ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「プルートゥ」@シアターコクーン(1/27夜)

 前楽ソワレです。上手前方の見やすいお席でした。でも今回、前方がすべて上手だったなぁ。逆に、後方やお高見はすべて下手でした(笑)。同じプレイガイドで取ると以下略現象ですね。上手のコクーンシートからも観てみたかったな~。

 細かい変更はあれど、最初から一貫して高い完成度を保っていた舞台でしたが、後半さらに精度を上げてというか、よりシャープに、エッヂが効いて本質がくっきりと浮かび上がってきている、そんな印象を受けます。もともと繊細に作り上げられているものに、本当に薄い刃を僅かに当てて、ミクロン単位で削り出していくような、そんな微細な調整が、でも全体の印象を大きく変えたりすることってありますよね。

 いつものを。

 

  • 回想のゲジヒトさんは最初のお着替えと同じ服装でした。やっと確認できた。いつも忘れて見落とすんだ冒頭を。
  • お食事シーン。なぁに?をもふもふしながら云うのほんと可愛い。いっぱい食べてる。
  • のが、だんだん咀嚼がゆっくりになって止まっていくの…可哀想。あんなに可愛いのに。
  • アブラーさん、サハドを抱き起しながら「ファティマ!!」って。
  • 朝の部長はちょっとご機嫌でした。「デュッセルドルフへ向かってくれっ」ってちょっと跳ねてた。何だったら語尾に♪をつけたい跳ね方。
  • 雨の日本。競歩中に足が攣る大植さん。
  • 改めて、うっアトムの顔面が可愛い…ってなってしまったんだけどどうした。やたら可愛らしい顔をしておられた。
  • ゲジヒトに声をかけられて、顔を上げずに鼻をこしこし。つま先がこんにちはしてるの可愛い……。
  • アトムがゲジヒトにメモリーチップの交換を提案するところで、「あなたが見聞きしたものの中に」っていうののミキキがいつもちょっと云いにくそうに云うなぁと思ってたんだけど、普通「見聞き」って云う時キキの音は無音というか子音だけになるのを、アトムは有音でしっかりiまで発音してて、それでなのかなって。聞き取りやすさの為に発音しやすさを犠牲にしてくれてるのかな。
  • でもちょっとたどたどしくなるの可愛い。
  • アクセス顔が今日も美人です。
  • ウラン乱入に大きなため息を吐くお兄ちゃん。んもーうって顔してる。
  • 「はやく帰って宿題でもやってろよ!」「したもん!」「うそだねーー!!」可愛い!! 可愛いからもっとやって!!
  • お茶の水博士だって大天才なんだから!」にえへへっと嗤うアトム。可愛い。
  • ゲジヒトさんと追いかけっこ「わ! や! や! やめて下さいゲジヒトさんに力でかなうわけ…!」やっやっやって云いながら左右に逃げるの軽やか過ぎて力ではかなわないかもしれないけど素早さでは絶対勝てる。
  • ゲジヒトの個人メモリを消去しようとするアトムも美人なんだけど、その中身を覗いてしまったアトムの衝撃顔もすごい。顔面自在だよね。
  • 親指認証可愛い。人間も通る時は親指認証なのかな。
  • アトムと博士が、今日こそは教えてくださいとか云っている間に、研究員大植さんのタイピングが腕クロスしたりしててほぼピアノ演奏みたいになってるの面白い。大量のデータプリントアウト?を他の研究員さんにどさっと渡したりもしてる。古風だな(笑)。
  • 飲み物を運んできたロボットがコツンの手を出してるのに一瞬気づかないアトム。少し待たせてからコツンぱってしてた。あれしないとあのロボットは帰らないんだろうか。
  • どーしたのーきゅーに?はもうひたすら可愛いが飽和状態だし、検索アトムは可愛いにプラスして動きの美しさがかっこよさまで付加してるし、あんな日常これまで何年も過ごしてきてるのか…って思うとアトムがお茶の水博士の元に来てから今までの密着VTRを見せて下さいって思うし、何だったらサーカスに居た頃の映像も発掘して下さいって思うし、さらに云っていいなら博士がサーカスからアトムを引き取る経緯もドキュメンタリー放送してほしい。何でないんだ。TBS頼むよ。情熱大陸頼むよ。
  • エネルギーパックの情報をお兄ちゃんから受け取ったウラン、あんな風にいっぱい走ってたんですね…初めて観た…今まで何を見てたんだ…(アトムの顔面ですね)。
  • 「でーもーじゃーないっ!」の人差し指アトムの続きがちょっとあれっ?だった? どうしても出かけるっていうなら僕もついていく、のところ。どうしたって出かけるなら。みたいになってたような。
  • 可愛いから良い。
  • 竜巻の煙たさを味わえるのも残り少ないのです…煙いけどずっと観ていたい竜巻シーン。
  • アトムがバラバラになっていくようで悲しい。のだけどとても美しいシーンで…。
  • 倒れて転がるアトムの目が開いてるのが一層可哀想ででも綺麗なんだ…。
  • アトムの死を知ったゲジヒトが、「あいつか…やったのはあいつか!?」って激昂するの、それが憎しみという感情ですよね。
  • 競歩の人がトレンチコートの男にぶつかって、「何だよ!」「あっすいません」ってなってるところにアトム死亡のニュースが流れて、ふたりでえっアトムが!?!?ってなってる小芝居とか、取り乱した上月さんがトレンチコートの人に何かくってかかってて落ち着けってよしよしされてたりとか、小芝居も面白いです。
  • 白アトムが上手の白い枠に入って立ってるの、標本みたいで綺麗なんだよな…。
  • 手術中のアトムの首の動きがいつもより多かったような。斜めにも動いてたような。
  • カタツムリを見せた後にじゃんけんして喧嘩して手引っ張ったりしてる研究員たち何なの。何をしてるの。
  • お茶の水博士と天馬博士の会話の後に、片手がクラスター砲になってる状態で現れるゲジヒトは、黄色い方のスーツを着ているから、あれは回想時のゲジヒトなのかな…。
  • アトム追悼のキャンドルが灯る墓地で、アトムの像に花を手向けて見上げる人々。平和の象徴みたいな白いアトムが、その姿をぐにゃりと歪め、赤く染まり、憎しみを理解する怪物として生まれ変わる。
  • 白いアトムがウランに渡す花束。無造作に差し出すけど、渡した花に想いを乗せている感じがする。
  • ブラウの元を再訪するゲジヒトは焦げ茶のスーツに戻ってるからやっぱりさっきの黄色いスーツのゲジヒトは昔の彼なのかなー。あそこちょっと難しい。
  • ブラウのチップを覗いたゲジヒト、這いずりまわるようにしてのた打ち回って苦しむ。解析不能のデータってとても高負荷ってことなのかな。
  • 今日は「アブラーと周辺人物のデータを漁る」だった。
  • 1幕ラストの、「アトムか…会ってみたかったな…」って云うブラウの横に柄本さんが座るのすごく好きです。ブラウの本体みたいな感じがする。
  • 2幕。アリにとても課金するアブラーさん。ヤッターマイドアヤッターヤッターヤッターマヤッターマイドアリー!!ってだいぶバグってたよ(笑)。
  • お祈りの人は葡萄と洋ナシ?を持って出てきて、絨毯売りの人に梨を渡していた。
  • その後アブラーの後ろの席に座って、コインを眺めたりしていたけどそのうちテーブルに突っ伏して寝ちゃった(笑)。ウエイターさんに肩ポンポンされて起こされてた。
  • 教授がとても面白くて、サハドはそんなことは云ったかもしれないけどそんな風には云ってないと思う(笑)。
  • コックローチマンたちの不自然な動作がとても好きです。今回Gが出てこないから安心して観ていられるし!
  • NON-HUMANのゲートも通ってるんだよね1幕で。ついでにHUMANのゲートを通ったアブラーが警備ロボットに捕まってるんだよね。
  • 部長と通話時の教授の言がちょっとひっかかってた。あそこの教授の声はその前ほどキャラ濃くないんだよね。
  • プルートゥの表情が豊かに見える操作ってすごいなって。毎回感心するし可哀想…ってなる。
  • ゲジヒトがつらいんだけど、部長も板挟みだよね組織の人間だものね…。部長の一存でゲジヒトに真実を打ち明けるのは大丈夫なんだろうか。
  • 「わたしはもう、こりごりなんです…」って薄く笑って云うゲジヒト。
  • すごい関係ないことなんだけど、夢で「ロビタの『ぱぱ……まま……』ってセリフも未來が云ってる」っていうのを一瞬見て、えっなにそれ可愛い!!ってなったんだけど、起きてすぐにいやそんなはずはないって思いました。夢。
  • ヘレナが泣くシーンはもらい泣いてしまうよね。天馬博士の声が揺れるのもくるよね…。蘇らせることによって、完全にアトムを失うことになるって覚悟して、というか、諦めているよね…。
  • 大量破壊兵器として蘇」ったアトムの、何も見ていない、何の感情もない顔が凄い。からっぽの顔をしている。
  • 計算アトムの書き出し、膝がひょこっと複雑に動くのが好きです。どうなってるのあれ。
  • あの、とても頬がこけてしまって、頬骨も顎骨も眉も頭蓋骨の形が浮き出るみたいなラインになっておられるので、パーカーのフードを深くかぶっていられると、減量中のボクサーみたいに見えてしまうんですよね……力石的な……。
  • プルートゥ、みんなを殺したプルートゥを、ぼくは…」最初にプルートゥの名前を云うのちょっと良い…。
  • 「ぼくを怒らせない方がいいよ」って平坦に、少し幼い感じで云って、それが逆にぞっとするやつだった。
  • チェスシーン。「あなたに何がわかる」は静かに応えて、「…あなた方に!!」で激昂するアブラー。こっちになったのね。
  • 最後、アブラーの叫びが3回になった。ハケながら叫んでいた。
  • 結局アブラーはもともと、ロボットの自覚がないロボットだった、ってことなんだろうか。原作読み直さないと。
  • カタツムリ再び。手を伸ばしかけて止めた手が震える。マニピュレイターの手も震える。力の拮抗が見える感じ。
  • アトムがお茶の水博士を見上げると、博士がびくっとなるのが哀しいんだ…。
  • アトムはアトムで博士にびくっとしちゃうの可愛いし目つぶってぎゅっとされるの可愛いし回された腕にしがみつくの可愛いし可愛い。可哀想だけど可愛い。
  • ヘレナに会いに行くアトム、別れ際に「必ず生きて戻ります。あなたの為にも」って、あなたの為にもって前からあったっけ。3年前あったっけ。あったかもな…。
  • ブラウに会いに来たアトムが首を触るのがだから好きなんです。何で触るの…苦しいの…。
  • 腕を組むゲジヒトと、腕を抱くアトムの差がたまらない。
  • ブラウに、一緒に罪を背負ってほしい、って頼むアトム…ほんとたまらないです…好きです…アトムやっぱり死ぬ気だよね…じゃないとブラウの槍を抜けないよね…好き…。
  • 伸ばされるブラウの指の欠けた手、そっと重なるアトムの手、両手できゅっと握ってから胸に押し当てる手。ブラウの手は心に触れられる手。
  • 静かに回るアトムが本当に綺麗で。聖性を感じてしまうほどに。ロボットなのに。
  • 離れる前にもう一度手のひらを重ねるのも最高なんです。
  • アトムの周りで踊っているのはマニピュレイターじゃなくて人間たちなんだよね。そこに混ざって踊るアトムは、心を手に入れたからそこに混ざることができる。ウランは心を感じることはできるけど、持っているわけではないから、だから上段で踊るのかな…って。
  • ウランの両脇で踊ってるのはマニピュレイターだったかな…覚えてないな…。そこはマニピュレイターだといいな…。
  • プルートゥ戦。上手で大植さんにぐるっとされるリフトが綺麗だなっていつも思う。リフトじゃないねフライングだね。
  • 天馬博士の言葉がその通りなんだけどそれじゃダメだってなってつらい。アトムはその先に行ける子だから!! 憎しみは戦って止めるしかないけど別の出口を見つけられる子だから!!
  • 平坦なアトムの怒り。怒りって大きくなると表層的には平らかになるのわかる…。
  • 振り上げた手をゲジヒトに止められ、抱いてしまった殺意を悔いるように、恥じるように、角を両手で握りしめる。ここで一気にアトムが小さく見えるの、可哀想で可愛くて本当に…よちよちしたい…。
  • サハドに語りかけながらスンスンするのとても…ね…。サハドに顔を向けてにっこりしてたよ…。
  • ボラー戦。「やれるだけやってみますよ」のアトムがちょっと笑みを浮かべるのが自信ありげで。止める自信は、あるよねアトム。でも助かる気はないよね……そんな大人びた笑みで飛び込まないで…泣く……。
  • サハドと共にアトムを助けてくれるプルートゥの片腕、さっきアトムがもいだ右腕なのね……うったまらん……泣く……。
  • 自分の存在が、周りのみんなを殺してしまうから、終わりにするんだねプルートゥ。サハドのチューリップと一緒に。きみが去った後にはきっと、花畑が広がるよ…。
  • 前方席だったので、暗転中にものすごい勢いでDr.ルーズベルトの座った椅子を定位置にスタンバイさせる大統領のシルエットが横切っていきました。すばやい。流石下僕。
  • くちゃくちゃのアトム可愛い。くちゃくちゃ。
  • 瓦礫の中から見つけ出した角を、きゅっと両手で抱きしめて、墓標を立てる。手の表情というか、手が醸し出す表情や空気が豊かで目が惹かれるんだよね…。
  • しかし今回は墓標に隠れて見上げるお顔がみえなかったのでした…OH上手…。
  • 博士に促されて、去り際に後ろ髪を引かれるようにずっと角を見ながら消えていくのでした。
  • カテコ。大植さんと上月さんが並んで、可愛らしくポーズとってお辞儀してて可愛かったです。バレエのお辞儀みたいな可愛いポーズしてたよふたりで。
  • 太鳳ちゃんとAYUMIさんが前後に手をつないで出てくるの、ウランとマニピュレイター?が上下で手を伸ばして届かなかったのが届いてる感じがしてしまってとても良い…って見てしまうのです。

 あと1回かー早いなーあっという間だったなー。観るたびに少しずつ、違う場面だったり、同じ場面でも違う印象を受けたり、それによって喚起される思いや感情が違ったり、当たり前のことかもしれないけど、そのひとつひとつがとても大切なもののように感じられて、そんなひとつひとつを大事にしていきたいし、残り1回(と大阪)も大事に観ていきたいです。