ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「髑髏城の七人 Season月」@IHIシアターアラウンド東京(上弦11/23夜・下弦11/25夜)

 ついに開幕しました月髑髏! 上弦・下弦とも初日行ってきました。いやぁ、若いね! フレッシュ! 蒼い! 新鮮! まっすぐ素直!! という感じの…またこれまでにない髑髏城の七人でしたよ。こんなにまっすぐなの初めてだよ…ワカが若いと思ってたけどもっと若いというか青いわ…青過ぎて眩しい…。ワカだって全然平成髑髏な世代*1なはずなんだけど、さらに一世代若いんだな!っていうのがとても感じられる、瑞々しい髑髏城でした。あと派手。2.5舞台は生で観たことはないのだけど*2、何となく2.5っぽい…ような気もした。こんなに雰囲気変わるんだなぁ。

 で、ちゃんと面白くて。もう散々観てきてるのに、まだ面白いってすごいね…ここはこういう流れでしょ知ってる、って客をところがどっこい、ってひっくり返させるの、大変だろうなぁでも面白いなぁ。まんまとひっくり返されてそう来たか~!!ってされました。いろいろびっくりしたわ(笑)。

 上演時間4時間弱で、なっがいな!?と思ったし実際長いなとも感じましたが、今回が髑髏シリーズ初観劇のお客さんにもわかりやすいように、これがこうなって今こうなんだよ、みたいな説明というか、前後関係とか因果関係が分かりやすく懇切丁寧に描かれていて、その分長くなったのかな、という印象でした。あと歌と踊りあるから! ほぼ鳥と同じだけあるから!! 歌うのほぼ太夫だけど挿入歌で踊るとかもあるから!!! 設定とベースはワカ~花の系統だけど鳥的な歌とダンスもあってわかりやすい説明足して新シーンとか新展開とかセリフとか追加してたらそりゃ延びるわな…ケーキが刺さったジャンボパフェみたいなもんだな…。

 とりあえず全体の印象とか、上下それぞれの印象とか感想とかを。ネタバレあります。が各1回しか観ていないので勘違い・見落とし等あります。断言。あと無駄に長いけど内容は薄い。

 純粋の上弦、情熱の下弦って感じだった…寒色系と暖色系*3だった…。

 

 


 えーとまずは共通している脚本とか演出とかから。これまでの髑髏城シリーズの総集編というか、良いとこ取りというか、経験値MAXな脚本です、髑髏城的には。あのシーズンのあのセリフ良かったよね、みたいなのが全部詰め込まれている感…それ欲しかった!!とか、何でそうなの!?とか、今までもどかしくてかゆいところに手が届かなくてかゆかった(笑)場所をカリカリッとしてくれる…のだけど、それによってまた別物の髑髏城が建立された感もあります。そうか、全部盛ってああするとまったく別のものになるのだな…面白いな…。

 一番大きな(とわたしが感じた)改変は、捨之介が天魔王を「倒すんじゃない、止めるんだ」と云う…これに尽きる…根本がひっくり返る感。これまでの捨之介の天魔王絶対殺すスタンス、正直捨天別役のワカ以降どうしても腑に落ちなかったというか、「群像劇にすることによって単純な勧善懲悪の物語から、『それぞれにそれぞれの正義がある』へ変わる」っていろいろ云ってるわりに、天魔王の正義は誰も聞いてないじゃん? 話も聞かずに倒す殺すじゃん?って鬱屈した思いを抱えておったのです個人的に(笑)。それが、鳥でやっと、天魔王絶対殺す捨之介、という存在が、地べたを這いつくばり泥を啜ってなりふり構わずただその為に生きてきたテロリスト、として落とし込まれた。これがひとつの到達点じゃないかと。ほんと繰り返すけど鳥の捨之介くらい全てを擲って奪いに来てくれるなら(笑)、天魔王さまだって倒され甲斐があるってものなんですよ。色男の遊び人風情がふらりと現れるくらいじゃ全然納得いかんのですよ(笑)。

 …という経緯を経ての今回の捨之介、まぁ殺さない。殺したくない。霧丸の手も汚したくない。最後まで対話、説得、ネゴシエイト。びっくりしたわ…もうね、絶殺扱いに慣れきってしまってね、「倒すんじゃない、止めるんだ!」って云われた時にはえっ殺さないの!? まさか!? いいの!? いや絶対返り討ちよ!?って逆に動揺したもんね。そしてその「止めるんだ!」の実際のシーンを観るに、いやそれ…むしろ殺してあげて…無理だから…ってなる捨天一騎打ちであった…。そりゃ天魔王はそうするわな。ある意味、とても納得のいく流れでありました。あれ未來さんの天魔王にやられたらほんとつらいわ…想像してつらくなってるわ…やめてあげて…月の捨之介優しいけどその優しさは天魔にとっては殺すよりむごい…。あっ褒めてます。お話としては。ただ推し天魔(?)にやられたらつらいなぁってだけで。でも捨之介の優しさは髑髏党員として嬉しかったですよ…天魔王とは欠片も相容れない性質過ぎるけど…。

 そういえば、月髑髏には「今度は間に合わせる」という台詞はあるけれど、捨之介が本能寺に間に合わなかった話は特にされず、そう云われた蘭兵衛も特にそこに引っかかることもなく、野武士に襲われた村を助ける話もなくて、「俺はもうごめんだね」の台詞もなくて、ああこの捨之介は安土の頃からあまり汚い仕事はしていないのだな、という感じがとてもしました。蘭兵衛さんの両手は血に染まっているけど、捨之介は人殺してない綺麗さ…そこも、天魔王を殺さない捨之介、天魔王を殺さないという選択肢を持っている捨之介、の補強になるんだな。(でも百人斬りはするんだよなー不殺ってわけではないのか斬るけど殺してはいないのか)(もしやゴエロク左門字みたいにずっと峰打ち!?と思ったけど違ったし)(霧丸の手を汚させないって云うけど百人斬りは手伝うんだよな問題もある)(斬ってないからセーフなのか…?)それはともかく、だからこそそんな捨之介が、最後の最後に家康に切っ先突き付けるのが、ここでかー!!ってなりますよね。

 逆に蘭兵衛には、黄泉笛のシーンで、この手を洗った川もまた血で真っ赤だった、なんて台詞があって、これまでもいっぱい殺してきたのだろうことが伺えるし、過去に縛られるな明日を見ろと繰り返す捨之介に対して、とにかく過去にがんじがらめなままの蘭兵衛、という対比が面白かったです。

 脚本変更点の本来ならば筆頭なはず、の沙霧→霧丸、は、そんなに違和感もなく。ただ、気づくと舞台上に男子ばっかりでな…いやいいんだけどな…女子分すっくないな!!とは思いました。個人的な好みでは女子が欲しいです…ね…。好みの問題で云うと、「髑髏城のすべては、ここにある!」ソムリエ的に(笑)、あそこは女子の方が、か細い肩に背負った重い宿命感が増すので、好きです。好みです。男の子だと「熊木の長は俺なんだ!」「おうそうか! がんばれよ!」って背中バンバンしたくなる…。上下とも涙出ませんでしたよあからさまだなぁ(笑)。まぁでもそこは好みの問題だと思います。捨之介との関係性もアニキと弟みたいな感じで…悪くはないんだけど。でもやっぱり、入れ替わりを見破るくだりとかは、ほんのり未満でいいから薄めのラブ要素は、いろんな無茶を通すのに便利なのだなぁと感じました。女の勘よ的な。まぁでもこのご時世、そういう台詞も何となく憚られる感じもします。つまり男の勘でいいのか。そっか。あとは捨之介のキャラとのつり合いかー。月捨之介ならラブより男の友情でいいのかもな。特に上弦、スッキリ爽やか清涼感にラブはたとえ薄くても必要ないのかもしれない。

 霧丸は上下ともとても動けてアクロバティックな動きもあって、ちゃんと戦力として頭数に入れられる感じが頼もしかったです。百人斬りも参加するし。あと口説きのわりと早い段階で飛び込んできてびっくりした…なるほど腕におぼえあると直接攻撃に出られるんだな。霧丸立ち会いのもとの口説きっていうのもなかなか…凄かったです。

 あと大きな改変といえば、贋鉄斎の庵が髑髏党によって爆破されるくだり、あれなぁ。今まで巻き込まれるだけだった贋鉄斎にも、自身に髑髏党と戦う要因を付加する目的なのかなと思うんだけど、別に今までの捨之介に頼まれたからって理由だけでもそんな違和感なかったし、因業因縁奇しき縁でいいじゃん…って思ってしまったら余計に、ただ可哀想だった…。この追加って何となく、今回初めて髑髏城を観るお客さん向けに、これまで何となーくふんわりさせていた部分にわかりやすい・もっともらしい解説を足すうちの一環かな、と思うのだけどどうだろう。贋鉄斎が捨之介たちに加わる理由の補強というか、何でそうなるの?って突っ込ませない為のガードというか。別に何でそうなるの?とも思わないんだけど(笑)、それは見慣れているからなのかなー。もう判断つかないや(笑)。

 あとは…旋風稲刈り剣ならぬ芋掘り剣とかは、完全にリピーターの裏をかく演出で、そう来たかー!!ってなりました。捨天一騎打ちの仕掛けは今回どうなるのか?というのも楽しみのひとつだったけど、まさかあんなことになるとは(笑)。でも、あれも今回の捨之介ならではというか、「斬鎧剣」をこれまでの鎧の内側まで叩き斬る、とか、鎧の隙間から中を斬る、とかっていう意味ではなく、まさしく言葉通り「鎧を斬る」と解釈すれば、鎧の繋ぎ目を斬ってはがしていく、というのも有りなんですよね。でもなぁ天魔王から無敵の鎧引っぺがして第六天から地まで引きずりおろして、秀吉に頭下げればまだ何とかなる、って…いやいやその人にそれは絶対無理でしょってなるわな。そうは思わないところが月捨之介のまっすぐで純粋で性善説で生きている感じなんだな。すごいよね月捨之介、天魔王を天から地に引き戻して、天魔の鎧も仮面も引きはがして、人として生きろって云うんだよ…無理だよ…。その優しさ酷いよ…。でも優しいよ……。

 そのシーンそこでやるんだ?みたいな、配置換えというか場所変更もありましたが、セットの配置の都合もあるのかな。絵図面を奪いに来た髑髏党を太夫たちが鉄砲で追い払ってから、無界屋に戻ってきて霧丸の正体ばらしとか合わせて22万回ぶん殴れば、とかになる。ぐるぐるカテコのエンディングでわかるけど、けっこう配置が違っていて、勝手にいつも(?)通り捨之介と霧丸に見送られたら天魔王来る…と思っていたら来なくてあれっ!?ってなったり。回を重ねて、より無駄のない配置に変えられているのだろうなぁ。渡京と霧丸が走って逃げるのが一輪車&スケボーになって、それを追う髑髏党員たちもスケボーだったりして、省エネ大事…って思いました。温存できる体力は温存した方がいい。渡京と霧丸、ちゃんと水車小屋の輪っか(が一輪車に)と板(がスケボーに)持ってるんだよね逃げる時(笑)。

 あとは上弦・下弦それぞれの印象とか役ごと感想を。長い。

 上弦はとにかく若い、青い、蒼い、清冽。清い。清らか過ぎて眩しい。そして平成の髑髏城って感じがとてもしました…。ワカだって十分若くて若気の至りな物語だったけど、「若さ」の意味合いというか解釈が変わった感じがする。ワカはロスジェネっぽい若さゆえの迷いって感じだったけど、月の特に上弦は、ほんと現代の若者の感触がする…明らかに(役者の、ではなくキャラクターの)世代が変わった、そんな印象でした。いやぁキラッキラしてたね! ひたむきで真っ直ぐな若者たちの群像劇、の中にひとり若いのに老獪な方が混ざっている、ある種の異質感も面白かった。役者さんたちがみんなフレッシュで、まだ初日だし良くも悪くも初々しくて、延びしろキロ単位って感じなので、後半どんなになっているのか今から楽しみです。荒削りでアンバランスだけど突っ走れる若さって眩しい…。そこを支えるベテラン陣、がまた、若手が本当に若いから、ベテランチームがみんなおとんおかんに見えてしまうのは…仕方ないですよね…。その辺の、何というか2層ドレッシング感も、きっと回を重ねるごとに良い具合に混ざり合っていくのでしょう。

 下弦は、すっごく出来上がっていた。初日にして完成度高い。もちろん、立ち回りとかタイミング的なものはいろいろあるけど、さすがの舞台慣れ、板に立ち慣れでした。大きな舞台の使い方、立ち方、見せ方、声の出し方、を知っている人たちって感じ。で、若いけど熱い、赤い、燃える、アパッショネートな髑髏城だね! 上弦とカラーの違いがくっきりで対比としてもとても面白かったです。バランスも良いし、ベテラン陣との絡みも楽しんでぐいぐい行けてる感じで、観ていてとっても安心感ありました。エンタメとしてすでに完成している。初日でこれなら、これからもっと遊びも入れられるんじゃないかなー。コミカル要素がすでにちらほら見えていたので、その辺も期待できそうで楽しみ。若々しいけど懐の深さ広さも感じられる、元気で陽の気を持つ髑髏城、て印象です。何ていうか、ラテン気質(笑)。あと、あんまりわかっていないわたしが云うのも何ですが、2.5っぽい! どこからそれを感じているのか、自分でもわかっていないので、もしかしたらただの先入観なのかもしれないけど…でも上弦では思わなかったからきっと何かあると思うの…役の「キャラクター」っぽさなのか、声なのか…ちょっと探ってみたい。どこでそれを感じるのか。

 そんな上下のカラーの違いに一番影響をもたらしているのが捨之介だと思うのだけど、っていうかほぼ捨之介の印象の違いだよね。福士蒼汰さん*4演じる上弦捨はとにかく若くて綺麗でキラッキラ! まっすぐ素直な良い子!! 息子にしたい捨之介№1!!*5この真っ直ぐさが、天魔王にとっては酷なことになっている気がとてもするのだけど、でもそこを余計なお世話的負の側に取らせない*6根っからの素直さ、性根の良さが本当、抗えない…眩しい…性根曲がってる人の目がつぶれる…天魔王のきもちわかる…(笑)。あんまり真っ直ぐで、まったく斜に構えていないから、最後の名乗りどうなるんだろうと思っていたけど、そう来たか…天に誓っちゃうか…そうだよねこの捨之介お天道様の下歩いてきたもんね…。こんな捨之介なら、天魔王だって殺さずに止めてやり直そうって云えてしまうよね…むしろこれで絶対殺すマンになられたら困る。過去に後悔や慙愧の念がないわけではない、けど、闇を抱えはしない、ならない。福士くんが演じるからこそ出来上がった、新しい捨之介像だと思います。初日の印象としては、まぁイケメン。キラキライケメン。初舞台とのことですが、堂々としていて素敵でした。ちょっと固さが残るとか、普通の声は良く通るけど叫ぶと聞き取りづらくなっちゃうとかはあったけど、初日だしこれから経験値積んでいくのだからそこは逆に期待するところ。ただ、あまりに真面目で綺麗な捨之介(お顔はもちろん性根も)で、剣布のオモシロシーンとかが逆に不自然というか、その捨之介はそんなことしなくない?ってなってしまったので…そこは何というか新感線的あほギャグとの相性があんまり良くない気がするな…(それは福士くんの問題ではなくて演出と脚本の問題です)。最後に向かって、破れかぶれになってもなお綺麗なまま、って感じで、もうちょっと何というか、全解放していってくれると、まだ探り探りな印象があったので…って、初日だしね! 回を重ねてどう変化していくのか、楽しみです。

 宮野真守さん*7演じる下弦捨は、チャーミング!! めっちゃ可愛い、茶目っけたっぷりで、高身長や長い手足を生かしたステージング*8がダイナミックで、流石アリーナクラスをソロで埋めるプロだなって感じです。舞台上の立ち方、見え方、魅せ方を熟知しているのがわかる。無界屋ガールズと踊る場面なんてコンサートかな??ってくらい華があるし、ダンスも遊び心があって楽しいし、あと表情が豊か。後方席でもオペラなしで表情が伝わってくる気がする…のは、声のお芝居も上手だからかな。そこは本当に、それこそプロの仕事です。まぁ良く通るわセリフはっきりだわどんな感情でも叫んでもきっちりセリフ届くわ良い声だわ。そこを褒めるのはむしろ失礼なんじゃって感じだけど、でもすごいんだもの(笑)。初日ですでに余裕が感じられて、ギャグ的な間も完璧で、贋鉄斎とのやりとりも面白おかしく成立させていて、またすっとぼけた表情が可笑しい。くるくる変わる表情がいちいち魅力的で、ほんと太陽みたいな明るさで周囲を引き寄せ巻き込んでいくのがわかるし、観ていてもつい目が吸い寄せられる。笑顔が眩しくてねぇ、ほんと陽の気に満ちている捨之介で…これもまた新しい…。ラテン的能天気さというか、大丈夫何とかなる何とかできる!って何とかしてきた自信が輝いているような。弱っている時に頼りたくなる捨之介です…包容力あったかい…。そんな宮野捨だからこそ、最後の家康と対峙するシーンがぐっと胸に迫るものがあるし、「だったら好きにしな」って刀ほうり投げて笑うのがとても…これまで見てきたキラキラな笑顔と違い過ぎていてぎゅっとなる…。

 上弦天魔王、早乙女太一さん。もう説明不要問答無用。蘭兵衛を2回経ての早乙女天魔王が一体どんなものになるのか、想像もつかずただただ楽しみだった(眉無いのだけわかってた)けど、また!! そんな!!! すっごい…すっごい天魔王だった…新しいけど知ってる感じもするけどやっぱり見たことのない…でも何か前世で逢ってる感…(笑)。美しくて恐ろしくて奇矯で何考えてるのか読めなくてどういうテンションなのかもわからなくて…ってほら知ってる天魔王っぽくないですか。ですよね。でも違う。髪型もちょっとなんか…知ってる感じが混ざり合っていて…でも違う。開幕早々クライマックスで、びゃああってなりましたがなりますよねあれは。仕方ない。みんななろう。1幕で、あーこの天魔王最強だよ誰も倒せないよ無理無理、ってなったけど、2幕でまた意外な一面を出してこられて、また新しいね! 生駒ママだったね! 「地図を書き直さねばならんな」がそうなるとは…思わなかったよ…。よちよちしたい天魔王あたらしい。口説きがまたいろいろ混ざり合っていて、もうそれ歌おう、歌った方が早い、とかなってしまったけど歌いませんね。代わりのオープニングか(笑)。眉無し白塗り濃いアイメイクに黒髪総髪で、チークからこめかみのあたりにゴールドがキラッとしていて、とても…ピエロというかアルルカンって印象で。シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」を少しだけ思い出した。と同時にものすごいヴァンパイア感もあって、おじゃるみというか麿み(笑)もあって、この天魔王さまは平安時代から生き続ける吸血鬼なんじゃ…って思ったところでそれ知ってる現代の世でV系バンド組んでるよね*9ってなりました。でもほんとそういう感じ…日に当てたら灰になってしまいそう…黒い扇子を常に口元に当てているのとか、2幕のお衣装の袖や襟のフリルとか、エレガントと奇矯を兼ね備えた…何かの亡霊背負いまくってる…うっ頭が。お手手が赤いまだらみたいになっていて、血に汚れているみたいだなって思っていたのですが、あれ火傷ですかね…安土の城での…ひぃ…。ここが髑髏城、のところで四つん這いにさせた御伽衆の背中に座ったり、口の中に埃か何か入ったのかずっと指突っ込んでたり(笑)、かと思うとこの世のものとは思えないほど典雅だったり、まったく目が離せない天魔王さまでした。殺陣はあの…最初の天蘭殺陣(「貴様ごときが殿の衣鉢を継ごうという思い上がり、俺が正す」から「これが、これこそが天の意思!」まで)の手が鳥と同じだったのですが、…うん。ゆっくりで同じなのわからないくらいで…超速立ち回りも相手があってこそなのだな、と…そこは思いましたね…。でも速いだけが良いというわけでもないし! それぞれの良さがあるはずなので!! そこも延びしろ!! 高貴で雅な血筋を思わせる、エレガントでちょっと様子のおかしい天魔王様でした。なので捨天一騎打ちは観ているのがつらかった…無理…。蘭兵衛との関係性とか、捨天蘭のコンビネーション(?)とかは、まだ全然そこまでわたしが辿り着けていないので触れずにおきます。無界屋襲撃も、何というか、あ、ああ、あああ、って思っているうちに終わっていた…ただ、条件反射でアニキおっせーなー!って離脱されるとよしゃ!ってオペラ構えたり身構えたりしてしまうんですが、そこで出てくるのがあっそっか…そこじゃないんだ今回は…ってなるのはもうね、染みつきすぎててね…あと今回天魔王はどこから出てくるのかな??ってキョロキョロしてたらそこかー!!ともなりました。女衆つんつんとかお握り拾い食いとかはしてなかったけどきっと時間の問題ですよね。女子衆と対峙しつつセットの影に引っ込んで隠れてたり(以外にチキンだな?と思ったよ!)、狸穴さんに火薬2倍で撃たれた鎧をちょっと心配そうに手で払ったり(大事な鎧に傷でもついたらどうすんの!?って感じ)、初日からちょこちょこオモシロゲなことをしてらしたので、どんどん遊びが増えることでしょう…後半楽しみだ。

 下弦天魔王、鈴木拡樹さんは、刀剣乱舞のライブビューイングを一度拝見したことがあるよくらいで、あとは…あっ戦国鍋も見てたな! 他は今回のインタビューとか、VS嵐とか、くらいです。印象がとにかくとても柔らかくて、はんなり笑顔のイメージが強くて、おっとりした雅やかな雰囲気だったので、天魔王もそういう感じの、にっこり笑って虐殺系なのかなーとか勝手に思っていましたが、いいえちっとも!!! とても苛烈な、いわゆる天魔王っぽい天魔王というか、苛烈で恐ろしく張りつめた狂気の、キレッキレな天魔王様でした…。お顔がまた、普段の雑誌なんかで拝見していたお顔と、ぜんっっぜん結びつかなくて!! オペラでお顔ガン見しながら、えっ…誰? あれ? すずきひろきいないよ??って…なるくらい…ご本人の気配が見あたらない。お顔思い出しながら天魔王の顔見ても重ならない。雰囲気から纏う空気から顔から声から、何もかも違っていて、ぼんやりと、ああ、これが2.5俳優の真髄か…と思いました…。全然知らない素人が、イメージだけで云ってるので、的外れに過ぎるかもしれなくて申し訳ないのだけど、2.5舞台の俳優さんに求められるのって「いかに原作のキャラクターになりきるか」だと思うのです。もちろん、演者によって新しい個性がキャラクターに付加されて相乗効果が生まれることは大いにあると思います。でも、基本的にお客さんが求めているのは、2次元で大好きだったキャラクターがそのまま目の前に存在する、動いて喋ってリアクションもしてくれる、そこですよね。たぶん。なので、究極的には役者本人の個性よりも、キャラクターとしての破綻のなさ、いかに原型に近く存在するか、が求められる世界なんだろう、と素人目には感じているわけです。で、そんな世界で第一線で活躍してきた鈴木さんが演じる天魔王様に、鈴木さん本人の気配が感じられないのはある意味当然なのだろう、と。今回の天魔王という役には、いわゆる原作キャラというものは設定されていないけれど、ご本人の中で綿密に造形されたものがあって、そのキャラクター性を完璧に再現しているのではないか、だから鈴木拡樹が透けて見えないのは当然なのではないか、と、思うのです。普段一番見ているひと(笑)と何というか、セオリーが根本から違いすぎていて、すごい興味深いのだけど、もしなにいってんのこいつだったらすみません。一見しただけの素人の印象なのでご容赦ください! とにかく、鈴木さんが見えなかった天魔王さまでした。下弦天魔王さまは麿みは感じなくて、どちらかというとヨーロピアンな、伯爵って感じの…ヴァンパイアでしたね。やっぱり月の下でしか生きていけなさそうな…あと犬歯伸びてないのが不思議な感じ。メイクがまた、こちらもピエロイメージがあるのだけど、すごく目が哀しくて口元が笑ってるのね。ニュートラルな表情で。口角上げメイクしてるのかな?と思いながら観ていたけど、鈴木さんのそもそものお顔が口角上がってますよね…ナチュラル口角だったのかな…。その、哀しい目と笑ったような口元のちぐはぐな印象が、いっそうピエロめいて見えて、総合的には哀しい側に全振りするという…。とても美しくて哀しい存在でした。オモシロ要素は皆無です。下弦は捨之介がちょっとそっち担ってるからバランスとしては良いのでは。上弦は天魔オモシロな分捨之介が真面目よね。どっちもオモシロ始めたら鳥になってしまうからいいです(笑)。生駒との関係もよりビジネスライクというか、表面上だけでも馴れ合わない感じで…生駒の最期もまったく雰囲気違ってて…そうか…。下弦の天魔王様は孤高過ぎて胸が痛むタイプでしたね…。宮野捨之介の底抜けに明るい空気感と、まさに正反対で、そりゃ捨天一騎打ちでも相容れることあるわけなく…うん、こっちもやっぱり土台無理な説得でした…それが受け入れられるひとだったらこんなことにはなってないだろう…。あっカテコのお辞儀もヴァンパイアっぽく? もしくは伯爵っぽく?てかっこよかったです! 台詞は流石舞台いっぱい出られているだけあって安定感抜群だし、動きや殺陣もできる感で安心でした。長い公演期間で、どんな変化があるのか、こちらも楽しみです。

 上弦蘭兵衛、三浦翔平さんは、花蘭兵衛さんの系譜を継ぐような男っぽい、…おらおらんべえさんでした(笑)。背も高いし和服のせいか体格もがっちりして見えて、儚げな方向じゃない蘭兵衛さんだった! 太夫との関係性はほぼラブなしに見えて、同志って感じだったなぁ。お互いにさばけた関係っぽかったです。台詞回しもオラオラで…これは髑髏城にも単身乗り込みますねむしろ殴り込みに行きますね。やたら典雅なお貴族様天魔王との対比が面白い商売の話だった…。でも口説きの胸をかき乱される様子とか、堪えきれずに杯に伸ばす手とか、それまでがオラオラ男っぽかった分何というか…ギャップが良かったです。あと「鉄砲三百丁」の時に段差で座りながら羽織の裾を後ろに払うのとか、無界屋襲撃時に袖で刀の血脂を拭うのとか、随所に早乙女パイセンの薫陶が見えて伝統継承…ってなりました。が縦に入れた刀ぐりぐりはなかった。殺陣はこれからまだ良くなる*10だろうし、所作は綺麗だったし、お顔はまぁイイ男!だし、台詞もちゃんと届いてたし、素敵な蘭兵衛さんでした。太夫とはラブなのかそういうんじゃない方向なのか、どうなのかなぁ。そこがいまいち、読み取りきれなかったので、最期のシーンがちょっと不完全燃焼だったかな。でもそれは三浦さんだけの問題じゃないしな。無界ガールズとわちゃわちゃするところとか、遊びが出てきたらいいなと思います。次回どうなっているか楽しみ!

 下弦蘭兵衛、廣瀬智紀さん、も2.5舞台で活躍されている方とのことで。とりあえず第一印象顔ちっさ!! 顔面可愛い!! しゅっとしてる顎細いイマドキ!!(笑)にこやかで穏やかな雰囲気の優しげ蘭兵衛さんでした。1幕とっても柔らかくて、のぎ平さんのところでも女子衆とニコニコ楽しそうにしていて、良い町作ってる感に満ち溢れていたし、太夫ともちゃんと恋仲に見えて*11、ほんとこのままなら良かったのに…。その分2幕からがね…ド外道ですよね…無界襲撃で「楽しいなぁ!」って自分から云うのとか、うわぁ…ってなるわ…。いや、蘭兵衛さんが外道に見えるのは正しいし良い蘭兵衛さんだと思います! 太夫とちゃんとラブに見えていたから、最期のシーンもつらかったなぁ。廣瀬さんも台詞聞き取りやすくて、何ていうか、さすが舞台上でマイク付けてお芝居することに慣れているなぁと。殺陣もしっかり動けていたし、「きちんと」感があった。「きちんと」できてる感というか。丁寧だし基盤がしっかりしているので観ていて安心感があるし、回を重ねていくごとにきっと、いろんな変化が生まれて乗っかってくると思います。舞台慣れ組だし、相乗効果も期待できそう。ほんと下弦はバランスが良いなぁ整ってるなぁ。

 上弦兵庫、須賀健太さん、はどうしても「大きくなったね!!」ってなってしまう国民的子役……大きくなって…。大きくなってもちびっこ感で、ワカのカッチ兵庫を思い出させる仔犬っぽい少年らしさと元気さで可愛かった! 荒武者隊のちっちゃい親分ってめちゃくちゃ可愛いじゃないか。太夫とは親子みたいだったけど…亡くなった母親の面影も重なるのかな…なんて勝手に補完していました。最後の、「あんたと生きたい」も意味合いがこれまでの雰囲気とは若干違って見える方で…無理やりラブにしなくても、疑似家族でもいいんじゃないかな…とぼんやり思うのでした…。あと霧丸と背格好髪型が近くて声も可愛いめだから、遠目だとちょっと混同してしまうわ。無界屋で労働にいそしみに向かう時の歌、が初日はアニーの「トゥモロー」だったのだけど、どうやら日替わりのようで…がんばれ!!

 下弦兵庫の木村了さん、2.5次元みあふれる中でとっても…安心感というか…知ってる人感…(笑)。おひげもあってアニキっぽさ充分、男らしくてかっこいい兵庫です。太夫とのバランスも、これはアリだな…と思わせる説得力*12で、並んでもわりとこれはこれでお似合いなんじゃ…?ってなるからすごい。スタンダードな兵庫像って感じで、意外性はあまりないんだけど、でもまっすぐで腕っぷし強くて荒武者隊に慕われる兄貴で安心と信頼の兵庫の旦那でした! 初日はくんろうはかけねぇ、からの幸せにしてやっペ!、の2段落としだったけど、あそこどうなってるんだろう。日替わりなんだろうか。無理に追い込むことはないんだよ…風の狸穴さんも云ってたし…(笑)。

 上弦霧丸、平間壮一さん。あんまり存じ上げなかったのですが、RENTでエンジェルだったんですねーなるほど! お歌上手なのかなーそれは聴いてみたかった…。沙霧から霧丸に変わって、なかなか生意気で狡猾なところもある、ただの健気な子じゃないのが面白いキャラクターでした。兵庫出し抜いちゃうのとかね。それにしても身が軽い! アクロバティックな動きもできて、戦闘でも即戦力になる。百人斬り参加も頷けるし、天魔王を直接狙いに行くのもアリだよね。福士捨との関係性がもうちょっと、深くなるというか…男の友情に厚み深みが生まれると、入れ替わりを見抜いたり、ラストシーンで後を追ったりにも説得力が増すと思います。そういえば「髑髏城のすべてはここにある!」を物静かに云うのは男子ならではの演出なのかな…上弦下弦とも、見せ方変えたのかな、と思いました。

 下弦霧丸、松岡広大さんもすみません不勉強で。こちらも2.5舞台で活躍されてるんですね。…けっこう舞台観に行ってる方だとは思っていたけど、知らない界隈はまったく知らないもんだなぁ…そういう意味でも今回の髑髏城は良い機会を頂けたなぁと思います。まだまだ知らない世界が広がっているー! 今回の霧丸は動けるのが条件のキャスティングだったのかな、下弦霧丸もアクロバットばっちりで、とても身軽。小気味よいアクションで気持ち良かった。何となく、宮野捨に頭くしゃくしゃされてるのがすごく印象に残っていて…なんでだろう(笑)。あと下弦は兵庫と霧丸の見分けがとても良くつきました…オペラなしでも良くわかった…。でっかい宮野捨のまわりをくるくるしてる感じが、良いコンビっぽさになっていて、追いかけていくラストも自然に受け止められた…のは、霧丸バージョン2回目だったからかな。捨之介の包容力も関係ありそう…。

 上下まとめて、渡京さん。上弦渡京さんはいつも通り(笑)の粟根さんで、元祖というか本家というか(笑)。サラサラストレートに青メッシュが似合うのもすごいなぁ。安心と信頼の裏切り男でした。今回は算盤なしなのが、ちょっと寂しいというか、粟根さんキャラには無機物に愛情を注いでほしいなぁ(笑)。下弦渡京さんは伊達暁さん! 阿佐スパでは何度も拝見してるけど新感線で、こういうキャラクターっぽい役の伊達さんは初めてで…新鮮…しかも、粟根さん声でこれまでずっと聞きなれてきたセリフを伊達さんの声で、っていうのも不思議な感じで…粟根渡京より前髪のV字がくっきりしているような気がする伊達渡京さんでした。算盤ないから裏切ってばかりで戦ったことがない殺陣のところはどうなるのかなーと思っていたら、算盤以上にちょっとそれどこから出したの(笑)な感じで! とても大掛かりな全力期待裏切りっぷりでした。ちょっと長いけど(笑)。

 贋鉄斎は上弦が市川しんぺーさん、下弦が中村まことさんの猫ホテコンビ。これまでの贋鉄斎が揃いも揃って…だったので、その後を引き継ぐのは相当なプレッシャーだったろうと思います。ありゃあ御三方がひどすぎるもの。分が悪い。けど頑張ってた! しんぺーさんの贋鉄際は、ご本人至って真面目で真剣で、真剣にずれてる感じ。全力で一生懸命で変態。初日だし、客席側が若干、え、これ笑っていいやつ…? なの??って感じになっていた(笑)。余裕とか遊びが入ればもっと面白くなるようにも思うのだけど、しんぺーさんの持ち味が果たしてそうなのかは…うーん…真面目に全力で結果ああ、っていうのがミソな気がするので、そのままでいいのかな。中村まことさんの贋鉄斎は飄々としていて可笑しい。コント方面に舵を切っているのと、宮野捨がギャグ間合いをしっかり把握して乗っかってくれるので、普通に面白く出来上がっています。無界の里近く荒野に贋鉄斎が現れた時に笑いが起こると安心する…。

 極楽太夫、上弦の高田聖子さんと下弦の羽野晶紀さん。どちらも熟女系太夫と話題になりましたが、うん。熟女だった。上弦太夫、もうねーおかんだよ! 頼りになるおかんだよ! 捨も蘭も兵庫も霧丸もみんな可愛い息子たちみたいだよ!! なので蘭兵衛さんと並んでも恋仲にあんまり見えなかったり、兵庫とも完全に親子っぽく見えていたり…なかなか難しいのな…聖子さん大好きなんだけどな…。太夫が歌うシーンがいくつかあるのですが、歌は流石です。歌詞綺麗に聞こえる~安心安定~。下弦の太夫は化け物か。何だあれ。すごいよ羽野晶紀さん、可愛い。若手イケメン相手にちゃんと相手役に見える。あわよくば霧丸も狙えそうなくらい。びっくりした…わたしの下弦観劇当日の第一声は「羽野晶紀おそるべし……」でしたよまじで。声も可愛らしいし、というか声が可愛らしいから遠目だと余計に歳の差を感じさせないのか。その分、歌や激しいセリフがキャンキャンしちゃうのはそういうものですよね。蘭兵衛との、怖い目をしているよ、からのシーンで、蘭兵衛の手を取って「たとえこの手が血に染まっても洗い流せばいい、三途の川に捨てればいい」みたいなセリフが追加されていて*13、そこの演出が上下で若干違っていたのも面白かった。羽野太夫、廣瀬蘭の手を取ってくるっと肩に乗っけてなんか可愛いこと云ってた…ほんと下弦、完全に良い仲になってた…すごい…。もちろん、若者を心配する母のような一面ものぞかせつつ、沙霧のいない今回、ヒロイン的存在をちゃんと体現させてるの、すごいです。すごいばっか云ってるけどほんとすごいんだもん。そういえば戦闘服(?)、高田太夫は肌色タイツだったのに羽野太夫は黒タイツだったの何でだろう。あと今回どっちも、狸穴さんに手を挙げるけど叩かずにおろすのね…大人だよね…。

 狸穴さんは上弦が渡辺いっけいさん、下弦が千葉哲也さん。いっけいさんの狸穴さんはすみません、あんまり…印象に残っていない…どうしてだ…。わりと小物感があったような。死んだおでんに頭を下げるのも、もうちょっとほしかったな…。千葉さんの狸穴さんは、またお会いできたー!ってなってしまう(笑)。好きな狸穴さんです。色っぽくて遊び心もあって豪快な。退場時の馬引けぇ!も痺れるし、あと空っぽの仮面を半蔵に放り投げる高さが容赦なかった(笑)。おきりに思いっきり土下座するのもね、泣かせるよね…。

 今回はおっとうのじん平さん・いん平さん、安心の劇団員クオリティです。上弦のじん平は村木仁さん、下弦のいん平はインディ高橋さん、と見た目が対照的なのも面白い。ドラえもんと死体(笑)。これはもうどっちも…来たああ!!ってなるからね、貴重です。鎌使いも鍬使いも流石だし、初見のお客さんの「って7人目おまえかよ!!」はきっと一身に受けているはず。最高。鎌がリカコで鍬がステファニーって名前ついてたのは上下どっちだったっけ…。

 そして生駒。マイラブ生駒。上弦は山本カナコさん、下弦はなんと中谷さとみさん! カナコ生駒はねぇもうねぇ天魔王のそばにいてほしい生駒№1だよねぇしかも今回引き続き(?)早乙女天魔王の御側付きで…いろんな亡霊見えるのも仕方ない…。天魔王べた甘に甘やかしてる感も相変わらず最高だしなでなでよちよちお守りは過去最高じゃないですか。ママみすごい。贋鉄斎の庵を襲撃する時は可愛らしいです。そして最期…これだよ…これなんだよ…風からこういう演出になったけど、抵抗しないじゃなくてさらに自分で命を絶つという…最高です…鳥にもこれ欲しかったよー(笑)。下弦のさとみ生駒は、どんな感じなのかとても楽しみだったけど、すごいがんばってかっこいい生駒になってました! なってたんだけど!! でもやっぱり可愛いさとみちゃん(笑)。贋鉄斎の庵では完全にいつものさとみちゃん扱いで…生駒がんばれ…出てきたときはかっこよかったよ…。そして最期の演出の違いがね、これはこれで…そっちか…。上弦との、天魔王と生駒の関係性の違いが、ここにも表れていて面白いです。下弦はよちよちじゃないもんね…もっと上司と部下というか…ね。鈴木天魔王さまは戯れでも慣れ合うタイプじゃないっていうかそもそも戯れないもんね…。

 で、基本的にはとても楽しかった月髑髏ですが、ちょっとこれは…と思わなくもない点もなくはないので、それも。

  • 衣装、全体的にイマイチ。捨も蘭も田舎ヤンキーの学ラン裏か羽織の裏地みたい。無敵の鎧が聖闘士星矢なのも…なぁ…。もうちょっとなぁ。センスどこいった。
  • ギャグ全体的に滑ってたのは初日のせいもあるとは思うけど。女性の服剥いで笑いにするセンスひどいなと正直引いたし、しかもそれで笑いが起きない冷え切った空気感、地獄かと。この辺の感覚が、新感線らしさと云えばそうなのかもしれないけど、そろそろアップデートしてほしいなとも思います。平成の若者の群像劇っぽくなってるのにそこだけ前時代的で、捨之介像にもそぐわない。あの捨之介がそんな攻撃すると思う?? むしろああなった剣布に上着を着せ掛けるタイプじゃない?
  • 無界の女子衆の衣装も品がないというか猥雑。色っぽいじゃなくて猥雑。戦闘服もあれあんまりじゃない? 戦う女の格好良さが感じられない。プレイみたいだよ…スタイル良くも別に見えないし…。

 これくらいで…とりあえず大体吐き出したかな…文字数の割に内容薄いけどいつものことだからな。あとは、ちょっと初日ハプニング・アクシデントをメモしておきます。どっちも下弦だな…。

  • 2幕冒頭、スクリーンに映像が出なくて暗がりからそのまま開門した。蝙蝠飛ぶの可愛かったのに残念ー。
  • 羽野太夫が「媚びは売っても夢は売らない! それが無界の女の心意気よ!!」って啖呵きってて、んんん???ってなったけど逆ですよね(笑)。

 …と、初日の印象感想文でした。云ってもまだ初日初回、東の空に姿を現したばっかりなので、ここから上弦・下弦の月がどんなふうに変化していくのか、どんな色に輝いて中天に昇るのか、長い夜をゆっくりと廻っていくのでしょう。西の地平線に沈む最後の瞬間まで、青く白く時に紅く、輝きますように!

 以上! 無駄に長い!!

*1:生まれはともかく生きてる時代は

*2:ライビュは連れて行ってもらったことがあります。鈴木拡樹さんご出演の刀剣乱舞でした

*3:衣装の色は同じだけど空気の色が

*4:実はフォーゼずっと見てたよ弦ちゃん!

*5:息子テロリストとか考えちゃうもんな

*6:少なくともわたしは取れない…取れないからつらい…

*7:お源さんのねずみ!!

*8:って云いたくなる

*9:VBB

*10:若干鉄パイプとかバットに見えてきそうな…

*11:これは羽野さんがとにかく凄いのだけど

*12:だからこれはひとえに羽野さんがすごいんだってば

*13:蘭兵衛さんの過去をうっすらと太夫は知ってるんだなーと思わせる追加ですよね