ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

雑誌掲載 パセオフラメンコ

 渋くて素敵なフラメンコギターが表紙の5月号です。わぁ電車で読んでも恥ずかしくない! 特集も渋くて面白いです。フラメンコに於ける楽器の位置、的な。いや、専門用語がたくさんで、スペイン語もたくさんで、いちいちこう…頭の中で近い音の英語を探してみたり、フランス語を探してみたりしつつ。カホンの作り方まで載ってるの、面白ーい。フラメンコと楽器、でfヴァイオリンも取り上げられていて、ふむふむと読んでみたり。メンコは弾いたことないなぁ、タンゴ(っぽいもの)は遊び程度にやってみたことはあるけど。アルゼンチンタンゴとか。チャールダッシュはメンコじゃないしなぁ。「自分自身がフラメンコになれば、どんな楽器でもフラメンコを演奏できる」というのが、フラメンコという音楽の真理を突いているのではないかと。とても門外漢ながら思いました。理屈じゃないよねきっと、迸るなにか、情熱とか、だよね。
 そして我らの真打ち、「演劇×フラメンコ」で血の婚礼です。まずは未來さんインタビュー。さすがメンコ雑誌、普通の雑誌では聞けないような、メンコの具体的なというか、実践的なというか。踊る自分を鏡で見て「ブサイクだなぁ」と思った、とか…ええっ!? いや、それはね、本人にしかわからないというかね。本人が感じる乖離感とか違和感とか齟齬とかね、きっとあるんだろうね。見てる方にはきっと…わかんないけどね。でも、そこがぴたっと来てないと、到達してないと、「嘘になる」になるんだろうな。
 酒もタバコも控えてる、そうです…控えて、るのよね(笑)。断ってる、とか止めてる、とかじゃないもん、ね(笑)。すごくイイコトだと思うのでいっそやめちゃって下さい!と思ったり思わなかったり、いや思う。
 「何かを生むためには何かを壊さなくてはならない」、ヘッセみたいですね。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。わぁ懐かしい、神の名はアプラクサスという!
 ダンカン社長さんがプロデューサーなのも初めて知りました。修羅場に立ち向かう若きレオナルド、その身を守るのは首タオルとメタマクパーカー。そんな格好で、ソニンちゃんと対峙して、張り詰めた、息詰まるような濃密で緊張感漂う世界を、作り上げてしまうのですね。写真一枚で息苦しいや。
 白井さんの言葉にヒリヒリして、渡辺さんの「行けーっ!」に何となく煽られて、振付の斉藤さんの「踊らないことで堆積していくフラストレーションをアンダルシア的コアに」にふむふむ、と頷き。何だか…低く高揚するなぁ。低く高揚ってとてもおかしいけど、ふわあああっ、という高揚感じゃなくて、腹の底に溜まっていくような…楽しみ、だけど怖い。私「婚礼」に関しては本当に、怖いんです。色々怖いや。
 そして稽古場レポ。わー新納さんがソニンちゃんを! つまり死が花嫁を!? 稽古場写真でも伝わってくる圧し殺したような、圧し殺すからこそ濃密な、圧縮されたような空気が、怖い。のに、くしゃっと笑う未來さんはまた果てしなく可愛らしく…そして気になるメタマクパーカー左腕(笑)。何て描いてあるんだ一体。
 それにしてもこの稽古場での、音のない状態→音を入れた状態、の劇的な変化、これすっごい見てみたい。その過程が見てみたい!…と思いました。
 …ところで婚礼ってDVD出るんですかね…?