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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

DOMMUNE「デジタル・ショック-欲望する機械」開催記念番組

 ライスト放送番組ですが、試しにメールしたらオッケーおいで!って云われたので現地に行って見てきました。どうやら予約なしで当日でも入れたみたいですね。面白かったー! 3組のフランス人アーティストが出演されて、前半1時間はその紹介、後半1時間はゲストを呼んでのトークセッション、という流れだったのですがまぁ押すよね! 3組目のJustine Emardさんの紹介時に、ゲストの未來さんと池上高志さんも交えてのトークスタートになりました。

 1組目のNicolas Maigret & Maria Roszkowska組のカットアップみたいな、ネット上の記事タイトル等からボットが自動生成した言葉をコンセプトに別のアーテイストが制作する、というプロジェクトも面白かった、というか作品がまだできあがってないので面白そうというか。メグレさんも「プログラム自体は60年も前からある」と云ってたけど、デヴィッド・ボウイがアルバム「OUTSIDE」で使ったカットアップ自動生成プログラムなんかを思い出したり。人間が思い付く範疇外の何かが提示されて、それに対して人間が何を生み出すか、ダダとかシュールレアリスムの「偶然の出会い」みたいなものを思い浮かべてしまうなー。「超人間主義イデオロギーを操作するフェミニストボーイズバンド」とか何がどうなるの一体(笑)。

 2組目のPatrick Tressetさんのも面白かったなぁ! あれは是非生で様子を見てみたい。マシンが絵を描くってもう写真で事足りてる気がするんだけど、そこを敢えてのアナログでボールペン*1で紙に描く、なんだなぁ。MCの方も云ってたけど、マシンが描いた「絵」が作品なのか、マシンが描くという「行為」が作品なのか、人がモデルになってマシンがそれを描くという「関係性」が作品なのか、人がモデルになってマシンがそれを描くという状況を観客が見るという「状況」が作品なのか、そのどれもなのか…面白い。絵のモデルなんてほとんどなったことないけど、あれならちょっと描いてみてもらいたい気もするな(笑)。

 そしてジュスティーヌさんと未來さんと池上さん。オルタについて、人工知能・人工生命について、知覚について、アート系のイベントだったけどもっとずっと多角的なお話がいろいろ聴けて…もっと聴きたかった! 「REBORN」の未來さんパート撮影は広島の旧銀行の地下室で行われたけど、地下に至るまでに原爆の親子の絵などが展示されているのがどうしても目に入って、そういう情報/環境/記憶に引きずられてしまうのが人間、とか。オルタの「雄弁さ」について、オルタはバグを集積してそれを動きとして外に出していく、のに対し、未來さんがオルタを見ながら動いていて、ふと動けなくなる瞬間は自分の中でスタックが起きているのかも、ある種のバグとも云えるかも、とか。運動が感覚を生むのではなく、感覚が運動を生む、とか。ある種の神経細胞は刺激を与えるとそれを回避するように動く、オルタも光や音から逃げるように動く、とか。反実仮装のせいで道路の真ん中で立ち止まってしまい車にひかれて死んじゃう猫とか。意識や思考は生命の存続にはもしかしたら邪魔なバグなのかもしれない、ていうのなるほどなぁと思いました。神経細胞の基本反射が回避なら、それだけの方がサヴァイヴ的な長生きはできるのかもね、なんて。あと印象的だったのは、「まるで本物みたい」って云われるうちはまだダメで、「俺のこと好きなのかな?」って思わせないと、とか。不気味の谷を越えた先なのね…。人間の為に動くのは自動、自分(ロボット自身)の為に動くのは自律、というのはとても簡潔ですっきりした(笑)。あと冒頭の方で池上さんが云っていた、感情はほとんど数式で表わせる、それはある種の福音である、ということ。そうかもしれないんだけどさ~、っていう(それこそ感情的な)部分と、そう云ってもらえて楽になる、救われる部分と、確かにどっちもあるよね…。

 未來さんは、黒地に大きな白いドット柄?のセーターの上から紺っぽいコンパクトシルエットのPコートみたいな上着、パンツは白~グレイの中間みたいな色のたまに見るやつでした。珍しく巻き物がなかったけど室内暖かかったからかな。髪が伸びてパーマがふわふわ残っていてワンレングスの斜め前髪で…美人だった…。距離感がアレであんまりじっと見ていられなかった(笑)。同時通訳の方の手元とか凝視してしまったよ…あとフランス語いっぱい聴けて、ふんっわりと4割くらいしかわかってないけど何というか、あの音に耳を傾ける時間がちょっと懐かしくて、わからないながらもじっくり聴くのは楽しかったです。また勉強したくなっちゃうなー*2。未來さんは画面に登場する前から、後方のバーコーナーにいらしたんですが、出てくる時に持っていたグラスはほとんど入ってなくて、途中で氷をひとつ口に含んでほっぺポコッとさせてたのが可愛かったです。それがなくなるのがめっちゃ早かった気がするんだけど噛んでる様子はなかったし溶けたんだろうか。やけに早かったような…。その後すぐにお水注いでもらえていました。あとジュスティーヌさんと顔見合せてふふっとふにゃっと笑ってたのも可愛かった…何というかこう心電図みたいな波形図にすると、常に美人で安定してる針がたまにズギャンと可愛い!!!とかかっこいいい!!!とかで大きく振れるような。すごい不整脈みたいな図形になるな…(笑)。

 DOMMUNEのスタジオ(?)はとても狭くて、出演者がいるソファになっている一角が入って一番奥、手前は一段高くなっているすごく狭いフロアで、三脚でカメラが3台、それに並ぶようにスツールが4~5脚ずつ、4列くらい? もうちょっと?あったかな。ぎゅうぎゅうでした。その後ろにバーカウンター、ソファに向かって左手にミキシング卓とか。カメラに映っていない回りではスタッフさんがけっこう動いていて、PCにケーブルを繋いだり指示を耳打ちしたりいろいろ。ライスト放送ってこんな感じなんだーとカメラや機材も眺めてきました。あと途中で渋谷慶一郎さんがいらしてて、未來さんの「ドS」発言の時にはもういました(笑)。いやぁしかし…タバコ臭かった…トーク中は禁煙になってたけど染みついている匂いがすごかった…1日経ってもまだ口の中がヤニ臭いよ~。

 今後目指す方向を訊かれて「全然わかんないですね」と答えていたのも、言葉とはうらはらに頼もしいのでした。わかんないからどこにでも行けるもんね! オルタとの直接対決(?)は是非実現して頂きた…いし観たいなぁ。オルタに会うのはいろいろと大変そうだけど…。未來さんから発される音や温度や湿度に反応して動くオルタ見たいです。

*1:ぽかったような映像では

*2:って云ってるうちはしないもんですよね