ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

トークライブスペシャル 夏木マリナビゲート<アートマン>@ユーロライブ(11/12)

 ユーロライブでの夏木マリさんトークライブ、行ってきました。とても興味深く多岐に渡った、しかも掘り下げたお話がいろいろ聞けて、実際は1時間半くらい?のトークでしたが、感覚としてはもっと長かったような、ボリューム感たっぷりお得感もたっぷりのイベントでしたよ。マリさんがまぁ格好良くてねぇ、しかもご自身を「森山未來ファン」と称されるくらいの入れ込みよう(笑)で、かゆいところに手が届く内容と角度で本当に楽しかったです。しかしかっこよかったなぁ夏木マリ様。いつか共演お待ちしております。
 そんなこんなでざっくり覚え書きを。ニュアンス違いとかわたしの主観とかはいつも通りこう、細目でお願いします。

  • ユーロライブはO-Eastとかのちょい東急寄りのミニシアターの上。ヘドで通ったおもひでの丸山町。
  • 会場に入るとスクリーンに、おそらくマリさんの印象派シリーズだと思われる、舞台映像が映写されていました。これがまず面白かった! 男性ダンサー3人とマリさんで、マリさんが言語ではない音(TucTucTuc、とかTrucTrucTruc、みたいな擬音でもない音声)を発しながらその強弱や高低やあと動き・表情なんかで演じる、他のダンサーは身体で、何だろうって観てるとだんだん、シンデレラだよねこれ…ってわかってくるの。黒衣のダンサー二人が義姉で、マリさんが継母、灰色系のぼろ服を着たダンサーがシンデレラ。だよなこれ、っていう。ノンバーバルっていうのでしょうか。すごい面白かった。
  • 他にも、歌ったり、それこそコンテンポラリーみたいなダンスあり、本当に色んな表現の方法を駆使して作ってるシリーズなんだなぁ。印象派、ってタイトルは知っていたけど、こんないろいろとは思ってなかったです。
  • ステージ上には四角いテーブルを斜めに置いて、客席側頂点部分に赤い薔薇の小さなアレンジメントが飾られていました。椅子が2客、テーブル上の下手側にペットボトルのお水、上手側にスタバのアイスコーヒーが。
  • 客電が落ちてマイクを持ったマリさん登場。まぁかっこいい! モヒカンなのかな? サイドの髪を刈り上げて、トップの髪は上に結い上げてました。長い金髪なのかと思ったけど、もしかしたら地毛に金髪のエクステ付けてたのかも。やわらかそうなジャージ素材のルーズシルエットの黒に少しラメが光るパンツの、裾をワークブーツにインして、上はインナー忘れちゃったけど抑えめなターコイズグリーンのー薄手ジャケットを羽織って、アイメイクに同じ色を入れてらっしゃるのがほんっとかっこよかったあああ。アイホールにラインで入れるのかっこいいなぁ参考にもならないけどなぁがんめんがちがいすぎて。
  • そしてゲストの未來さん登場。稽古場から直行しました的ラフさで良かったです。頭は茶色のパイル地太ターバンで前髪全上げ、ターバンに隠れて髪ほとんど見えないので感覚としてはお団子と変わらない(笑)。シアガで履いてたサンダルにサンドベージュのジャージパンツは裾のリブが長めなのがお洒落。左膝の辺りに繕い痕?みたいなのがあった。フクロウのイラストが入ったグレーのTシャツに、青系チェックのネルシャツと、グレーのカットソー生地っぽいロングカーデを羽織っていました。
  • 下手のお水がマリさんで、上手のアイスコーヒーが未來さんでした。
  • 出てきた時から、左の眉尻下辺りが赤くなってて、どうしたのかなぶつけたりとかかな?とちょっと心配だったのですが、トーク中にしょっちゅうその辺りを指先でこしこししてて、痛いんじゃなくて痒そうだった(笑)。だんだん赤みは広がるし何となく腫れぼったくなってくるし二重の幅は広がるし、虫さされだったのかな?
  • 今日もスケボー持参で現れたようです。マリさん役作りですか?って訊いたらそうじゃないですって。電車の時とか駅まで便利だそうです。…うん、公道で乗れるくらいならね…。
  • 「トリックとかは全然できないんですけど」ってちょっと身振り入ったり。
  • トーク開始早々、未來さんにファンなの宣言をするマリさん。最近観たのはプルートゥ、からのお話。未來さん曰く、こんなこと云っちゃアレだけど「プルートゥはもう一個イケたかなって」
  • マリさんと未來さんは実はスティーブン・バーコフさん繋がりだったのです! 亜門さん主演の時の「変身」で母親役をやられたマリさんと、バーコフトークで盛り上がる。
  • 未來さんのバーコフ氏評「怪優なのかクソ演出家なのか(笑)」
  • わたしマリさんの変身テレビで観てます! 観てますよ!!
  • 森下スタジオで稽古してたんですけど、って未來さんが云ったら「わたしの時も!」ってマリさん。森下スタジオつながりも発覚。
  • 稽古時間は11時〜17時くらいなのに14時くらいに来て17時くらいには帰っちゃって、いる間はずーっと「Fxxkin' music」「Fxxkin' acting」って云い続けてて、3時間で100回くらいFxxk聞いたそうです。そんな現場だったのかー。
  • マリさんの時には、いつの間にか演出部がクビになっていて、稽古開始時と本番では演出部が全員入れ替わっていたり、あと生演奏担当のミュージシャンの方がクラシック出身の人で、バーコフさんに突然「ミルクの音!」って云われてぽっかーんとしてしまったり、そのミルク(を注ぐ音を楽器で出すのね)は朝のミルクなのか夜なのか、熱いのか冷たいのか、って云われて何も出来なくなっていたり、とか。
  • とにかくバーコフさんの中では、1960年代からずっと続けてるから、確固としたビジョンというか完成形ができあがっているけど、やる方は初めてだから全然わからなくて、こうしろああしろって云われてものすごい情報量でこんがらがってわけわかんなくなると、Fxxkって云われる、と。大変な現場だった話でもりあがるお二人。
  • でもマリさんの時は相当熱心でストイックだったそうだけど、未來さんの時は稽古場に3時間しかいなくてその間ずっとFxxk云ってて5時にはいなくなっちゃって多分浅草あたりのお茶屋さんとかで遊んでて、翌日芸妓さんと一緒に撮った写真を見せてくるおじいちゃんだったそうです(笑)。お年と共に丸くなられたのね…。
  • バーコフさんの世界観がしっかり出来上がっている作品だったので、未來さんはわりと淡々とやっていた、と。
  • 20年前に「コンテ(ンポラリー)」ってあったかな? モダンだったかも?とか。
  • いつからコンテンポラリーダンスって出てきたのか、な話題に。80年代くらいからかな、とフォーサイスピナ・バウシュの名前を並べる未來さんに、横からマリさんが「ラララ・ヒューマンステップス、」と! ラララのお名前を!! わたし勝手にテンションガン上がり!!
  • 未來さんも「ラララ・ヒューマンステップスもそうかもしれないし」って復唱してくれてね…未來の口からラララのお名前聞けただけでわたしはとてもうれしい…ラララってまた発音が甘くてもっと云って下さい*1
  • もうコンテンポラリーと呼ばれているものすら形骸化しているとも云われているし、コンテンポラリー=同時代性だから、その時代時代での「最先端」がコンテンポラリーであり、たとえばピナ・バウシュのコンセプチュアル*2 *3もすごい広まったけど、それに対するアンチテーゼもすでに出てきている、とか。
  • …詳しくないからぼんやりとしか理解できてないのでほんと…半目でお願いします…全然間違ってるかも…。
  • いつからコンテンポラリーを?っていうかダンスのルーツは?な話にもなりまして、マイケルも出てきた。
  • 森山未來ダンスのカテゴリーは? ずっと色んなジャンルのダンスをやってきて、でもヒップホップダンサーになったらバレエはできないし、タップやったらジャズはできないし、いろいろやって全部好きな分、逆にどこにも手を出せない、属せない、ってなった。って話は初めて聞いたな。そんな葛藤(?)があったのか。
  • コンテンポラリーは2008年に出会った、と。これってRENTのこと…ですよね。未來さんがモダンではなくコンテンポラリー的な動きをするのを初めて観た。
  • ダンスの師匠的な人はいらっしゃる?と訊かれて、神戸に…って。佐竹先生のお名前を。
  • シアタージャズをやってるんだけど、レッスンで振りを付けて踊る時に、短い振りの中にも物語を意識させる人、と。振りにストーリーを置いていく、その物語はひとりひとり違っていて、振りは同じでもそこに置く物語や気分は人それぞれで、そういうのはその人にしかない、みたいな。めちゃくちゃ愛ある悪口云ってました…う、れしかった、うう。
  • 話してて思ったんだけど、ってマリさんが、話してると関西の人でめちゃくちゃ人間くさい人だけど、テレビとかで観るとすごくインテリジェントで崇高なイメージがあるよね!って云い出して、それを云われた未來さんがえええっ!?!?ってすごい顔してびっくりしてたのが面白かったです。
  • (これの時、マリさんが客席に「ファンの人はそういう感じしない? 初めて観た時とか」ってすごい振ってらしたんだけど、わたし初めて観た時はタテノリだったしほんとまだ10代だったし崇高とかは正直あんまり…そうじゃない頃だったから…って首を傾げてしまいました)(びみょうな反応は多分そういうのだったんじゃないかとおもいます…)
  • マリさんの印象派テロワールというダンスチームと一緒にいろんな表現をやっているけど、いつか一緒に出てほしいと云ってらして、是非に!! しかしチケット取れるんですかそれ!?!?
  • マリさんが一番訊きたかったイスラエルの話。インバル&アヴシャロムのどこに惹かれた?と訊かれて、インバルのクリエーションはまずスケッチを描いて、それから得たインスピレーションをダンサーに身体で表現させて、それをまたスケッチしてそこからイメージを出してまた動きに落として、っていうすごく直感的な過程なのに対し、アヴシャロムはドラマトゥルクの役割で、インバルの直感的さが行きすぎないように要所要所に言葉で楔を置いていく役割、と。そのふたりの強固な世界観に100ねこの時からすごく惹かれた、と。
  • ヨーロッパには長い歴史とそれに培われた文化があるけれど、イスラエルはまだ国が出来てから70年くらいしか経ってなくて、文化的背景とかもないから、「守るもの」がなくてすごく剥き出しで、宗教的政治的にも混乱しているから、どんどん前に出ないと主張できないから表現もすごくエネルギッシュ。中腰で太もも命!(笑)で、それが良かった、そうです。
  • 太もも命!って云いながら、椅子から立ち上がって足をがっと開いて腰を落として、低い位置で横に動くような動きをして見せて、それがもうダンスで最高でしたごちそうさまでした。
  • イスラエルに行って良かったことは、自分が踊ってみることに対してすごくてらいがなくなったこと、と。日本とイスラエルの対比だと、日本はヨーロッパよりもさらに長い文化の積み重ねがあって、日本で何かするとなると、乗り越えなくちゃならない壁がたくさんありすぎて、考えすぎてしまって動けなくなる。イスラエルはそういうのが何もなくて、舞台の上と観客とがすごくフラットだから、そういうところに1年間いられたのはとても良かった。
  • 舞台のこっち側(板上)と向こう側(客席)には絶対的な壁があって、日本では舞台上は幽玄でフィクションの世界を構築する場、役は降ろして憑依させたり、仮面を付けたりして自分ではないものになって、そうやって嘘を共有していく場で。そもそも自分が憧れたマイケル・ジャクソンが、「フィクションに身を売り尽くした」人だったからそれに傾倒していて、さらに日本人だから、舞台上での在り方が虚構であるのがふつうだったけど、イスラエルではもうそのまんま、自分のまま舞台に立たなきゃだったから、それが素敵だなと思いながらも最初は入りにくかった、とか。
  • プレゼントとリプレゼント、って云ってました。プレゼントはそのまんまでいること、リプレゼントは役を介して存在すること、かな。これまでずっとリプレゼントで舞台に立ってきたけど、そのままでどこまで見せられるか、を最近は考えてる。
  • 未來さん、日本だと相当ルーズな人間なんだけど、イスラエル行ったら「さっすが日本人!きっちりしてるね!」みたいに云われたって云ってたの面白かった(笑)。
  • 映像と舞台でスタンス違うか?な話。映像には役作りが必要、と未來さん。舞台は2ヶ月の稽古期間でフィクションを共有していけるけど、映像は行って顔合わせてすぐスタート、だから、嘘を嘘にせずそこに居る為の準備が必要、とか。
  • 「映像には『やった感』が少ない」というマリさんに笑いながら「わかる」と未來さん。
  • 映像の現場は周りからすっごい見られてる感がある、そうです。スタート、ってなるところからスタッフ側との関係性が作られていくから、それまでぴりぴりした感じがあるんですって。こいつどんなもんだろ的な、職人なスタッフさんから吟味されてる感じ?
  • 役者としてどう作品にコミットしていくか。自分から提示していきたい、監督と一緒に作っていける方が楽しい。イスラエルから帰ってきてそういう思いはよけい強くなってる。
  • 夫婦善哉の話から、せりふってどう覚える? 一言一句違わずにやる?って話。マリさんは、テレビだとわりと語尾とか変えちゃうけど舞台はきっちりそのまま云う方だそうです。
  • 未來さんはほとんどセリフ覚えないそうで(笑)。自分が喋りたいことじゃないと喋りたくない、ってことを主張し続けてる、って。それはそもそも標準語を喋るのが得意じゃないことから始まってるような…。
  • 筋さえわかってればいいよね、ってマリさん、「今度やってみよ!」って(笑)。だいじょうぶでしょうか。
  • 今んとこないけど、医者とか弁護士とかって役になると、そうもいかないかも…とちょっと心配そうになる未來さん。いいじゃないやってみて下さいよ医者とか弁護士とか! 見たい!!
  • お仕事を選ぶ基準は?と訊かれて「ヒト…と、カネ(笑)」とわりと即答。今やりたいことは金にならない方向に向かっているので、持ち出さないようにバランス取ってるそうです。うん、大事なことよね…。
  • ちなみにカネの側のおしごとはてれびにでることとか。うん。出て。カネの為に。
  • マリさん「わたしなんか全部持ち出しよ!」って。
  • ダンサーと自分がやる理由、自分とやるダンサー側の理由。それぞれにあることは理解している。とか。
  • ダンスの話。アラン・プラテルというシディ・ラルビ・シェルカウィを見いだした人がいて、その人は本人は全然踊らないけど、ダンサーにマリファナ吸わせたり睡眠薬飲ませたりした上で動いてみてって云ってその動きを記録しておいたり、パーティー開いて酔っぱらって大騒ぎする様子を記録しておいて、その動きを後で身体に起こして作品を作っていく、とか。そこでやっていたダンサーに会いに韓国まで行って話を聞いてきたとか。すごくコンセプチュアル*4だよねって話…なのかな。
  • マリファナだの睡眠薬だのでふわっふわしてる状態をちょっと再現してくれる未來さんが面白かったです。
  • そういうのに比べるとピナのコンセプチュアルはすごくしっかり身体を見せるものだなって思う、とか。この辺その、プラテルの話が印象的すぎてそれがどういう流れでどこに収束する話だったのかがわからない…。
  • っていうかプラテルとピーピング・トムと未來さんが会いに行ったダンサーさんの関係性がよくわからないや。
  • マリさんのピナの話も面白かった。ダンサーそれぞれに、ひとつのテーマに対して80個以上の言葉を書かせて提出させる。その膨大なノートの積み重ねの上に、考え抜かれ削ぎ落とされたひとつのすごくシンプルな動きや表現ができあがる。
  • それってでも、初めて観る人にも、その表現の強さは伝わるはずですよね、と未來さん。下にそれだけの蓄積があるからこそ、シンプルだけど非常に強いものになる。でも膨大な蓄積の中からシンプルで強い何を選ぶか、それがディレクションの重要性だよね、と。
  • マリさんがワークショップでやっている、シェーファーのメソッドの話とか。どんなのですかそれ、と食いつく未來さん。「永遠に続くけど全部違う」動き、とか、「全部の動きが同じで永遠に続く」とか、あとフォルテとかピアノとかグリッサンドとか、攻撃的とか、11個の基本の動きがあって、それをひとつずつ検証して、それを組み合わせた動きを作っていくとか。永遠に続くけど全部違う攻撃的な動き、とかになるとダンサー死にそうになる、とか(笑)。
  • 身体性と生理は全然別、とかのお話も面白かった。感情で笑うのは1時間笑い続けていられないけど、身体性で笑えばずっと笑っていられる、とか。気持ちや理論と動きは全然別、とか。「そういう気持ちじゃないからできない」はダンサーにはない、とかそういう。
  • コンテンポラリーダンサーはリズムが取れない?問題も面白かった。マリさんが自分のチームにリズムレッスンしたら全然できなくてびっくりしたそうで。リズムに合わせるのができないからコンテやってるのかな?って思っちゃったとか(笑)。
  • 未來さんも、今日ちょうど稽古場でそれを感じてたんです!と。3拍子とか4拍子とか、バレエとかジャズとかって形式が決まっていると観る側は安心するけど、リズムに合わせることに違和感がある人がコンテンポラリーに行き着くのかも?とか。
  • リズム問題の時に、コーヒーのお代わりが出てくる。「あっコーヒー? ビールとか…(笑)」ありませんかね的な空気を出す未來さんに、ありそうな感じのマリさん。でビールになるかな?ってちょっと期待もしつつでも、とりあえずこれ飲んでから、ってコーヒーになりました。が次のビールになる前に終わっちゃったよ! ビール入ったトークも聞きたかったなーなんて(笑)。
  • 未來さんが自分で演出する作品はこれから出てくる?と訊かれて、演出にはあんまり興味がない未來さん。演出されて出る側でいたい、と。提案とかはしたいけど、パフォーマーでいたい。インバルのところではダンサーが演出家に自由に発言できたから、日本でもそういう感じにしていきたい。マリさん「未來さんがそういう風潮を作っていけばいい!」
  • 面白いのがね、って前置きしてから、イスラエルから帰ってきたら、肩書きに「ダンサー」が付いた(笑)って未來さん。行く前から踊ってたつもりだったのに(笑)って。そんなもんですよねーメディアって。でも肩書きいらないよねってマリさん。ジャンル:森山未來だもんねー。
  • そもそも云いたいことは云っちゃう人間だし、いろんなことにすごくルーズだったけど、「イスラエル帰りだから」って思われてるのが都合が良い、って未來さん(笑)。なるほど。「こいつ生意気やけどイスラエル行ってきたから仕方ないな」って思ってもらえたら幸い、って。
  • それはどんどん使っていこう!と焚きつけるマリさん(笑)。
  • 文化交流使って年齢制限あるの?とすごく行きたそうなマリさん。から、ピナに直接会いに行った話になって、未來さんがびっくりしたように「ピナとコンタクト取ったってことですか!?」って訊いたら「まだ生きてたからね」ってマリさん(笑)。そういうわけじゃなかったんだけど流れ的に、霊界とコンタクト取ったっぽい意味になってきてちょっと面白かった(笑)。
  • 日本公演時に楽屋に行って、一緒にやりたい!と訴えたマリさんにピナが「じゃあ1年間ドイツに来る?」って行ったそうで。その時に何もかも投げ打って行かなかったことが、マリさんの「一生の後悔の3つのうちのひとつ」だそうです。うわーそれはもったいない、けどそこでじゃあ行く!って云うのもなかなか難しいよね…だからよけいに、1年行っちゃった未來さんが羨ましいしスゴいなぁって思うんだろうなぁ。
  • 感嘆詞がいちいち「わーお!」な未來さんが、とてもがいじんぽくて面白かった(笑)。
  • 何だっけ、イスラエルは暗黒舞踊を国で招聘してるとか。日本じゃアングラだけどイスラエルではすごく受け入れられて支持されているとか。山海塾とか土方巽とか勅使河原さんくらいしか知らないけどふむふむ。
  • イスラエルには親日家がすごく多くて、それは90年代に路上でアクセサリー売ってた外国人が実はほとんどがイスラエル人で、それで財を成して帰ってきて事業興して成功した人がたくさんいる、とか。
  • マリさんは海外の演劇フェスティバルに自分たちの劇団でフリンジ参加した、とか。
  • 海外に行ったら逆に日本を客観的に観られる話も。マリさんが海外に演劇で行った時、向こうの人に当たり前のように歌舞伎や能のことを聞かれて何も答えられなくて恥ずかしかったとか。そうだよねー演劇やってるからには自国の文化は一通りできた上で海外の翻訳劇とかやってるんだろう、って思われるのは当然だよね…。
  • そういうのがきっかけで能や歌舞伎に逆に興味を持って勉強して、仏教の声明に行き当たった、と。声明! かっこいいよね!! すごい興味ある…!
  • 未來さんはピンと来てなかったようですが。
  • これからの予定などを、と云われて、映像・舞台問わず、上手く関わりながらやっていける、一緒に作っていける作品を紡いでいきたい、と。「紡いで」って云ったのがすごく印象的でした。
  • 実は2020年東京オリ・パラの顧問をやっていらっしゃるマリさん。開会式のセンターに立ってほしい!と熱烈ラブコールを頂きました(笑)。「顧問ってどこの顧問なんですか?」ってつっこむ未來さん、それがよくわからないのよ!とマリさん、でしょ!?だから誰が何の位置かわからないからもうぐっちゃぐちゃになってるんでしょ!?って(笑)。まぁ…いろんな問題山積みですしね…。
  • マリさん的には演出家誰が良いですか?って逆に訊く未來さん、それがいないんだよねってマリさん。某巨匠演出家はやる気満々らしいです。マリさん的には、よんじゅうはちはやめてほしいなって(笑)。うんわたしも…誰が良いかと云われると…うん…わかんない…いのうえさん…?
  • とりあえずユーロライブの中心ではもりやまみらいがセンターで満場一致しましたね。オリンピックとか今からでも辞退すればいいのにとわたくし思っていますがもいやまみらいがセンターだと…話は変わるぞ…(笑)。
  • いつかご一緒できる機会があればぜひ、母親役でも、ってマリさんが締めに入りまして、是非とも!! こちらこそ!!
  • でありがとうございました、って終わりになりまして。拍手でお見送り…になるかと思いきや、ハケていい…の?みたいに立ち止まる未來さん。「ぼくは出ちゃっていいんですかね?」「えっじゃあいてくれてもいいんだけど(笑)」「じゃあ(笑)」って戻ってくる未來さん。今日は一緒に帰りましょうってなりました。いつもどうなんですか?って訊いたらまだ2回目だから(笑)って。おふたり仲良く退場で終了しました…楽しかった!
  • なかなか聞けなさそうな話とか、ぶっちゃけ(笑)もあったり、マリさんがこんなにダンスに近しい方で未來さんファン(笑)だからこそ引き出して下さったお話の数々が聞けて本当に素晴らしいひとときでありました…このふたりならまだまだずーーっと話し続けていられたよね。是非またどこかで未來さんとマリさんのお話聞きたいし、もちろん共演もあったら嬉しいし、オリンピックはともかくとして(笑)、そんな機会をお待ちしております。たのしかったー呼んで下さって、それを受けてくれて、ありがとうございました!!

 マリさん何度も、「今日の客席は女子力が高い」って仰ってたのですが、うん、女子力アベレージ下げ要員としてはうつむくしかありませんでしたね…女子力かー…ないな。何をどう鍛えればいいのかなスクワットでいいかな!

*1:何の話だ

*2:ダンサーが踊らなくても、その肉体がそこに存在することがすでにダンスであり表現である、みたいな流れ

*3:とわたしは理解しているけど合ってるのかどうか知らない

*4:概念的