ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

訃報 岩城宏之さん

 間違いなく世界最高レベルの指揮者であると同時に、大好きな作家さんでもありました。昨日バカみたいに早く寝たから、知ったのは今朝のめざましの録画…つまりさっき…。慌てて母にメールしたら「今頃知ったの?」と冷たく返されてしまった。入院されてたのは知ってたけど、これまで何度入院してもちゃんと復活されてたから…。
 指揮者としての岩城さんの功績は、私にはよくわからないのですが*1N響の終身指揮者でメルボルン交響楽団の桂冠指揮者であと何だっけ。私の印象としては、世界初演をやたらたくさん振った方、ですね。現代音楽の発展と普及に貢献、という感じの。ご自身が打楽器奏者だからでしょうか。武満徹とか、私にはほんとに全然わからないのですが*2、所謂現代音楽、メロディラインとかあんまりない、しかも新作初演とかなので、ラジオ*3で流れてきても…あまり…聞かないし。そういう難解なものを、ひょうひょうとやってるのもまたステキな方でした。
 作家としては軽妙な語り口と、例えシモネタでも何故か品位を失うことのない、どうしても品のよろしい文章が、とてもとても大好きでした。主にエッセイなのですが、とにかく面白い。「森のうた」なんて電車で読むのはお薦めしません。笑いをかみ殺すのに死にそうになるから。岩波新書の「楽譜の風景」「フィルハーモニーの風景」も、堅そうなイメージですが中身はもう。大好きです。
 「森のうた」読み直そうっと。どうか天国で、ナオズミと棒振り談義してください。ほんとに大好き。
森のうた―山本直純との芸大青春記 (講談社文庫)
 
 
 
 
 

*1:指揮者ってだけでエライじゃないか充分

*2:っつか武満が現代音楽なのかどうか

*3:テレビじゃまずやらないな〜