ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

Over the Rainbow 5ポアント目 in 1010

 非常に眠いのでとりあえず、なところだけを。詳細は後ほどがんばります…できるだけ…。
 とりあえず。神戸とはずいぶん変わっていますよ! 色々違っていました! うん、わかりやすくなった。見やすくもなった。作品として良い方向に変わったと思います。じんわり…と染み込んできた。ネタバレせずに書くとこれくらいになってしまいます(笑)。
 大幅変更点だけ畳んでおきますね〜。




 以下、東京公演ネタバレありです!


 まず、ベンチで待機中の白い人がほとんど動かなくなりました。神戸ではけっこう自由に、勝手気ままな感じに動いていたのが、座ったらその形のまま、ほとんど身動きなしで待機するようになりました。えっと、もりやまみらいウォッチング的にはちょっと寂しい気もしないでもないのですが、いやだからそういうのを抑制する為にそうなったんだろうなぁと。ええ確かに待機中の白い人の一挙手一投足ぶらぶらあんよに伸びにあくびに頭もしゃもしゃに、そんなものから目が離せなかったのは事実ですからゴメンナサイ。でも、今回ああ、動かないことになったんだな、と思ったら、返って安心して他に目を転じることができた。ステージ全体を色々、よく見られました。惜しいけどありがたい…。あのね、退屈な猫みたいなね、気ままな感じも好きだったのです。ガン見とかそういうのを差し引いても。で、動かなくなったら、何だか無邪気さが少し下がって、逆に何だろう、超越した存在っぽさが上がった気がする。より象徴っぽくなったというか。聖性が上がったというか。んー感覚的なことですが。
 あと、奥のベンチで動かないと、手前の舞台での「動」と奥の「静」のコントラストがはっきりして、舞台全体に奥行きが出た気がする。以前はあっちもこっちもそっちも動いててどれも見たくて大変、という感が常にあったので。メリハリがついて、締まった印象を受けました。もちろんあの、つまんない猫が観られなくなったのは寂しいのですが…(笑)。でも舞台的には絶対良くなってる。
 そして大幅変更・改訂・改良が為されたのが影〜紫のシーン。影のところではスクリーン裏の少女のシルエットが表に出てきて影とユニゾンで踊ったり、それを見守る木が薄暗いところに立っていたり。この、シルエットが表に出てきて影と同じ動きをする、というのが、影=少女の内にあるもの、という図式をはっきりさせてくれて、ああ昨日の寝言はあながち間違いではなかったぞ、とちょっとホッとしました(笑)。あんだけだらだらぐだぐだ垂れておいてぜんっぜん違ってたらすごい私可哀想なヒトじゃないですか! 実は今日は答え合わせ的な気分でも見ていたので、当たらずとも遠からずってところかなーと少し嬉しかったです。少し。所詮は寝言ですが。
 影が少女の消えた切り株の上に乗って踊ったり、というのも追加されて、ますます少女と影の表裏一体感が強まってよかったよかった*1です。すごくわかりやすくなってるよ! 切り株の上で上体反らして寝そべる所は「あっ黒アリス!」と思いましたが…すみません条件反射…。
 紫が「煙草の紫煙」というのもちょっとわかりにくかったのですが、今回すごく煙を強調する演出になっていて、スモーク焚かれながら紫の人たちが出てきたりして、なるほどなぁと。紫と影の踊りもだいぶ変更というか追加なのかな、されていました。すごく見やすくなってた。
 で。
 東京バージョン最大のびっくりが、ね。
 …神戸で見て私、ひとりで云ってたんです。紫の未來は綺麗!って。いや幻覚見てたんですが。
 さらに昨日の寝言でこんなことを呟いていたのです。

で、光になると当然のように白い子は戻ってくるんですよきっと(笑)。

 ほほほほんとにもどってきちゃった!!!(笑)
 紫のシーン、影が姿を消してから、何故か白い人が…舞台上に現れて…わあ! 何で出てきちゃったの!? 紫に白い人が出てこない理由を一生懸命ない頭振り絞って推測したのが今朝の3時だっつーのに! あなた出てきちゃうんですか!?と大変手前味噌なことを思ってみたりしつつ驚愕。
 でも、神戸ではなかった白い光が、紫のシーンで追加されてて、踊る紫の人たちの間を白いピンスポが流れているのです。その時影はすでに姿を消しているわけで、つまり影は紫煙に包まれて光に変わった、という部分をちゃんと具現化してくれたのですね。わーわかるよちゃんと! そいでその光に誘われるように白い人が…ふらりと現れて…また光しか目に入ってないっぽい感じに追いかけて、そして紫の人といっしょに踊るのです…ほら〜だから云ったじゃん〜紫の未來は綺麗だって!
 光の中を「影だったもの」が歩いていく、という演出も追加されて、影→光の転化が何だかとても無理なく、すっきりと頭に入ってきました。すごくイイと思う!
 あとは、各色の人が一人ずつ集まるところ、橙のタップってあんなに聞こえたっけ?ていうのと、あっそうだ。すごくすっごく印象的だったのが、ベッドで寝ている木を起こす前、白い人が何だかすっごく寂しそうに見えました…悲しそうだったの…。神戸ではそんな風には思わなかったのに。白い木の根本に座り込んで、膝抱えて、がっくり頭垂れて…ああ、木を送らなくちゃいけないのに、それも役目なのに、イヤなんだなぁ寂しいんだなぁ悲しいんだなぁと思ったらちょっと涙出た…。相変わらず木と白い人の関連性というか関係性というかはよくわからないのですが、これまでの印象は、完全に全ての存在から浮き上がった別次元の精霊、みたいな感じだったのが、一段…コッチ側に降りてきた感じ、かな。木の方に寄り添う感じ。何か…初めてギュッと来ました。風船パチンと割って起こそうとするのの、ベッドの下に駆け込んで隠れるのもちょっと控えめだった。起きあがった木がベッドから降りる時、それを迎える白い人の綺麗な綺麗なお辞儀も、一生懸命おどけてるみたいでやけに悲しかった。七色の光で遊ぶのも、顔見合わせてちょっと笑う笑顔も、何かもう全部悲しかったよ…。動くようになった手足で嬉しそうに踊りながら虹の橋を渡っていく木、それを見送る白い人の背中がすごくすごく寂しくてたまりませんでした。わー神戸じゃ一度も思わなかったのに! 今回泣けたもん! 何がどうすごく変わった、というわけじゃないと思うのですが、…何かすっごく違って見えたのは何故だろう…。
 あとは、フィナーレ。白い人は最初からステージ真ん中に立っていて、木の後ろからびよーーーんっと降ってくるアレはありませんでした。ちょっと残念に思いつつ、飛べない原因が足とかにないことを祈りつつ。足、痛くしてないよね? 大丈夫よね??
 とりあえず演出で神戸と違っていたところはそれくらい、ですかね。

*1:個人的に