ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「なむはむだはむ」日本映画専門チャンネル放送

 先日放送された「なむはむだはむ」、無事我が家でも視聴できる環境を作れまして、楽しく懐かしく拝見しました。3月1日、平日マチネだったようですね、ちょうど行ってなかった日みたいでお得感(笑)。行ってた日なら行ってた日で嬉しいものなのでどっちでもいいんだけどね!

 ちょろっと観ながら感想でも。もう岩井さんの前説?から懐かしい~! 免震構造でセットが免震を高めてそうなのも懐かしい~!

 お話ワークショップスタートですね。オーソドックスなタイプ。客席から単語を集める岩井さん。毛玉始まり(笑)。何か、生で現場で観ているのとはまたちょっと違う緊張感を覚えてしまうのは何でだろう。毛玉が空にいって飛行機に乗って飛行機が海に落ちて鮫に食べられて死ななくて、いろんな魚と仲良くして歌を歌って祝福されて死ぬ岩井さん。床から未來さん登場、もう懐かしいばっかりだよ…。祝福されて死ななくて潜水艦が来て魚雷に打たれて死ぬ。「やっぱり…」っていうのがいいね(笑)。前野さん登場、やっぱり恋の話にしたがるんですね。魚雷を避けて乗ってまた空に飛んで消える? 毛玉と毛玉が暑い恋愛で燃えたとか持病とかつり上げられて食べられたとかバン!とか…死に続ける3人…笑う子供の声。懐かしい。

 岩井さん一人残って「ろうじんとハムスター」、かみつくハムスターな未來さんが可愛いです。あと「ハムうんめーー」は鉄板だわ。早々に右膝の辺りのジャージが破れている未來さん。

 「おじいさんがいない家族」が読み上げられる中、ゆっくり立ち上がり穴に消えていく前野さんと岩井さん、未來さんだけになった舞台上で微妙なおじいさんのような動きをする。正座っぽいけど左膝は着かない、みたいな(笑)。壁に駆け上りだるまさんが転んだみたいに後ろを振り返ってから滑り落ちてきて、立ち上がって「ガイコツ」スタート。

 身体の動きもすごいけど顔もすごいよ未來さん。するたスポンサー、懐かしい。するたスポンサーに恋をするガイコツバージョンあったよね…なんて思い出してしまうよ。最後に見た鳥の歌も懐かしいなぁ南国の風を感じるバージョンだわ。頭は八百屋に、で買い物かごをぶら下げるような格好になるのも見覚えがある。けど歌いながらギター弾くマエケンさんを邪魔するのは見覚えないぞ。そのままマエケンさんの襟首ひっ掴んで、マエケンさんの頭をリンゴにしてそれを心臓にするガイコツ未來さん(笑)。ポーキーが出てきたところで未來さん「ちょっと待って」って岩井さんを止めて、寝転がっているマエケンさんを待つ(笑)。やっぱりポーキーはマエケンさんなんですね! ちょうえつ100万年! そして曲がらないけど脱獄して、穴にはまったりしつつガイコツの激痛赤ちゃんの笑顔ではスロープを駆け上り滑り落ちてくるやつ。時計の針みたいな指が綺麗。骨カスになってしまうガイコツ、は岩井さんなのか、岩井さんを床に倒してその足下に立つ未來さん。からのおかえりの歌…おかえりの歌のハモリ綺麗なのも久しぶりだ…また会えたね…。そして最後のボーン!!に来るのはわかっていながらびっくりするのでした。

 で、イントロが聞こえてくる…あくろすざゆにばーす…「クローバーストーリー」だよー! 嬉しい! ノリノリベースの未來さんかっくいい! 1コーラス目は可愛く歌うけど2コーラス目からどんどんべろべろになるマエケンさん!! 未來さんの上のお団子がぽわぽわしてるのも懐かしいなぁ。これ聞くとしばらく鼻歌があやねとかりんのくろーばーすとーりーーー、になっちゃうんだよな。あやねええええ。で、最後の決めと同時にロープが落ちてくる。さっさと片づけて次に行く未來さんと岩井さん、みつば! よつば! バンド!ってなってるマエケンさん、からエレベーター始まった(笑)。したへまいりまーす、って変な声で云い始める未來さん。云いながら笑ったり声の調子を整えたりなかなか納得する声にならなかったり。むしろ上へ参っております、って云いながら岩井さんが穴へ沈んでいき、マエケンさんが「四階」って云うのに未來さん「好きだねぇ四階(笑)」って。「何売場ですか?」「く、クローバー売場…(笑)」「食材売場みたいなことですかね?」とか「ただの雑草でございます」とか「雑草売場でございます」とかもうおかしいし懐かしい。

 そしてロープのばしながら岩井さんが出てきて、雑草抜いても抜いても生えてくるとかこれがないと蚊が出るとか「蚊取り線香?」って未來さんが云うのに「先に云わないで」とか(笑)。からぐるぐるロープを巻きながら、今見えてるのはおじいちゃんくらい、とか、裸の森山さんそっくりな人がとか、過去の系譜を遡るロープ的な。

 巻き巻きされながらマエケンさんが「きこえてない」を読み上げ、すごいちっちゃいです今森山さん、とかロープ辿りながら云って消える岩井さん。あんまりわちゃわちゃなかったのは「きこえてない」があったからかなー。ここであかんて! あかんて岩井さん!って何か昼メロ展開みたいになるのが好きでした…(笑)。

 そのまま「きょうりゅうのえいがかん」、もうこれは至高で最高、なんだけどお口にロープあるのかな?って感じで…そういう日もあったね…。お口出てから本領発揮になるの、よっしゃ!ってなるよ…ゴジラは喜ばなかったから、のカッタが硬くて歯切れ良いのすごく懐かしい。破壊されたからのスキャットっぽいのも多めで嬉しい回だ。えびばでせい、から岩井さんカモン!の流れ最高です…たまらん。入れるスピードじゃ全然ない(笑)。入れるよー!って云ってるけど絶対無理だよ! 入れなかった…入ってほしかった…ってちょっとしょんぼり云うのと、そんな気なかったでしょ、って歌う岩井さん、そもそも混ぜてもらえてないよ!って歌うマエケンさん、最高です。そんななのに最後しっとり終わるのもずるい。無理矢理一回飛ぼうとするマエケンさん可愛い。

 ロープを頭から外してさらにたぐり出し、それを張り巡らす未來さん、「長い毛」を読み上げていく岩井さん、ギターをつま弾くマエケンさん。黄色い光の射し込む窓から外へ出て行くの懐かしいね…。

 続けて「長い毛2」、マエケンさんのギターがもの悲しい。冬の日本海の歌は岩井さんが歌う版です。徐々にロープの張力が増していって船みたいに見えてくるの、綺麗だったなぁ。穴から上へ1本延びるロープが揺れて、それを掴む手が覗く、静かで少し張りつめた空気を思い出す…。それにしてもテレビで見ると暗いんだねー生の時にはそんな風に感じなかったけど。真っ暗じゃないか。張り巡らされたロープに触れないようにうごめく未來さん、間をくぐり隙間を抜ける直線的な動きから、横に張ったロープに腕を絡め体重を預けていく。マエケンさんのギターと歌声がふわりと漂うように流れ始め、波間を揺蕩うようにロープの間に身を預ける未來さん…毛、なのかも知れないけどやっぱり形容としては美しい、しか出てこないのでなぁ。いらないよ、の前にばたりと床に落ちる。からの木と毛、で窓に岩井さんを迎えに行って連れ出して、わーんチークタイムだー!! 何でそうなるのか謎だけど大好きだよ木と毛! 俺も混ぜてって云うマエケンさんに「黙ってて!」「黙ってろ!」の厳しい応酬たまらない。でも「マジ黙ってろ」はなかったのね…。とつぜんぶつっと終わるのも好きです。

 そして「なむはむだはむ」スタート。うちきは性格なのか名前なのか問題とか、お母さんってニュアンスでものを云うとか、今日もだから日常的なものとか、106才なのは亀なんじゃない?とか。楽しい展開だぞ亀。でも未來さんが「カメなんちゃう?」って云った時にたぶんマエケンさんも岩井さんも瓶のほうを思い浮かべたと思いますそのイントネーションだと。新宿御苑の亀が増えすぎたとか、ふわふわしたことを云いながら未來さんは蠢き、マエケンさんはギターを緩やかに鳴らし、言葉は発されたまま宙に漂ってどこにも落ちていかない。この浮遊感、落ち着く先が定まっていないし定める気もないで紡がれていく言葉と音と動きが心地良くて、半分起きているときに見る夢みたいで好きだったなぁ。風に吹かれたみたいに散り散りになっていく音と言葉、暗転のラスト。

 はぁ懐かしかった楽しかったよみがえる! こう、一回を見てしまうと、あーアレも見たかったとかあのバージョンが良かったとかいろいろ思ってしまう(にじいろのうまのレッツダンスもっかい見たいよー!!とか)けど、今回収録されているものがどれか欠けて違うものが入っていたら欠けたものを「見たかった!」ってなるんだろうな…なのでこれで充分です! 満ち足りていますありがとうございます!!