ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「メトロポリス」覚書

 覚書というかメモ。全体の流れとか、よくわかってないところとかを把握できたらいいなぁと。次回以降の参考にもなる(かもしれない)し。

 

  • 冒頭、暗闇で問答を繰り広げながらフレーダーが見おろすのはメトロポリスの模型、ミニチュア。鳥瞰の視点、メトロポリスを外側から眺める? 部外者?
  • フレーダーって部外者なのかな…地下の、という意味でならそうだけど。ここのフレーダーは白い上着も労働服も着ていないんだよね。どういう立ち位置なんだろう。
  • 「名前をつけるとたちまち存在し始めて、たちまち死に始める」「親に付けられた名前」…名前に関する気になるセリフもいくつか。
  • 奇妙なへんてこな七面倒くさい人々、とか何とかの辺りで関西イントネーションになるの面白い。
  • メトロポリスにあるオルガン。何でオルガン?と思ったのだけど、organって臓器とか器官とか、あと機関(機関車、的な)とかと同じ語源というか意味があるので、そっちも乗せてのことなのかな、と。オーガニックのオーガンと同じ言葉なのに真逆のイメージがある。機械都市の象徴的に鳴り響く機械音と機関音。
  • フレーダーは3人いる、というか2つ影があるけどカムロもひとつ影がある。影の有無は何なのかな、若い衆にはいないのに。
  • 「走る目的は自分の背中」「自分の背中を追い越すスリル」
  • マリアが語る、人形と腹話術師の逆転のお話。とても何というか象徴的というか。
  • ネオバビロンタワー最上階での父子の会話。3箇所で切り替わるのが面白い。下手のフレーダーは10歳の頃になったり。
  • 自分の後を継ぐように息子に云うフレーデルセン。人間に変わるロボットを作ることを示唆する。
  • ボトルメールを箱の中から見つける男。このボトル、マリアとフレーダーがラストの回想っぽいシーンで入れてたやつ…だよね…? 違うのかな…。
  • この辺を時系列で考えたらきっと間違いなんだろうなって感じては、いるんだ。
  • ヨシワラはカタカナのヨシワラ。
  • あの狭いきゅうきゅうしてるのが門なんだろうなー。
  • 子供たちにお話をするマリア。影と声だけの子供たち。
  • 子供の声はくるみちゃんなのかな!!
  • 迷宮の話。時間と労力とお金をかけた贅を尽くした迷宮を見せびらかした王様と、その王国に攻め入って王様を連れてきて、ラクダの背に縛りつけ、時間も労力もお金もかかっていない迷宮に放り出した砂漠の王様の話。
  • 地下の労働者は親に付けられた名前と、割り当てられた管理番号みたいなのがあるんだね。
  • 上着を交換し入れ替わるフレーダーとゲオルギ。上着を脱ぐと下の服はほとんど変わらないのも面白い。所詮うわっぱりでしかないってことかな。
  • カムロと赤い靴の男?の会話…なのか何なのか。流れ星が衝突する直前の、永遠の一瞬。一瞬こそ永遠。とうとうたらり、とうたらり。このふたりの話、とても好き。刹那的で怖いけど綺麗。
  • ロートヴァングに作らせたロボットと対面するフレーデルセン。そこで労働者から手に入れた古い地図をロボットに解読させる。これがマリアたちのいる「地下」への暗号ってことかな。それでパロディを潜り込ませる?
  • 「ハヤク ワタシニ カオヲ チョウダイネ」
  • 古い地図?に書かれている「赤い靴の魔道士」は串田さんのことだよなー。やっぱり時空が歪んでる?
  • 古の魔道師と鋼鉄の犬が渋谷で出会ってる!
  • 馬がいなかったかと赤い靴の男に問いかけるフレーダー。ここだけなんだよね、フレーダーと彼が言葉を交わすのって。…2層のレイヤーの交点みたいな場面。
  • 地図を見ながら門の前に来るフレーダー。門の前では普段起きないようなことが起きる。「門」もちょくちょく出てくるイメージだなぁ。
  • 闇が声に恋をする、声が闇に恋をする、の歌。
  • バベルの塔の話をするマリア。「子供たちは漂うエーテル」って何かとても好きなフレーズだなぁ。
  • 民衆に、「頭」と「手」を橋渡ししてくれる「心」が現れるはず、待ちましょう、と説くマリア。それを聞き、自分が「心」になれないかと申し出るフレーダー。
  • マリアにちょっかい出すフレーダー。ひたすら可愛い…。
  • 爪先踏みっこからステップになるのとか、過去に遡るダンスとかほんと…ずっと続けばいいのに…あとフレーダーも歌えばいいのに…のに…。
  • カムロにお時間~って中断されて、オルガンで会いましょう、と別れを告げるマリア。
  • ロードヴァンクに、パロディの顔をマリアにするよう命令するフレーデルセン。息子取られたからってなぁ。
  • しかしフレーダーは、マリアが母親にそっくりってことに自覚はあるんですかね。どうなんですかね。
  • おばあちゃんとフレーダー、ここは白ジャケット着てるし過去のことだよね。大方斐紗子さんの歌声が本当に素敵な場面。
  • そっと差し伸べられるおばあちゃんの手を優しく握って微笑みかけるフレーダー、とか…全おばあちゃん憧れの孫じゃ…。
  • フレーダーと入れ替わったゲオルギがヨシワラに来る。ヨシワラってどのへんにあるんだろうか。地下とは別のところってことだよな。
  • イヌ丸、ヨシワラを察知する。匂い? 闇? 何だろう??
  • 郵便のお歌はひたすら、もっと…もっとくれ…ってゾンビになりそう。あとちょっと怖い。どうかお足元お気をつけて。
  • 何も書いてない、絵も描いてない、差出人も受取人も僕の、僕しか読めない郵便って何だろう…手足に向けた脳の指令…?
  • そしてその直後に彼が見たものは…。
  • っていうのは夢なのか幻想なのか、何だったのか。攫われるマリアのイメージではある…。
  • ここ待ち合わせのオルガンなのかと思ってたけど、でもエレベーターは使わずに階段で行くのはバビロンタワー最上階の父の部屋だから、マリアは幻だよね…何でそんな幻覚を見たのか。
  • 父を手にかけるイメージのフラッシュと共に、フレーダーの影たちが死んでいく?のも何かありそう…。
  • イヌ丸がメトロポリスを外側から眺める。
  • ヘレン・ケラーとハチ公の話、に聞きいってしまって、赤い靴の男が喋る方の話を2回ともまったく聞きとれていないので、次回そっちを聞こうと思う。
  • 次がオルガン前の待ち合わせだね。そこにパロディが現れる、と。でも一目でマリアじゃないとわかるフレーダー。この時は、まだ。
  • フレーデルセンとおばあちゃん、母子のシーン。
  • 人間が暮らす街には、ささやかなたのしみとささやかな苦しみ、ささやかな哀しみ、驚きがすぐ近くになくては。「ささやか」が愛なの。
  • メトロポリスにはそれがないのね。
  • 「己の撒きしもの、己で刈り取るべし」
  • ロートヴァングに捕らわれるマリア、そのロートヴァングをフレーデルセンが殺す。これはイメージじゃなくて本当(?)なんだよな。
  • パロディが民衆を扇動する。白い絹の服を着るのは誰?
  • 頭に対する手の反逆。
  • 支配者の息子であるフレーダーを民衆に襲わせるパロディ、それを庇ったのはゲオルギ。彼、無事なんだろうかその後…。
  • ゲオルギがひそやかに鮮やかに白ジャケットを脱いで民衆に加わるの、好きです。ジャケットの始末する未來さん含めて、早変わりっぽくてカッコイイ。
  • 中央の機械を破壊する民衆、そこに現れるマリアは本物? パロディ?
  • メトロポリスもヨシワラも偽物の闇、本当の闇は心の中にある。
  • 崩壊するメトロポリスを前にした父子のやり取りが、どっちも丸投げだな!って感じで(笑)、父親は「お前が都市を再建するんだ」とか云ってるしフレーダーは「みんなを助けて下さい父さん!!」だし「それをするのはお前だ!」だし。いや父さんが悪いけど。
  • 父子関係何回目だろうね…ずっとやってほしいテーマです。
  • 一方その頃本物のマリアは地下で水に囲まれておりました。水がコロスっぽくて何だか懐かしいというか、蜷川さんのギリシャ演劇を思い出してしまった。
  • 子供たちに船を説明するのが難しいことを思い出すマリア。ってことは地下には川も湖もなくて水はせき止められているのね。それが決壊して流れ込んで来ているのね。
  • マリアを助けるのはカムロ、子供たち。
  • 地下に流れ込む水の映像が背景に映ってるの、初日に気づかなかったんだけどどうしてだろう。何か観てたのかなオペラで…。
  • 全部流れた後のどこかで、赤い靴の男とイヌ丸が対話する。ここで初めて会話になるふたり。全部流れてメトロポリスでも渋谷でもなくなったのかな。
  • イヌ丸が、泥の中から匂いを嗅ぎあてて掘り起こし集めた言葉で出来る芝居、それが「超都市メトロポリス」、この作品なのかもね。
  • メトロポリスを訪れる青年には名前が付いている、親が付けた名前、ミライだよ」
  • すごい何ていうかメタというか入れ子構造というか…番号でも役名でもなく親が付けた名前だもんね…何か、ここで2回とも笑いが起きてたけど、わたし何となくぞくっとしてしまう。虚構に現実が取り込まれていくような、本来混ざることのない点が混ざってしまった瞬間のような。ざわっとする…。
  • 未来ってのは良いもんだか悪いもんだかわかんないけど必ずここに来る、だからマリアさん、あんたは必ず未来と出会う。
  • もうね、この辺わけわかんない感じでぐらっぐらするわ…いろいろ、一応の線引きをしながら観ているこっちの、その一応の線引きをぐしゃぐしゃにされるわ。
  • 科学者に会ったら人間にしてもらうんだ、と云ってイヌ丸が去った後、そのままの内容で終わる本の結末を読みあげる赤い靴の男。その本は何なんだろう。
  • 民衆たちからフレーダーが救おうとしたマリアはパロディだった…本物のマリアはカムロと一緒にいる方…だよね?
  • ここからフレーダーのモノローグで回想みたいに一場面ずつが甦るんだけど、ここのモノローグがとても好きです。ちょっと感傷的で、何かさっぱりしてて、全て過去のことっぽくて、甦る場面はどれも幸せな頃で…父と科学者とその恋人の幸せだった頃とか、マリアとフレーダーの幸せそうな様子とか。
  • マリアといちゃこらするフレーダーが可愛いんですけど、マリアに顔ぐりぐりっとくっつける→マリアがフレーダーのお鼻ぎゅむっと摘まむ→マリアのおでこを人差し指でうりうりする、とか。初日、最後人差し指でデコうりうりしてたっけ? 何してたっけ?
  • フレーダーとマリアがボトルに手紙を入れる。このボトル、前半で誰かが箱の中から見つけてた…やつだよね…?
  • 崩壊するメトロポリス。フレーダーはどうするんだろう、再建する為に父親の罪を許し和解の為のかけ橋になるんだろうか。
  • 群舞が美しくてずっと観ていたい。蠢く人々、動かないイヌ丸。
  • マリアの歌が響く。おっかなびっくり、心地よく、紙の船は、この上なかった。
  • 全てが押し流され、何もなくなった舞台が一瞬、浮かび上がる。この空っぽさがたまらない…初日ここで何故か2回明るくなったんだよね…。

 …と、ざっくり洗い出したら何がわからなくてどこをちゃんと観なくちゃとか傾向と対策とか見落としていた関連性とか伏線と回収とかが見えてくるかしらと思ったんだけど特に何もわかりませんでしたとさ。