ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

SAW

 昨日、所用で新宿に出たついでに映画「SAW」観てきました。…ホントは水曜日に観るハズだった…というか、水曜日のつもりで観に行った…というか…。ええ、勘違いしておりました曜日。めだかの日なのにバカー!! で、チケット売場で「?」と思いながらもまぁいっか来ちゃったし、と溜め息をついた平日昼間の歌舞伎町、でした。そこここにリボルバー*1の欠片が落ちている気がして、タツトシの幻影をコマ前で追ってみたりしつつ*2。その後勘違いに気がついた(笑)。
 映画の評判は友人から「CUBE・SEVENが好きなら見るべし」と聞いていたので、よっしゃイケル!と思っていたのですが。…イケた!! すっごい! すっごいよ!! 不条理サスペンス系なんですが、凄い。異様な緊張感にぐらぐらしつつ目は離せない。突如極限状態に追い込まれたふたり、凶悪犯を追う刑事たち、別々の場所からスタートしたいくつもの点が、ひとつの終着点を目指して凄い速度で伸びていく。そしてその先に待つカタストロフ。ほんの一瞬、たったひとつのパズルのピースが填った瞬間、それまでの全てのシーンが崩れ去って再構築され、色を変える。謎解きとか、面倒くさいことは考えず、ただリードに身を任せていればよいです。例えそのリードがミスであっても!
 <<以下ネタバレが含まれるので文字色変えます。要反転>>
 ぶっちゃけ、途中で犯人は読めていたのですが、まさかそんな最前列をぶんどって観劇していらっしゃるとは思っていなかった、です。アレが「彼」だろうなーとは思っていたけど、ホントに●んでると信じて疑っていなかったよ! あとあのヒトが共犯だろうなーともぼんやり思っていたけど、そういう仕掛けになっていたとは! もーうあの瞬間の衝撃はタマランです。すごい快感。うわーヤラレター。
 ラストがすんごいイヤな感じで、そのイヤさもたまらない。アダムはあのまま…だろうし、ドクターも多分途中で果ててるだろうなぁ…。あの、ドクターがソウで…なシーンは…あがあがあがあが、と声なき声を挙げていました(笑)。すげぇなぁもう。ゴカゾクもう助かってるのに…ってのがヤリキレナイね!! 鬼!!

 
 ひとつのファクターが最後に明かされて、そこでそれまでの全てがひっくり返される、という演出はよくあるけど好きなパターンです。騙されて裏切られるのが、すごいキモチイイ。セブンとキューブと云われているらしいですが、私的には「ゲーム」*3を思い出しました。これもすごーーい面白いので、それ系が好きな方にはお薦めです。…もしかしたら最後怒られるかもしれんけど(笑)。

*1:未來くん出演CSドラマ。ほとんどが新宿で撮影された

*2:明け方3人がくったり座ってた…

*3:デヴィッド・フィンチャー監督、ショーン・ペン, マイケル・ダグラス出演 ASIN:B00005HRP2