ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「フル・モンティ」@東京国際フォーラム(2/14夜)

 雪の降りしきるバレンタインデイにフルなモンティの男たちを観てきました…無事帰れて良かったですよほんとに。ネカフェを覚悟したもの。
 山田孝之が歌い踊り声を張る、という物珍しさその一点でチケットを取りましたが、いやいや面白かったですよ。山田くんすごく良かったよ! ちゃんと声張って歌って踊ってたよ! 山田くんが踊るとかちょっと大丈夫なんですか…と思ったけど、観ているうちに既視感というか違和感のなさにおそわれ、って山田くんがっつり踊ってたじゃんWBでー!! 踊る山田見慣れてるじゃんーそりゃ違和感ないはずだよー!!と…何か1周半くらい遠回りして腑に落ちました(笑)。でも何か面白い感覚だったなぁ違和感ないんだけどあるっちゃあるし…しんどーちゃんは踊ってて当たり前なんだけど今の山田さんだととても見慣れないものを観ている気分で…しかも軽やかにバスケっぽいダンスとかしてらっしゃるし。不思議な感覚でしたよ…。
 イギリスの田舎の工業地帯で、工場閉鎖で失職してしまった男たちが、一攫千金を夢見てストリップショーを開くという、ざっくり云うとそんなお話です。そのショーの本番がクライマックスね。そこにたどり着くまでの紆余曲折とか艱難辛苦とか悲喜こもごもとかが、短いながらも各キャラクターごとに効果的に描かれているので、ラストの爽快感というか達成感というかはなかなか…シンクロ公演本番みたいな(笑)。また曲者どもが集まった面子で、すごい面白い可笑しいそしてずるい。ムロさんなんかほぼムロさんじゃないかアレ(笑)。ブラザートムさんおじいちゃんだけどめっちゃかっこいいし! そして中村倫也さん…あの、山田くん目当てで行きましたが、始まったら7割は中村くん見てましたわたし…めっちゃ、可愛かった…(笑)。くるくる赤毛にそばかすありそうな向こうの子って大好きなもので…登場時はこの子大丈夫かしらって感じだけど、ムロくん出てきたらとてもマトモに見えるのでした。ムロがムロ過ぎてね…いや褒めてますよ…。そして中村マルコムとムロイーサンのあのシーンは身悶えするほど可愛く、お葬式のシーンはもらい泣きしそうになるくらい愛おしかったです…ずるいあの子たち。
 山田くんにそこそこの年齢の子供がいるバツ1の38歳、という設定はちょっと厳しいというか、見えないなーって感じがしましたが、でもあんな可愛いパパいいなぁ(笑)。だいぶダメな感じでしたがでも息子はあんなパパいたら大好きだよねぇ。親子というより年の離れた兄弟くらいに見えちゃったけど。
 破産しそうだったり息子取られちゃいそうだったりいろいろな事情を抱えた冴えないおっさんおにーさんたちが、夢の晴れ舞台で全てを脱ぎ捨て踊りまくるショータイムは、それまでの冴えない鬱憤を晴らすがごとく大盛り上がりで! 楽しかった! とっても脱いだ!(笑)でも、布面積極小だけどフルにモンティ*1ではない…と思ったら、うん。どうだったんだろう(笑)。まぁ結果的にどっちでも、充分に楽しめたので文句はありませんが!
 正直、最初の頃は、古臭いマッチョイズムが鼻についてしまって、「女が見たいモノを見せてやるぜ!」とか云われてもいや見たくないです隣の旦那のヌードなんて…(やまだだから見に来たんじゃん)とか、あーちょっとダメかも…と思った瞬間もちょくちょくあったのですが、うん。イーサン出てきた辺りでどーでもよくなった! 最終的にほんとどーでもよかった!! マルコムとイーサンが可愛かったので全て忘れられましたありがとうマルコム。
 ああ楽しかった!と雪降る外に出て、遅延の電車に揺られながら、ふと我に返ってみると、うん。わたしメンズストリップにほんっと興味ないんだな! 服着てて下さい! チラリズムの方が全裸より良いですあっズボン穿いてて下さい! 本末転倒!

*1:=全裸