ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

あらしのよるに 試写会

 試写会招待状をお譲り頂いた*1ので、成宮好き*2のお友達と見に行きました。映画前に有楽町で待ち合わせして、有楽町阪急でリサ&ガスパールのグッズ売り場にウキャウキャし*3、久しぶりにキルフェボンでお茶とタルトを戴いて、映画前の腹ごしらえしました。季節モノでさつまいものタルト〜。美味しかった〜! お友達のマンゴーチーズケーキも美味しかったの…*4
 がっつり未來話*5 *6してから、時間もよろしくなったので試写会会場に移動。かなり並んでました…お子様連れ多数。さすがアニメ映画。妙齢女子2名連れなんて間違いなく成宮ファンです(笑)*7
 お子様多きざわめきの中、予告編もなく本編が始まりまして。実はこの「あらしのよるに」、原作の絵本はチラ読みしていたので、ストーリーは何となくわかっていたのですが、ヤギの声が成宮さまというのが何とも…っていうかヤギ、主語が「わたし」だったからてっきり女の子かと…ああでもそういえば角が生えてた…ヤギって雌は角生えないっけ…。中村獅童が狼の声でしたが、思っていたよりお二方とも違和感なく…上手でした。中村獅童芸達者だなぁ。しかし極個人的に、成宮さまはこう、弱肉強食ピラミッドの頂点に立つ方だと思えてならないので、そんな成宮さまがヒエラルキー下層のヤギなんて…という気分は終始頭を離れませんでした。がそれは私の個人的な問題です。ええ。弱っぽい成宮さま見ると、どうしても何か企みがあってのことではないかと思えてしまう…(笑)*8
 お話は、嵐の夜に暗闇の中で、互いの顔を見ることなく出会い友達になった狼のガブと山羊のメイが、食物連鎖の壁を越えて育む友情とその結末、という、ああ何て素っ気ない説明。しかしこれがまた何というか、常にお互いギリギリの所で危ういバランスを取りつつ一生懸命保っている友情でありまして。そりゃあお腹が空けば隣の友人が美味しそうなごちそうに見えてしまったりもしますよ…。狼の葛藤が悲しくてたまらない。のに、狼のキャラクターが滑稽というか愛すべき語尾「でやんす」なので、つらく切ない葛藤シーンなのに会場からはお子様方の容赦ない笑い声が…えっそこ笑うの? 笑うところなの?? そんな! 狼可哀想じゃないかよ!!と周囲を見回すこと幾度…という感じでした。子供って容赦ないわね。
 絵本がアニメーション化されて、絵柄もずいぶんと可愛らしくなり、コミカルさが増してお子様でも見やすい雰囲気に仕上がっていました。話もテンポ良く進むし、見ていて飽きない。がどちらかというと…絵本の情緒が薄れてしまって、それはもったいないかな、と…。成宮さまと獅童さんはどちらも熱演で、映画を見ている分には違和感はありませんでした。がなにぶんこっちの耳がアレな所為で…可愛らしく笑うヤギ、とか、優しく話しかけるヤギ、とかがいちいち…何か裏でたくらんでそうに聞こえたり、猫なで声に聞こえたり…スミマセン歪んでるんです聴覚が。そういうの思わなければ悪くないと思います。
 冒頭いきなりシビアなシーンで始まったり、途中なかなか迫力ある場面があったり、あとヤギが死にそうになったりするところで、私の右後方に座っていたらしいお子様がか細い声で大層大泣きされていたのが何だかすごく気になって、そんなに泣くな、大丈夫だから、と見知らぬお子様の心配ばかりしてしまいました。狼が怖かったのか、ヤギが可哀想だったのか、それともただ単に飽きてぐずっていたのか。いやでも嗚咽が響くのがちゃんとそれなりのシーンに沿っていたから、アレはきっと何らかの感情を揺り動かされての嗚咽だったのだと思います。大丈夫よそんなに泣かなくても!
 見る前はかなり号泣する気まんまんで、手にタオル用意して挑んだのですが、予想以上にコミカルな味付けだったので号泣するには至らず。狼が腹の虫を止めようとするところ*9でちょっとじんわりと来ましたが、タオルはいらなかったです。終わり方が何というか、綺麗に終わってはいるのですが、それでその先はどうなの?と思った…のはどうすればいいんだろう。(ネタバレ気味なので文字色変えます)山の向こうの緑の森で二匹仲良く暮らしても、やっぱりヤギは狼の捕食対象であることには変わりなく。他の草食動物を食い続けるガブをメイは許せるのだろうかとか、その辺どうなんだろうと思いました。それからどーした。
 はっきり云ってお子様よりオトナが観た方が、色々考えるべき点が見つけられるんじゃないでしょうか。でも子供が観て何か考えるきっかけになったら、それはとても素晴らしいこと、だよな。

*1:しまどらさんありがとうございました!

*2:で未來好き

*3:好きなんだもん

*4:交換こは基本です

*5:未來話になるのか

*6:なるんです必然的というか勝手にというか

*7:うん…まぁ…外れてないし…

*8:だから「いまあい」ドラマのたっくんも何か裏がありそうに見えてならなかった

*9:すごいやりきれないんだよ…