ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「夫婦善哉」第2回

 柳吉さんがあほぼんからクズに昇格されましたおめでとうございます!!
 …というのは冗談ですが、いや冗談でもありませんが、ううーん。第1話では、うわぁこの人ダメだぁでも…、のでも、部分がまだね、機能してたんですけどね。でも、惚れちゃったしね。でも、色っぽいしね。でも、未來さんだしね。という、でも、が。しかし今回は…すいませんありったけの「でも」をかき集めてもやっぱりクズでした…。関東煮*1屋さんが上手いこと続いていれば良かったのかもしれないけどね、そこは不運なのですけどね、それでもね。そもそも冒頭の、妹の婿取り話でまだ嫡男は自分だみたいなことを云ってるのがね、えっまだ後継ぐ気あったのこの人!?とね、びっくりですよ。どの面下げて(笑)ですよね。いや現代の感覚とはまた違うのかも知れませんが。大正時代の大店のぼんの気持ちは微塵もわからないのでわたしの尺度で測るしかないのですが。わたしの尺度で測ったら、ないわー、で終わってしまいました…大店のぼんの虚無感とか身勝手な女の押しつけがましさとかあーはいはいそういうのは自立してから云ってね。
 未來さん演じるダメ男としては貫多という素晴らしい先人がいらっしゃいますが、わたし個人的にはほんと貫多の方が全然、まったく、アリですよ。いや貫多立派だよコミュニケーション能力的には多少アレだけど、ちゃんと自分の力で生きてるじゃないか。家賃滞納とかはアレだけどちゃんと働いて自立した生活を送ってるじゃないか。柳吉っつぁんにはバイタリティが欠片も感じられないのね…ああ、何か、たとえ病気しなくても、小料理屋もそのうち何かしらやらかしてあーあ、なことになってたんじゃないかって気がしてきた…もうほんとダメだ柳吉…。
 かといって、柳吉まじクズで蝶子ちゃん可哀想…!!とも思わないのがこの作品なのですよね。うん、思わないな(笑)。だからこそのあほな男とあほな女の道行き、なのですよね。でもなぁ正直、こと2話に関しては、あほ二人の道行きが、面白くなかったんだなぁ。どっちもどっち過ぎて、ああもうバカ!ってやきもきしたり、アホだなぁって面白がる以上に、あーあ、って見放すというか愛想尽かす気分になってしまった…展開としても面白がる話ではなかったしね…。ふたりに少しでも、感情的に乗っかれるところが見つけられれば、違ったのだろうけど、残念ながらわたしの中にはそういう部分が見つかりませんでした…とにかくだめんずに惹かれたり「わたしが何とかしてあげなくちゃ!」的要素が皆無なのですねわたしに。多分そこが原因。あと、「ああこういう人たちいるよねー(笑)」とおおらかにも楽しめない狭量さか。うん、わかってるムカついたら負けだって…でも負けた…。唯一柳吉がかっこ良かった「すぐ行け」も、水くれ駄々で帳消しいやマイナスに大きく割り込みましたからね…。
 まぁ何のかんの云いながら次回も観るのですけど! 娘ちゃんいきなり大きくなっててびっくりした! あとやっぱり蝶子さんの方がずいぶん年上に見えてまだほんまもんの夫婦には全然見えないのでした。残り2回でどうなるか!

*1:ておでんのことなの?