ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ダンストリエンナーレ Iプログラム

 久しぶりの青山劇場は今日も雨でした。何だこの青山劇場降水確率の高さは。まぁ別にいいんですが。今日もダントリエンナーレ、今日はコンドルズ! 初コンドルズを体験してきました。
 「サラリーマンNEO」のサラリーマン体操が記憶に新しいコンドルズ、男ばかりの学ランダンス集団としても有名ですが、いやぁ…面白かった! そしてかっこよかった!! 何かもう、始まってしまったらあっという間で、もっと見ていたかったです。途切れることなく繰り出される、ダンスと芝居とマイムとコントと映像の混ざったエンターテインメントで、時にクスクス、時に爆笑。でも、踊り出すと本当にかっこいいんです。うわぁああっ、て鳥肌が立つ。しかも、全員学ラン。最強(笑)。
 「学ラン」というアイテムは、記号的な意味合いを強く持っていると思うのです。見る者に否応なく、「青春」とか「若さ」とかいう、ノスタルジックでちょっと甘酸っぱいものを連想させる。しかも、ちょっと甘酸っぱいそれは、過ぎ去ってしまって、戻らない。さらに加えて、刹那的でもある。限られた、ほんの一瞬の、取り戻せない輝きを思い起こさせる。そんなミラクルアイテムなんじゃないかと思うわけです。で、そんな最強ミラクルアイテムを標準装備したコンドルズ。普通に踊っても絶対的にかっこいいのに、さらにそんなものに身を包んで、あんな風に汗光らせながら、飛んだり跳ねたり浮いたり反ったり転がったり、したらそりゃあ輝いて見えるってもんですよ。たとえ着ている方々が、実学ラン年齢×2オーバーであったとしても*1、そんなことはノスタルジーには一切無関係であることは、ウーマンリブご出演の尾美としのりさん&田辺誠一さんですでに立証されています。コンドルズのダンスを見て、鳥肌立つほどカッコイイ!と思いながら同時に、胸が締め付けられるような切なさを覚えてしまうのは、やはり学ランの功績ではないかと思ったり、思わなかったり。でも何か…10人の学ランダンサーたちがあんまり眩しくて、ちょっと涙出ました…。
 笑いは基本ブラック、たまにシュール、さらにちょいシモ。セサミストリートのパロディだった「すさみストリート」とか、とっても黒くて、いいのかそんなネタ!?と思いながら腹抱えて笑いました。アップテンポのカッコイイ曲に合わせて踊るぞ!と思わせた瞬間終わるシリーズ*2とか、投げっぱなしで放置されるギャグとか、アメリカンジョークとか、…たまりません。身体張りまくったサーフィンで、おそらく実際に漏れているであろう「…うぐっ」「うぇっ」等の呻吟もたまりません…面白すぎる…。
 コンドルズ。確かな技術と巧みな構成力に裏付けされた、日本が世界に誇れる文化祭公演。ぜひ、また見たいです。もっと長い間見たいな〜!

*1:いえメンバーさんの年齢なんか知りませんが

*2:なのかどうなのか。何度かあったので