ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

WOWOW「プルートゥ」とノンフィクションW「浦沢直樹 ~天才漫画家の終わらない旅~」

 リアルタイムで観られなかったので録画で追いかけました。WOWOWさんには足を向けて寝られない。

 まずノンフィクションWの方から。浦沢直樹先生はEテレの「漫勉」が好きで良く拝見していたので、何となくおなじみ感というか親しみやすさというかが(笑)。初演でも再演でもお見かけしてるしね!

 舞台プルートゥ関連は最後の方にちらりと、稽古場風景が映ったり、ロンドン公演の様子とか公演終了後にみんなで歩いてるところがあったり。前方を行くお団子頭を確認したり(笑)。それよりも、ライブドローイングとか、サインと一緒にさらっとイラストを入れたりとか、インタビューを受けながらその場で思いついた絵を描くのとか、あとビートルズのアルバム「リボルバー」のアートワークを手掛けたクラウス・フォアマンさんとイラストセッションしたりとか、そういうのが面白かったなぁ。イラストセッション、これが神々の遊びというやつか…と思いました。絵という共通言語でどんどん対話していくのすごいね…楽しそうだし出来上がったのも面白いしそれ美術館に所蔵した方がいいものじゃないかな…。ドキュメンタリーの途中に舞台の劇中曲が流れて、あっプルートゥの音がする!!ってなりました。瞬時に引き戻される感覚おもしろいなぁ。

 そして3月ぶりに観る「プルートゥ」は、蘇るねぇ! 久しぶりアトムにウランちゃん! 観るシーン観るシーンなつかしい!!ってなってしまうけど、まだ記憶に新しい感じで、最後に観てから3ヶ月半くらいだもんね。アブラーさんのアリちゃん課金が控えめだとか、お祈りの人は上過ぎて映らないけど占いの人は抜かれたとか、ゲジヒトとアブラーの奥のテーブルにいる人は見えたとか、そういうのも懐かしい(笑)。

 カメラワークはアップ多いな!って印象でした。細かい表情がいろいろ見られて良かったけど、ブラウに会いに行ったアトムとゲジヒトの動きがシンメトリになっているのとかは映っていなくて、引き…引きも下さい…ってなってしまった。どっちもは難しいか。でも影を映したりするオシャレアングルはあるからな…それあんまりいらないので…オシャレだけど…でもだったらお顔を見せてほしいなって…。わうわうのカメラさんは影がお好きなんだろうか。

 あっでも、アップ多めでとても良かったことももちろんありますよ! 2回目のカタツムリの後にお茶の水博士にぎゅーっとされるアトムの、閉じた目の睫毛の隙間にキラキラが浮かんでいくのがばっちり捉えられていて…あれは感動した…いくらオペラでも見えない、映像ならではの瞬間でした。あとプルートゥにとどめを刺そうとするアトムの、角を握り直す手のアップとか…良かった…。

 そういえば収録日はペッパーくん登場回だったんですね。初演はペッパーくん回観られたけど確か今回は観られなかったような記憶が。けっこう…気になりますね、舞台上にいると。光ってるし目を引くというか。アトム治療中にカルテ?片手にいろいろ考え込んでいたりして面白かったです。

 改めて映像で観ても、メッセージは生で観た時と遜色なく伝わってくるし、悲しみや憤りだけじゃない暖かい、希望のようなものや、願いの光、みたいなものも胸の奥に灯る気がするし、観終わって暖かい気持ちになれるし、劇場で観られなかった、より多くのひとに届くといいなと思います。惜しむらくは大阪凱旋バージョンのジェット噴射とかラストのセリフ追加とかね! あれはジェット噴出しながら飛ぶアトムもう一度見たかったなぁ(笑)。あれはとても良かった。

 そして相変わらず「あなたが見聞きしたものの中に」のミキキが可愛かった。です。

 本編放送終了後に未來さんのインタビューもありまして! けっこうボリュームあって見応えあって嬉しかったなぁ。ラストのアトムのセリフに対する、前回と今回での気持ちの変化なんて、すごく興味深かった…。太鳳ちゃんへの評価というか見方というか言及も、なるほどなぁって。そうだよね初舞台!!って云われてたけどいやいやいや、だよね。観られ方を知っている全身は美しくて強い。

 あと未來さんのお顔がとてもとぅるんとしていて綺麗でした。