ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

血の婚礼 孫9人目

 アフターで久しぶりにビール*1飲んだら眠くて眠くて、しかも飲む前の記憶が遠くなってしまいました。あーあ!
 男は「自分の種ばらまきゃいいんだよ」で女は「ひとりの女にはひとりの男、それでいい」なのね。…そりゃ夫のいない母子家庭が増えるのは当然だ…。
 そんなことをぼんやり思った9回目。見てる時には、「あっそんなこと云ってたんだ」的ハッとポインツが色々あるのですが、…覚えてないんだな…。特にビール後なのでもう全然。あ、えっと、黒い男(死んだ夫)が語る花嫁んち事情で、「村から離れた場所に父親とふたりで住んでいる」みたいなセリフがあって、ああだから荒れ地を4時間なのね、と思いました。母親絡みの何かで、村にいられなくなったのかな、とか。
 薄れゆく記憶をほじくりつつさらっといきます。

 
 

  • 冒頭の過去?シーン。集団から前に進み出た尾上さんが、砂をかき集めるような仕草をするんですよね。流れた血を吸った砂を集めるような仕草。…何かあったのかなぁ…それを止めさせるように新納さんが後ろから抱きしめて、手を引いて立ち上がらせる。そして引き離される。…何があったんだ、誰かの血が流れたのか。
  • 過去っぽいレオナルドと花嫁。花嫁に拒絶された*2片手をじっと見る姿が、薄暗闇にぼんやり浮かび上がって美しい。
  • 馬メンコ。個人的に、レオナルドの馬は黒いイメージを持っているのですが(闇に紛れてストークしそうな?)、でも馬メンコは白馬っぽいんだよなー。あっそれはレオナルドが白いのか。漆黒の馬を駆る真っ白なひと…美しい。絵面として美しい。
  • 乾布摩擦(仮)は、タオルが手からすぐ抜け落ちちゃって、すごく短く終わりました。それ背中拭けてないでしょ! まだ汗あんまり出てないけど!
  • レオナルド帰宅。声は低すぎず高すぎずぶっきらぼうすぎずいい具合。しかしシャツを着た時に髪がだいぶ逆立っちゃって可愛くなってしまいました…。
  • で、先日きになるの連発した「い(→)ま(↑)行ってきた」が、アレレ…ちょっと直ってる…? 少し云いにくそうな感じはしたけど、マからアクセントが消えていた! おお、良くなってる良くなってる!
  • 思いっきり冷た(↑)いヤツ、も少し直ってた気が。もう一息だ!(笑)
  • ちゃぶ台返しは今日はなく、代わりにテーブルの上にある物たちをなぎ払いました。…怖いけどかっこよかった…。ちゃぶ台返しより私は好きです。がグラスが一個ものすごい勢いで上手側に転がっていった…。少女にもレモン水かかってたんじゃないかなー。そして漂うレモン臭。
  • 今日も、怒りにまかせて踵を叩き付けるように舞台奥を横切るレオナルドでした。しばらくは妻とその母を睨み付けるように見つめ、やがて視線を動かす。ストーキングもちゃんと(?)しています。
  • 私信:「次の年は」なかったよ! でも「真っ赤な花が咲く、綺麗な花だよ」って云ってた!
  • 花嫁のエア・レオナルド。下手側でポーズを取ってる時の手〜指先が美しい。
  • 花嫁の支度中に現れるレオナルド。この一連の感情の起伏が、すごくなめらかというか自然で…良かったです。噛んだけど。
  • でも普通に暮らしてて普通に噛むじゃんねぇ。レオナルドだって噛むことくらいあるよねぇ。
  • 後ろ姿を眺めていてふと気づいたのですが、ジャケットを脱いで片手で持っているレオナルドのズボン、尻ポケットがないように見えました…婚礼中にズボン履き替えるのか?
  • ついでにシャツも、馬メンコ時は前身頃の中心に縫い跡がかなり下の方まであったんだけど、婚礼用のおめかし時には縫い目なかった。です。
  • 激高して花嫁に詰め寄るレオナルドを身体で止める女中。正に肉弾戦、早くもここで開始か(笑)。
  • 座り込むレオナルド。妻の手は握りませんでした。目は開いているけど何も見ていないような虚ろな顔で…でも横顔が綺麗なんだな…。
  • 宴会中。…ひたすら寂しげな横顔を見せつけるレオナルド。何かもう可哀想で可哀想で…。奥さんと乾杯もできなかったし!
  • あ、花嫁と花婿に云う祝福の言葉、れいなちゃんの「あなたの黒髪から落ちた雫が云々」ていうの、カットされたみたいですね。やっぱりなかった。時間短縮かなぁ。別に間延びした印象は受けないんだけどなぁ*3
  • 夫婦メンコが唯一、レオナルドと妻がちょっと楽しそうに一緒にいるのね。可愛くて大好きなんだけど、その分、少女に妻を連れて行かれた後の寂しさが…際立ってしまう。
  • 段差に座り込んでワイン*4を飲むレオナルドを凄い目で睨み付け、「アラ。あれは死んだ主人の従弟達なくて?」とわざと聞こえるように云う花婿の母。…そんなイヤミ云わなくっても〜!
  • 花嫁にオレンジの花飾りについて話す花婿。それを聞くのが耐えられない、というように、レオナルドは姿を消します。追いかけるようにその場を離れる花嫁。
  • 戻ってから、オレンジを取り上げて放り投げながら消えるレオナルド。
  • ぶっ飛ばして月。月のセリフ「私を中に入れて、私を中へ!」は、ラストの江波さんの「それはいきなり身体に滑り込み、」というナイフとイクォールにならないかな、とぼんやりと。比喩的表現だけでなく、月はナイフでもあるのかな、的な。わからないけど。
  • 激高した花婿がすごい迫力だった。岡田さんも日に日に…入り込んで…怖いです。
  • 森。レオナルド第一声「だまれ!」は、今日は何だか泣きそうでかぼそくて…可哀想可愛いでした…。そしてズボンにポケットがある。シャツも縫い目が復活してる。上下ともお着替えなのですかね?
  • 「力ずくで…?」意外そうというか心外そうというか、何か凄く…可哀想。ヒドイことさらっと云いますよね花嫁…。
  • 「どす黒く!」は圧し殺した様に、すこし静かに云い放ちました。かっこよかった…。
  • 「この、土地の所為だ。この、土の所為だ…」膝を突いて座り込み、地面を撫でた指先を握り込む。
  • 地団駄も踏まず駄々っ子にもならず寝ころびもせず、よかったです。「ちっくしょおおお!」は絶叫でしたが。
  • 離れていると少し冷静になる口調も、くっつくと熱に浮かされたように激しく息を乱して…理性と本能のせめぎ合いというか。レオナルドと花嫁は互いに闘ってるけど、レオナルドも、花嫁も、同時にそれぞれが自分自身とも闘っている、そんな懊悩と熱を抱え込んだような一場でした…。
  • 「お前の腰と俺の腹が月の光で解け合ってしまった」に入る前、後ろから花嫁を半ば無理矢理に抱きしめたレオナルドが一言、「やってみよう」って…云いませんでした? 云いましたよね? いつも云ってたっけ??
  • 「あなたの夢を見守りながら、裸で野山を見下ろす一匹の雌犬みたいに」レオナルド、今日は押し倒されることなく押し倒しましたが…それからが凄かった。濃厚だった…いろいろ触ってたでしょー。
  • このままでは、花嫁純潔のままエンディングを迎えられなくなりそうで心配です。
  • 起きあがり、そこから振り解こうとする花嫁と、逃がすまいとがんばるレオナルドの攻防も凄かった…。花嫁衣装もワンピースなんですね、よかった! レオナルドがスカート踏んづけて行かせまいとするから、スカートずり落ちやしないかと心配でハラハラしました。よかった、そうはならないように出来てた…!
  • 「お前が先に行け」で派手に花嫁を突き飛ばすレオナルド。下手側階段ギリギリまで突き飛ばされてて危なかった〜。落ちないでね、気をつけてね!
  • 「俺たちが離れる時は、俺が死ぬ時だ」「そうしたら私も一緒に死ぬ」キス、花婿が現れても抱擁を解かないふたり。というか現れてからヒートアップするレオナルド。座り込んで胸に顔埋めていろいろ*5してました。ごめんなさい…お芝居なんですよ悪気や下心では決して! たぶん! 許して!!
  • ラスト。花婿の母が現れる前、舞いながら通り過ぎる黒い男は…何なんだろう、待ちくたびれた「死」を手に入れて喜んでいるようにも、「死」が花婿の母を導いているようにも、見える。不思議な新納さん。
  • もう、ここのれいなちゃんの絶叫が…息が苦しくなる…どうやったって彼女は悪くないもんな…。
  • 私信:女中は「あまき軛(くびき)、あまき十字架」って云ってるように聞こえた。違うかなー。
  • 相変わらず、花婿の母から語り部への江波さんの変貌は息が止まります。すごい。すごい。
  • あれだけ嗚咽しながらあれだけクリアーに言葉を聞かせられるソニンちゃんもすごい。
  • エンディングの美しさは本当に、何回見ても呼吸を忘れるくらい。美しい。個人的に「朧」ラストと並ぶ好みです。
  • カーテンコールは2回であっさり目に終わりました。カテコメンコでもなかなかお顔が晴れないソニンちゃん…。ソニンちゃんとれいなちゃんが笑ってくれないとこの芝居、終わりにならないのよ〜。
  • メンコ中、未來さんのズボンの裾がもうすこしで踵に被りそうで、ちょっとヒヤヒヤしました。大丈夫だったけど。入り方、かっこいいなぁ! ちょっと背中向け気味に軽くリズムを踏むようにして、段差を利用して飛び込むように入ってくるの…。
  • 2回目はセンターでソニンちゃんの手を取ってから、ふたりでお辞儀、それから全員呼んでお辞儀。やっと女の子たちの表情が緩んだけど…全開笑顔は見られなかったなぁ…。なかなか、抜け出すのも大変だよね…。

 ざっくりですがそんな感じで。ああまた睡眠時間が4時間切る…無理…。

*1:グラス1杯ですよ

*2:花嫁が拒絶してますよね…そんな別れ方だったんですね

*3:っていうか駆け足印象です…

*4:ウェルチ(仮)

*5: