ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

早乙女太一新春特別公演2014「BUMP」@銀河劇場(1/11昼)

 2014年のエンタメ初めは太一くんの新春公演でした。去年は100ねこと丸かぶりだったので行けず、なので2年ぶり3度目くらいかな? あれ、2度目か。太一くん公演は去年10月のALL JAPANツアー@1010に行ったのぶりかな。
 太一くんの新春公演といえば、影絵と戦うシリーズとか、お芝居はナシの所謂大衆演劇公演とは一線を画した、よりダンスライブ的なつくりの公演だった(龍と牡丹の頃ね)のですが…っていっても去年がどうだったかはわからないのですが、今年の公演は、去年のパルコ劇場での「原点進化」公演に近い、大衆演劇を劇場で、みたいな*1構成でした。3部に分かれていて、舞踊〜お芝居〜ダンス、という感じ。原点進化がとても楽しかったので、また似た雰囲気のものが観られて非常に満足でしたよ!
 相変わらず誰が出演しているとかどういう演目かとか、全く調べずに観てしまうので、あっ3部なのね了解、と始まってから思う体たらくですが、今年は若手俳優さんの客演がたくさんで、華やかな雰囲気。ダンスもエネルギッシュでパワフルさに磨きがかかってるし、お芝居はまた、不慣れな感じが逆に面白いというか、イジる隙だらけというか(笑)。客席も、矢崎広くんとか、山下翔央くんとかのファンのお嬢さん方も多い感じで、新春らしい華やかさでしたよ。
 1部の舞踊ショーは、太一くんの女形堪能編。うん、やっぱり大きい(笑)。けど、もう太一くんの女形は「女形としての美」として完成されているのでそれを愉しむものです。婀娜っぽい姐さん姿で背中向けて、お尻をキュキュッと振ってみたり、片足の爪先を跳ね上げるようにしたり、艶っぽいけどチャーミングな踊りから、白銀の長い鬘でこの世のものではないような、美しい物の怪*2みたいな神秘的な姿まで…流石に、もう目新しさは感じなくなってしまったけど、でも観る度にその独特の美しさに口が開いてしまう。で、お約束(笑)の「女形の白塗りのまま男踊り」でわたしが爆発するという(笑)。今年もありがとうございます…白いお顔に赤い紅さして袴でかっこよく踊るのとかほんと何というご褒美ですか…。はふはふしてしまいました。これには慣れない。群舞観ていたら、何かあれ知ってるぞ…?という感じのダンスの子がいて、お顔もよく見たら翔央くんだった、という(笑)。相変わらず*3こう、手首を返す瞬間にキラッ☆としてしまう感じとか、両手をばっと広げた瞬間が指先までまっすぐピシッと綺麗なのとか、じゃにーず仕込みのキレの良さでつい目が追ってしまうのでした。アイドルだなぁ!
 2部はお芝居。11日の演目は「弁天小僧」、と来ればそりゃあ二代目のかっこ良美人な菊之助を期待するに決まってる…はずなのに! 二代目ったら、893の達磨屋一家の親分として出てこられました、しかも黒シースルー薄物に真っ赤な襦袢を羽織って股間におたふくのお面を装着、バカ殿みたいなちょんまげヅラに豚之丞様メイクで…ど、どうしてそうなった…(笑)。どうにも子分たちが「今日の親分はどうなるかわからないぞ!」「今日の親分はそうとうキレッキレらしいから!」とやたら緊張感漂わせていたと思ったら! ちなみに、友人はかなり芝居が進むまで、親分が太一くんとわからなかったそうです。そりゃああんだけやってたらなぁ…豚之丞様を先に観ていたからわたしはわかったけど、観てなかったら…どうだろう(笑)。声とか喋り方でわかるかなー。
 若手ゲストさんたちが手下役で出てましたが、矢崎くんはこの日から参加だったようで…段取りやら何やら相当わちゃわちゃになっていました(笑)。家の中なのに草履を履いたまま上がるとか、自分の役名を覚えていないとか(笑)。役名はその場で呼ばれた名前がそのまま役名になるっぽかったので、茂吉!って呼ばれて「お、俺モキチなんですか!?」ってなってたけど(笑)。基本グッダグダなんですが、うん、ずっと笑ってた。太一おやびんはひっどかった。シモ方面でとても弄られておられました。ちくび黒いとかなにがちっちゃいとか(笑)。あと翔央くんがとてもシモネタ担当で、全然そんななのを知らなかったおいちゃんはびっくりしましたよ(笑)。うむ、男子校ノリ可愛いね!
 菊之助役がまた、初々しくも可愛らしい女形で、でも殺陣と見得はさすがなかっこ良さで、えーっと誰だろうと思っていたら、友貴くんでした。可愛かった…(笑)。クライマックス(?)*4の殺陣は流石の…というか、手下どもみんなもう腰が引けまくってて(そりゃそうだ)、なっかなか斬り掛りに行けないし、おやびんさんは早々に斬られてもいないのに倒れて死んでるし(笑)、かと思えば死んだはずの子分たちを無理やりくすぐって起こして戦わせる矢崎茂吉さんとか、もうしっちゃかめっちゃか。最終的に菊之助と一騎打ちさせられる矢崎茂吉さん、「俺やだよーこの先この仕事続けてくのに早乙女兄弟敵に回したくないよー」と本気で嫌がる(笑)。のを斬ってぎりりとホールドして、「矢崎ぃ*5、夜お前やるかぁ? 女形やるかぁ?」とほぼ恫喝する鬼ゆっくん(笑)。もちろんやんやと盛り上がる客席。横には脛を蹴られてのたうちまわる翔央くん。地獄絵図(笑)。と、とにかくヒドおもしろ可笑しかったです。新春初笑い! あ、山崎銀之丞さんがおばあちゃん役、というレアものも見られました。ハリセンでぶっ叩かれまくる座長とかね…こっちがハラハラするわ(笑)。
 休憩前にはご挨拶とゲスト紹介、グッズ紹介&販売も。太一くんはおやびん姿のままご挨拶で…面白かった…。休憩中はお隣のお嬢さんと少しお話したりしましたよ。矢崎さんのファンの方でした。名古屋大楽まで行かれるそうで! 楽しんで来て下さい〜!って届かないけど。
 3部は舞踊ショー、ダンスライブ方向の! でも途中で銀之丞さんは歌う!! 大衆たるものこれがないとね!!*6若手3人がちょんまげヅラにB系スタイルでヒップホップ踊るのとか、かっこ良かったですよ。翔央くんただのシモネタ担当じゃないからね! 矢崎くんがソロでTMさんの「Hot Limit」歌っ…てはいないけど、ええそりゃあなまあしみわくのまーめいどでしたよ!! 大盛り上がりだよ!! 他のみんなが送風機がんがん当てて、強風過ぎて目開かなくなったりしていました。金髪ゴージャスでカッコ良かった! 群舞では翔央くんのじゃにーず仕込みバク転も見られたし、太一くんはそりゃあもう真ん中でかぁっこいいし、あゆちゃんはすらりと背も伸びてすっかりお嬢さんになられて…しかし細いよー心配になっちゃうよーほっぺふっくらなお顔立ちだから衣装着てるとわからないけど、腕とかすんごい細くて…可愛かった…あらまぁ大きくなって、と正月にしか合わない遠い親戚みたいなことになった(笑)。敦盛の一節が流れる曲があったり*7、フラッグパフォーマンスがあったり、タオルぶん回したり、客席まで降りて来て踊ったり、最後まで大盛り上がりの3部でした。もちろん座布団投げも! フリスビーの要領で、けっこう上手く投げられましたよ! 最後は三本締めで景気良く終わりました。あ、ティッシュ投げもあったな! お隣のお嬢さんがひとつ譲って下さいましたありがとうございました!! 二代目は客席の真ん中通路まで降りて来て、二階席やバルコニーに向かってピンポイントでピシッ!と投げたりしておられました…煎餅投げる誰かさんを思い出しました…。
 芝居が長かった(多分)のもあって、3時間弱の大ボリュームな新春公演、大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。また来年も来たいねーなんて友人と喋りながら、新年会へ向かいましたよ。新年会は肉食べまくって乾杯して完敗してきました。なぜ4人いながらあれっぽっちしか食べられない…。
 尚、今年は遅刻も忘れ物もなかったことをここに明記しておきます。

*1:大衆演劇用の劇場?との大きな違いがよくわかっていないのですが…浅草とか行ったことないし…

*2:妖精、ではないんだよねもう。数百年生きてるっぽい貫録が…

*3:「冒険者たち」比ね

*4:おやびんのせいで腹筋的にはずっとクライマックスでしたが

*5:すでに茂吉でもなかった

*6:もう慣れたよ!

*7:そりゃあギャーってなりますよね仕方ない