ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

イメージの向こう側旅行

 えー。去る*19月17日(日)、まさにさるる放送日、唯野市こと山梨県甲府へ行ってまいりました。そう、イメージの向こう側、ドラマ「ウォーターボーイズ」のロケ地、今はなき竜王町です。放送終了から3年が経ちましたが生来の腰の重さに無免許が重なり、伝え聞く噂によると車がないとどうにもならないらしいWBロケ地巡りなんつーものは、私は夢のまた夢、唯野は神戸より遠し、っつか実在しないんじゃないの? だってあんな妖精たちがキラキラ自転車で走り抜けるような地、あり得ない。きっと地球上じゃない。こりん星の隣にあるんだ。進藤ちゃんの体重はリンゴ3個分なんだ。その位、遙かなる地だったわけです。
 が、しかし。今回、富士急ハイランドで絶叫マスィーンを攻めるぜ!企画が立ち上がり、あまり絶叫したくないわたくしは「いや、何でわざわざ金払ってそんな目に遭わんといかんの?」とさっさと不参加表明していたのですが、「ついでに唯野に行ってみようよ、車出してもらえるし!」とのお誘いを頂きまして…えっ何それ、じゃあ唯野だけ行く!*2と飛びつかせて頂いた次第でございます。
 結論だけ先に云わせて頂きますと、

  • 唯野は本当にあったんだ! 父さんはうそつきじゃなかった!*3
  • カーナビの勝利
  • 写メと資料は大切です
  • 3年の時の流れは無情

 という感じでしょうか。とりあえず、車とカーナビは必須です。地図と住所じゃ多分、たどり着けていません。今回、ロケ地案内サイトさんなどの情報を頼りに行った訳ですが、カーナビの住所検索が大変お役立ちでした。とりあえず、現場近辺まではこれで行ける。
 そしてその先で大切なのが、資料です。近辺までたどり着いたら、目を皿のようにしてそこから先は、目視で探すしかない。店舗や学校などはこれで何とかなりますが、しかしWB特有のあの、川辺とか土手とかは…川岸のどのポイントが正にソコなのか。これを見分けるのに役立つのが資料となってくるわけです。行きたい場所が背景に映り込んでいる場面の写真や、背景に特徴的な建物・看板などが映っている場面などを持参することをお薦めします。今回助かったのはメイキングブックと、本編映像の写メでした。本編映像の写メは役者さんの立ち位置まで限定できるので大変便利であります。
 …あれ? 何でこんな「ロケ地巡りの心得」みたいなことになってるんだ。私ロケ地なんて小津とスクールデイズの学校くらいしか行ったことないのに。すいません。
 それはともかく。唯野に行ってきました!ってことで。えー、まず、JR甲府駅で集合、出して頂いた車*4に乗り込んで出発です。ルートなんかは特に決めず、行きたい所を適当に挙げては地図とカーナビを見比べ、近そうな所から行ってみる感じで。迷ったらそれもまた。道すがらも、「きっとこの道をあの子達乗せたロケバスが走ったんだ…!」と思うともうそれだけでたまりません。カーステはもちろんWBサントラです。
 で、多少ぐるぐるしながらも、まず最初に向かったのが、我らが唯高です。

 一気に血圧とか体温とか色々上がった! 天気が、絶対雨だと覚悟していたらうっかり午前中はいいお天気で、何とも…暑かった(笑)。唯野焼けしました。鼻が。うん、いい思い出だ。学校内には通常入れないようですが*5、この日はちょうど少年サッカーの試合が行われていました。門が開いていたので、ほんのちょっとだけお邪魔してしまいました。ごめんなさい。でも正門すぐの所までだよー!
 正門と校舎を背に立つと、金色の稲田が広がっていてとても綺麗でした。が、正面少し離れた所に、何やら新しそうな建物ができていて、ドラマのような開けた視界は望めませんでした。田中が大急ぎで自転車くるくる漕いでた姿、今では追いかけることができません。ちょっと残念、だけどこれが3年というものでしょう。
 学校の周りをぐるりと回ってみたら、プールの横に出ました。もちろんプールは見えません。が、裏門が開いていて、ちらりと覗いたら…ああプール入口が! その横には立松が進藤ちゃんのお尻を撫でた階段が!!

 

(注:ズームで撮ったのであって敷地内に入ってはいません、よっ!)

 あの階段のぼりたかったなぁ。プール入口行きたかったなぁ。
 ひとしきり唯高を眺め回して、次に向かったのはおなじみ、ココ↓です。

 …何かね。不思議なんです。ホントにあるのが信じられない(笑)。しかし本当にあるも何も、このテーブルとベンチ、実は3セット位あるんです! これの向こうにあと2セット! で、こういう時に、実際使ったのはどれだろう、と同定するのに、画面写メが役立つんですねー。後ろに写った木と東屋?の屋根で、一番手前のだと判明しました。が…この写真手前側*6にある斜面。自転車押してぐいぐい登ってた斜面、に沿って…だいぶ伸びてきた桜の並木が…できていました(笑)。植林か! しかしこの斜面、かなり急勾配で、しかもベンチの近くには獣道みたいなものも見あたらず、いや3年の間に消えてしまったのかもしれませんが、謎です。で、このベンチじゃない方のベンチの近くには、獣道的なものがあったのですが…ん? カメラマジックか? どうなんでしょうか。
 しかしこの写真を撮ったのは、実は時間的にはもう少し後でして。最初に、晴れている間におこに着いた時、素晴らしいタイミングで…正にそのテーブルに…数名のご婦人方が座られ、そして…お弁当を広げられたのであります…。な、何故そこなのですか…隣じゃダメなんですか…我々はそっこでないとダメなんですが(笑)。しかし「どいて下さい」なんて云えるはずもなく、うーん、あとでもう一回来よう!と心に決めて、どうやら地元の方らしきご婦人方に逆に突撃してみたり。「この桜は以前から植えてありましたか?」と訊いてみたのですが、ご婦人方も数年ぶりに集まったとのことで、明確な答えは得られず。ありがとうございましたと頭を下げて立ち去る我々を、ご婦人が呼び止めます。何!?と思ったら…手作りケーキをごちそうして下さいましたー! 恐縮しながらも空腹だったわたくしはさっさと手を出す(笑)。ナッツ入ってて美味しかった☆
 で、問題の急な斜面を登ると*7、エンディングでみんなが駆け抜けた土手が! タテノリの赤いリュック*8が!!*9


 そして二重映しで隠しボタンのED映像がよみがえる(笑)。人間サンドバッグとか!

 車に戻って、あとでもっかい来ようねと云いつつ次へ。パエリアのキャンプ場…の近くまで行きました(笑)。昼時だったのでうどん食べた。おいしかったー! キャンプ場の辺りはトレッキングもできるようで、山歩きな格好のひとがたくさんいました。ロケ地的な収穫はなし。車中で口笛の練習などしつつ*10 *11、小一時間のドライブです。
 街中へ戻って、次に向かったのはタテノリの下宿先です。牛乳屋さん!
(写真撮ったのですが、一応あの…公共の建物ではないので…載せるのは控えます)
 カーナビで大まかな所まで連れていってもらい、窓から外を凝視して、見つけた瞬間の、全身の毛穴がぶわっと開く感じがたまらない(笑)。日曜はお休みのようで、お店は閉まっていました。牛乳瓶の箱がたくさんありました。触らなかったけど。お店開いてたら、コーヒー牛乳でも飲みたいところだったんだけどー!
 で、ベンチリベンジ。ご婦人方はケーキのかけらを残して消え、無事ベンチに寝そべって来ました。うーんタテノリが見た空。
 すぐ近く、同じ公園内には、浴衣姿の花村さんがみんなとバイバイした橋もあります。

 ここで一旦、雨に降られました。けっこう大粒なのが、だーっと降ってきた。けどすぐ止んでよかった〜!
 続いて向かったのは田中医院。さすが、実際の病院なだけあって、カーナビにも登録されていました。もちろん田中医院じゃないけど(笑)。
(こちらも写真は撮ったのですが、やはり控えておきます)

 雨も上がって、緑が綺麗でした。
 そろそろ日も落ちてき始め、でもまだ行きます。1話で進藤ちゃんが自転車ごと突っ込んだ用水路に行きます。タテノリがねそべってた橋!


 しかしこれも、白いガードレールみたいな橋がいくつかありまして、また画面写メに助けられました。用水路に青い…流量調整機みたいなものがあるのですが、それが目印に。あと、田中がカッコつけて立っていた位置もわかりました(笑)。しかしこの橋、かなり交通量があるので、ちょっと危ないです。あと憲男が寝そべっていた橋、高くて幅が狭い…危ないよ! 進藤ちゃんが突っ込んだのも、何というかかなりの高さと急角度で、これを自転車で頭から行くのは…怖いよ…と思いました。すごいなぁ。いくらマットとかあっても危ないよ! あとなにげに自転車と進藤ちゃんを引っ張り上げた麻子もすごいと思う。あそこ立つのがこわいもん。道幅も狭くて、この道に唯高生と桜木女子の子達がひしめいていたと思うと…そりゃ誰か落ちるわな(笑)。
 だいぶ暗くなってきました。そろそろ最後のポイントへ移動です。次は、5話で憲男と田中が掴み合いした川辺! ギンガムチェックのシャツ着た憲男が嘯きながら腰を下ろした、階段状の川っぺりです。これが…この川沿いに、いくつもあるんですよ。階段状の川辺が。どれ!? どれなの!?
 ここでお役立ちだったのが、メイキングブックです。P.47下段右の写真、背景に目を凝らすと…川向こうにブックオフの看板が見えます。あと右手に白い、特徴的な形(Hみたいな形)のビル。左側には四角い、白い看板もあります。これらを手がかりに川沿いを車で流し、進入禁止に行く手を阻まれながらもカーナビで住所検索、挙げ句の果てにはその付近のブックオフをカーナビ検索。そして、夕闇迫る小雨の中、ついに見つけたのです。

 ほら、ブックオフとHみたいな形の建物と白い四角いカネボウの看板!

 進藤ちゃんが「絶対あきらめないからな!」と云っていた、土手の上に憲男んちの黒塗りハイヤーが停まってた、憲男がガニマタでのしのし登っていった、斜面がどの辺りだったのかはわかりませんでした。資料不足!*12 *13
 高原さんが「もぐって10までかぞえたぞ!」とがんばっていた場所も近くでした。もうちょっと上流かな?
 ここでタイムアップ。日帰りのわたくしは夕飯にほうとうを死ぬほど食べた後、帰路に就いたのでした。それにしてもお天気、よく耐えてくれた! ありがとう!! そして唯野は、たとえドラマ中にそこが出てきていなくても、やっぱりそこかしこが「唯野」でした…。もう町中至る所が唯野。この道もこの道路も、きっとあの子たちが駆け抜けた道。3年という時間の流れは町を変えてはいるけれど、それでも変わらない空気が確かにそこにはありました。
 またいつか、行ってみたいです。…今度は平日に(笑)。

*1:さるる?

*2:富士急はあくまで行かない

*3:(C)ラピュタ

*4:Hさんありがとうございました!

*5:平日は受付に云えば見せてもらえるらしいです

*6:写ってない

*7:ちょっと離れたところにスロープが出来てます

*8:の幻覚

*9:エア・タテノリ

*10:4人中2人が口笛吹けなかった/笑

*11:私は吹けます

*12:いや私は一切用意していんばかったんですが

*13:身ひとつで行った人