ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「鎌塚氏、腹におさめる」8/8夜@本多劇場

 鳥髑髏休演日に取っておいた鎌塚氏を観てきましたよ。シリーズは今のところ欠かさず観られているし、今後も続く限り観に行きたいと思っております。大好き! 精神が疲弊したりうわあああってならないで楽しく観られるものも大事…どっちも好き…。

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 今回はアカシさんがお仕えするお嬢様役が二階堂ふみちゃんで、このお嬢様がまためちゃくちゃ可愛くて! お嬢様らしい傍若無人さとご無体っぷりと天然愛されキャラ感、プライドの高さや負けず嫌いなところ、でも根っこはちょっと弱いところもあったりする絶妙なTHE・お嬢様キャラで、それがまぁ可愛いったらない。もちろんお顔も可愛らしいし衣装もお着替えも可愛いし、ほんとチタルお嬢様可愛いでほぼ2時間半ニコニコしていました…美少女は心の癒しだよ…可愛いよ…。

 事件はちゃんと(?)起こるし、アカシさんは相変わらず完璧執事なはずなのに巻き込まれて大変な目に逢うけど、基本大悪人が出てこない平和で可愛らしいお話で、…いやけっこう凄ことが起きてるけど(笑)、でもそのけっこう凄いを笑いでくるんで楽しく見せるのも流石だし、アカシさん以外の使用人たちもとても良いキャラクターで(猫背椿さんめっちゃ可愛かった!!)、みんな愛せる…あっスミキチさんだけは相変わらずだった(笑)。

 没落しかけた貴族の御屋敷で、当主と犬猿の仲の義弟が言い争いを続ける中、屋敷の離れでナイフの刺さった当主の死体が発見される、というサスペンス仕立ての今回、一人娘のチタルお嬢様は探偵かぶれで、彼女のいろいろに振り回され、他のあんまり使えない使用人たちに振り回され、当主の義弟とその執事に振り回されるアカシさんの苦労がいつもながら涙ぐましく、でも適度にキレたりぽろっと不適切発言があったりなところもいつも通りで。執事としては完璧だけど割と俗なところも憎めないのです。大人たちを振り回しまくるチタルお嬢様の天真爛漫さもほんと…可愛い…お嬢様可愛いしか出てこない感想になりそうだからがんばってるけど気を抜くとお嬢様可愛い…ってなってしまう(笑)。ふみちゃんの持つ雰囲気にぴったりのお嬢様キャラでした。あとお顔ちっちゃくてびっくりよ。

 憎まれ口ばかり叩くけどそれがアレルギーに名ちゃって仕方なく褒める義弟こと叔父様もとても素敵でした。嫌なヤツなんだけどね…でもね…うん。わたくし的には大勝利な展開で…だと思ってたわよ…ねぇ…ありがとうございます。好み過ぎてふがふがしてしまった。絶対そうだと思っていたわよ倉持さんありがとうありがとう。あとご当主も最初は何かあんまり好きじゃないおっさん…って感じだったけど、ちゃんと大好きになりました(笑)。あっさり死んじゃってびっくりしたけど、なるほどそういう。

 鎌塚氏シリーズの名物その1、歌唱シーンは今回もきちんと…きちんと? ありまして、えっそっち!?ってなったりもしつつ、納まるところにきちんと納まり…選曲はそれしかないよね!! ふにふに!! またそのシーンのふみちゃんの可愛らしさったらなくてな…とても可愛かった…スカートがひらって…。

 名物その2のタイトル回収は、今回は何というか、視覚的におお!ってタイプではないタイトルなので、ほうり投げたりすくい上げたりふり下ろしたり、な感じではかったけれど、とても…腹におさまったのでこれはこれで(笑)。個人的にはチタルお嬢様は叔父様と…って思っちゃうんだけどそうはいかんよな…叔父様どっかのお金持ちと婚約したって云ってたもんな…ぐぬう。

 とにかく、軽妙洒脱で観ている最中も観終わってもニコニコしていられる、気持ちに優しい作品です。シリーズ良作揃いだし、1作目めちゃくちゃ好きだけど、今回のは…もうひとえに、好み。タイプ。良くできてるのは他にもあるけど、好きだわーチタルお嬢様。ほんと、こういうのも大事…大事にしておきたい…観ながら「もう無理…」って息も絶え絶えになるタイプも大好きだけど、だからこそこういうタイプの作品もね、大切なのです。ぜひシリーズが続きますように!