ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

大河ドラマ「いだてん」第13話

 

 日曜日! いだてんの日! つらいハテナの中終わった先週、今週はつらい最中のおさらい回…になるんですよね…。いろいろあるんですよね…。朝太さん初高座回でもありますね…覚悟して観なくては。

 ストックホルムからの電報を待つ高等師範学校からスタート、金栗敗退の一報が届く。ああ、それでも女史は素敵です。日陰30℃のストックホルムでこの惨状なら、今の真夏の日本、アスファルトのコースでマラソンってどうなるんでしょうね?? 早朝にやってもね???

 ホテルで目覚めて数時間後、ダニエルとコースを歩く四三さん。あんまり…覚えてないんだね。スピードアップした頃もあんまり覚えてないんだね。そうそう、給水失敗というか取らなかったんだよね…いやダニエルが謝ることじゃないよ。…雨? どうして? と思ったら…違うよ雨は羽田……何でここでわたし泣くの。早てんでもここでなぜだかぶわーっと涙でちゃったんだけど今も泣いてるよ何故だ…。

 そして運命の17マイル地点。小さい四三くん、チャイルドは貴方自身です。道を間違えたことも理解してなかったのか…何でそう練習の時から間違え続けてたんだろうな…。徐々に記憶がよみがえる四三さん、ああ、これが…特番で見たやつなのか…マラソンシーンで出てこないからいつなのかなって思ってたけどこれからなのか。

 オープニング、ストックホルム大会の映像に音声が入ってる。前なかった…よね? 大会アナウンスなのか実況なのかわからないけどなかったよね?? オープニング映像きっと初回からちょくちょく変わってるんだろうけど見比べないと変化に気づけない…。

 ガーデンパーティ素敵だなぁあこがれちゃうよこんなの。ふらふらの四三さんがそこへ乱入、と思ったらその後ろから何人も続いてランナーが。そうか四三さんだけじゃなかったんだ! だけどみんな戻ったんだ。四三さんだけ力つきて倒れ込んでしまったのね…。レモネードは良いと思うけどパンはやめてあげて下さい…。ヤーパンじゃなくて日本人、と朦朧としながら訴える…アイドンノウ…で途切れる意識。目を覚まして最初に耳にしたのが「残念だったな」って…仕方ないけど厳しいな…。帰りの汽車、胸の日の丸を上着で隠して泣き伏す四三さんが本当に哀しい。消えてなくなりたくなってしまうだろうね…背負ってきたものの大きさを考えると、想像もできない。

 翌日、日記を書く四三さんを弥彦さんが訪ねてくる。えっ13位までが新記録ってすごいな…? そしてもたらされるラザロ選手の悲報。えっ……わたしも絶句した……知らなかった。そんな……。四三さん生きて戻れて本当に良かったです…。あっそうか、あの分かれ道を左に行ってたらもしかしたら四三さんも…右に行ったから倒れたところにあのパーティがあって助かった、ってことなのか。そっか…完走していたら20位以内の勝利、もしくは死、だったのか……。

 大森さん…わたし大森さんのことは知ってるからほんと…大森さんの絵を描く阿仁子が胸に痛い。冶五郎先生の「残り短い人生、ずっとうじうじして終わるのか!? そばにいる人間の身にもなれ!!」、すごい…すごいね。すごいことを云う。言葉だけ見るとびっくりしちゃうけど、その内に深い愛情と理解が含まれているのがちゃんと伝わってくる。大森さん…大変だったけど素敵な監督だったよ…阿仁子もね…。

 日本の新聞に結果が掲載されると同時に、2週間前にストックホルムで投函された四三さんの手紙が日本に届く。この2週間……激動で激変の2週間だったよね…タイムラグがまた切ない。でもスヤさんの言葉が力強いよ。ああ…播磨屋さん……うん。

 そして! 朝太さんの初高座!! 何か美味しそうなものを食べている…わにら、美味しそうです。まだ飲んでないのね! 清さんが播磨屋さんに頼んで素敵な着物を仕立ててくれた! 清さんありがとう~~ありがたいよ…でもこの朝太さんの「ありがてぇな…持つべきものは友だな…」が何か不穏。そして目線の先は…こっわい…。

 寄席の客席には小梅ちゃんと美川くんもいます。ちょっと美川くん大丈夫ですか…すっかり身を持ち崩したようで…小梅ちゃんは可愛い装いで! そして始まる…けど何か怒声聞こえるし違う人出てくるし…って、あーあー。あーあーあーーー。うそでーす、とかのんでまーしゅ、とかちょっと可愛いのが悔しい(笑)。とみきゅう!?の円喬師匠めっちゃ怖い。お着物…そうですよね…お酒に化けましたね…ごめんね清さん……。

 始まりました。が。大丈夫ですか。大丈夫じゃないですね。清さんのナイスレシーブもあって何とか持ち直す?朝太さん。走ってる。足で覚えた落語だから走らないと、足で話す。すごい…こんな疾走感のある落語初めて聞く。そんなに聞いたことないけど。走る朝太の噺、走り出す四三。ストックホルムと浅草が重なる…このカタルシスすごい。クドカン脚本の妙が未來さんと勘九郎さんで体現されていくのすごい…涙出る…って、えええええ!!! 見ながらわたしも声出たよえええええって(笑)。円喬師匠の苦いお顔がとても心配だけど……ほんと申し訳ない…。

 走り出した四三の先に、ラザロの碑が現れる。そして冶五郎先生はオリンピック委員会へ。ラザロが倒れた地点に木の十字架を立て、祈りを捧げる各国のランナーたち、スポーツマンシップは国境を越えるよね、みんな一緒に苦しい中を走ったんだもんね。次のオリンピックでマラソンはなくなるんじゃないかと予想される中、ポルトガル代表の演説に、マラソンの灯を消してはならないと次回もマラソン開催を宣言するクーベルタンさん。もちろんそれは知らないだろうけど、4年後に会おうと口々に云う選手たち。競技の不幸は競技で乗り越える、のかどうかはわたしにはわからないけど、ラザロもきっと、マラソンが途絶えることは喜ばないよね…。いつか極東でオリンピック開催を、とクーベルタンさんに告げる冶五郎先生、極東は遠すぎると答えるクーベルタンさん。そうだろうな日本からヨーロッパに行くよりもずっとずっと、ヨーロッパから日本は遠いだろうな…でもきっといつかね! 背負い投げね!!

 閉会式を待たずに帰国の途につくことになった日本選手団、まだ終わってないってことですね。大森さんに挨拶に行くけど会わせてはもらえない。阿仁子の「察して下さい」が悉くつらいんだよな…。大森さんがこうなること、知ってたからストックホルム大会の終わりが来るのが嫌だったんだけど……うっ。大森さんらしい、粋なお別れの告げ方だったし、阿仁子もかっこよかった。

 未來さんのナレーションが柔らかくて、哀しいことを優しくあったかく伝えてくれるのが哀しいんだけど優しくてあったかい…。そして浅草では…うわーん清さんありがとうだよ~!! 良かったまだ追い出されてないよ朝太さん。

 帰国の日の四三さんと弥彦さん。弥彦さんのぼっちゃんっぷりは愛せるし、ダニエルの胸にストックホルムの小さな花を挿す四三さんはやっぱりちょっぴり乙女です。ほんのりビターなストックホルム編のラストだけど、四三さんの目はもう4年後に向いているのとても力強い! まだ終わってない!!

 そして次回予告、えっそうなの…新章突入ですね。女性もスポーツするんだよ。でも来週は一回お休みなのね…いだてんのない日曜日…寂しいな…。