも驚いていました。小柄なのに、ジャンプが高い! え、届くの?て思うくらい上にある風船を、ひらりと跳んでキャッチ。羨ましい、かっこいい。
  • 高橋明日香さん。「胃腸の弱いOL役の高橋明日香です」「すごく大変だったけど、ご飯は美味しくもりもり食べ、美味しいものも食べられて、楽しい舞台でした」…ご本人の胃腸は弱くないみたいですね! ご飯は大切ですものね! ちゃんと食べないと頬肉がえぐれてしまうもの!! あの、電車でお腹痛そうにしてるの、他人事じゃない感じで観てしまいます…わたしもよく電車でお腹痛いです…(笑)。でも宇田パパみたいな人が助けてくれたことはありません…。OL三人組のオフィスダンスは本当に、迫力満点のセクシーさで…毎回、思わず座り直して観てしまうくらいでした。パンフの「トイレのダンス」がとても気になります…。
  • そんなカンパニーメンバーの挨拶を、ほとんど足もと見下ろして聞いていた座長さん。ええ、ほとんどあなたのふわふわな茶色い髪とつむじしか見えませんでしたよ。途中で、長い袖を顔の辺りにやるから、…あれれー?なんて思ってしまいましたよ。林田先生も思われたのかな、途中で心配そうに顔を覗き込んだりして、そしたら笑って顔上げてたけど。座長挨拶は、「以上、モダンミリィカンパニーメンバーでした! 本日はお越し下さってありがとうございました! またお会いしましょう!」…簡潔な! シメただけじゃん!という気もしなくもないけど!!(笑)でも、言葉で伝えるべきものは何も残ってないくらい、全てをさらけ出し切った舞台だったから、多分それでいいんだと思います。あと、どこでだったかな。山本さんが泣いちゃった後かな。一瞬、顔を上げた未來さんの、目元の辺りがピンクに染まって見えたような…。先生方も、何も云わずにつっこまずにおしまいにしたのは、それが精一杯だったから?なんて思ってしまいました。うん、充分です。あれだけ色々、見せてくれた、それだけで充分です。あれだけたくさん、キラキラの笑顔で笑ってくれたら、充分です。
  • ハケながら最後の小ネタ、宇田先生と中川先生でおじいちゃんと雀追いかけっこの再現です。で林田先生がそれを指さして笑ってた!
  • 鳴りやまない拍手に、最後にもう一度だけ出てきてくれた未來さん。深々とお辞儀してくれました。…何か、出てきた時に口がもぐもぐ?してたように見えたんですが…おしんこ摘んだ?(笑)

 これで終わりです。最後まで、笑顔が絶えない公演でした。本当に、ハッピーをたくさんもらった。もう観られないのは涙が出る程に寂しいし、目にしたものを後はただ忘れていくだけ、というのは本当に恐ろしいけど、それ以上に幸せな気持ちでいっぱいでした。
 駆け抜けた10日間、13公演。本当に、ありがとうございました。こんなに愛おしい作品になるとは、初日開けるまで、いや正直なところ初日の幕が開けて数分しても、思ってもいませんでした。その数秒後には覆されてたんですが(笑)。
 一世一代の壮大な大ネタをかましてくれた演出家さん。こんなんやっちゃって、この先どうするの? 同じ手はもう使えませんよ…?(笑)…なぁんて云ってみたところで、未來さんはいつも、こちらの思惑なんかひらりと鮮やかに飛び越えて裏切って、「うわーそう来たかー!!」「えええええっ、そ・ん・な!!」なことを見せてくれるので、きっと次も、くっそおおおやられたああああ!と嬉しい握り拳を枕に叩き付けさせられるのでしょう。いいよいいよ! いくらでも悔しがらせて!! その裏切りさえも、愉しみの一部なんです。ああ、あなたを追いかけるのって、何てスリリング。こちらの予想通りになんて、何一ついってはくれない。何一ついかないのに、結局は参りました!とひれ伏すだけ。
 だいすきです。

*1:勝手に通称「安川動き」内野動き、的な

*2:失礼な