見てきたものを再構築する作業って、幸せだけどすごく…今はツライです。ツライんだけど、放っておくと勝手に再構築した世界にダイブしてしまう。で、それがすでに昨日という過去で、この先にそれはないと思うと、また余計に辛くなる。そんなことの繰り返しにならないように、フタをした1日でした。それでも朝起きてちょっと泣いて、電車の中で泣きそうになって、会社のトイレでちょっと泣いて、帰りに涙ぐんだ、そんな1日。不思議の国の扉が閉まった、次の日。
最前列ど真ん中、私の延長線上にアリスが立っていた、最後のワンダーランドレポ、参ります。っしゃー、気合い入れるぞ!
っとその前に、20日見て書き忘れてたのが二つ。芋虫姐さまに髪引っ張られるアリス、姐さまに蹴られるアリス、あとソワレかな、最後の読書シーンで、本の間に挟まっているカードが、いつものタイミングよりずいぶん早くひらりとページの間から落ちてしまって、それを見つめて不思議そうに拾い上げ、しばらく眺めて(ここでタイミングを計っていたのでしょうか)、それから再び本を開いて、残りの3枚に気づく、という流れに変わりました。ひらりと落ちた時、あっ!って思ったのですが、全然自然に流れたので一安心でした。よかったよかった。というか、ひらりと舞い落ちるカードで気づく、ってなかなか素敵だと思いました。ああでも、落ちたのが舞台の上でよかった、下まで落ちなくてよかった! 本当によかった!!
ていうか20日レポ、ほとんど書いた記憶がないのですが(笑)。早速意味不明な日本語を発見。本人書いたことあんまり覚えてないから、ようするに何を伝えたかったんだろうこの人、と他人事のようにしょっぱい顔をしてみます。が書いたの私なんだよな。謎だな。
それでは千秋楽。眩しすぎてよく見えなかったり、目から汗が出てよく見えなかったり、かと思ったら見たと思いこんでて実はやってなかったり、色々あやふやですが、たぷたぷな心の内を吐き出させて頂きます。いつもより4割増しくらいで気持ち悪いですがよろしく哀愁*1。
- 開演前、降りている幕の向こうから、円陣を組んで気合いを入れるような声が聞こえてきました。ああ、千秋楽!ってぞびぞびした。
- 照明が落ちた瞬間に無理、と呟いて、隣の友達と手を握り合いました。今回の最前センターにあたっての目標はただひとつ、どんなに近くても仰け反らない、背もたれに背中を押し付けない。これだけは死守しようとがんばりました。うん、がんばったよ! 食いついたよ!!
- 暗闇の中、ぼんやりと浮かび上がる白いシャツのシルエットが、静かに左側の箱の上に…ああやっぱり無理…。
- スポットライトに浮かび上がるアリス。左足にあった赤い傷は治っていましたが、右足のバンデージのすぐそばに、新たなる擦り傷を発見。毎日傷こさえながらがんばったね…。
- 何せラストアリスなもので、もう本当に申し訳ないのですが、猫よりもアリスを優先させて頂きました。首の角度がアヤシイ勢いで座るアリスの顔をガン見。最前ならではの足指生鑑賞とかもじったりと。
- 消えた猫を追いかけてから数歩歩いて戻る時、歩いている足の親指がぴこんと上を向いているのが可愛いです。足の親指さえも可愛いと云ってやる。表してやる。だってかわいいのがわるい。
- 雑踏の群舞。宇田先生ヒドイヤツですね! ふたまたかけたり他の女*2に見とれたり。しましまオカマのくせに(笑)。
- 猫を探して紛れ込んだアリスが、姿勢を低くすると、ちょうど目線の高さが同じくらいでヒィッ!となりました。見ないで〜こっち見ちゃダメ〜。
- マントの男に連れ去られて*3気を失うアリスがいつもながらに綺麗でした。仰け反った喉仏が白くて美しい。そしてマントの男、スモークが煙かったです。ああこれも最前ならではの…と思いながら噎せた。
- 猫ダンス。左手奥の縦長の箱から、アリスが右手から出てきて猫に囲まれます。その箱うちにも下さい…歌って踊れるアリスが片手突き出して出てくる箱ください…。
- 猫に捕まるアリス、きょとーんとしたお顔が可愛いです。目がアーモンドの形になってるの。
- カラス。シャツが途中で片肩脱げて、綺麗な青い血管が透けて見えました。あと腕毛が見えたー。そして右の二の腕に小さなホクロが…や、ホクロ好きなんですよ。スミマセンねキモくて。
- 欽ちゃん走り可愛い〜。
- 上になってる矢印を見上げたり、覗き上げたり。コキッと腰を折って上を覗き込んで首をかしげる動作が未來さんっぽい。
- カラスたちに取り囲まれて、びっくり顔がたくさん見られました。あのねー白目がねーキレイなのねー。
- 牡蠣のピエロ。ここ、近いのでがんばってのけぞらないようにした(私が)。
- 投げられたステッキを受け取るの、両腕で抱きしめるようにしてました。危うかった?
- ステッキダンス中盤、ド真ん前でアリスが踊りまくると、足裏が物凄い勢いで迫ってくる感じがしました…リアル夏に効くカレー状態…迫り来る28センチ…。
- やっぱりあの腰には何か宿ってる。魔とか。
- 指先でくるくる回すステッキ。ここはアリスが回してる、ね。やー…うん。きっと変身するよ。
- 楽園へは久々に、左手から突入致しました。
- とにかく美しくて、美しすぎて苦しくて、最後だと思うとまた苦しくて涙いっぱい出ました。や、視界悪くなるしこらえてたんだけど、あの子がふわりと笑ったの見たら止まらなくなった…綺麗。綺麗過ぎてヒドイ。
- 青い蝶がアリスの横を駆け抜ける時、シャツの裾をふわりと払っていったのが、風みたいですごく印象的だった。いつもあったっけ?
- 芋虫。緑の丸い照明が可愛い! W姐さまに倒される佐竹先生は近すぎです…頭が目の前に飛んできた(笑)。
- 髪引っ張ったり両手でべろべろなで上げたり、姐さまやり放題で羨ましすぎる(笑)。アリスのしょっぱい顔がまた…何かね、猫がくさい匂い嗅いだ時みたいな顔しますよね。可愛いなぁもう。
- 姐さまの指先誘導、すっごい顔振られてまた笑いこらえてすごい顔になってました。
- 抵抗も物凄く。あれかなり本気ですよね(笑)。でまた蹴られてた! わたしもけりた(強制終了)
- 首絞め失神。すごい白目になってた。すごい白目というか、黒目がなくなっていた気が。容赦ないねーいいねー!
- 獲物に逃げられてヨロヨロ出てくる芋虫、片足を痛そうに引きずってました。ヒール気をつけて!
- ボロボロアリス、タンクの襟がゆがむくらいずり下がってました。もうシャツもタンクトップもぐでぐでねー。白い白い鎖骨とか肩とかほんとごちそうさまです。しょっぱい顔で直すのが可愛い。
- 双子の三輪車は白いスカーフをつまみ上げて。遠慮がちな指先とかなり離さないギャップがよいです。あそこ、ナニゲに未來さんが楽しそう。
- 怒りの扉。帽子かぶらされるところでいつも、鼻痛そう?に押さえるのが可愛いです。後ろ頭にギュッとかぶるのも。
- 赤い光の中に投げ込まれる時、中川さんの手がアリスの首にかかってて、首を掴むようにしていたのが何か…やけに…いいなぁ、と。あの首掴んでみたい…。
- 人格交代後、帽子を目深にかぶり直すところ、いつもより浅くて顔がほとんど見えてました。何か可愛くなっちゃってるよ〜。後で目深にかぶり直してましたが。
- 暴力なのにキレイ、って何なんですか?
- 円形の群舞の中心にいるアリス、女性の衣装の赤の真ん中に白いシャツと黒い帽子が映えて綺麗。やっぱり一瞬ボレロに見える…。
- …ていうかダンスとか演技とかそういうカテゴリを越えた、もっと広意での「演じる者」なんだ、と改めて思いました。だから、これまでのミリィの発表会でのダンスみたいな、1曲で完結してひとつのメッセージを伝えるようなものよりも、キャラクターとしてできていてストーリー性のあるものの方がいいというか、良さを生かし切れる、気がしました。すごくドラマチックな人だと思う。本人は入り込めるし、見てる方を引きずり込む空気を作れる人だと思う。
- つまりまんまと引きずり込まれているわけ、です、が。
- 殴られて突き飛ばされて倒れ込んで、引き起こされてまた突き飛ばされて、宇田先生の腕の中で見上げる目が…可愛いと云っていいのかどうか。もう。タイヘン。
- 突き飛ばされて小さく声を漏らしながら、転がってきました…わー! 髪ふわふわー。
- 頭もしゃもしゃ鼻つーん! あえぎ声!!という印象しか。近すぎて。よけないように踏ん張るのが精一杯、でした…。ずっと隣の友達と手を握り合っていたのですが、後で赤くなってたよ(笑)。
- 殴られた頬に手をやってから、鼻血?をぬぐうような仕草。緩慢な手の動きが何故だかやけにエロチック。
- 息荒いままに身を起こすと舞台が明るくなって…畳み掛けるようにマイムマイムが! ヒィッ! 一気に爆笑ポイントへ付き落とされます。
- 見ないことにしよう、と座って背を向けるアリスのしょっぱい顔、目の下に入る線(涙袋?)が可愛いです。井本、よくこういう表情してたよね…。
- 膝を抱いた左手の甲に青い血管が透けて綺麗でした。あー…血、流れてるんだね…よかった(?)。
- ぽたぽた汗たらしながらお茶を飲むアリス。嚥下する喉の動きまで綺麗。
- 飲むアリス見て指さして笑う中川さんと目が合った気が!(笑) しかし何で笑うんですかあそこ? そのお茶何なの、何か入ってるの?
- 紅茶に交代。カップのぞき込んで匂い嗅いでしょっぱい顔して返そうとするアリス。だから何なのよ中身〜!!! センブリ? ノニジュース??
- でも飲み始めるとわりとふつうに飲んでる…変じゃなかったの? おいしい?
- そして満を持してオカマさん登場。いつもより顔近いし座ったらフッて息かけるしおさわり内腿? なんかすっごい撫でてない?
- ものすごい勢いで嫌がってるアリスが可愛いです。わたしもなでていやがられたーい。
- ポージング。何だよもう可愛いなぁ! ぎこちなく上がる手、おそるおそる出されるつま先。あーもう、誰よりもキレイに見せられるくせに! 知ってるんだからね!*4
- ムーンウォーク? わざとあんな風にやってるのがおかしい。全員できるはずなのに! いちいち反応するアリスも可愛い〜。ぴょこぴょこしてやがるぜ…。
- なんとなーく一緒に踊らされるアリスの、や、ほんとはやりたくないし、わけわかんないし、って顔が可愛くて可愛くて。みんなお辞儀してる中でひとりでお茶飲んでるのとか…わけわっかんないのはこっちだっつーの! かわいすぎだから!!
- 終わった瞬間にカップ奪われ追い出されるアリス、わけわかんないね!
- 中川さんと宇田さんが暴走気味で大変でした。ああ楽しい。宇田先生、ティーポットのフタとっちゃって注ぎまくるし。
- 中川さんがアリスがはけた方に向かって親指立てたりしてるのが面白い。いい客人だった?
- さてキノコタップ。何か大変なことに!
- YOSHI先生しゃべりすぎだから!(笑) 声でまくりです。
- アリスの靴がなにげに大きいというか長くて、さすが28センチと思いました。裸足だとそんなにデカイ!て思わないんだけど、靴見るとデカイっつーか、むしろ長い(笑)。
- におい嗅いでクサッ!て顔するYOSHI先生。アリス、顔ヤバイよ! こらえてるけど笑ってるから!
- 靴渡し、ブルブルていうかガクガク震えながら手前にぐいーん、遠くにぐいーん、アリスも手ガクガクさせながら2往復くらいやってました。オカシイよー!
- で、渡された靴を履く前に自分でもにおい嗅ぐアリス…ひゃあ…!(笑) わたしもかぎ(強制終了)
- でも別に臭くなさそうに首ひねってたよ。
- 靴をきゅっと履いて、履き心地を確かめるようにズボンの裾をちょんと摘んで足動かしてるのが可愛い。や、何やっても可愛いかカッコイイかキレイかのどれかになるんですけどね。アリスはね。
- タンタンタン、トントントン、タントンタン、パン、ぱっ!の入りのカウントはラジオ体操風。
- いやいやいや、できないから、って手を降るアリスのしょっぱいお顔! にゃーん!
- オガッチ先生の高速お手本、スピードはいつもよりゆっくりめだったけど、子供に言い聞かせるみたいなお手本だった。ねっ?って。
- 最後のパン、ぱっ!を繰り返すキノコたち。ついにオガッチ先生、アリスの手をとって直接指導! 未來笑ってるから! がんばって!
- 指導受けてパン、ぱっ!をやってみるアリスに会場からも拍手喝采(笑)。
- でも! その拍手で、アリスの小さな小さなトントントン、の最初が聞こえづらく…しーーっ!! 妖精の靴音、耳すまして!
- いつも、やってるのかやってないのか微妙なくらいささやかだったパン、ぱっ!、今日は指導のおかげかかなりきちんとやってました。がばええ〜(泣)。
- いつもスカりまくりの拍手ハイタッチですが、今日はYOSHI先生、アリスをがしっと抱きしめてた! おぶおぶ溺れるアリス、そしてスカるオガッチ先生(笑)。
- オガッチ先生、ひとりでマイムの抱き合う恋人やってました。アリス解放したYOSHI先生もひとりでやってた。
- で、この後何か…段取り違ってませんでした? オガッチ先生のタップとばしてOSHI先生になってたような。未來もアレッ?て顔して笑ってた。
- あれれ?てなりながらもオガッチ先生から入るのを2回やって(カウントが何かぐねぐね走るみたいな手のやつと、組んだ手を左右にのばしながら腰ふるやつだった)、アリスが去ろうとするのを止めてチビキノコ登場、のはずが、アリスも動かず、飛び出したチビキノコは通せんぼにならず、タップ対決にならず(笑)。未來がキノコの前まで立ち位置動いてから掛け合いの返事してました。
- 反対側のチビキノコは大丈夫。
- ここの足引きずる未來のタップが好きです。何かカッコイイ。
- みんなでタップ。アリスの笑顔がほんとに楽しそう! ひらひらふわふわの手が、白い袖を翻して本当に綺麗でした。
- 駆け抜ける鳥、の後に猫! 佐竹先生また来た! ジャンプ高!
- 踊りの輪からはじき出されたアリスが、困ったように後ろ頭をかくのが可愛かった。頭もしゃもしゃねー。
- 去り際に足を止めるアリスの空虚な表情が痛い。あんなに楽しそうだったのにね…。
- でもお祭りはホント楽しい! チビキノコと鳥がキャッキャしながら跳ねてるのとか、じっと座って見てるのがツライです(笑)。
- 闇を渡るアリス。踏み石のピンスポに照らされる裸足のつま先が、少し力入ったように浮き気味なのが目に残る。あと土踏まずのアーチとか。
- 渡ってから少し不安げに後ろを振り返るアリス。先に待ち受けるものが、自分にとって何かとても大きくて重いものだと何となく予感しているような。でも意を決して進みます。後ろに戻る道はもうないから。
- 暗転した舞台の中心、ちょうど私の目の前に、漆黒をまとった影がゆらりと現れて、音もなく…横たわり、まし…ひいいいぃぃええぇぇええぇえええぇ!!!
- 静かに浮かび上がる…茶色い柔らかそうな髪と投げ出された長い腕、左足の膝、白く光る鼻先。無理。もう全然無理。
- でも下がらないよ! 引かないって決めたからね!! 震えながら堪えるよ!!
- 一度ふっ、と起きあがって両手を天に差し伸べ、また横たわるアリス。悪い夢を見ているような。
- 白いマスクの男*5に吊り上げられるように身を起こし、辺りを見回しながらゆっくりと立ち上がるアリス、の顔が。取り憑かれたような、全てが抜け落ちたような。見開いたままの目で踊るアリスの黒い瞳がなにも映していなくて、ただ空虚に黒くて、なんて顔してなんて体でなんて動きをするんだろう、と呑み込まれました。引きずり込まれる。怖い。あの子怖い。
- 闇の中で踊る黒アリスが綺麗で怖いです。どんなに激しく動いても虚無の表情とぽっかり開いた深い穴みたいな瞳は変わらず、なのに動きは激しさを増して。闇の中で白い手の先と顔が、残像残して動いていくのです…。
- 怖くて、綺麗で、ものすごく不安で、涙が出るけどそれじゃ最後の黒アリスがよく見えないから!と一生懸命こらえてました。いや、全然負けてたけどね。
- 舞台奥で一度小さくブリッジ、それから。中央でふわりと背を向けて、両手をすっと広げて、ゆっくりと。白い、この世のものではない、凄絶なほど美しくて恐ろしいほど遠い、白くて青い顔が、目を閉じて、薄く唇開いて、空から降りて…きました…。
- ほんとに、見上げた空の高い処から、ゆっくりと降りてくるように見えて、ヨカナーンの首みたいだった。ギュスターブ・モローの絵みたいだった。生きている、こっち側の、人間の顔じゃなかった。怖くて綺麗で、怖いほど綺麗だった。
- 床に頭が触れて、肩、背中、腰と降りていく、途中で一度、小さく喉の奥から声を漏らしたのを聞き逃さなかった自分にカンパイだ。あの状況でよく頑張ったよわたし!
- すぐに起き上がり、我に返ったように辺りを見回すアリス。驚いたように後ずさり、弾かれたように走り出すけどすぐに何かに阻まれて足を止める、その足元に格子の照明。閉じ込められて囚われた…?*7
- ガクリと膝を折って座り込み、床に散らばる壊れた何かの破片をかき集め、胸に抱きしめるアリス。の、震える白い指先が、黒いシャツや背景と強烈なコントラストを描いていて、めまいがしそうでした。ハレーション起こす。無理無理。
- 自分を抱きしめるように腕を回したアリスが突然、ビクンと痙攣して、次に顔を上げると元の無表情に戻っていて。ほんっとに表情が、いちいちスゴイのです。突き刺さる。
- 鏡の前に立つアリスが、顔の前に片手をかざして、ゆっくりと振り返る、その目に射抜かれる。冷たくて冴え渡ってる鋭利な刃物みたいな目、するんだもん…突き刺さるんだもん…抜けないんだもん…まだ刺さってキラキラしてるよ…。
- 鏡の前の喜怒哀楽。裸足で跳ねる無音のタップが何故だかわかんないけど痛ましくてたまらなくなりました。
- 葛藤とか、翻弄とか、そんな言葉じゃ追いつかない。のたうち回って、倒れ込んで、立ち上がりまた膝を付き。見てるのがツライくらいなのに、目が離せない、離れない。息もできなくて、私もちょっと苦しかったよ…。
- シャツを脱ぎ捨てるアリスの、露わになった腕の白さが、閃くように目に突き刺さりました。閃光みたい。
- 小さく体を丸めて倒れ込み、動かなくなるアリス。白い足裏だけが闇に浮かんで見えて、なんだか不思議な光景でした。
- 黒衣のダンサーに囲まれてお着替え。…すんません、色々夢見すぎなイタイこと云ってますが、そんなこと云いつつ向かって右側の鏡に映ったアリスのお着替えをガン見してました(笑)。丸見えだったよ〜!
- 着難そうに白いシャツに袖を通し、裾を整え、黒いマントを頭からかぶる一連が全部見えた…ありがとう…。
- な〜んてニヤニヤしてたのですが。黒マントちっちゃいなぁとか思いましたが。綺麗な所作でフードを外し、肩からマントを落と…そうとしてちょっと引っかかったりしてるのをハラハラしながら見守りましたが。フードから現れたくしゃくしゃ頭の、てっぺんの髪が左右に立ち上がって、まるで佐竹猫の耳スタイルみたいに見えて、にゃんこ頭になってるよ!と一瞬キャッキャした気分にも、なりました、が。
- ふわりとマントが床に落ちて、あの歌が流れ始めて、唐突に終わりを眼前に突きつけられたような気がしました。涙じゃなくて嗚咽が止まらなくなった…ごめんうるさかったかも…声だけは出さんように気をつけたつもりだったけど! ヒッとか云ってたらスンマセン…。
- 目に溜まる涙をさっさと流しとかないと、視界がぶよぶよで舞台が見えないから、ばちばち瞬きして涙散らしてなるべく静かに鼻すすりました。
- どうにもこうにもだだ漏れ状態で、それでも食い入るように見つめた先で、世にも美しい手の先から、透明な、聞こえない、透き通ったことばが紡がれて、ふんわりと漂ってから降り注ぎました。キラキラしてたよ!
- あの子の腕に羽が見えた。
- 人の手や体が動いて作る動作やポーズ、何かそういうものとはかけ離れた、現実感のない、ただただ綺麗な軌跡でした。人が動いて作る綺麗なもの、じゃなかった。もっとエッセンシャルな、あらゆる綺麗なものからその「綺麗」を抽出して集めたほんの一滴みたいな、ドモホルンリンクルみたいな*8、綺麗のそういう部分、だった。
- わたしそれが滴り落ちるのを白衣着て見てる人になりたい。
- 白い二人と踊るあの子。綺麗すぎて涙とまんねったらない。
- 重さがないのはどうしてだろう。着地してないんじゃないだろうか。つま先が地を蹴って跳ぶ、んじゃなくて、ふわりとつま先立ちしたらそのまま浮き上がって、そのつま先から地に触れて足を着く、みたいな。地に着いてないかもしれない、常に2ミリくらい浮いてるのかもしれない!
- …普段さんざっぱら妖精だのティンクだの云ってますが、いよいよリアルに思えてきた。だってあの子飛べるんだもん。
- 仮面の隣に並び、高く片手を差し伸べるアリス。指先が一瞬空を弾いて、鈴の音とか聞こえそうだった。リン、て高くて透き通った音。
- 仮面を見つめ、そっと外すアリス。…ストーリィ的にはね、いいシーンなんだけど、ね。もう私この辺、やだーやだーしか思ってません、でした…。素顔取り戻したアリスを祝福するどころの騒ぎでは。ただの駄々っ子状態でしたよ…狭量な…。
- 歩きながら仮面を落とす瞬間が好きです。指から力が抜ける瞬間を見るのが好き。
- 巻き戻る時間、風に飛ばされて消えていく世界。あの、風がぶわっと過ぎていくところ、いつも好きでわーって見ていたのですが、今回はもう。アレで決定的に幕が降りるので、つらくてつらくて。ちょっと目を逸らしてしまった。
- 読書。もう無理。よく見えなかった、よ…。
- 猫に誘われて立ち上がるアリス、振り返ったその後ろで、星空がぶわぁっと広がって。もうね、キレイでキレイで、たまらなくて、私どんだけ目から水分出せば気が済むんだろ、と思いながらぶるぶる泣いてました。こんなキレイで悲しい星空初めて見た。
- 猫と踊るラスト。この時間が永遠に続く事を、ただただ祈るのみ、でした…。終わらないで、もうちょっと、まだ見たい、まだここにいたい。のに。
- 幕が床に触れる最後の瞬間まで意地のように手は叩かなかった。拍手なんかしたくなかった!
- でも、素直にすごかった、ありがとう、という気持ちももちろんあるので。でもね…それより喪失感の方が大きくてね…拍手小さくしか出来んかったよ…。
- フィナーレ。あんなに悲しい気分で裏拍打ったのも初めてだ(笑)。
- あそこの手拍子、最初はみんな裏なのに、途中から表に変わっちゃうのは何故でしょうね(笑)。せめて未來さんが出てくるまでは、って頑なに裏打ってた(笑)。
- 涙出るけど笑顔にもなる、そのくらいすがすがしい、未來に戻った未來さんが、元気に飛び出してはいいお顔で踊ってくれました。ありがとう、ほんっとうにありがとう!
- 足引きずりながら出てくる2度目、可愛いなぁ。
- グラン・フェッテは15回転。すごいすごい!っていつも思うー。顔がだんだん面白くなるのも好きだー。ぜんぶすきだー。
- みんなでくるん、ぱっ! くるん、ぱっ!ってするところの、未來と佐竹先生を見てるのが大好きでした。いい笑顔!
- ラストのキメは、造らない、自然な、いいお顔でした…ああ、おわっちゃった…!!
- カーテンコール。自分がいつ立ったのかよく覚えてな…あわわ…。
- 佐竹先生と重ねた手に、ぎゅうっと力が入るのが、やり遂げた!って感じが伝わってきて、すごい、やったね!って思うと同時に、終わっちゃったんだ…と改めて感じて、やっぱり涙が止まりませんでした。
- つーかさ。ひっでぇ顔なんですけど私。立ちたくない気持ちも半分くらい(笑)。ごめんね最前列で汚くて…。
- 2度目のカテコはいつもどおり未來さんお一人で。中央で口を開こうとしたら星野さんがマイク片手に! ええ〜何で〜ってちょっとイヤそうな未來さん(笑)。諦めようよもう。うん。仕方ないよ。
- マイク持って、二ヶ月間稽古重ねて、千秋楽まで来ました、ワンダーランドはもう終わりですが、3月にもミリィ公演あるので、今回見て面白いと思ったら、よかったらまた見に来て下さい、とか。「ワンダーランドは今日で終わりですが」って未來の口から出たのが、思っていた以上に衝撃でした…終わりなんだね…そいであんたの目にはもうその先が映ってるんだ、ね…。
- そして「全員集合〜!」と号令かけます。一列になって、もういちど深々と頭を下げて。頭下げたいのはこっちだよー! もう、ほんと、ありがとう。色々全部にありがとう。
- 当然の如く粘ります。絶対終わらせない! で、カテコ3回目。上がった幕の向こうで、多分おつかれ抱擁とかしてたんじゃないかなー、メンバーの姿がちらちら残っていました。はけちゃったけど。
- マイク持ったら音入ってなかったり(笑)。すぐに入りましたが。ひとりで、えーっと、どうしましょか、って困ってます。がんばれ座長!
- もう一度「全員集合!」って呼びかけるけど、なかなか出てこないミリィメンバー。に、未來さん、「はい、たらたらせんとシャカシャカ動く!」なんて云ってました…が…がばえ…。シャカシャカ、なんだ…。
- 一列に並んで、さてどうしましょうかという感じ。で、端から自己紹介タイムになりますが、その前に未來さん、「順番、じゃあ年齢順で若い方から、あ、いや五十音順で」とか、いや難しいじゃんそれ!(笑)
- 結局上手側から順番にマイクを回して自己紹介。お名前名乗り忘れる方、感極まって声を震わす方、お茶目なコメント、色々でした。その間未來さんは下を向いて、たまに佐竹さんと目を見交わして笑ったり、途中鼻血で爆笑したり、してました。楽しそう、照れくさそう、でも幸せそう。
- あの、ピンクの双子のお二人が、喋った感じもまた可愛くて。かーわーいーいーーーとめろめろになりました(笑)。ほんっと可愛かった!
- あとオガッチ先生も可愛かった〜。
- 最後、マイクが未來さんに戻ってご挨拶。…の最中、正に見計らったようなタイミングで一瞬鳴り響く音楽。に未來さん、「ってまたかぃ! それやめろちゅーてるやん、何度やったら気がすむねん!」みたいな、かなりコテコテ関西弁で怒ってました(笑)。こんな丸出し関西弁、初めて聞いた…。かなりコテコテだったけど、なーんか品がいいんだよなー(笑)。
- で、それの所為でご挨拶がぐだぐだになりました(笑)。いいよいいよ、それがミリィっぽいよ!*11
- そしてみんなで手を繋いで、ぐいーーーんっっと前に出てきて、未來さんが小さく「はっ!」と声を出して繋いだ手を高く挙げて、「ありがとうございましたっ!!」と。なにいってんだよーありがとうはこっちのせりふだってばー!!
- 幕が床に触れるギリギリまで、覗き込む勢いでした。最後まで手を振って下さっていた佐竹先生が忘れられません。
終了後、しばらく席を立てなくて、ぐずぐずしながら顔拭いたりしてました。終わっちゃったね、って云った途端にまた涙出てたまんなかった。ふらふらでした…。ロビー出て気が付いた、ずーっと友達と手握り合ってたから、赤い跡が付いてた(笑)。多分友達の手にも爪の跡とか付いてたんじゃないかな…ごめんごめん。
はぁ。やっと最後まで吐き出した。これで、私の中のワンダーランドも一息つけます。アリスも未來に戻ってトイレットペーパー買いに行ったりしてるし、私も日常に戻らなければ。頭の中にちょっとだけワンダーランド残しつつ。たまに指先浸して懐かしんだりしつつ。
部屋片付けて、クリーニングに出して、靴も箱にしまって。玄関に今、13足靴が出てます(笑)。何人住まいだよ!! ワンピースも7枚ぶら下がりっぱなし…タイヘンだ(笑)。
素敵な、本当に素敵な夏でした。色んな出逢いをありがとう。あなたにあわなければ、こんな夏は来なかったと思うと、本当に奇跡みたいに思える。あのね、あなた自分で思ってる以上に、色んなところに色んな風とか種とか、吹かせて撒き散らしてるんだよ。知らないかもしれないけどね。ありがとうね。
この夏、出会えた全てのひと、もの、感情、ぜんぶにありがとう。一緒に次に行こう、ね。
ありがとう。