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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「Judas, Christ with soy」@横浜赤レンガ倉庫(1/4)

 2017年の観劇初めにして未來始めは横浜Judasです! 2016年の観劇納め&未來〆がSALだったので、幸先の宜しい年末年始である! がわたしのコンディションは最悪である! 申し訳ない!!

 横浜の素晴らしい夜景を眺めつつ桜木町駅からてくてく歩いて、夜の赤レンガ倉庫の雰囲気満点さも味わいつつ、海風寒い。元気なら本当は、早めに来てちょっと横浜ぶらぶらしたり~セールとかのぞいたり~なんて、去年は思っていましたよ去年の12月29日くらいまではね…30日に風邪ひいたからね…。

 そんなうだつの上がらない感じはともかく、赤レンガ倉庫1号館ホールでの「Judas,~」でした。ホール初めて入ったけどこぢんまりしていてでも素敵ですね。建物自体の雰囲気が素敵だからね。壁際の上の方に機構が見えるのとかたまらない感じでした。

 開演前の影ナレが今回も可愛いので是非お聴き逃しなく! 呼吸はしてもいいんですね(笑)。めっちゃわざとらしくかしこまった四角ばったナレーションだった…!

 セットは本牧と基本的には同じ、下手側に壁と階段、上手側にカションと立つテーブルとワイングラス、センター上手寄り奥に蛇腹に畳まれた紙、上手側に内子座では和蝋燭だったランプ群、下手側には電球ひとつ。蓮沼さんブースは上手側の舞台下に設えてありました。開演前にいつの間にか蓮沼さんがブースにスタンバイしていらして、影ナレの後少しして暗転からスタート。始まると、ああそうだ、この音だ、この動きだ、って思うんだけど、観てる最中には思うんだけどね、でも思い出せないんだよね。正直、本牧でどうだったかとか、細かいところは覚えていないので、比べてどういう動きが増えたとか減ったとかはわからないです…ただ、何となく肌触りというか触感というか、が違って感じられた…ような気がする。音は、音も、要所要所はあっこれだ!って思うフレーズなんだけど正確に覚えているわけではもちろんなくて、、でも確実にこれはなかった!っていうのも見つけられて、とても新鮮だったなぁ。劇場空間としては特殊な場所だった本牧とも、今回の赤レンガ倉庫ホールはまた違っていて、所謂劇場っぽい劇場で「Judas,~」を観るのはもしかしたら初めてかもしれない。小劇場みたいな雰囲気で良かったです。

 ふたりの衣装は本牧と同じ、エラさんは生成のワンピースにお団子、未來さんは微妙な色のTシャツにジレを重ねて、墨色のサルエルパンツで2段お団子でした。

 暗闇からぼんやりと輪郭があらわになり、「傲慢…」で始まるオープニングに、ピアノの物悲しい旋律が重なるのは記憶と同じ。「SAL」もあったし、何となくお馴染みの、感もあったり(笑)。でも、上手のテーブルを前に、合わせた肘を中心に手の甲~手のひらを合わせながらふたりが歌い出すと、あっそうか、SALじゃなくてJudasだから歌うんだ!って逆にびっくりしたり。久々の歌声、ゆったりと空気にたゆたうように流れ出すの、堪能しました。もっとふたりのハモリ聴きたいよ~!

 ひとつ、これは!と思ったのは、下手の階段を未來さんが下から這いのぼるようなところで聞こえた音が、心臓音っぽくて、でも蓮沼さんの心臓音をリアルタイムで増幅しているかどうかはちょっと見えなくて、すごくゆったりとした良い鼓動だったしもしかしたらサンプリングだったのかな、とか…どうなのかな。確認できるかな。すごく舞台上もテンション上がるシーンで、さらに心臓音っぽいものがどっくんどっくん聞こえたので、わたしがとってもテンション上がってしまった(笑)。す、すき…たまらん…もっと…てなる。

 階段に足をかけて三点倒立して頭を支点に左右にゆっくり身体を回転させるところ、で未來さんのお団子が*1ほどけて、けっこうきつめのパーマヘアになっていました。そんなにしっかりかかってたんだ! フレーダーの名残かな? メトロポリス初日とは全然違うくるくるだった。そうかーあの見事な縦ロールはそのくらいパーマかかってないと作れないよね…なるほど。それほど長くはなかったから、よくお団子できてたなぁと逆に驚きました。

 何となく、たぶんわたしがぼんやり気味*2だったのと、久しぶりに観たからっていうのもあると思うのだけど、本牧で観た時に感じた、狂おしい程の希求とそれでも得られない絶望、みたいなものは、それほどダイレクトに感じなかったかな、と。テキストや「駆け込み訴え」のストーリー云々というよりは、そこから一歩離れた、枠の外側で踊っている感じがしました。より抽象化された、具体的な筋から解き放たれたところに在るような。「ユダ」「キリスト」というキャラクターのセリフはそのままだけれど、彼らを演じてその想いを表現するのではなく、愛憎や同化願望や独占欲や憐憫や、彼らの関係性と、それが持つ危ういバランス、そのバランスが壊されること、それを壊すとはどういうことか、そういうアトモスフィア的な部分が表現されているように感じました。と同時に、エラさんが軽やかに登って、未來さんはそれを裏側からよじ登ろうとしていたあの階段がふと、ゴルゴダの13階段にも見えてしまったりして…13段なかったけど…ユダは自分が登りたかった部分もあるんだろうな、なんて妙に納得してしまったりもしたのでした。

 蓮沼さんの音は、低音がびりびり来る感じがとても好きです。何となく、本牧の時よりもドラマチックな音の合わせ方になっているような気がしました…鋭い動きに合わせてバンッ!と鳴るような。終盤に向けてがんがん盛り上がっていくの、すごくかっこよくて心地よくてたまらなかった…けど同時にこの盛り上がりの収束点が終わりにあるのもわかっているからちょっと寂しくもなるという。

 轟音が徐々に減衰していく中で、背中を向けて立つふたりの手が、ゆっくりと離れていくのを見届けてからの暗転、静寂。「SAL」でも感じたけれど、立っているだけで、未來さんとエラさんと何か空気の色が違って見えるんだよな。エラさんのすっくと地面を掴んで立つような姿と、未來さんの足裏がぺったり地面に接しているにもかかわらずどこか浮世離れした感じ…何だろう、属性:土と属性:風って感じかな(笑)。いつも、ふたりの手が離れるとちょっと寂しい気持ちになるのだけど、今日はどちらかというと「解放」とか、「これでもう苦しまずにすむ」方の、荷が下りる感じ、を感じてしまったのは、階段がゴルゴダに見えたりしていた所為ですねきっと。死によってもたらされる救い、みたいな方に見えてしまった…けど哀しい気持ちにはならなかったよ。むしろハッピーエンドだよ…。

 そんな静寂のうちの終焉から一転して、お辞儀ではほどけた髪も美しく(笑)良いお顔で! 蓮沼さんを舞台上に呼び上げる時に、両手でサム図アップしてニッカリ笑っていたのがとても可愛らしかったです!! カテコは2回、お三方とも笑顔がこぼれて一気に張りつめていたものが緩んで、はぁ~可愛い~ってなってしまった(笑)。2回目に出てくる時、下の段のお団子?の辺りを気にしながら出てきたけどあれはほどこうとしてたのか結おうとしてたのか。2回目のカテコの最中に、蓮沼さんが一歩離れて未來さんとエラさんに拍手を送って、それを見た未來さんが「なに離れてんの?」っぽくなりながらニーンって笑ってたのも可愛かったです。あと、自分で拍手もしたり、拍手したまま両手を合わせてお辞儀したりしてた未來さんが、ハケる時に両手をうさちゃんみたいにぴょこんと折り曲げたのもとても可愛かったんだけどあれはお手振りの簡略形なのだろうか。とても可愛かったです。

 最終的に可愛かったですに終始してしまった感じですが、観ている間は決してそれだけではなかったので…大丈夫です(なにが)。一応、もう一度観られるはず…の予定…なので、また印象が変わるであろうこと、どう変わるのか、も楽しみです。コンディション悪いのが本当に悔やまれるなぁ確実にアンテナの感度も鈍るもの…もともと鈍くて雑音だらけのアンテナなのに…。

 あっそうそう、座席の上にチラシセットが置いてあるのですが、そこに「Judas,~」のフライヤーというかチラシというかも入っていて、その中に未來さんエラさん蓮沼さんのコメントなんかもある…多分あった…のですが…読む前にしまってしかも座席の下にまるまる忘れて帰ってしまったので、行かれる方は忘れずにお持ち帰り下さい…次回わたしも忘れない…まだ読んでないのに…。

*1:やっぱり

*2:風邪で…