ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

Cat in the Red Boots

 26日ソワレに、大雨降る中行ってまいりました。初グローブ座、初ジャニーズ、初メタマク以外の新感線、でワクワクでしたが3階席(笑)。うん、何か、…がっつかなくてもいいかなー、と。がっつく対象出てないし〜。肩の力抜いて、オペラグラスもあまり使わず、全体を楽しもうと余裕な気持ちで楽しむつもり、でした。
 …その時の私はまだ知らなかったのです。この先に待ち受けるものを。目の回りに跡が付く勢いでオペラグラスを押し当てるハメになろうとは、この時の私は思ってもいなかったのです…。
 ねんむいのでどこまで行けるかわかりませんが、ぼちぼち面白かった&ガン見ポインツなどをネタバレしつつ行きます。
 
 
 
 この先ネタバレです。話の筋にはあまり触れないですがネタはバレます。ご注意下さい。

  • ロビーに入ったらとりあえずグッズチェック。缶バッジとかTシャツとかパンフにCD、右近さんの練習用デモ、ステッカー、トートバッグ、等がありました。パッツィーも(笑)。ピンク基調+赤な感じ。とりあえずパンフを買って腹ごしらえしましたが、うん、さすがに女のお客さんばっかりです。メタルマクベスとはまた違う感じ(笑)。MMは男のお客さん多くてそれはそれで逆にびっくりしましたが。
  • 事前情報で、吉田メタルさん好きなら開演時間前に着席するようにとのことだったので、クレープ*1頬張って席へ。3階は見下ろす感じで舞台は全体が見えました。が通路がほぼ全滅〜。けっこう通路を出入りに使ってたので、何か悔しかったです(笑)。出オチのどよめきに置いていかれる…。
  • 席に着いたところでジューダス・プリーストが流れ始めました。あーもう、これ聴くと何か…せつなくなる(笑)。毎回コレなんですよねー。ナベとか魔女とか出てきそうで困る。
  • が出てきたのは魔女でもナベでもなく長身でヒゲで黒髪の、うっすらアラビアなピンクの衣装のお兄さん。…が口を開いたらメタルさんだった! 前説のような、あの、携帯を切って下さい的なのとか、「ここでこうしたらみなさんも一緒にやって下さい。では練習です! せーの!」みたいなのとか、を…メタルさんが。感涙。すでにオペラグラス大活躍。いきなりジャグリングも披露してくれて、ううん美味しい! ありがとう! やっぱり大好き!
  • 練習を客にやらせるもイマイチ乗り切らない客席に向かって、「恥ずかしいんですか?」と訊くメタルさん。「何を云ってるんですか、一番恥ずかしいのは噛みっぱなしの僕ですよ!」だって(笑)。確かにカミカミでした。がカミカミでもステキ。カミカミでも可愛い!
  • …なぁんて云ってられるのも今の内、なんですけどね…。
  • メタルさんの前説が終わり、いよいよ開演です。銅鑼の音が合図で…不思議なの。ヨーロピアン(似非)とチャイニーズ(似非)とアラビアン(似非)が混ざってるような世界観。人間と竜族と妖精、3つの種族が存在する世界。
  • でいきなり登場するのは黄色いひらひらの付いた制服スーツ風衣装をまとい、丸メガネをかけた、…粟根さん!(笑)ハリー堀田さんと仰るそうです。巻紙に名前書いてあって、それを縦に広げて「勝訴ー!」とか云ってた。すごいオカシイ!
  • しかしあの…これ云ったらほんと怒られそうなんですが…あのね…堀田さん誰かに似てると思ったらね…糸夌 小 足各 きみまろさんに似てて…ぶはーっ!! すいませんすいませんすいません!!
  • ハリポタパロというか何というかパクりというか、それアウトだろ絶対!な感じで魔法を繰り出し、アウトな敵をやっつける堀田さん。でも敵の中から出てきたのは…ハーマイ鬼塚さん(笑)。さとみちゃん!*2 超可愛い!! あまりの可愛らしさにまたオペラグラス装着。
  • 堀田さんのきみまろっぷりにももちろんオペラグラス。ヅラずらし技とか思わず期待しちゃったよ! なかったけど! 冬ソナネタはあったけど! ひらひらを首に巻き付けて目を細めて笑いながら「アンニョンハセヨ〜」とか「家族」とか(笑)。
  • …今パンフ見てもやっぱり似てる…。
  • ロン太秦さんは市川しんぺーさん。しんぺーさんと云えば最近「ラストショウ」を見たわたくしにとっては大変何というか…気になるというか、嬉しいキャスティングでした。くいしんぼキャラ、はまり役でした(笑)。で声がまた…アノ声、なんだよな。
  • そういえば休憩時間にパンフを見ていたら、しんぺーさんのプロフィールに『映画「世界の中心で、愛をさけぶ」』って書いてあって、えっ? 映画? どこ? どこにいたの??と友達としばらく考えて思い出しました*3。重じいの写真館で写真撮ってる、笑えないサラリーマン! ああっ確かにアレしんぺーさんだった!! 今頃になって突然びっくりしました(笑)。共演してるんじゃん!
  • 魔法学校の落第3人組がまたうっかりやっちゃった所為で、猫の子一匹に学校の宝である魔法のレッドブーツを奪われてしまいます。退学を免れる為に猫の行方を追いかける3バカ。校長先生の空飛ぶ箒のギミックが面白かった(笑)。何かキャスター付いててコロコロスーーーッ、って移動できるの(笑)。校長先生はロングスカートなのでうまく隠れてて、箒っぽくなるのがサスガ。
  • ネコのノラ役の松本まりかちゃん。…文句なしに可愛い! アニメ声も何かイイです。いかにも身体柔らかそうな身のこなしもネコっぽく…可愛かった。アニメ声なのに女オンナしてないのもイイです。出てきて動いてしゃべるたびに「…かぁんわいーい…」とため息が出た。歌はちょっとヒヤヒヤしたけど、でも声の可愛らしさでもうクリアーです(笑)。可愛い女の子には点数甘いです、ええ。
  • 主人公の生田斗真きゅん。…って誰かがどっかで呼んでた(笑)。いやトーマきゅん、だったけど。歌うと、わぁジャニーズ!って感じだったけど、音程は安定してるしセリフも聞き取りやすかったし、ステッキ使って踊るのも上手かったし、何より本人がすごく楽しそうだったのが良かったです。見てて素直に楽しかった。落とす所はちゃんと落として、でも基本が美形だからなぁ。ロン毛の部分エクステが誰かとかぶって非常に…ハッとしましたが(笑)。
  • そういえばあれですよね、ママンボ3の息子は彼だったんですよね。未來の後のね。パンフのコメント、黒木ママが寄せてくれています。…いいなぁ〜みらいも黒木ママがよかったな〜O-TAぷろじゃなくて〜。
  • トーマの二人の兄、が…もんのすごいことになっていました…(笑)。さすが劇団員には心底容赦ないな! インディさんはほぼそのまんま、金髪になってたけど、なのですぐわかったのですが。もう一人のお兄さんが、誰だかまったくわからなかった。だってほぼMMプロモのリンス状態みたいな顔なんだもん! 誰だかサッパリだよ! パンフ見たら…磯野くん、でした…うっそーん!! 全然違うよ!! しかもピチピチホットパンツ姿だよ!
  • インディさんのアップリケジーンズは可愛いと思いました。
  • 3バカに追われて逃げているノラに誘われて都へ旅に出るトーマ。ノラの喋りが男の子っぽくて可愛い。
  • 死んだ父親からトーマに唯一残された日記帳、それに勝手に書き込んじゃうノラ。の…「ぬでたしぬでたし」が…可愛すぎる…なんじゃそりゃ…。
  • そのころ、お城では。的な感じにお姫様です。グレーテル姫のすほうれいこちゃん、これまた可愛い! 勝ち気なお姫様! しかも強い(笑)。
  • そして…出た! 出オチ担当! すごい…すごいです河野まさと王子38歳。すごすぎる。
  • えー…白いフリルブラウスに水色のパンツ、手には一輪の赤い薔薇を携え、オスカルみたいな金髪巻き毛でグレコ張りのアイシャドウ、でした…すごかった…(笑)。
  • しかもその後は出てくるたびに出オチ衣装。素晴らしい。最高はやはりホットパンツでしょう(笑)。磯野くんが着てたピチピチホットパンツを王子が着てた(笑)。
  • 国王の後妻である現王妃ラプンツェルと、その連れ子なヘンゼル王子。王妃は王子と姫を結婚させて、国の全権を掌握しようと企みます。が姫は王子を拒絶。そりゃそーだ(笑)。
  • 右近さんも逆木さんも村木さんも全身タイツですごかった(笑)。右近さんはザーマスキャラなんでしょうか。
  • ノラとトーマが都に着いた頃、姫と王子もお忍びのデートで都に。そこでチンピラ…というか自分の二人の兄から姫を救う?トーマ。ノラの機転で「トーマ・カユイーノ侯爵」と勝手に名乗り、姫のお婿さん選び大会「H-1グランプリ*4」に出場することになります。
  • ここで冒頭にメタルさんと一緒に練習したのが出てきました。みんなでカユイーノってやるの(笑)。
  • で、H-1グランプリ開催。…このH-1グランプリの、看板が…すんごいしょぼくて笑った…
  • しかも出場者がまたヤバい(笑)。ジャック・スパロウ風味だったり、あーもうDVD化しない前提なんだな的な。
  • 出オチ王子の戦闘服がまたすごかったです。白くて羽っぽくて何か…オスカル…。
  • 王子ファイト中の、王妃*5の歌が、このお芝居では一番の聴かせ所になっていました。やっぱり上手い! かっこいい!! 右近さん今回あんまり歌がなくて残念です。よし子さんも。ハモってほしかったなぁ。
  • 謎の老人マオ、梶原善さんはサスガでした。1幕出番なかったと思うけど…。酔拳というかドラゴンボール亀仙人というか。トーマの控え室での一連の流れは、ドリフ以来脈々と受け継がれているギャグの基本を踏襲していて素晴らしかったと思います。反復はギャグの基本。死ぬほど笑った!
  • 順当に?勝ち残ったトーマ、王子、マオ老師。
  • しかしお城では、王妃が王子に衝撃の告白を! 実は王妃は竜族の王が人間界に送り込んだ悪の手先! しかも王子は連れ子じゃなくて!!
  • …縁日で売ってたカラー息子だそうです…。段ボールの中で黄色く塗られてぴいぴいしてたってさ…。その中で一番白い歯がちょっと出てて笑顔が胡散臭いけど美しかったのが王子…(笑)。
  • 自らの美しさに差す一筋の影の正体を知って嘆き悲しむ王子。いや大喜びかも知れないが。
  • でも、王子がそれでも「母さん」と呼ぶところはちょっと良かったです。そのたびに卒倒しそうな声を出す王妃も(笑)。
  • 永遠の命を得る為に、数百年に一度、姫の清らかな血を浴びなくてはならない竜王の為に、グレーテル姫を捧げるのが王妃の目的だったのです。がしかし、王子が姫を愛しているのを知った母は画策を思いつきます。姫は王子と結婚させて、竜王には姫の身代わりとしてノラを捧げようと!
  • その為に王子がコレクションの中から厳選した…姫の使用済みドレス(笑)。「下着も!」って出したパンツが、ジップロックに入ってたのが最も印象的だった…うん、そこはやっぱりジップロックだよね! ね!!
  • ああちょっともう眠い。のでぶっ飛ばします。えーと、ノラを身代わりにする王妃の計画は失敗、姫は竜王にとらわれてしまいます。竜王は実はマオ老師だったのです!
  • この、竜王の部下のドラッグがね…吉田メタルさんだったんですけどね…すごかったの。かっこよかったの美しかったの妖艶だったの邪悪だったの!!
  • ガラ網タイツ…いや全身タイツなのかなアレ。首の辺りも背中も同じガラタイツだったから。の上から甲冑みたいな黒くてエナメルな感じのものをいっぱい装着して、ヘルメット状のちょっと海の幸系な被りもの被って、ホットパンツに前垂れにロングブーツみたいな格好で、した。で、動くたびにこう…ガラ網タイツのおみ足が惜しげなく…あああ何だありゃ! かっこよすぎる! しかも紫唇の耽美メイク!! そんな、メタルさんのお耽美顔にそんなメイクしたら、カッコイイに決まってるじゃないかー!!
  • というわけで今回も私の胸の鍵を盗んで逃げていったのは吉田さんでありました。もうよしだなんて呼べない! これからはメタル様と呼ばせて頂きます。
  • しかもへなちょこじゃない。完全にカッコイイ系悪役で。気絶したお姫様を肩に担ぎ上げて掠っていく様などもう…わーん私も掠われたいー! ほんっとにかっこよかったです。たまらないです。ああメタルさまドラッグさま。
  • 悪いセリフを悪い声で云うメタル様もまたステキで…凶悪になるんですよ、よしだと同じ声なのに。目つきとかもすんごい鋭くて冷たくて。美形が酷薄な顔すると本当に…冷ややかで美しいですね…。やだもうカッコヨスギるったらない。
  • へなちょこじゃないから殺陣もかっこいい! わたしよしだの殺陣しか見たことなかったので…かあああっっこいいいいい!!!! 強いメタル様なんて…ずるい…もうずるい。そんなルックスでそんな格好でそんな声でそんな強いなんてずるい。私のハートを返せ!! この泥棒!!
  • そんな訳で、2幕後半はひたすらねっとりにっちりと、オペラグラスでメタル様を追いかけておりました。目の回りに跡付けて(笑)。あんなカッッコイイ方が、前説の優しくて愉快で柔和でカミカミがまた可愛らしいお兄さんだと、斗真くんファンの皆様は一体どのくらい気づいてくれたでしょうか…。うん、あんまり顔見えないからあんまり気づかないんじゃないかな!*6
  • 華麗に剣を操り誰よりも強く、あまりの強さに思わずトーマにも勝ってしまい、そしたらH-1グランプリ優勝で、そこに乱入してきた3バカ*7に「おめでとうございまーす! 優勝者には賞品としてこのくじを引いてもらいます!」とか云われるメタル様。「今のお気持ちは?」とハリー粟根さんにマイクを向けられ、「はぁ…あの…何だかよくわからないのですが…」とかぼそぼそ息切れの合間に答えるメタル様。ラウンドガールみたいな超ミニワンピのハーマイさとみちゃん*8に差し出されたくじ箱に手を突っ込み、掴み出したくじは…ああっそれ手榴弾…!
  • 両手でひとつずつくじ引きさせられ、最後にさとみちゃんに「これはオマケですぅ☆」と三つ目も渡され、…そしてメタル様の最期はわりとあっけなく訪れたのです…。ええ、また泣きましたよ私。わかったもう無条件で吉田メタルの死に場面は涙が出るんだな私は。
  • で、またノラの機転で竜王も倒して、ノラは人間になってトーマとくっついて、姫は王子と共に新しく国を作り直し、3バカはブーツは取り返せなかったけど知恵と勇気と団結力とでテストに合格して退学を免れ(でも留年は決定)、ハッピーエンドな大団円でした。
  • とにかくほとんどずーっと笑ってました。ニヤニヤがニュートラル状態、しょっちゅう爆笑、たまにしんみり。ノラが可愛くて切なかったです。いや、切ない部分にまるで触れてないので、↑読んだ分には一体どうしてノラが切なくてトーマとくっつくのかさっぱりですが(笑)。
  • 竜王ジブリ風味とか、箒フライング(ズームアップ有)とか、ロバの諸事情とか、バスローブ姿の3バカとか、湯上がりさとみちゃんとか、ごぬんなさいとか、三河屋ルック王子とか、「しつこい!」とか、やっちゃった!とか、若き日の青春の暴走とか、新大久保の中心で愛をさけんじゃったりとか、ボンカレーって何カレー?とか、鼻洗濯ばさみとか、「エクスペクト・パトローナム!」とか、なまむぎなまごめなまなまご!とか、数限りない小ネタがまだまだあるんですが…ありすぎて正直拾いきれない(笑)。観劇1回じゃムリですってば!
  • とにかく、シンプルなストーリーを3時間、全編に笑いをまぶして、単純に楽しめました。面白かった!と笑顔で劇場を出られる作品。
  • 歌は今回、あまり印象に残らなかったな〜。そこがRシリーズとの違いでしょうか。歌詞もあんまり耳に引っかかってないかな。
  • そういう意味では、やっぱりクドカンは上手いんだろうな、と。耳に引っかかる小さなトゲがたくさんある脚本を書くんだな、と。だからセリフで色々遊べる(笑)。
  • どっちがいい、悪い、ってことではなく。まぁ思い入れとか観劇回数とか違うしね!
  • あ、劇中に使われてる効果音とか音楽(一部)がMMと同じで、ドオォン!とか、カアアアァンッ!*9とか、あと「あー、引っ越しか…メイプル、そして今度はマホガニー。でもそこが終の棲家でないことをあなたは知っているはず*10」の辺りで流れていたチェンバロの曲とか、が今回も使われていました。何かね…背中の辺りがゾビゾビするわ(笑)。
  • 3回くらいあったかな。最後、まりかちゃんと斗真くんだけ出てきてくれて、斗真くんが「気をつけて帰ってね! 雨降ってるから!」って手を振ってくれました。…それだけでとってもイイコな気がしてしまう…。

 ぶっ飛ばしたけどそんな感じで。メタル様です、何はなくともメタル様。

*1:会場内でクレープとかミネストローネスープとか食べられます

*2:ローマンです

*3:友達が

*4:何の略だっけ?

*5:カナコさん

*6:体格と立ち方・姿勢でわかりました

*7:ぶっ飛ばしてますがこの時すでに3人はノラの味方なんです

*8:これがまた超絶可愛らしい!

*9:びよーーーん、じゃなくて

*10:だっけ?