ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

柿喰う客女体シェイクスピアシリーズ003「発情ジュリアス・シーザー」@青山円形劇場(3/1夜)

 おおお遅くなってしまった…観てきたメモだけでも。Ustで乱痴気公演*1は先に観てしまいましたが、本痴気公演は観ずに挑みました。正直あの、乱痴気キャストが個人的にとてもツボで…我妻シーザーが…というかただの我妻三輪子好きなのですが(笑)、我妻シーザーがあんまりタマランので本痴気より乱痴気観たかったかも、なんて思ってしまったりもしたのですが、でも本痴気観たら、ああやっぱりこっちが本気で本道!と思いました。かあぁっこよかったああぁぁ!!
 シェイクスピア作品を全キャスト女性のみで演じる女体シェイクスピアシリーズ、前回の「絶頂マクベス」ではマクベスが敬語の眼鏡執事、マクベス夫人がメイドさん、という趣向(?)でしたが、今回はシーザー側がナポレオン風モール付きジャケット系、ブルータス勢が幕末志士風袴、アントニー達が黒衣の軍服、という感じで、これまた…ルックスがもうね、皆さんカッコイイ…。個人的に、ブルータス一派の袴の裾からチラ見える足先が、編み上げ靴なのがたまりませんでした。スミマセン。
 男たちの物語で語られる男らしさやカッコ良さ、熱量、そういったものが、女性のみで演じることによってより一層くっきりと立ち現われてくる、そんな女体シリーズの、女性による男らしさカッコ良さは前回を上回るものだったように思います。破滅に向かって突き進んでいくブルータスたちの止まらない止められない衝動は袴効果もあってか、幕末の新撰組にも通じるものがあったような、なかったような。
 深谷さんのブルータスはもうとにかく…カッコイイ。素敵。川上ジュリアさんのシーザーは小柄なんだけど不遜な感じが格好良かった。七味さんのアントニーの得体の知れない色気とか、キャシアス渡邊安理さんの一途な一生懸命さとか、あがささんの美しき飛び道具っぷりとか荻野さんの毒気とか…堪能致しましたよ。そして我妻三輪子ルーシアス…めちゃくちゃ可愛かった可憐だったキュートだったそして泣いた。まさか女体で泣くとはと思いながら泣けた…乱痴気時の悪い黒三輪子もとてもそりゃあもうすんごく良かったですが、白三輪子もとても…良かったです…すいませんただの三輪子好きです。冒頭の警官姿も可愛かったですとっても。小林一茶みたいなシナ姿ももちろん可愛かったです。はぁみわこかわいい。
 疾走感がものすごく、青山円形劇場の花道を駆け抜ける勢いそのままで1時間半完走、という感じでした。ラストもかっこよかった〜痺れた〜! 花道で深谷さんが近くなると手が勝手に乙女握りになるんですが仕方ないですよね(笑)。
 終演後には中屋敷さんと七味さんのアフタートークもありまして、ピンクパンサー抱きしめた中屋敷さんにそのピンクパンサーの訳を質問するお客さんがいらしたり。何か抱いてないと落ち着かないんですって(笑)。確かに手ぶらだった「絶頂マクベス」アフタートーク時の中屋敷さんは話途中で立ち上がってうろうろしてたわ(笑)。女体シェイクスピアシリーズ、004は「失禁リア王」とのことです。次も楽しみです!

*1:キャスト総入れ替えのシャッフル公演