ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「Is it worth to save us?」千穐楽@神奈川芸術劇場大スタジオ(11/4昼)

 終わってしまった……。とてもとても楽しい5日間だったしちょーっと遠かったけど毎回中華街をふらふらできたのも楽しかったしもう中華街行かないのか…ってちょっと不思議な気持ちにもなっている(笑)。*1

 前楽終演後に「もっかい観たい…」ってなった遠征の友達が、急きょ我が家にお泊りして楽も観ていきました(笑)。一回じゃ処理しきれない情報量だし仕方ないよねー!! チケットも運よく見つかって良かったです。(当日券が本当に若干枚数らしいと聞いて、えっ何時に行けばいいの!?ってなったけど、開場時間過ぎて受付をチラ見した感じではその時点であと3席くらいありそうな感じでした。行けば買えたのかな~)

 日本公演は終わってしまいましたが、でも来月はフランス公演だし、終わったって感じはあんまりしてなさそうな…そしてフランス公演までの間にまたいろいろ変わりそう…そっちバージョンも観たいねぇふらんすはあまりにとおいねぇ。12月のフランスは寒そうなのであったかくして行ってください…いろいろぐるぐる巻いて…靴下履いてね…。

 最後までふたりのチャームがふりまかれた劇終でした。楽しかったなぁ! カテコの、郁女さんの弾ける笑顔と未來さんのやわらかなお顔がわすれられません。大好き。

 千穐楽メモを。

 

 

  • 開演前郁女さん、足指じゃんけんしまくってた(笑)。わたしも足でじゃんけんできるけどチョキがちょっとぼんやりしてるな…あんなに綺麗にはできないな…。
  • この可愛いやりとり眺められるのも最後か…ってちょっとしんみりする千秋楽。
  • 質問コーナー、結局「昨日のUFO」を見た人とエイリアンの友達がいる人はひとりもいなかったけど、もしYESと答えた場合どうなってたのか気になる…。
  • でも見てないものは見てないしねぇ。エイリアンと疑わしい人はいなくもないけど。うちの弟とか。ボウイーさんとか。(友達じゃない)
  • フランスでどうやるんだろうあそこ。英語でやるのかな。あと未來さんの語りも英語かな。質問やりとりはともかく語りは郁女さんにフランス語習ってもいいんじゃない?(笑)
  • 郁女さんは当然フランス語でやるんだろうな…あと字幕どうなるんだろうとかいろいろ気になる。
  • ぼかぁ未來さんの発するフランス語がとてもとても聞きたいんですよ。それだけですよ。
  • 質問タイム中にも小さい子になってお客さんとじゃんけんしてる郁女さん(笑)。
  • あっ思い出した。昨日のここでちっちゃい郁女ちゃんにビーッて指さされてたわたし(笑)。
  • 薔薇を真っ直ぐに保持したまま体を動かしたり、水平に寝かせて保持したまま動いたり、ダーツみたいに投げようとするようなポーズで薔薇が後ろにいっちゃったり、面白い動きがたくさんありました。
  • 薔薇を持っている手をぱっと放してすぐ下でぱっと取る、みたいなのもいつもやってたけど今日は床に落ちてた。薔薇。普通に拾ってた。
  • 花弁をむしって散らす。そのうちぱくっと食べて吐き出す。吐き散らかされた薔薇のピンクが鮮やかで美しい。
  • 2枚くらい食べてから、頭からもしゃもしゃして吐き出す。茎に残った数枚をぱりぱり食べているところで異音が鳴る。
  • あの音奇妙だしあの音にふたりして反応するけど未來さんには郁女さんが見えてない(郁女さんには未來さん見えてる)の何だろうってずっと考えてるけどわからない…。
  • 黄色い花は見えてるっぽいよね。突然目の前に黄色い花が現れたから思わず手に取った、みたいな。そして無意識のうちにピンクの薔薇を排出している。
  • 水に差した花のエーテルだけを摘まんで持ち上げて踊る。ふたりがそれぞれに踊るところが、それぞれどっちも未來さんらしくて郁女さんらしくて、面白いなぁって。フロアワーク的にぐるんぐるん何度も回る未來さんと、小走りみたいにちょこちょこちょこっと大きく円を描いて走ってくる郁女さん。
  • 花はふたりそのものでふたりは花そのもので。一輪が大きく咲く薔薇と、小さな花が無数に緑の枝に咲く花。
  • あの花たちはどうして薔薇とオンシジウムになったのかな。ふたりが選んだのかな。色とか形とか、どうしてそれなのか、訊きたい(笑)。
  • 香炉(って云いたくなる)の前に座って静かに精油(じゃなさそうだけど)を塗り付ける未來さんの睫毛の長さよ。
  • キャップ開けて手に取って塗り付けてから、内蓋を外して中身を香炉に空ける。内蓋をパチンと入れ直してキャップを閉める。
  • クリスマスに恐竜が飾られるおうち、素敵だと思います。
  • 文楽めいた一場、上手奥からしずしずと現れる未來さんのポーズというか恰好というかが何なんだろう。でもとにかく和と人形的な印象が強い…。
  • アルカイックスマイルもね、表情変えるギミックが付いてる人形みたいだよね。すっと一瞬でニュートラルに戻るのも。好き。
  • 右手の先だけが最後まで四角い光の中に残るのも好き…離れがたさ…名残惜しさ…未練…執着…。
  • 服を着る未來さんの衣擦れの音を聞きながら、取り残された郁女さんの操り糸が切れた感を見つめる。ほんと、畳まれていくようにこう…小さく力なく床に座り込むよね…。
  • 金魚鉢を手に語り出す未來さん。ほんとあの…無事大人になれて良かったです…語られてないそういう話もまだまだありそうだし…小学校の休み時間に地面に倒されて首をどうしたって???*2
  • 北海道自転車旅行で道がまっすぐで漕いでも漕いでも終わらなくて何だって???*3
  • 23歳のは何だ…何か大変なことっぽかったし痛そうなことっぽかった…タクシーと父上が出てきたやつ…自分のせいだって泣いてた外国人っぽいのは何者だ…(笑)。
  • いちごがどうした? いちごじゃなかった??
  • 森林学校前日の骨折は右腕に戻っていたし字幕も右腕になってたので腕が正しいようです。利き手じゃ大変だよね…。
  • コップの水は何なんだろうって思って、花にも人にも必要なものだなってなったんだけど、そうだよ金魚もトカゲも水がなくて死んだんだよね。
  • …ああ、それで未來さんはコップの水にオンシジュームの枝を挿して(水中に沈めて)、郁女さんは薔薇の切り口にコップの水を垂らす(湿り気を与える)のか。オンシジュームは金魚で薔薇はトカゲか。
  • …って思ったら、薔薇にキスする郁女さん思い出して泣きそうになった。
  • 金魚鉢を置いて、語りも終えて踊る未來さん。途中で口をパクパクさせるのは金魚なのかな…。
  • ならあの人形めいた一場の四つ脚は郁女さんのトカゲなんだろうか。鳥はカラスなのかな。宇宙人の少女の友達はカラスの姿でやってきたトカゲの宇宙人なのかな…。
  • 昨日よりさらに激しくのたうち回り跳ね回っていたような。そんなに全身で床上跳ねたりバタン!と倒れたりしたら怪我しそうだよ~って心配になるくらい。
  • それを止めてくれるのが郁女さんのウザ絡みで(笑)。でもだんだんウザ具合がソフトになっているような気はします。初日の方がもっとこう…まくし立てる感じだった気がするよ…。
  • 赤青黄色だったり赤白黄色だったりするマイケル。信号orチューリップ。
  • 郁女さん普通にしゃべる声はちょっとハスキーで可愛いし歌うと素直な柔らかい声なのによくあんな金切り声も出るんだな…。あの「み゛ら゛い゛く゛ん゛ーーー!!!」って声が耳から離れません(笑)。
  • スリラーっぽいのもスムースクリミナルっぽいのもふざけてるけどキレ味はガチなので思わず美しいな…ってなってしまう郁女さんのマイケルいじりなのでした。
  • 心の何かが死んでいくような気持ちで観ているよ。
  • 倒れ伏したまま歌い出す、「pretty pass」の響きが良くてなぁ。
  • 郁女さんの「where I'm at」の高いatも好き。
  • グラスを掲げてから水を飲み干す。乾杯のように、何かに誰かに捧げるように。花のための、金魚のための、トカゲのための、ヒトのための、水。あの時あれば、小さな友達は助かったかもしれない水を、飲み干す。
  • 花も金魚もトカゲもヒトも宇宙人もあなたもわたしも同じ。そんな電波を受信しました。
  • あと何となく、花も金魚もトカゲも「内へ取り込む」みたいな…取り込んで同化する、みたいな…捕食のような…イメージですイメージ。食べることによってそれの力を得るとか、そういうのあるじゃないですか。
  • 最後のスタンドマイク! 短い間だけどほんとこれは…うっとりする…目をつぶって聴きたいのだけど目は目で見たくてどうしたらいいかわからなくなる…。
  • 未來さん身体大きくなって歌声に磨きがかかってるよね…良い筋肉を纏うと体の響きが良くなって声も良くなるってうちのとーちゃんが云ってたんだ…*4
  • potatoやtomatoのアメリカ風発音とイギリス風発音の違い、aが違うのはわかるんだけどaの後のtの発音も違うのね。アメリカ英語で母音の後のtはくぐもるというかナ行に近い弱さになるけどイギリス英語は母音の後も強いtのままになる。
  • っていうのを未來さんの歌で理解する。英語の教材ぜんぶ未來さんならわたしでも英語がんばれたかもしれないな~~誰か~ビジネスチャンスだよ~~?(?)
  • でも聞くことはできても聞いた音をそのまま同じように発することができるかどうかっていうのはまた別の話で、聞いた音を再現できるだけの口廻りの運動神経の良さとか、聞いた音がどうやって発されているのかを理解する身体的勘の良さとかが必要で、未來さんはそういうのが上手いなぁって。
  • きっと形態模写とか歌真似とか実は上手そうだよねとか、平泉成さんの真似と古畑任三郎の真似は上手かったよねとか、そんなことを帰りに話していました。見せてないだけできっと上手いんだよきっと。
  • tomatoとpotato、スペルの母音は同じなのに日本語だとポ「テ」トとト「マ」トなのもおもしろいね、とか。ポテトはアメリカ風、トマトはイギリス風(?)で定着してる。
  • なぜトマトはトメトにならなかったのか。伝来経路とかの関係なのかな。トマトってどこから来たんだろう。
  • やっぱり指鳴らしながら踵でもリズム踏んでる。
  • 未來さんの歌声は、甘くて濃厚でゆっくり溶ける美味しいものを口の中で堪能するような味わいなのです。やっぱり目を閉じて味わいたい……でも観たい……。
  • でもマイクスタンド持ってかれてふたつに握り割られたトマトをお団子の前に載せられてしまうのだった…。
  • クリームとケチャップもたっぷりと。ケチャップの置き方に郁女さんのこだわりを感じる。
  • 落ちたトマトを頭に置き直すのも(笑)。
  • 手の汚れも未來さんのシャツで拭いて、いそいそとマイクに戻る郁女さん。
  • ホイップクリームを容赦なく山盛りにしていく未來さん。1本使い切る勢いで盛りに盛ったのを、綺麗なストロークで顔面に。
  • そして全身を微細にうねらせながら皿ごと塗り付けていく(笑)。この動きが最高にセクシーで大好きですよ。今後もう観る機会ないだろうけどね! パイ投げとかなっっかなかないよね!!
  • トマトふたつとケチャップの容器を一緒に郁女さんの足下まで持って行って、まずワンピースの胸の中にトマトふたつを入れておっぱいぽよんぽよんして(笑)、ケチャップを顔にぬりぬり。
  • 襟に落ちたクリームを掬ってワンピースに投げつけてから、落ちてるトマトをふたつ拾ってズボンの中へ。
  • でふたりしてわーっと出てきて、互いの頭に苔?を貼り付け(裏にピン留め付いてそうだった。パッチン系の)、未來さんにオンシジュームを咥えさせる郁女さん、郁女さんの髪に薔薇を刺す未來さん。ふたりでお互いの出来映えを確認、サムズアップしてスタンバイ。
  • この辺のわたわたしてる慌ただしい感じも楽しいよね。チャップリンの映画みたい。
  • そして踊り出すふたり。足下がやっぱりクリームやらトマトやら何やらで大変なことになっているので、それを上手いこと避けながら、夢のように綺麗に踊る。
  • リフトよいしょーってして、上でポーズ決めてる郁女さんが自分でもトマトおっぱいぽよんぽよんしてた(笑)。
  • にっこりふんわりしながら踊るの本当に…ぐちゃぐちゃのげてげてなのに…綺麗で美しくて…ずっと観ていたい…。
  • でも郁女さんが前に出てきちゃって終わりが近づいてしまうんだな。楽も拍手起きちゃった(笑)。
  • まぁあれは起きるよ…惜しみなく拍手贈りたい気持ちが高まりきってるタイミングだもんね…。
  • 未來さんも並んでふんにゃり笑顔で顔見合わせて、低く両手を差し出しながら前に出てきて…首だけかくっと正面を向くと真顔。この瞬間の空気感がたまらないんだ…しん、となるの…あれっ様子が…?ってなるの…。
  • そのままゆっくりと上体を起こして、無表情のまま直立するふたり、背後から吹き出すスモーク、緑と赤の不穏な照明、の違和感最高です。今まで楽しく笑ってたふたりが突然、何だかわからないモノに変化する感…やっぱり宇宙人だった感。ウィリアム・ギブスンの短編小説のオチみたいな。
  • そして不穏な空気のまま終わ…らない(笑)。スモーク越しに始まる最後のダメ出し…は、流石に今日はダメ出しじゃなかった(笑)。
  • 今日は歌詞間違えなかった!って云う郁女さんに、「やっとな(笑)」って。ビデオ撮影入ってたから間違えなかったんじゃないのって笑う未來さんに「そうそうお客さんよりビデオ(笑)」って郁女さん、に未來さんが「そんな身も蓋もないことを(笑)」
  • 昨日は待ってる時に寝そうになったって云っていた未來さんに、郁女さん「今日は寝た?」「いや、やっと酒が抜けた(笑)」
  • 最後に郁女さんが「今日(未來さんの)ファン多いよ」って開演前のリサーチ結果を伝えていました。それが最後で暗転して終わってしまった(笑)。すみません…そこのお団子に♡なんです……。
  • カテコではやっぱり郁女さんが胸のトマトを投げそうで床に置いてました。流石にねー事故になりそうだもんねー。
  • 2回目で綺麗なお顔になってくるふたり。後方のオペレーターさんたちに拍手を送ったり、両手合わせたり。良いお顔されていてとても…良かったです…。5日5公演なんて短くてもったいない…。
  • でもこれからフランス公演なので、フランス公演がんばって来てね!を込めた拍手を送っておきました。ほんとどうなるんだろう、どんな風に観るんだろう。
  • 何度も出てきてくれて嬉しいけどお疲れなのに申し訳なく…早くシャワー浴びてほしい…けど拍手はする。
  • 最後ハケ際にズボンの中からトマトぽいしていきました(笑)。それまで入りっぱなしだったのか…。

 最後まで楽しい、思い出しても頬が上がってしまう素敵な公演でした。美しい、とか、楽しい、とか、しんどい、とか、凄い、とか、いろんな感情や想いのそれぞれが全部、ひとつずつ際立ってまったく違う色に輝いていて、ひとつひとつが輝くたびにその想いで胸がいっぱいになる。それが60分の間に次々といろいろ訪れて、その都度その感情の頂点を味わえる。そんな、とても贅沢な時間でした。贅沢で、振り幅がとても大きくて、大変だけどそれが楽しくて極上で…素敵だったなぁ。素敵な体験でした。

 何だか周りに上手く馴染めない、とか、ここは本当は自分がいるべき場所じゃないんじゃないか、とか、きっと誰もが感じたことがある違和感で、でもそれを何となくやり過ごしたり、少し我慢して上手くやれてるように見せたり、まぁいいかこんなもんか、って妥協したり、しながらみんな生きてるんじゃないかな。その違和感を大事にしてあげられなかった自分に、別にいいんだよ無理に馴染もうとしなくても、とか、そう想ってるのはあなただけじゃないんだよとか、そんなことを云ってあげたくなる。あなたは宇宙人かもしれないけど、あなたの隣の人も宇宙人かもしれないよ。だから宇宙人でもいいんじゃない? 何となく、ちょっと肩の力が抜けるような気がします。
 …なんて、そんな気にさせられて、当の宇宙人たちは煙に巻かれて消えてしまうんですけど! 母星に帰ってしまうんですけど!!
 まぁでも、地球人だって広義の宇宙人だから、うん、別にいっかな。たまに素敵な宇宙人も来てくれるしね。

*1:そして中華街を思うたびに頭の片隅でエドガーが「ッンちゃいなたうん!」って云ってるんだ…

*2:ほとんどわからない

*3:ぼんやり……

*4:但し父の云うことなので信憑性は知らない