ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

大河ドラマ「いだてん」第11話

 思いがけない事態になったりしているいだてんですが、ショウマストゴーオン。今後どうなるのかとか、円盤発売は果たして…とか、気になることは多々あれど、我々は四三さんや朝太さんの行く末を見守るしかないのです。見守らせて下さい。物語が本来の形でなくなってしまうのは本当に残念だけど、宮藤さんならきっと大丈夫。

 で、ストックホルムいよいよ始まるオリンピックです。今回は田畑さん始まり! 東京オリンピック組が、ストックホルム大会の開会式映像を探し出すところからです。突然の黒沢監督びっくりするわ(笑)。

 で、そのストックホルム開会式は日本vsJAPAN論争から…そうだったそこからだった。そしてあんなに頼もしかった治五郎先生がなんだかとても頼りなくてふわふわして見えるようになってしまったのだった。弥彦さんもくってかかりたくなるのわかる…けど、あっそうだった天下のジゴローカノーなのだった背負い投げ…忘れてた…。プラカードの表記がJAPANなら辞退すると云い出す四三さんと弥彦さん。でもねぇそうよねぇ漢字じゃ誰にも読めないものねぇ。

 ああもう治五郎先生やっぱり可愛らしい…ちょっと浮き世離れしてるけどでも懐の広さ深さは流石だし柔軟性もすごいよね。遅れた間には本当に大変なことがいろいろあったけど、その間の変化をまるまる受け止めて良し!!って云える大人の、しかもえらい人ってすごく貴重だと思う…。

 いよいよ開会式、さてプラカードはどうなったの。映らないの。ダニエル可愛いよ~大丈夫だよ~安仁子も素敵だよ~。弥彦さんと四三さんの盟友というか同志というか感、たまらないね。良かったね。あっ今週最初の未來ナレーション。良いお声だ…四三さん日記は四三さんが読むから最近ちょっと少な目だよねナレーション…、

 プラカードは「NIPPON」! 開会式、たった5人だけど晴れやかだよー大丈夫だよーそれでも四三さんは生きた心地しなかったんだね…緊張するよねそりゃあ。あっ本物の映像だ、って、え? 見えなかったよわたしも…コマ送りしちゃったよ。田畑さんフィルターに火つけてるよタバコ。四三さん完全に見えなくなってて逆にすごい。あっこの写真は安仁子が撮ったんだ! 弥彦さんいない方! そうなんだーすごーい!!

 いよいよ弥彦さん本番、100m競技がスタートです。痛快男子どうした…三島家に届いた葉書は若干のタイムラグが、と思ったけどちょうど良くなってしまったのか…。いくら弥彦さんが痛快男子でも国を背負って…的なプレッシャーは流石にしんどいよね…。ああ、大森さん。大森さん素敵…でも確かに3週間前に云って欲しかったアドバイス過ぎるな。ああ~三島の母上も素敵です。そんな、命なんて賭さなくていいんだよスポーツなんだから!! そんなものじゃないんだよ!! 楽しいもので良いんだよ…ねぇ…今のオリンピックもさぁ…メダル予想とか競技前から確実!!とか云い過ぎじゃないですかねぇ…だからあんまり好きじゃないんだよ…。話が逸れてしまった。

 Your only enemy is time.  大森監督…四三さん…みんなの思いが突き刺さる。立派な走りだった、治五郎先生のその言葉に全てが詰まってるよね。唯一の敵に勝てたんだから最高じゃないか! 素晴らしいしそれはぜんぜん負けじゃないよ、そして四三さんに受け渡されるプレッシャーのバトン…うわぁ。暗いトンネルを弥彦さんは抜けたけど…そしてその先の展開を暗示するかのような、大森監督の不調、暗雲。あのねー四三さんのアレ知ってるとねーもうねーしんどいねー。

 そんなストックホルムから浅草へ、新聞記事で繋がる場面。円喬師匠の咳も気になるけど朝太さん今日も素敵な着物! お勉強してる! 初高座の日にちが決まってる~~おめでとう~~!! 「君には……何か、あるから」ある。確実にある。ありまくってる。大丈夫。円喬師匠に云われなくてもそう思ってるけど~師匠に云って頂けるとそりゃあもうね~ですよね~~!!ってなってしまう…。がんばってね!! 楽しみにしてる!! そして相変わらず大人げの欠片も持ち合わせていらっしゃらない師匠…兄弟子だろうとお構いなしですね。ふたりどっちもにびくっとなってるどん引き朝太さん可愛い。でもそこっていわゆる袖なわけでしょ…お客さんに聞こえないのかな。そんな静かでもないのか寄席。

 師匠の手順をなぞって稽古する朝太さんの佇まいの美しさよ。所作のひとつひとつが意味を孕んで、それが繋がり物語になる。未來さんの動きってそういう感じなんです。未來さんになっちゃったけど(笑)。そしてその美しい仕草のまま、あーあへべのれけ(笑)。ここにもアンダープレッシャーが。ああっ清さんありがとう~孝ちゃんしっかりね…清さん、もうちょっと孝ちゃんをよろしく見ていてね…。火吹き芸人の炎に照らされた横顔の、下睫毛がアイラインみたいになっているのがとても好きです。しかし…あれでしょ四三さんのマラソンとこう…共鳴というか連動というかしているでしょ朝太さんの初高座……あああ悪い想像がついつい脳裏を過るんだ清さんもフラグ立てちゃったし……。

 お酒に逃げる朝太さん、四三さん…は、大変乙女な部屋で乙女な現実逃避をされていた。少女漫画のようだ…故郷の花に似たものを押し花にしていたって史実なんですよね。可愛い部屋にドライフラワー吊して窓辺で押し花って何てロマンティックな。へべのれけとは対照的過ぎるわ…また四三さんに似合わないような似合ってるような不思議な画面でそこが良い。治五郎先生はブレないね、国民の期待とか考えずのびのびやればいい、ってとてもありがたい言葉だけど、でもそうは云われてもね…。

 って肌色が過ぎるよ突然!! 生田斗真のふん一が拝めるのは大河ドラマいだてんだけ1!! びっくりするわあまりに良い脱ぎっぷりで…これがテコ入れか(違う)(…たぶん…)。そんな肌色に続けてすごく良いシーンに流れていくのがクドカン采配だなぁって思います。すっかり暗い道を抜けた弥彦さんのすっきりしたお顔が涼やかで、見ていて安心する。四三さんが抱えるもやもや、そりゃあマラソン2時間半も走るんだもんねその間にもいろっっっいろ考えちゃうよね。走ってる最中にも考えられちゃうの、しんどいよな…。あっプレッシャーって単語が劇中に出てくるの初めてかそうか! 名前のないもやもやは何だかわからなくてただもやもやを抱えるだけだけど、名前が付けばそれはもう捕らえることができる対象で、何だかわからないものでなくなり、対処できるものになる。京極夏彦の憑き物落としのようだ…もしくは医者に病名告げられるとちょっと安心するやつな。すっきりしちゃった四三さん、スランプは大丈夫でしょうか(笑)。

 弥彦さん最後の競技、400m予選。素敵な笑顔で挑む弥彦さんです。えーそんなに棄権するって何かあったのか。史実不思議…ほんと予選いらないのにねえ。ああ、ここでカットインする過去の弥彦さん振り返りがまた…日本一がどんだけ井の中の蛙なのか、世界の壁に直面した時のその高さ厚さ、それを四三さんと一緒に乗り越えてきたストックホルムでの日々…走馬灯流れちゃうね。ここで棄権を選ぶ弥彦さんと、それを悔いがなければ「ならば良し!!」と受け入れる治五郎先生、楽しかったと良い笑顔で頷く弥彦さんを静かに讃える四三さん。これでいいんですよねスポーツって。こうあるべきですよね。本人が納得し満足すれば、国とかメダルとかどうでもいいですよね、本来あるべきスポーツの姿ですよね。それでみんな笑顔で帰るの。泣いた。写真撮れて良かったね弥彦さん。

 そしてついにマラソン競技当日の朝。川で冷水浴する四三さん、考えてしまうならもう考えていこう。プレッシャーと二人三脚で走る、って、それはそれでひとつのぬけ方だよね。緊張しいはどうやったって緊張しちゃうんだもの緊張することに慣れるしかない、って何か発表会的なものを思い出した…緊張しないようにはなれないんだから仕方ないんだ。

 って、まさかの裸ここで!! 生田斗真のふん無しが見られるのは大河ドラマいだてんだけ!!!!! 何なのこの大河…裸祭り…でも楽しそうで良いね。風景も美しい。笑ってゴール…してほしい…です……。

 来週ついにマラソン本番、暑いんですよね…。朝太さんは、えっ火事!? 本当に? それともイメージ的な何かなの…? えーー気になる来週…来週リアタイできるかどうかわからない…はらはらする…。