ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「SAL -Dance and Music Installation-」@スパイラルガーデン3日目(12/29)

 三が日も明けてしまいましたがめげずにやるよ! 風邪にも負けず薄れゆく記憶を呼び起こすよ!!

 SAL3日目は、前に1本ライブを観てから駆け込みになってしまいまして、無茶なスケジューリングで強行したのでちょっと息切れする感じではありましたが無事開始には間に合って良かった! ライブはアンコール前で泣く泣く出てきたけど仕方ない。あれもこれもを成立させるには多少の我慢は必要…。

 3日目は青葉市子さん・U-zhaanさんに内子座Judasでお馴染みの吉井盛悟さんの御三方で、やはり先に三人が入場、音出し・チューニング中に未來さんとエラさんが手を繋いで入ってきてそのままパフォーマンススタート、という流れ。そしてやっぱりタブラのチューニングが面白くてガン見してしまう(笑)。

 3日目のSALは、初日と2日目がわりと、構成や順番は違えど要素はそれほど変わっていないような、という印象だったのに対して、すっごく…見たことないものがたくさん挟まっている、気がしました。自由度が高かったような! 未來さんは、渋谷さんとの寺田倉庫でのパフォーマンス時に見た、倒立が綺麗に決まる直前、もしくは綺麗に決めた一瞬後にばらりと崩壊するように倒れるのとか、これまでのSALではやっていなかった動きがいろいろありました。エラさんも自由にいっぱい動いていて、即興の割合が増えたのかな?と…印象ですが。始まりも、「傲慢…高慢…憤怒…」とかのセリフがなくて、いきなり「もう限界です」から始まっていました。

 そういえば、冒頭で仰向けに寝転がったエラさんの上に、仰向けに未來さんが重なって*1、今日のふたりは「同一人物の別人格」感をすごく感じたな。何て云うか、エラさんが未來さんのイマジナリーフレンドみたいな…でも自分自身の鏡像でもあり、未來さんにしか見えない存在、みたいな。倒すべき相手というよりは、反発しながらも融合したがっている、依存対象みたいな…2日目は倒そうとしてるように見えたけど、今日はとても…傍にいてほしくて離したくなくて、ひとつになりたいのになれない相手、みたいなもどかしさを感じました。だから、ふたりが手を繋いでいたりくっついていたりすると安心するの(わたしが)。

 ふたりで言葉を重ねるところ、昨日よりしっかり…というか、ひとことずつきっちり重ねて発していて、とても…一緒に発している分、通じ合わない感というか、ディスコミュニケーション感が強くなったような。あんなに近くで、言葉を重ねているのに、ひとつも通じ合っていないのがちょっと悲しくなってしまう。

 青葉さんとユザーンさんに吉井さん、の音楽はどんなんなるんだろうと思っていたけれど、とても素敵なごたまぜ感で、音と動きの掛け合いだったり、ユーモラスな動きに合わせてちょっと可愛い音が付いたり、こちらもまた即興感が強かった印象。音が動きを、動きが音を、お互いに誘発して、遊びも感じられて、張り詰めた中にもフフッと笑ってしまう瞬間があったのも新鮮だった! エラさんの動きに青葉さんがにっこりしながら音を付けていたのをとても覚えている。

 青葉さんが途中と、ラストと、2回歌ったのも、初日2日目とお歌は1曲ずつだった*2から、あっまた歌だ!ってちょっとびっくりしたのも印象に残っているなぁ。1曲目は日本語の歌詞の曲で、ラストのは賛美歌の「みもたまも」でした。歌詞が日本語だとメッセージ性が強く出るというか、内容が歌詞に引っ張られて認識されるというか、やはり人の声が持つ力ってとても大きいし、そこに意味を見出そうと自然にしてしまうものなのだな、と思いました。賛美歌に包まれながら、立ち尽くす未來さんとエラさんの繋いだ手が、ゆっくりと離れていくのがとても…象徴的な絵に見えた…自分の分身みたいな相手の手を放して、青い光に照らされて、「昇天」みたいなイメージになってしまった…。

 未來さんは初日と同じ微妙な色のTシャツ+黒サルエルパンツのJudas衣装に2段お団子をかなりきっちり結っていたけど踊っているうちに崩れてきちゃった、エラさんは臙脂のタートルトップスに辛子色のクロップド丈パンツでした。個人的に、飴屋法水さんとご家族が観にいらしてたのが…嬉しかったです…くるみちゃんファンです…。

 あ、青葉さんが途中で歌ってらしたのはこの曲じゃないかな! 多分!

 

神様のたくらみ

神様のたくらみ

 

 

*1:これも今回初めて見た

*2:多分