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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「なむはむだはむ」初日!@東京芸術劇場シアターウエスト

 ついに明けました!! ネタバレなるべく目にしないように、城崎の記事なんかも一生懸命薄目で読んできた甲斐あって、ほとんど予備知識なしで初回を迎えることができました。がんばった…楽しかった…。

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 上演時間75分、決して(大人にとっては)長くはない時間に、歌と動きと言葉と詩情とロックと哀愁と笑いと生と死と愛と優しさと残酷さをありったけ詰め込めるだけ詰め込んだ、オモチャ箱感がとても満足度を高めてくれます。ぎゅうぎゅうだよ! 楽しかった、し、ほとんど口角上がりっぱなしだったけど、笑いながらだんだんちょっと悲しくなってきてしまったり、子どもが作った迷路に本気で迷い込むような感覚になったり、オムニバス形式で次々目の前に現れるそれぞれのある種の冒険に、その都度新たに出発するような…その冒険には必ずしもオチがあるとは限らないのだけど(笑)。

 客席の配置は、真ん中に横長の舞台があって、それを両側から挟むような形で。奥側の席が高めの位置にあって舞台とほぼ同じ目線の高さ、手前側の席は低めの位置で舞台を見上げるような視点になります。どちらも前方3列が自由席で、ざっくりとした整理番号順の着席でした(ロビー入場は自由です)。

 ロビーに物販コーナーがあって、パーカーやステッカーやノート、あと前野さんのグッズとかDVDとかも販売されていました。とりあえずパーカーとステッカーを購入。特に持ち帰り用の袋はないので、そのまま手渡されるので(笑)、パーカー買う予定の方は大きめの袋を持っていくか、もしくはその場で着る方式がお勧めです。A4サイズのチラシ持ち帰り用トートバッグにぎゅうぎゅうぱつぱつで持ち帰りました(笑)。パンフは入り口で配布される形式です。タダで貰えるのになかなか読み応えある内容…なのと、今日やらなかった演目のネタバレ?もあったり(笑)。
 終演後にはロビーに、今日の演目がセットリスト的に掲示されていました。ってことは演目、日替わりなのかな?? そういえば、昨日ツイッターに流れてきた写真、今見るとこれセットリスト決めてるところっぽいぞ(笑)。

 

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 今日は子どものお客さんもちらほら来ていて、開演前から岩井さん*1とキャッキャしてて、セットで遊び始めたりして、開演してからもしばらくツッコミ茶々入れたくさんで、大人はそれに取り合ったり取り合わなかったりスルーしたり勝手に進めたりで、そのうち子どもも空気を理解しておとなしくなったり、何だか、あの場の空気そのものが「コドモ発射プロジェクト」なんだなぁ、という感じでした。子どもたち面白いし可愛いけど調子に乗ったり狙ったりするのもすぐわかるよね(笑)。
 あとは内容に触れるので畳んでおきます。

 

 

  • 冒頭、子どもたちとキャッキャする流れでそのまま始まるから、子どもがふざけたノリで色々云い出すのをさらりとスルーする岩井さん。で、子どもがあっもうこの人こっち見てくれないんだ、みたいなのを理解する感じ、がちょっと面白かったです。
  • 衣装が、ジャージのドレスアップというかジャージのフォーマルバージョンみたいな感じなのも可愛い。ボトムは全員シャカシャカパンツなのに岩井さんは+スカーフとサスペンダー、未來さんは+カマーベルトと蝶ネクタイ、前野さんは+サスペンダーと蝶ネクタイ、ってそれぞれアレンジされてるのもお洒落だった! 未來さんのシャカパンの色とカマーベルトの色とか完璧だし…。
  • 最初のお題的なのは毎回変わるよね、その場でだもんね。今日は「おすしが納豆食べて倒れてお腹こわして家を飛び出して森に入って爆弾が落ちてでも死ななくて動物がたくさん集まって歌を歌ってくれて楽しくて猫の目からビームが出るのを避けてうさぎと手を繋いで海に行って津波でサーフィンして浜に上がって持病があるけど何とか凌いで海水でふやけても生き延びで砂に埋もれてバン」って…家を飛び出す前までは毎回違いそう。
  • とにかく死ぬのね。死んじゃうのね。どんどん死ぬのね。笑っちゃうんだけど、あまりにも死んでいくから、だんだんこう…おなかの底がシン…となってしまう大人。
  • 「老人とハムスター」シュールだった(笑)。ハムスターなのか老人なのかわからなくなる3人が可笑しかった! どんどん穴に入って出てくるのも大変そうだった…あとわりとオチがある方?なんじゃない?
  • 「むかしむかしおじいさんがいませんでした」もうこれ出オチじゃないけどこれだけで完璧だもんね! たまらん! だって、いないんだもん(笑)。
  • 「ガイコツ」これは薄目で見てたやつ! お話になりそうな空気はとてもあるのに素敵に破綻しててすごい。ポーキー。超越100万年。鉄帽子。ガイコツの未來さんの動きに、音をつける前野さんの丁々発止感も良かったし、前野さんの歌も良かった。
  • 体と頭を探すガイコツは一体何なのか、って哲学的なことになってるよね…。
  • リンゴを心臓の代わりにするのって何か…意味がありそうででもきっと子どもは何の意図もないんだろうな…。
  • 痛いガイコツとポッキー食べて美味しい赤ちゃんを交互にやる未來さん忙しそうだった。
  • 「クローバーストーリー」何が始まるのかと…っていうか、入場した時から見えていたから、でも前野さん用かな?と思っていたから、…いやぁびっくりした。嬉しかった! ベース弾く話なんてそれこそ10年以上前にちらりと小耳に挟んだっきりじゃない!? まぁ見ちゃうよねフィンガリングとか…手元ばっかり見ていた気がする(笑)。
  • 何かもうこれたまんなかった…柵掴んで頭振りたかった(笑)。お話素敵だったけどそういう感じなの!! 何故!! あやねとかりんのくろーばーすとーりーだよおおおお!!
  • 「きょうりゅうのえいがかん」…がどこからなのか、その前のロープの赤ちゃんからのプチ修羅場みたいな…奥さん(岩井さん)と同僚女性(未來さん)だったはずなのにいつの間にか奥さんじゃなくなってるあのもやっとした一場は一体(笑)。でもあれはあれでとても面白くて好きです。あの辺はアドリブなのかな~どうかな~。
  • で、「きょうりゅうのえいがかん」は…ご褒美だね…ありがとう…とても素敵でした。大好き。ずっと聴いていたい。終演後にセトリ掲示(?)見ながら男の子が「きょうりゅうのえいがかん好きだなー美しかった」って云ってたのに内心うんうんと頷いたよ。
  • 「長い毛」これも薄目で読み飛ばしてたやつ! これもなかなかお話になってて面白かった…毛、大冒険ね。ラストはジャンプの打ち切り漫画みたいになるのね。
  • 「長い毛2」すぐに続くのね。海に出た毛が木で舟を作る、ところで、ロープが張り巡らされたセットが帆を張った舟に見えて、おお…!となった。そうなのかどうかはともかくそう見えた。
  • 木と毛、のチークダンス…あの、歌すっごい素敵なんだけど一体今何を見てるんだろう感、たまらなかった(笑)。「き!」「け!」の掛け合いが耳にずっと残っています。どっちがどっちだかわかんなくなっちゃったのも込みで。
  • 「こまごまかってきてのいみ」これはとても…哲学的な。子どもの書いたものを大人がうんうん云いながら読み解いていくそのものみたい。どんどん不思議な方向に展開していくのがスリリング(笑)で…最終的にゴマの付いた臍の緒の話になっていったり、話し合ってた感じだったのがいつの間にか3人が勝手に自分の考えを呟いているだけになったり。
  • うちきかっこうわき の謎は深い…。
  • 岩井さんに「岩井さん内気な人ですか?」って未來さんがふいに質問して、岩井さんがそれに「どっちに答えても変な風になるんでしょこれ」って答えないひとコマが面白かった(笑)。警戒される未來さん。
  • 会話がふわふわと風に吹き飛ばされて断片化していくような終わり方の余韻も不思議で…考えていることが散逸していくような、どんどんとりとめなくなっていくような。眠りに落ちていく時に似ているかもしれない。

初回なのでどのくらいアドリブなのかとか、どの辺が変わるのかとかはわからないのだけど、どうなんでしょうね。やっと始まった何とも不思議で空気中を漂う羽毛、いや1本の毛みたいな作品、どこに辿りつくのか、どこかに辿りつく日が来るのか、来ないのか。変化の過程も楽しめそうです。

*1:は入場するともういました