ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「プルートゥ」2/11@森ノ宮ピロティホール(大千秋楽)

 いつの間にか一週間経ってしまっていますが、千秋楽のメモを。そんなに経ってる気もしない、ような、ずいぶん前のことのような…。
 開演前には、いつも見えてはいるのに近づいたことはなかった大阪城に近づいてきたりしました。石垣の石が大きかった!*1あと、ピロティ近くの素敵な珈琲屋さんで美味しいカフェオレとシフォンケーキを頂いたりしましたよ。なかなか優雅な大楽旅行。前楽はカレー呑んで駆け込んだけど。
 大楽メモを。

  • 冒頭、暗転して風の音が鳴り出したところで拍手が起きてびっくりした…(笑)。
  • お食事シーンも最後かー。これがあるからボラー戦で走馬灯になった時のアトムと天馬博士のコマでうううううってなるんだ…。
  • その料理美味しいか?って訊かれる前の「トビオ」「なぁに?」がもぐもぐしながらのお返事で可愛かった。
  • 大植さんは今日も華麗に2回転ターン。
  • 日本旅行を提案されるゲジヒトさん、「予測…下見だな。下見しておくよ!」って危なかったけどナイスリカバー!
  • UFO少年、ひげ生えてますよね(笑)。
  • 昨日よりちょっと若めなアトムさんでした。声的に。
  • ロボットは嘘をつけないところ。「つかないんじゃなくて、…つけない」良〜いお顔して云うよなぁここ。かっこいい。そのお顔には逆らえないわ。
  • あっ田崎教授の現場写真のところ、一昨日が「おととい」になってる! 昨日どうだったか覚えてないけど!
  • やっぱりウランちゃん登場シーンのキラキラで頭上にハートマークが3つ飛んでる(笑)。可愛い!
  • 追いかけっこは最後にひらりと飛んで避ける。
  • PC前のアトム兄ちゃん、ロボットに感情云々のところで「まっ、不可能な事じゃないと思うけど」って。まっ、って頭に付いてた。
  • ウラン! いるんだろ?」いるんだろ?も手を口に添えて、「うーらーーーん!」も手付いてた。ちゃんとマニピュレイターさんも動いてるからすごいなぁって。
  • こんなところにいたのか!って怒るアトムがとてもお兄ちゃんっぽいというか、年上っぽいというか。
  • 異変を起こす男の方へウランを向かせるのは「こーんな絵を」ってウランがジャンプするタイミングでほいっ、と。バレエのよう。
  • ブラウの「或いはギリシャ神話の神プルートゥ…」に続くAIさんたちの「プルートゥ」唱和が派手というか大きく聞こえる。
  • そういう辺りも「生々しさ」みたいなのが加わって感じる要素かな、コクーンに比べて。
  • Dr.ルーズベルトかっ飛ばしてます。「あーと一体♪」って歌ってるし。
  • 手術後アトム、枕をはずされる時だけくわっと目開いて胸から吊りあげられるように頭を上げて、すぐ目を伏せて横からぐねりと起き上がる。
  • 状況はひとまず脇に置いておいて、白アトムに白百合持たせて白い石の上に座らせるという状況に感謝したい。ありがとうありがとう。
  • ブラウさんがとても酔っ払い風で胡散臭い。「ヘヘッ、どうだった? 私のメモリーチップの中身は?」
  • お祈りの人のフードは上着とは繋がっていなくて、上着は膝のちょっと下くらいまでの丈なので、上手でイスとテーブルを片づける人とは違うんです多分。
  • アリちゃん可愛い! アクション大きくなってるよ、やったー!のところとか。
  • お祈りの人、絨毯屋さんで立ち話。ポケットから何か出して店主に渡した? そのまま、丸めた絨毯は持ったままハケてしまった。
  • アリちゃん可愛いったら。「1本でいいからさぁ…」とかほんと可愛い。むしろもう上月さんが可愛いんじゃないか疑惑。
  • Dr.ルーズベルトの「どおしたのお!?」とかもうすっごい変。ほんっと変。「ぼくはーーなんまんてーさきまでーーよんでいるーー」
  • ゲジヒトさんが「憎しみからは、何も生まれない」の言葉を、とても力強く思いを込めて発していた。渋谷ではわりと静かに云っていた印象なのだけど。
  • ロビタに語りかける言葉も増えてて…「よーし、いいか?」って歩かせる前に云ってたり。
  • ゲジヒトを亡くしたヘレナ、「重たくって、ぐちゃぐちゃで、」って感情に戸惑うところが、すごく…ただ戸惑っているだけ、って感じになっていた。厭そうな顔もしないでただ困っていた。
  • 泣けばいい、と天馬博士に云われて「な…く?」と繰り返すのも、初めてその単語を発したみたいに棒読みというか、音だけを出していて、それまでの彼女のロボットとしての人生に、その行為は本当に無関係で接点のないものだったのだなぁと改めて感じた。
  • 初めて泣いてみるところが…これまで観た中で最高に良かった…あー、うー、って声をただ出すことを繰り返していく中で、徐々に「泣く」という行為を、本当に徐々に理解していく感じが…すごかった…。
  • そんなヘレナにぶわぁっと泣かされて天馬博士がダメ押ししてきてぼろぼろになったところからすぐアトムがフードかぶるので、忙しくて大変ですよ。涙拭く時間もないよ。
  • 数式書き始める前の動きがほんっとカッコイイ。波が全身を伝わって過ぎて行くような。
  • 最後に操り糸でくいっと吊りあげられるような動きをしてから書き始める。
  • 「てんまっ、てんまっ、天馬博士は一体、アトムに何をしたんだ!?」お茶の水博士ちょっと落ち着いてー!
  • 「マーキュリー・ファー」のネタバレになってしまうのでちょっと隠しておきます→*2
  • お茶の水博士に「もう、だいじょうぶです…」って云うアトムが、ぼんやりしながらも、とても申し訳なさそうで…可哀想というか何というか。
  • 大植ジェットで飛ぶアトム。この美しいリフトも見納めだなぁ。
  • アクセス顔が本当に綺麗。
  • ヘレナとアトムのシーンで唐突に、あっもう最後なんだ…って実感が来てしまい(笑)、急激に哀しくなってしまった…。
  • アトムの後から現れるゲジヒトにブラウ、「記憶の正体はわかったかね? ヒッヒッヒッ…」今日のブラウは良く笑う。
  • 「ぼくは、本当に、止めたい」断固とした決意と強い意志が語気に現れていた。
  • ブラウに「ごめんなさい。こんなことを頼んでしまって」って云うアトムだけど、アトムが一番辛そうに見えるよね…。
  • ブラウの片腕を捧げるように持つアトムが、何かもういっそ神々しいくらいでね…何だろうねあのブラウの「これが…心…」からダンスまでの流れって宗教的儀式みたいな何かを感じるんだけれど。もしくは「西欧諸国から見た東洋的思想のイメージ」みたいな。オリエンタリズム?(それがまた日本人から見ると逆にエキゾチックに見えたりするような)
  • 「心」のダンス好きだなぁ。もっとたっぷり見たかったなぁ。と最後を噛み締めながら観ておりました。
  • ウランが自分の裡にある激情と対峙するような、「感情」とその向こうにあるものを知るような、AYUMIさんとウランのシーンも大好き。雰囲気でしかわからないんだけど(笑)。
  • そんなDr.ルーズベルト、「ラジオが教えてくれてるじゃないか」のラジオが、が抜けて誰が教えてくれてるの?ってなった(笑)。
  • プルートゥ戦、最初のバック飛行ですっごい下手の端っこまでいくなぁって。
  • プルートゥにとどめを刺しにいくところ、七大ロボットの名をひとりずつ呼ぶにつれて、アトムの怒りが静かなところからぐわーっと上がっていって、最終的に我を忘れているくらい怒りに支配されている感じが…凄かった…。ナウシカみたいに髪がふわっと逆立つように思えるんだあそこ…。
  • そこから、怒りが抜け落ちて行くと共に、アトムが一回り小さく見えてくる。しぼむんだなぁ。
  • ゲジヒトの手がそっと肩に触れ、俯いて目を伏せる。
  • 「うまく云えないや」がまだちょっと整理付いてない感じの声の揺れ方してたな。笑えてなかったし。とにかく感情の起伏が大きすぎて制御するのに苦労してるような印象でした。それがすごく生々しくて*3、惹き付けらる。
  • ボラー戦前の「いよいよだ!」でも、まだちょっと切り替えきれてない感じだった。込み上がってくる感情を抑えようとしながらの「いよいよだ」でした…。
  • ボラー戦、最後に背面反り観たかったなぁ…出ませんでした。ちょっとリフトバランス良くなかったのかな。
  • 最後の走馬灯はやはりとても…感慨もあってとても走馬灯でしたね…それこそ初日とか東京公演含めた走馬灯でもあって。全てがここに集約されて、昇華されていく感がたまらなかった…。
  • 前楽ではセンターから上手方向の大統領に向かっていたブラウの手、大楽では渋谷と同じように上手端から伸びていました。
  • ラスト。ああ、ついにここまで来たか…って感じ。降りしきる雪が綺麗でした。ブランドがちょっと怪しい気もしたけど(笑)。
  • さてカテコ。もちろんスタオベでした。みんなで手つないで万歳お辞儀…がぐだぐだになっちゃって(笑)、可愛かったです。
  • 下手の方が肩組んでお辞儀してたんだけど、それがセンターまで伝わりきらなくてぐだぐだで、それもまた可愛かった。
  • ハケる時。下手ハケ組の最後尾が未來さん→吉見さんの順番で、最後になるのを避けて吉見さんが未來さんをぴゅっと追い越して先にハケちゃって、未來さんがあわあわっと最後にちらりと手を振りつつ消えていったの可愛かったです。
  • あとハケ際に寺脇さんがクラスター砲撃ってみんなでハート打ち抜かれた(笑)。

 これにて終了でございます。どうしてかなぁすごく短かった気がするなぁ初日から大楽まで。しっかり一ヶ月あったのにね…。けっこう、こまめに通った(笑)ような気がしますが、何度観てもプルートゥとボラーは本当に、毎回、きたあああ!!って感じにアドレナリンが出るんだなぁ。多分そこは単純に、わたしがメカメカしいものがぐわぁっと動くことに興奮する性質だから、だと思うのだけど*4
 楽しかった!!と、それだけでは決してない後味の、それでも「とても良いものを観た」という満足感はいつも持って帰れる、そんな作品でした。個人的には、未來ファンではないけど舞台作品には興味ある、っていうお友達が何人も観てくれて、それぞれとても楽しんでくれたのが嬉しかったなぁ。あまりこう…オススメとか誘ったりとかしない方なので…いろんな(偏りのない/笑)感想が聞けたりして、楽しかったです。
 あとは久々の遠征がね! 楽しかったなー美味しいモノ食べて知らない街でお店探してちょっと良いホテル泊まってバブリーなラウンジなんか行っちゃったりして(笑)。旅の楽しみも、わたしは基本未來さんが行くところにしかほぼ行かないので、またどこか連れ出してもらいたいです。
 もう、跳ね毛が可愛いアトムとお転婆ウランに会えないのか〜アリちゃんにもブラウにも会えないのか〜と思うと、寂しくなってしまうけど、…そこはWOWOWさんに期待をしつつ。後ろじゃなくて前を見て、次に参りましょうか。
 おつかれさまでした。ありがとうございました。また、違う世界で会わせて下さい。

*1:中には入らなかった

*2:アブラーたちは、マーキュリーファーの彼らがもし生き残れた場合のその後、なんだなぁと思うと、あの彼らに対して「憎しみからは何も生まれないからやめろ」とは…なかなか云えないというか…だからといって報復していたら本当に止まらないのだけど、でも…うーん…となってしまうんですよマーキュリーファー観ちゃった後だと。あの子たちが復讐の鬼と化してどうこうするとは思えないのだけどね、ただその瞬間を生き延びるのに必死なだけだからね、でもあんな不条理で云われのないことに晒されたのかと思うと、アブラー止めろとは…むずかしいなぁ…

*3:ロボットだけど!

*4:飛行機は必ず主翼横の窓際席だよ!