ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

文學界 4月号

 買いました拝読しました。城崎にて、というエッセイが5ページ弱、3600字ちょっと、掲載されています。すごーい、ちゃんとエッセイだ。藤崎彩織さんのエッセイは連載になるようだけど、森山さんのも連載してくれたらいいのになぁ、なんて(笑)。

 Switchの時よりは少しだけ堅めの、きちんと感のある文章だけど、何というか…風通しが良いんだよなぁ。抜け感があるんだよなぁ。抜け感はあるけど伝わる部分はしっかり伝わる、過不足のない取捨選択なんだろうな。たぶん、わたしが同じ内容の何かを書いたら、8000字くらいになるんだと思う…何でも全部詰め込んでおきたい取捨選択のできない生き方の結果がこうだから…こういうのほんと書けない…すごい…。

 新たな社会を構築するための、つたないけれど新たな共通言語を探る日々。温泉や蟹や但馬牛もうらやましいけど(笑)、本当に豊かで贅沢な時間だったんだろうな。そうして出来上がってきた社会の一辺を、75分のダイジェストなのか濃縮なのか、日々見せてもらえているのがまた、面白い。果たしてその共通言語、わたしはちゃんと受け取れているのかどうか!

 他にも面白そうなテキストが詰まっている1冊で、ついつい読み進めてしまいます。松尾諭さんのエッセイも事実は小説より的な感じでびっくりだったし、特集の新世代作家インタビューもすごく面白い。小説家って頭の中、どうなってるんだろう。

 もっと未來さんの文章が読みたくなってしまったので、やっぱり連載しよう。定期購読するから。もっと読みたいよー定期的に読みたいよー!