731日
なにか、ことばを発しようとキーボードに手を置くと、そのまま指が固まってしまう。
今日を特別な1日にせず、昨日の続きで明日の手前として、普通に過ごす。そう思って始めた1日だけど、やっぱりどこかで身構えてしまうみたいです。忘れるとか、忘れてはいけないとか、そんなんじゃない、まだ全然終わっていない。今の日常は、あの日からずっと繋がり続いている。空が海がひと続きであるように。
14:46、デスクでひとり黙祷した。1分を数えながら目を閉じて、ああ、もうすぐここが揺れ始めた。デスクの下に潜り込んだ。テレビがプリンターが落ちて棚の中身が崩れ落ちて降ってきた。すごい音。開いたり閉ったりする重い引き出しを押さえながら、デスクの下からはみ出した足をそっと引っ込めた。ひとつずつなぞるように思い出して、ここで過ごした一晩を思い、それから続く数日を、数ヶ月を、思う。
そうか、2年か。
おととしの3月13日に、弟が買い物の途中に買ってくれた花粉用めがね、今年も活躍中です。