日曜日は予定ぎっしりの中、なかなか上手くこなしつつの観劇でした。充実した1日だった…! ずっと気になっていたパン屋さんで食べたパンがめっぽう美味しかったのも良かったです。はちみつとゴルゴンゾーラ、鉄板過ぎてたまらない…パンと紅茶で軽く腹ごしらえ、と思ったら普通のランチ食べられる価格だったのもたまらないけどな…。
席は4列目の上手側、好きなのは下手側だけど前方席はやっぱりね、視界が喜ぶよね(笑)。
- お食事シーンで、フォークが歯に当たる音がカチンと聞こえた。
- ゲジヒトさん宅で、マニピュレイターさんたちが奥に引っ込んだ時、セット奥の暗がりで整列して片膝突いて控えている姿が見えて、それもかっこ良かったです。
- カッコイイUFOのおもちゃの彼はなんで怒ってるんだろう(笑)。
- 「ロボットは嘘をつけない。つかないんじゃなくて、つけない」二度目のつけない、をいつもよりもったいつけて重々しく云っていた。
- ウランに見つかって「まーた寄り道してー!」って怒られて、すっごいへの字口になってて可愛かった…うるっさいなーってお顔してるの可愛い…。
- ゲジヒトの奥さん情報をぽろっと云っちゃう時、直前にちょっとデータアクセスしてる顔してるような。
- 追いかけっこすっごいがんばって逃げてるし本気で追いかけてる(笑)。
- 「ゲジヒトさん…あなたは…!」今日はちょっとショックが強い感じの云い方だった。茫然…て感じの日もあるなぁ。
- 上月さんの絆創膏が、病院行ったっぽいものになっていました。早くよくなれ〜よくなれ〜!(念)
- お茶の水博士の研究所で、「人を殺す完璧…それは、人間、ということですか…?」からすっと立ってコップを回収しつつハケる一連の動きが滑らかで美しい。
- 大統領とDr.ルーズベルト、最初は同じ高さで話しているのに、その後出てくるたびに大統領の立ち位置が低くなっていく(物理的に)んですよね。最終的にてっぺんと床になるの。あれは対外的な影響力とか客観的力関係とかっていうより、Dr.ルーズベルトが大統領をどういう位置に観ているか、っていうのがその時々で発露している感じに受け取れる。まぁ端から利用するつもりだったんだろうけど、今のお前はこの辺な、って感じがして面白いなぁと。
- でも最終的には同じ床面にいて、さらに一段下がって(客席まで降りて)生き延びる大統領と、床で終わるドクターと、っていうのもまた面白いなぁ。結局残骸の上に首だしね。
- ウランの「やだ、何かワケあり!?」が、やだ、って云いながらすっごい嬉しそうで可愛いなぁ。わっくわくしてるもんね。
- ウランのマニピュレイターさんたちが縦一列に並んでそれぞれ横から顔覗かせてごめんなさいするところが大好きです。
- 「あぶないんだ!」って怒られてしょぼんとなったウランが、すぐににかっと笑って「ヘヘッ」てなるの可愛い。めげない下の子。
- 竜巻の時のスモークが増えている…気がする。こんなにもうもうとしてなかったよね?
- 竜巻後に発見されるアトムの足が角っぽいと思うんだけど、漫画だとどういう風に発見されるんだろう。早く読みなさいよ…。
- 膝を抱えてしゃがみこんだ泣きべそウランの「はかせぇ〜」も可愛いったらない。可哀想なんだけど。
- 大道芸人さんのコインがマジックじゃなくて普通にキャッチしてポケット入れてた…。
- 帽子キャッチの成功率は半端ないですね! わたし失敗観たことないや。
- 水パイプのところでゆったりと踊る女の子がセクシーで素敵だなぁ。
- 上月さんの絆創膏が…グレー? 何か、坊主頭にとてもカモフラージュされている…!
- 絨毯屋さんの前でお祈りの人、果物かご持った女の子と「それちょうだいよ」「ダメです」みたいな感じで喋ってた。声は聞こえないけど。
- 女の子が籠を塀の上に置いたら、林檎がひとつ転げ落ちた。けどそれはお祈りの人は関係ないです。
- お花1本だけでいいから買ってよって云ってる時、アリの声マイクがゲジヒトさんの声も微妙に拾ってて、ゲジヒトさんのセリフもディレイかかって微かにアリっぽくなっているのが面白かったです(笑)。
- アブラーはアリの破損個所を確認してるの? 人工知能が抜けないか見てるのかな…とか思ってしまった。
- コックローチマンっていうんですねあの大きい人たち…改めて、近くで見るとあのGのシーン気持ち悪いです…最初の頃よりゲジヒトさんにいっぱい絡みついてるし…。
- よちよち歩くロビタ可愛い。上月さんの操作が絶妙なんだ…。
- アブラーさんがあんまりアリを粗末に扱うので、せめて舞台裏では松重さんがアリを可愛がってくれていますように…と願ってやみません。あのポイ捨てシーン、目の前でやられると…泣くわ…。
- ヘレナと天馬博士のシーンは、ヘレナでだーいぶ涙腺ぐいぐいされているところに天馬博士がとどめを刺してくる、というイメージです。泣いちゃう。
- そういえばお弔いの鐘の音、また気づかなかった…いつのまにか場面終わってたし…。
- 数式シーン、終盤の背中に乗って上の方に書くところ、乗るのにちょっと時間かかった。おっ、がんばれ、って。
- だから…飛行シーンの…お顔が…ね…何で薄眼になるの…びじん…。
- ヘレナとアトムのシーンは何度見ても、アトムの頬からヘレナの手を感じてそれを握りしめるゲジヒトさんの笑顔でやられますね…。
- アクセス顔もけしからんです。
- 「ロボットは嘘をつけませんから」ってヘレナに云うアトムを見下ろして、ゲジヒトさんが笑うのも好きです。やれやれ、みたいな。
- 「ぼくはロボットです。大きくなったりはしません」って云うのが、それはそうなんだけど、でもブラウが云う大人びたっていうのもわかるし、大きくならなくても大人びることはできるし、そういうのをアトムもわかってて*1、それでもそうやってはぐらかすというか、良い子な答えをするのが、可愛いなぁって思います。結局可愛いかよ。
- ブラウとアトムの組み合わせがとても好きなのでもっと見ていたいのだけど案外シーンとしては短いし、短い上に邂逅は一回だけという、ね…。
- 2幕のダンス、何を表しているんだろうってぼんやり思いながらずっと、ただダンス美しいなー良いなーって観てきたのだけど、そこに在る意味がないものは一切ないはずの舞台なので、その意味を掴めずに来てしまったんだなぁと、いろいろ足りない頭で探りつつ観ているのですが、これだ!っていうところにはたどり着いていません…もうすぐ東京終わっちゃうのになぁ。
- 何となーくは、人間*2とアトムとウランのAIが一緒に踊るのと、直前のシーンの印象から、心を持つ者が踊るというか、「心」なのかな、とは思っているんだけど…花畑の男は芸術家の「心」を持っていたホームレスロボットだったのかな、とか…わかんないけど…。
- プルートゥ戦、熱に浮かされたように「誰も死にたくなんかなかった」と云うアトムに泣く。どうしても、今遠くの地に囚われているひとの事を、遠くの地で命を奪われてしまったひとの事を、思わずにはいられなくて…このタイミングでこういうことが起きて、こういう状況になる前とまた違った迫り方でこのシーンが立ち上ってくるのです。
- ゲジヒトの手が肩に触れた瞬間、プルートゥの角を持った右手から、ふ、と力が抜けるアトム。
- この世界も、別の出口を見つけることはできないんだろうか。せめて、別の出口を見つける努力を、していてほしい。そこを諦めないで、捨てないで、ほしいし、そうでいたい。なんてことを思いながらウランの声を聞いているのでした。
普遍的なテーマを、より具体的な設定に落とし込んだのが浦沢版アトムのこのプルートゥという作品なのだと思うのだけれど、現実が図らずもいっそう具体的に重なってきてしまって、初日の頃とはだいぶ、感じ方も受け止める側の受け皿というか心境も変わってきて、そんな中でこの作品の持つ意味も、どんどん重いものに変わってきていると、とてもぼんやりとだけど思う最近です。ついつい、演じる側はどう感じているのだろうと、いらんことを考えてもしまうのです。
この日は終演後にエステ的なところへ行ったのですが、いつもお世話になっている担当さんがプルートゥを観に行ったとのことで、いろいろ感想とかお話してきました。未來さんが三十路にも関わらず(…)少年に見える問題を、身体と向き合うおお仕事をされている視点から、「身体・筋肉の柔らかさ、しなやかさは「若さ」を想起させる」という説を伺って、ほほーうなるほどー。と、己のガチゴチぼでーをごりごり砕かれながら納得。固さは老いを想起させますよねやっぱり…よぼぼ。