金曜ソワレ行ってきました。コクーンシート2回目です。「気軽に観てる」感が、ちょっと気安くていいんだな。
わたしのコンディションがいまいち気味で、どうかな…と思ったのだけど、きっちりとても良かったです。ほんと安定してる…安定して良いって当たり前のようでとても難しいことだと思う…。
いつものを。
- ご飯シーン、なぁに?のアトムがとってもほおばってるタイミングでもごもごしてて可愛かった。
- ゲジヒトのスーツ気づくとお着替えシーンで冒頭のをいつもチェック忘れる…同じ茶色なのかなー。
- 今日の部長はわりと落ち着いている感じ。大人の冷静さ。
- 雨のシーンで、床に映る波紋の映像がすごく綺麗なのでぜひ観てほしい。機会があったら。
- 雨のアトムはもう出てきた瞬間に可愛いーーってなって脳味噌がそこで機能停止してしまうのです。だって可愛いーー、
- ゲジヒトさんに話しかけられて、顔を上げずポリポリするの、鼻筋だった。かわゆい。
- 何というか、「イノセントな表情」という顔をするよねアトム。人はそれをイノセントと感じる顔、というか。
- カフェテリアのシーン、パネルの幅が何センチなのかわからないけど決して太くはないその上で、体育座りしたり胡座かいたりするの、地味にすごくないですか。わたしあそこで胡座かいたら後ろに落ちる自信がある。
- ウラン乱入でやれやれ顔のお兄ちゃん。ウランのお兄ちゃんってけっこう振り回されて苦労しそうだよね(笑)。
- 「早く帰って宿題でもやってろよ!」「したもん!」「何をだよー!?」兄妹喧嘩かんわゆい。もっとやって。ゲジヒトさんもっとやらせておいて。
- ウランが「最近、よく間違えられるのよ」って云ってる後ろで、珍しくパネルを積み上げるのに失敗していた。珍しい。
- ゲジヒトさんとの追いかけっこ、「わ! わ! わ! わわわわっ!!」って云いながらステップ踏んでてとても可愛かったです。やめてくださいゲジヒトさんに力でかなうわけ…!って。
- ゲジヒトさんにふたつ約束して欲しいって云われるところ、声をひそめて「もうひとつは…?」ってまじめな顔で云うの好きです。
- 「ゲジヒトさん、あなたは…何てことを…!」何てことを、がすごくショックを受けていて何というか、痛々しい。
- お茶の水博士の研究所。指パタパタほんと好き…マニピュレイター可愛い…。
- ブラウの話が出て「まさか!」ってなる時だけ、アトムがマニピュレイターに触れるのね。自分の人工知能を信頼している感じがする。
- 「人を殺す完璧…それは、人間、ということですか…?」人間ということですか、を何というか、とても明瞭に発していたのが印象的。印象に残るような云い方をしているんだろうけど。
- 検索アトム可愛いー。お兄ちゃん可愛いー。ここアトムばっかり観ててウランちゃんどうしてるのかほとんど観たことがない…。きっと放送とかで観られるでしょうそのうち。
- 「で、も、じゃ、ないっ!!」はぁもう可愛いしか云わないマンになってしまう。可愛い。
- 竜巻。風の音がとても良く聞こえた。ひょおおおって。
- もみくちゃにされて剥ぎ取られていくアトム。壊れちゃう…。
- 旅行キャンセルの電話をした話をゲジヒトにするヘレナが「妙におかしなことがあってね…」って云ってた。ゲジヒトさん「おかしなこと?」て普通に返してたけど。
- 「絶対に許さない」気持ち、が憎しみというものなんだろうな……。わりと安直に思うよね……。
- でもそのうち忘れてるのが人間ってやつだろうね。そこを本当に、忘れないのがロボット…。
- 白アトムがパネルの後ろに隠れる動きさえも美しくて。
- 花束をウランに渡す白アトムの、渡した後の表情というか、渡した手と花束に思いを残して離れる、みたいな去り方がとても良いんです。思念を少し置いていく、みたいな…ニュアンス……。
- ブラウとメモリーチップを交換したゲジヒトが、「アブラーとその周辺のデータを探る」って云ってていつも漁るって云ってたよな。
- 2幕。お祈りの人はカップの中に葡萄を一房入れて出てきた。
- 今日もアブラーはアリにたくさん課金してヤッターマイドアヤッターマイドアヤッターマイドアヤッターマイドアリー!ってなっていた。最後にもう一回マイドアリーさせてた。
- 教授がほんとだんだん? どんどん? 面白くなっていく(笑)。
- 2幕の部長はわりとマッチョな雰囲気。
- プルートゥ-サハド-アブラーの三段階というか三階層になってるのすごい。
- 地下施設で聞く教授の声は、アブラーの最中にやってるんだよなぁ…と思うと、吹越さんも大変そうだ。
- 部長、声だけだけど起伏というか表情がすごく豊かですよね。部長の立場もつらいよね……。
- ロビタの「ぱぱ…まま…」がやたら可愛かったのです。今日。
- アリのクラスター砲発砲で必ずビクッ!!てなる人いるよね…椅子が毎度揺れるのね…知っててもびっくりするから仕方ないね…。
- 天馬博士の「最初は真似事でもそのうち本物になる」を聞くたびに、アトムは!? トビオは!?!?ってなります。ねぇ。
- 数式アトム、床にもたくさん数式がふわふわしてるのがすごく良い。お高見見物の特権…。
- 「プルートゥ…みんなを殺したプルートゥを、ぼくは…」頭にプルートゥの名が付いた。
- 3年前も思ったけどウランの力で博士の腕引っ張ったら博士の腕が抜けてしまいそうです。
- カタツムリに伸ばした手が止まるアトム、止まった手が震えて、マニピュレイターの手も震えて、何というか力の拮抗が見える感じがする。AIに逆らおうとしている感じがする…。
- 雨の波紋が床に綺麗なんだ…。
- お茶の水博士にぎゅっとされるアトムの閉じた目が綺麗で、ぎゅっとする博士の腕をそっと掴むのもとても良くて…良かったねアトム…帰る場所があって…。
- ブラウのところへ入ってくるアトムが、何というか爬虫類みたいな目をしていて、野生動物みたいな印象を受けた。ロボットなのに。
- 首触るのほんと好き。
- ゲジヒトは腕を組むけど、アトムは両腕を抱えるみたいに、寒いみたいにするんだよね。その手に力が入っていて…そのまま、ブラウにお願いするの…つらそう。だけどそこが良い。
- 「ごめんなさい、こんなことを頼んでしまって」が少し不安定でこっちの胸が詰まる。
- 触らせてくれないか、と伸ばされた手に、少し戸惑うようにそろりと手を出して、手のひらを合わせてから、両手できゅっと握って顎下に引き寄せ、胸に当てる。一連の動作から情感が滲み出てあふれて零れてほんと…最高…。
- そっと床に置く前に、軽く手のひらを重ねるのも良いんだ。
- 動作と踊りの境というか繋ぎ目のなさがね。シームレスだよね。
- 心のダンスは美しい……しか出てこない。
- ブラウにいってらっしゃいと心中手を振る。
- Dr.ルーズベルトも絶好調でいらっしゃる。「ボラーが! ついに! めっざっめったーっハハハハ!!」最後高笑っていらっしゃった。
- コクーンシートの高みから観ていると、フライング時の黒子さんたちの黒衣が舞台の黒背景に完全に溶け込んで、本当に黒子状態で見えなくて、アトムが飛んでいるように見えるんですよ。すごい。
- 「プルートゥ!!!」アトムの憎しみが、アトムが憎悪を持つこと自体が、とてもつらい。
- ゲジヒトに止められて、振り上げた角をおろして両手できゅっと握りしめるの、恥じるような、悔いるようなニュアンスが感じられて胸が痛いというかいたたまれないというかでもとても良いんだ…。
- 「上手く云えないや」って云いながら腕で顔をこしこししたりスンスンしたりもう…困るから……見えなくなっちゃうから……。
- 「なぁ、サハド」って語りかけながら、倒れているプルートゥをそっと撫でるのもほんと……。
- ボラー戦。切り替えが早いの助かる。
- サハドとプルートゥの腕に助けられるアトムほんと…あそこでプルートゥの腕がアトム掻っ攫うように連れて行くのほんと……好きです……。
- 自らが「プルートゥ」になってしまったサハド、チューリップのプルートゥをどんな気持ちで見るんだろう…どんな気持ちでそれを手にするんだろう。
- ブラウに足が生えた(?)の今回の再演で鳥肌立ったかなり上位ランキングです。好きだ。あの足とも何とも云い難いずるりとした足のようなもの…。
- くまちゃんの首がめっちゃくるくる回転して跳んだ。
- アトムのぼろ…ダメージ服は1枚か。あとは本体のウェザリングの差分か。
- 瓦礫の中から見つけ出したプルートゥの角を、想いを込めるように握りしめて、そっと墓標を立てる。
- アトムは基本、つま先が内側向いてるのが可愛いなぁってそんなことを最後まで思っていてすいません。
- 角の先を見上げるアトムのお顔を上から見下ろすのだけど、細めた目が最後の瞬間に一気にうるっとなったように見えて、こちらの視界がゆがみまくってしまった…。
- 博士に促されてその場を離れるけど、墓標に触れた手を最後まで離さなくて、手に込められる想いってすごく可視化されるものなんだよな…特に今回のアトムの「手」の表情ってすごく雄弁なんだよね。
- アトムっていうか未來さんの。か。手に含まれる情報量が多いというか、雄弁であり繊細で表情豊かで、物語性を孕んでいる、のか、孕んでしまう、のか。しまう、の時もあるのかもしれないねー。でもその手が大好きなんだ!
- カテコ。…は淡々といつも通りな感じで。遠くてオペラ覗けないので表情とかはわからないんだけどね。
- お辞儀の時に足首の後ろ持つのすごいな……っていまさらのように思うのでした。折り畳み携帯は見慣れてるけどさ。
もう最終盤、初演から数えたらさらに、けっこうな回数を観ているはずなのに、観るたびにちょっとずつ違うことを思ったり、違う場所に泣かされたり、違う印象を受けたりするのが、物語の奥深さと、あと光を当てる向きや場所を変えると別の形が浮かび上がるような、多面性や多様性を感じます。目指す正解も、そこに至る経路も、ひとつじゃないのだな。見る側の価値観や文化的バックボーンでもきっと、まったく違う物語が導き出されそうで、海外でどんな反応を得るのかますます気になるのです。日本人だって、同じ人間だって、観るたびにちょっとずつ違うことを感じるんだもんなー。
それら全部を受け止めるような、物語の懐の深さ広さも同時に感じるのでした。