ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

談ス・シリーズ第三弾「凸 し 凹 る」千穐楽@よみうり大手町ホール(6/11)

 「凸し凹る千穐楽公演行ってきました。最後の最後まで、金色に輝く素敵な3人でした…もう観られないのほんと寂しい。対立項を背負ったふたつの身体がどんどん、その輪郭も境界線も曖昧にしていくの、壮絶に美しくて息苦しかった…大植さんも未來さんも金色の仏像みたいだった…。

 ずっと観ていたいけど終わりは必ず来てしまうもので、ラスト1回しかと目に焼き付けました。また会えるよね、会えますように!

 

  • 大植さんの入り方はゆっくりスキップだった。
  • 下手でエアピルエットの大植さん、8回回ってパッ!って。いつも6回じゃなかったっけか。
  • Yes-No談義中の未來さんがめっちゃ動いてるのに、どうしても大植さんと平原さんを観てしまって、あんまり観られてなかったのもったいなかったなぁって。目が足りない。
  • Yes-No中に平原さんが「ち!」って云い出して、何かな?と思ったら大植さんの足の甲からちょっと血が出てた。ちょっとね。
  • 両手べちょっといってしまう未來さんがすごく可愛いし、べちょっといっちゃった時の客席の「あー…」感がとても好き。
  • 両手んにゃーも可愛いよね。
  • 顔面ぺしょんはぺしょんしなくて、ぺったりうつ伏せまでいかないうちに次になっちゃってちょっと「えっ?(笑)」ってなってた。
  • お腹に飛び乗る平原さん「うわあったか!」
  • からの浮かせてシーソーになるの、すごいよね…観てるだけで力入っちゃうよね…。
  • 粘土コーナー。築地市場(大植さんを担いだ平原さんが、大植さんの足を前に伸ばさせてつま先も伸ばさせて「市場の人がこういうので運んでる」フォークリフトかな?)(未來さんが綺麗な回し蹴りを決めていた)→金粉パックからの昆布(下着にならず千切れたので)、それを首元に持ってきてネックレス(平原さんが「どうぞわたしを首にかけて下さい…」とか云ってる後ろからみらいさんがパーン!してはい次!!って)(次をこねこねしながら平原さんが「保険入りたいわーこういう時の…」って云ってた。何保険? 微妙な空気保険??)→ダイオウイカ(捻じれてイカっぽくしようとする未來さんに大植さんが「できねぇんだろこら!!」って怒鳴ったら平原さんが「大きい声出すねぇ(笑)」って)→日本大学(大植さんが困って「すんませんうちテレビなくて…」って降参しちゃったのに未來さんがすんごい顔で詰め寄って怯えて後ずさる大植さん)→濡れティッシュ
  • 大植さんに凄い顔で詰め寄った未來さん、怯える大植さんを見て笑ってこねこねしてたけどこねこね強めだった(笑)。あの顔で詰め寄られたら怖いわ(笑)。
  • 大植さんの膝を伸ばして「そこを後ろからタックル…」とかいう未來さんに平原さんが「それもう終わりました」
  • 大植さんの頭を伸ばしてその上を指で歩かせながら「ちっちゃい頭空っぽの人がこの先に…」って何か遠い目で先を見遣る大植さんと未來さん。
  • あと何か伸ばした大植さんを床にすっと降ろして「地中に埋まっているマグロが…」とか云ってた。築地市場関係かな。
  • 大植さんの左尻を伸ばして「昆布が数珠つなぎに…」とか。意味が分からない(笑)。
  • 叩き割る平原さんは「パン!…ナン…」
  • 最後に「ナン!!」…ナン食べたくなるよなぁ。
  • 激写されて「はたちだと思ってたんです、知らなかったんです」可哀想になってきちゃう…。
  • 「ネッ!」が遠かったり未來さんのすぐ後ろだったりボールが大きかったり逆三角形だったり(笑)。
  • 叫ぶだけの未來さんが平原さんのすぐ近くで叫ぶのおかしい。うるさそうだし(笑)。
  • 大植おばあちゃんは粗茶淹れに戻った。「おばーちゃんだれもおらんよーおじーちゃんしんでからおかしくなってしもたなーおーうえさんさみしがりやさんやからー」ごしごしする未來さん。
  • ビンゴ平原さん、ヘイ! カム、オーーン!! シャイボーイ!!とか云ってた。
  • 粘土で大植さん?を作る未來さんを見て平原さんが「こねこね」って云ってた(笑)。こねこね?
  • 粘土で大植さんの前髪?をちょんまげっぽく尖がらせる未來さん。大植さんはとんがりポーズしていた。
  • を、一気に叩き潰す。どん!って重い音がするの好き(笑)。
  • 持ってかれるコンタクトスタートからがっしょんがっしょんして、上手奥の方で3人で起き上がる時に平原さんが「全手動!」って云ってるの面白い。手?って思うけど(笑)。
  • 未來さんがかっこよくジャンプして大植さんに支えられてから頭上に乗っけられて回されるやつ、ジャンプ2回目の後も大植さんが「ちょっと無理…」って何かもちゃもちゃしてた(笑)。
  • でもそのまま頭の上に乗っけて「肝臓が! 昨日のなにがしかが!!」何でしょうか(笑)。
  • 未來さんがスカされるのも好きー。とらへんのかーい!ってなるの好きー。とらへんのかーいパッ、ってしてたの可愛かった。
  • ネクストステージ(レベルじゃなかった)のお顔が、目おっきくて口ニーン!てしててがんばってるお顔でめっちゃ可愛いかったんだけど*1、平原さんに「そんな顔しちゃだめー! 職質受けちゃう!」って云われてて、…職質受けたりするのかな…するかもな…わかってもらえるのかな…どうなのかな…。
  • 畳む! 包む! 畳んで包んで隠して!とか、包み隠す!とか云ってた。
  • 今日も突き刺す!は美しい。
  • 転がす!もあった。平原さんが「穏やかじゃないね転がすなんて」とか云ってた。
  • 平原さんソロは「チャンス…ビッグチャンス!」から始まって、日本語で外してた。
  • 変態!って云うの、笑いが起きるんだけど、メタモルフォーゼの方の変態だったのかもしかして…?
  • 身体と意思の調和が必要、調和、大地、空、そして、俺。
  • もっと大きく、七福神、オリンポス十二神、八百万、そして!!の後は大植さんに奪われる。
  • ひとりっこをaloneと云われた平原さん「何て目して云うんだよー!」どんな目だったんだ(笑)。
  • 英語でanimal or humanとか云いながら床上のアレをちぎってテーブルに乗せるの、最後に畳んで一気に置くならもうちょっとたくさんずつ乗せていけばいいのに、なんてぼんやり思っていたんだけど、あれですね。乗せるスピードと量を、ちょうどよくテーブル縁から垂らす用に調整してたんですね。早くたくさん乗せちゃうと先に垂れ落ち過ぎちゃうんだなーなるほどー。と最後に思ったのでした。
  • 芸術と趣味、って云いながら大植さんの身体を首の辺りで仕切って、首から下を「ほぼ趣味」と示す平原さん。そんなことないよー大植さんは芸術的なキン消しだよー。
  • テーブルの縁から溢れたアレが分厚い金のカーテンみたいに流れ落ちて本当に綺麗だった。
  • よいしょ、大将、財務省、首相、中小企業損傷重症、の最期の方に各省庁が増えた(笑)。
  • よいしょー!と持ち上げたアレを大植さんに押し付けながら「しっかりして下さいよ長男!」
  • 龍踊ではすとーおりー、ぼうやーよいこだ、つかもうぜ!と全部入れる平原さん。未來さんが「いろいろ入れないで下さいよ!」ってつっこんでた。
  • 平原さんの謡いは「もう終わりだね」オフコースのさよなら、ですね。終わりだね……。
  • 前半のコンタクトに戻ってから「くりかえせばええじゃないか」「同じことの繰り返しでええじゃないか」ってぶつぶつ云ってる未來さん。
  • ぶん回される未來さんも見納めかー。またぶん回されてね…。
  • でこでこしている時の未來さんの左足の膝の辺りがふわふわ揺れてるのが面白いなぁ。いつも左足だけふわふわしてるんだよね。平原さんは動かない。
  • 大植さんを担ぎ上げるの、一気にというか流れるようにスムーズにいったので、昨日はやっぱりちょっとよいしょってなってたんだな…。
  • そして最後のくるくる。ああーここまで来ちゃったー…。
  • アレが垂れてきた瞬間の、縦方向のベクトルの生じ方というか、高さの概念が突然生まれる衝撃がすごく好きです。
  • 床上のアレを拾い上げ、振り向かずにゆっくりと大植さんの胸に押し当てる未來さん。バン!ってするより好きだなぁ!
  • 仰け反ってブリッヂみたいになった時の未來さんの綺麗なこと。
  • 床上でぎゅるんと回すのが何となく上手くいってなかったような気がする。けどいい。めちゃくちゃ浴びて絡まって纏って糸引いていて最高でした…今まで見た中で最高に纏ってた。
  • 未來さんの頭にも髪にも顔にも垂れてて壮絶だった。額に垂れたのが額飾りみたいに見えた。綺麗だった。
  • 未來さんが大植さんの足を乱暴に払い除けていてわたしの呼吸がおかしくなった。
  • そんな淡いバイオレンスの欠片も混ぜ込みながら、それでもエアリアルは優美としか云いようのない美しさで、ほんとずっと見ていたい。終わって欲しくない。んだけど。
  • 仰臥する未來さんの顔の左側~肩口にかけての辺りに、アレが降り積もっていた。
  • 平原さんの古畑さんを聞きながら、ゆらりと起き上がる未來さんを見ていました。顔の下半分から首~肩の辺りにたっぷり積もっていて、肩~背中から床まで糸を引きながら歩く姿が、卵の殻を破って生まれたばかりのエイリアンみたいにも、金色の仏像みたいにも見えた…。
  • アレの中に突っ込んで倒れている大植さんを、足で蹴ってひっくり返してから、んにゃーと引き起こそうとする。うっ…たまらん…。
  • 今ここにいる私はいったい誰なのか、どっちなのか。どっちだっていいじゃないですか、居るんだから。平原/古畑さんの言葉がすごく残ってる。
  • 未來さんが身体から剥がして投げたアレの塊がいつもよりずいぶん小さかったなって。
  • 起き上がった大植さんが床上のアレを全部くっつけていてとても重そうな上に、顔に付いたのが目に垂れてあんまり見えてなさそうでどきどきした…未來さんが投げた塊以外にも床上もすごいことになっていたから、どれが未來さんが投げたやつかわかるかなって心配になったり。ちゃんと正解を拾い上げて掲げていました。が目が開いてなかった! 目に入ったら痛そうだ…。
  • 暗転してから照明着いたら大植さん滑って転んでて危ないよー。出てきた未來さんが手を差し出して引き起こしてあげていた。
  • 明るくなるとさらにヌッタヌタになっている未來さんと大植さん(とさっぱりしている平原さん)の姿が明らかになってすごかったよ。本当にお疲れ様でした…!
  • カテコはいつも通り、3回と大植さんのみ+2回。インスタレーション制作しながら、今日はもう境界線もありません! 向こうまで撮っても大丈夫です!とか、でも撮らなくてもいいですとか、観たものはココ(頭)とココ(胸)にあります!とか…そうなんだけどでも撮りはするよね(笑)。
  • ココとココに!って大植さんが云ってるのを聞いて未來さんが顔を伏せてぷるぷるしていました。クサくてすいませんって大植さんが云ってたけど普通に感動してしまいましたよ。
  • ハケてから大植さんだけ出てきてくれて、しばらく待ってみたけどやっぱりふたりは出てきませんでした(笑)。大植さんがごめんね!ってしてたけどいいんですそこまで含めてお約束だから!
  • と思ったら、追い出しアナウンスが平原さんだった(笑)。グッズなどをお買い求めの上、速やかにお帰り下さいって云われました(笑)。
  • もう一回大植さんだけ出てきてくれて、平原さんの追い出しアナウンスもあって、さらに平原さんにかぶせて未來さんも「速やかにお帰り下さいありがとうございました」とか云ってた(笑)。最後まで楽しかった!!

 最後まで何だかオモシロげな3人の談ス組でした…本当に楽しかったし、楽しそうだったし、楽しそうなのを観ているのが楽しかったなぁ。地方公演に行けなかったのが残念だったのと、途中の変貌の過程を見られなかったのも残念だったけど、仕方ない。最後の最後まで変化を止めない、まさにスライムというかアメーバーみたいな、粘菌みたいな「凸し凹る」でした。

 境界線も境目も、どっちだっていいじゃないわたしはここにいるんだから、で最後の最後に一蹴されて、清々しい気持ちになったりして。受け入れて混ざり合ったり、受け入れられなくて弾き出したりしながら、絶えず形を変えつつ形成されていくもの。自我であったり、文化であったり、社会であったり、肉体であったり、細胞であったり、世界であったり、空気であったり、あなたとわたしであったり、これとそれであったり、こことそこであったり、あっちとこっちであったり、そんなものですべては構成されている。わたしがわたしである為の境界線、わたしがわたしを保つ為の境界線は、どこにあって、何に浸食され、何を取り込もうとするのか。ぐにゃぐにゃと定まらず掴もうとすると指の間から溶け落ちるスライムみたいな思考を、ひゅーんと玩んで生きたいのです。

*1:ハミングしながらママに近づいていくエドガーを思い出したよ