ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「死刑執行中脱獄進行中」11/23マチネ

 最初で最後の休演日前、初日から連続6ステージめ。形としては固まってきたかな、という印象です。この舞台、ストーリーが、とかあのセリフが、とか感動…!とかっていうのより、絶叫系アトラクション的な、走りだしたら止まらない疾走感と高揚感とアドレナリン分泌が楽しくて楽しくて、そういう中毒性があるように感じております。ジェットコースター降りてひゃー怖かった楽しかったもっかい乗りたい!!ってなるのに近い感覚で、早くもっかい観たい!!
 ちょこっとメモとか。

  • 開演直前の、幕の降りた舞台の奥から、身体を服の上から手で叩くような音がパタパタ聞こえてきたり、あと息遣いとか、バンドさんのいる下手側じゃないセンター辺りから聞こえてきました。と思ったら始まった…。
  • やっぱり蜂はなし。格子越しに「俺は無実だ」からの振り向いて部屋に気づき「何だこれは…これが牢獄…?」
  • タバコの匂いを確認するの、鼻に擦りつけるようにするのが面白いなって思うんだけどタバコの匂いってああいう風に嗅ぐものなんですかね?
  • 前方席だったのですが、ステージ前の左右に小さめのスピーカーが置いてあって、何だろう大きい音が来たらどうしようとか思っていたら、水のポタンって音とか、ソファに座った時の軋む音、抽斗を開閉する音、なんかがそこから聞こえてました。面白い。
  • やっぱりソファの背に置いたコップは端に移動しなかった。けど猫は動かした。
  • ボトルも勝手には倒れなかった。けど猫は落とした。
  • ってことは同じ時間の再現ってわけじゃないのかなー。再現だと思ってるんだけどどうなのかなー。
  • 「私を招待して」には「え? 何だお前、何云ってんだ?」マイクオフになっても「何なんだよお前!」って海の布に巻き込まれるまで云ってる。
  • ヨットになる布、上手側の舳先を取り落として一瞬ひやっとしました。指先まで衣装かぶってるから大変なんだろうな。
  • 昨日うだうだ書いてた、「ヨットシーンは男の過去」の可能性の話、海のシーンで女と初対面ぽさが皆無だからそう思ったんだった。そういえば。
  • でも夢の中とかだと初対面でも親しくしてたりするしねーわかんないねー。
  • ページ丸めて囁くのは何て云ってるのかな。囁かれた方はちょっと噴き出して「何云ってんスか(笑)」だって。
  • 猫の後を追って脱獄を試みる…んだと思ったんだけど、猫はボトルを持ってっちゃうんだよね。水を追ってるのかもしれない。
  • 男に立ち塞がる壁がなんとなーくジョジョ立ちっぽいのちょっと笑っちゃうんだ。
  • 女が歩く時、ダズル迷彩がエスコートというか支えてるようにも見えて、どっちが本体なのかな…と思うのです。
  • 悪夢みたいなところ、布全体が女と繋がって踊り狂うのがすごく好きなんだけど、つまり最初っから囚人を囲む世界全部が女の作り出したものというか、女の支配下の世界だったんだなって。
  • 鉄枠の牢獄から片手を伸ばしてガッタン!てなるのは、窓のギロチンイメージですよね。
  • 「騙されるのは大嫌いだ」と云う男が、鉄枠の牢獄から出ないのは、あそこを出ようとすると女の世界に取り込まれるから?
  • 「ここも自由の延長」と云いながら、鉄枠ごと移動する男を、女が止める。許さない、その中も安全じゃない、と見せつけるように?
  • この辺の解釈全然わからないです。
  • 鉄枠に女を座らせて見つめ合いながら動くのとか、ピアニカのメロディもムーディで何か…良い雰囲気だよね…?
  • 鉄枠の中に寝そべる女に手を出そうとするようなのとか…何なのかな。全ての「欲」の対象…とか…? 男が欲する対象…うーん…。
  • 鉄枠に閉じ込められた男、華麗に舞う女。男は女を希求するように見つめながら脱出を試みるけど、ダズル模様に阻まれる。
  • この辺から音楽が盛り上がるのがすっごい好きです。スタイリッシュジャングルジム*1なダズル模様たちと男、嘲笑うように軽やかにダズルと踊る女、めっちゃかっこいい。
  • ダズル模様に鉄枠の中に閉じ込められて、外に出ようとする男と、ひらりひらりと踊る女が、牢獄の窓から外を眺めた時に菜の花畑に舞う蝶、に重なって見えたりもする。でも男はそこには行かない、んだよね。騙されないぞって。
  • 鉄枠の中でふたり向き合って互いの顔に手を沿わすのとか、すごいロマンティックで良い雰囲気(笑)なんだけど、上も周りもダズルが囲んでいるという。
  • そんで求めて求めてやっと捕らえた女を、結局沈めて殺すのね。殺すために求めてたのかなぁ。女を殺せば自由になれるから?
  • でも女の手がまた伸びて男を引きずり込む。やっぱり逃げられない。
  • ころんと転がる男を、ダズル模様と女が囲んで見下ろす。起き上がる男、おもむろにダズル模様に手をかけて立ち上がる、のもね! そこ、逃げないのね! 何で摑まるのかなぁと思ってる…逃げたくないの??
  • からの、何と云うかエンディングっぽいというか、疾走感がたまらないラスト。
  • 照明? シャンデリアっぽい?の落ちてきてぎゃー!ってなったりするのすごく好き(笑)。あとダズルの渦みたいなのをかき分けて出てくるところとか。バスタブに逆さまに沈められて犬神家みたいになるのとか。そこに注ぐシャワーとか。
  • 徐々にダズルが剥離*2していって、男と女を残して誰もいなくなったそこに、低く波の音がする。彼女が布を引きずりながら消えていくと共に、波の音も遠ざかる。
  • 彼女があの布を持ち去って、それで牢獄が空っぽになるのと、あと彼女が踊り狂う一番悪夢っぽいところ*3で彼女の姿が消えても背景の布が踊り狂ってたのとか、で、あの布がそもそも女の作り出した世界だったんだな、と。あれが敷いてある上、あれによって作り出されたもの*4、全て彼女が本体だったってこと…だよな…。
  • そうして、世界まるごとが消え去って、がらんどうになった牢獄で、再び、存在しない怪異と戦い始める男。脱獄する為に必要な牢獄、生き延びる為に必要な死刑、彼が生きる為にはもはや怪異が必要なのかな、とか、何となくそんなことをぼんやり思いながら、暗転してもなお続く動きの気配と息遣いを感じておりました…。
  • さてカテコ。初日はちょっと覚えてないけど、それ以降はずっとあっさりめで、2回で客電点いて追い出しアナウンス流れたらおしまい、だったカテコですが、今回は3回あったよ! 3回目、未來もダンサーさんも上手から出てきたし*5ダンサーさん揃うのに時間かかったし、バンドさんもなかなか出てこないし、想定外の3回目って感じでした(笑)。
  • 1回目、隣に並んだ映莉子ちゃんの肘のあたりをくいっと引き寄せて、もうちょっとこっちに立って!ってする未來さん。ふたりともめっちゃ笑顔で可愛かった!! 今回カテコあんまりニコニコしてなかったから、どうしたどうした(笑)。
  • 2回目も晴れやかな笑顔で、軽く拍手したり両手を合わせたり。そうか、明日は休演日だね! ひとまずおつかれさまだね!! 今日はいっぱい飲めるね!!
  • 3回目は前述の通り、ないと思ってたっぽく未來さん最初に出てからバラバラと並ぶダンサーさんたち。全員揃ってから笑顔でお辞儀、拍手、両手を広げて合わせて、上手にハケ際にお手振りまで出ました(笑)。おつかれさまでしたー!! たっぷり飲んでゆっくり休んでまた死刑されつつ脱獄してね!!

*1:と勝手に呼んでいる

*2:て感じがしてしまうのですなんとなく。剥がれ落ちる感じ

*3:通称ワッショイワッショイ

*4:海とかヨットとか部屋とか

*5:下手にハケてたのに