ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

金曜日に恋してる

 「ひとの趣味ってのは中高生くらいで決まってそれからはあまり変わらない」というのは某O多プロデューサー様のお言葉ですが*1
 The Cureというイギリスのバンドを中学生の頃に聴き始めてそれ以来ずーっと聴いております。まったくお言葉通りです。そういや私のCDラインナップ、確かにその頃から基本変わってない。O多Pイイコト云うね!*2 *3
 HDミュージックプレイヤーっちゅーもんは、とにかくぼいぼいぼいとうちにあるCDを片っ端から放り込んで携帯できるので大変便利であります。私はどちらかというと、アルバムはアルバムの収録曲順通りに、途中飛ばしたりすることなく聴きたい方です。だからiPod shuffleなんつーもんは全然欲しくない方なのです。が、うーん今日何聴きたいか思いつかないー、という時に、ほんとにたまーに、全曲シャッフルしたりすると…びっくりしますね。面白いね、意外性に心臓跳ねるね。iPod shuffleユーザーの方はいつもこんなスリルを味わってるのか! 私は…たまにでいいや(笑)。だってボウイ→イギーとまぁ順当な流れの途中にいきなりWBサントラとか挟まるんだもん! ええっそこで手拍子始まっちゃうの!? で何事もなかったようにクイーンに戻ったと思ったらソーロングイントロで、わぁジュニアさま!と待ち構えていたらうっかり右近さんバージョンだったりして(笑)。ああ怖い。電車で挙動不審。やっぱりたまにでいいや。うっかりするとボウイの日本語版ガール*4 *5とか流れちゃうから気をつけなくてはいけません。
 ってそんなことはどうでもいいんだ。
 いや、たまにシャッフルすると、好きなんだけど何故だか、プレイヤーに移して以来一度も聴いてなかったアルバムの曲も流れたりするじゃないですか。ああこれ久しぶりじゃん! 聴いてないじゃん!と思って聴いてみると懐かしくてとても宜しくて思わずそればっかになったりするじゃないですか。そんな感じで久しぶりにキュアー。
 歪んだ浮遊感溢れるギターのノイジーな音の上を、ふわふわ漂うように、もしくは煙みたいに浮かんで空中で消えるように、ロバート・スミスの甘ったるい声が、遠くから届く。あーやっぱり好きだ、と三つ子の魂を改めて確認しました。仄暗いんだけどすっとぼけてて、キュートなんだけどどこかイカレてて、明るいんだけど痛々しくて、モノトーンだけど極彩色。昼寝の最中に見る夢みたいに、奇妙で辻褄の全然合わない、でも何か面白い感じ。
 そんなキュアーを昨日の金曜日に聴いていたら、「Friday I'm in love」という曲が何かもうめちゃくちゃハマって、おかげさまで頭がどっかふわふわした1日でした。

月曜日がブルーでもかまわない

火曜も水曜もグレーで

木曜日には君のことなんかどうでもよくなる

僕が恋してるのは金曜日

土曜日は待ちぼうけ

日曜はいつも来るのが遅すぎる

でも、金曜日は決してためらわない

 なんかそんな歌詞がやけっぱちみたいな明るいメロディでふわふわ歌われてるのです。うん、どうでもいい! 金曜日サイコー!!
 またこの曲のPVがバッタバタですんごい面白い(演奏してるメンバーの後ろで、曲に合わせてオール人力で背景変える)のです。うん、PVもやけっぱちっぽい(笑)。
 視聴があるのでよかったら聴いてみてくらさい。
 PVがオカシイと云えば、ロバがクマの着ぐるみみたいなの着てうごうご踊ってる「Why can't I'll be you」もだいぶオカシイけど、メンバー全員ワードローブの中にみしっと入って演奏してるうちにワードローブごと崖から転落して浸水、という「Close to me」は本当におかしい。むしろあたまが。曲だけ聴いてたらすんごいキュートで好きだったんだけど、PV見ると…閉塞感に息が詰まる(笑)。この閉塞感はradioheadの「No Surprises」PV以来だ(トム・ヨークが水槽の中で歌ってる顔面アップに水位上昇、見てるといつも息止めガマン大会になる)(けど勝てたことがない。トムすげぇな!)。でも、トムの絶望とロバの絶望は種類が違うな。
 何の話かわからなくなったところで。全部あの辺りで見られます。あなた管とかあの辺で。
 しっかし80年代初期のキュアーはまるでびずある系のようですね! ロバのくせに!

*1:inお台場映画王トークショー2004

*2:…云うことはわりといいんだよね大体

*3:なのにどうして…いやいやいや

*4:デヴィッド・ボウイさまが日本語で歌ったラブソング。いくら好きでも…いや好きだからか…聴くに耐えない

*5:たまに肝試し気分で聴いてみるけど途中で挫折する