ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「Judas,Christ with soy」2日目昼

 2回目です。内子でも昨日も下手寄りが多かったので、センター上手寄りに座ってみたら、上手前方の蓮沼さんブースがよく見えて、昨日勝手に打ち込みだと思っていた音のかなりの部分が生演奏だったことがわかりました…わーそれもアレも生だった! 音は電子音だけど演奏は今だった!! 申し訳ない…けど気づけて良かったです。なので今回はけっこう蓮沼さんも観ていました。
 ふんわりとした印象とかメモを。ソワレまで時間あるのでね。

  • 開演前のナレーション、今日はちゃんと最初から未來さんに聞こえたよ…昨日のわたしはいったいどうしたというのだ。
  • 蓮沼さんブースは2方を鍵盤3基に囲まれ、1方にはMacとか金属製の風鈴みたいな鈴が3つぶら下がってるものとか、あとピアニカもあったり。舞台側には機械*1っぽい機材が。
  • 冒頭のピアノも弾いてらしたんですね…鍵盤がカタカタいう音も聞こえたわ。
  • 未來さんは昨日と同じTシャツ黒パンツにベスト。エラさんは麻色のかさっとした前ボタンのワンピースでした。上から着るんじゃないのね!
  • 手のひらをぺたぺた合わせる流れが激しくなって、二人が背を向けて立つ静寂から一転、ガーンと低音を大きく鳴らすピアノの瞬間、の蓮沼さんをずっと観ていて、その緊張感に息が詰まった。合図とかアインザッツとかキッカケとかないよなぁ。空気だよなぁ。
  • 踊るふたりも観たいけど蓮沼さんも観たくて困った! 目が足りない!
  • 自然音のサンプリングみたいなのも入ってますよね。たまに聞こえるウグイスが内子を思い出す。
  • 昨日も感じたおもちゃ箱感、ピアニカとか、チーンって鳴る可愛いベルとか、音の印象もあるかも。
  • その、チーンって高い音に合わせて、上手の灯りのひとつが強く光るのがとても好きです。なんだかファンタジック。昔のミリィも少し思い出したり。
  • 打ち込み系の電子音の人工的な堅さと、生身の身体の躍動感の対比とか、とても好みです。音が人工的な分、身体の生身感がより増すというか。…いや、好みの問題だな(笑)。無機質な音に合わせて有機的なものが動くのは大好きです!
  • やはり髪は今の方が。くしゃくしゃになるのとか。良い。好ましい。
  • 注いだワインが消えちゃうのは手品ですかね。凝固剤とか入ってるのかな。二重底トリックかな。
  • ふたりで歌いながら肘を支点に手の甲を合わせる時の、未來さんの手の形が優美で好き。
  • 「駆け込み訴え」と、ワインのことを少し考えた。未來さんはワイングラスにほっとんど*2触れないで、グラスを手にするのは基本的にエラさんだけ。未來は階段を手で登って手を伸ばすけどグラスには届かない。エラさんは階段の上からグラスにワインを注ぐ。ワインがキリストの象徴っていうのは云うまでもないから、それに手を伸ばしても届かない、自分が注いだワインは消えてなくなる、なんてユダすごく…あああ…(笑)。
  • じゃあワイングラスを片手に踊るエラさんがキリストなのかというと、そうかもしれないし、違うかもしれない、というのは、観ていてのすごく個人的な印象なんだけど、エラさんと未來さんが完全に別々の存在にも思えなくて、どこか繋がっていて切り離せない、自分の写し身とか、半身とか、自分の意識していない部分の自分、とか、オルターエゴとか、なんかそういう…自分の中にある、自分と拮抗する、もしくは自分で制御できない自分の一部、みたいに見えてしまうので。ユダの憎むほどに焦がれるキリストは、彼の中に在る像なのかな、みたいな感じがしました。おお、駆け込み訴えっぽい。
  • 一緒に踊る時はユニゾンが多くて、ひとりずつ踊る時は踊らない方がじっとしていることが多いのも、未來が饒舌な時はエラさんは何も云わなくて、未來が目を閉じて転がっている間にエラさんがたくさん喋るのも、なんか、ひとりなのかなーと感じる所以です。まぁなんとなく、ね。
  • 階段の上に登った未來さんはエラさんに追い落とされて、手でよじ登ってもグラスには手が届かず落ちて、エラさんは軽やかに上で歌って笑って、ていうのもとても象徴的に思えてしまうのでした。
  • …って、そういう風に意味を無理矢理見いだすべきものなのかどうか、もアレですが。いつもの、わたしにはこう見えたよ、です。
  • カマカログ、カマンカログって何だろう。
  • 影絵と交互に踊るエラさん、階段脇で頭で倒立する未來さん、が一緒に踊り出す辺りの、音の盛り上がり方がめちゃくちゃカッコイイ。ドラマチックで大好きーアガるー!
  • 階段は登れないしワイングラスに手は届かないけれど、それでも最後は並んで手を合わせるふたり、というのも、切り離せないふたり=ひとり、なのかなぁ、とか思ってしまいます。通じ合えないようで通じてる、自分の中の誰か。自分。

 カテコの笑顔が嬉しい。蓮沼さんが端っこ行きたそうにしてても頑として真ん中に入れる未來さんでした(笑)。うーんやっぱり好きだなぁ横浜バージョンのJudas,~。

*1:…他に云いようないのか

*2:一番最初だけだよね