「100万回生きたねこ」23回目の夜明け/大千秋楽@廿日市文化ホールさくらぴあ(2/17)
朝から楽しい観光をしまくって、大楽へのセンチメンタリズムを遠ざけてみたりもしましたが、やはり会場に入ると寂しさがつのるばかりですね。変な緊張と寂寥感に、ため息ばかり吐いていた開演前でした。いつものことですけどね!
大楽カテコは先にちょろっと書いたけど、ほんとに楽しい、美しい、最後でした。みんなで歌ったまたくりかえす、半分くらい涙でぼやぼやだったけど、最高に幸せな光景だったなぁ。
最後は中央列センターブロックから、とても抜けの良いクリアーな視界を堪能しました。ちょっとハプニングというかわたしの阿呆も露呈しましたが(笑)。開演からもう、このお部屋の明かりをつけるひかりちゃんを観るのは最後、とか、本棚から落ちてくるねこも見納め、とか思って、涙腺ゆるゆるになってしまいましたが、でもそんな感傷じゃなくて物語の中にちゃんと入りこみたいので、それはひとまず置いておいて(笑)、最後の旅のページをめくり始めましたよ…。
- アヴシャロムのアナウンスが入って、客電が落ちるまでの間に、舞台の奥の方から聞こえる微かな足音に耳を澄ます。
- オープニングの音楽が聞こえた時点で何かもうじわっとしてきちゃって…まだ何もしてないのに!!(笑)
- この可愛い耳もしっぽもしましまも脱げかけ靴下みたいな足も手袋もおひげも全部全部見納めか…と思うと、一瞬一瞬がほんとに大事で愛おしくて過ぎて行くのが惜しくてたまらない。
- 本キャッチは3〜4冊目が次々飛んできてわったわたしながらも何とかキャッチ、6冊目がねこまで届かず本棚に当たって跳ね返って取れなかった。最後の1冊はフェイントで。
- 椅子にぐるぐる巻きにされるねこ、ぐるぐるしてる最中に女の子が毛糸玉を落として、糸だけ持ってぐるぐる巻いてた。結局全部巻いちゃうから同じことだけど。
- 扉からごろんと背中が出てくる時、やっぱり何かしらのわちゃわちゃっとした感じがあって、よいしょって出てくるんだよね。会場の都合かな。
- 王様の腰にしがみついてちょこちょこ歩きで出てくるのも見納めか…可愛かったな…。
- ワインボトルを並べるねこ。ステージ際に立てた1本が倒れそうになってはっしと手で受け止める。
- 奥まで瓶の間を縫って戻って座り込み、転がす用の瓶を立ててから、ちょっと考えて一番奥の瓶と入れ替える。瓶回収係の兵士が回収するのを待ってたよ(笑)。
- 駒みたいにくるっと回して倒した瓶を、いつもは手でキャッチして王様の膝まで行くけど、今日は倒したまま指でつん、と押して転がして、そのまま回収係の兵士の足元まで転がっていく瓶。王様に撫でられながら後ろで受け渡すのはナシでした。
- 王様のセリフ、敵の侵略家来の裏切りに怯える日々、が、敵の侵略くらい…裏切りに怯える日々、になった。韻踏んでると混ざるよね…。
- あっちの山から向こうの海までぜええぇんぶ、って、このロケーションでは宮島以外浮かびませんでした…海も山も綺麗だったよ(笑)。
- 棚の上で四角くなって、足先もじもじさせてしっぽ揺らすのがもうほんとに可愛くて仕方ない。
- 兵士の羽根ひとり目は、折って折って折って3回くらい折ってから最後にぐいーんと曲げる。ふたり目にはねこ手を出さず、なのに兵士が自分でまっすぐに伸ばしてった(笑)。ねこ触ってないのに(笑)。
- 何か、この兵士ふたり目って恐らく大貫さんなんですが、前にもねこパンチをひょいっと避けて通過したりしてて…昨日は青い助手さん時にねこのお尻むんずと掴んだし(笑)、何かあったんじゃないかと思ってしまいます。酔っ払いねこに尻掴まれまくったとかさ(笑)*1。
- んん〜ん情けないヤツ、裏返った。
- やはり兵士が目の前を横切ってびっくりするのがなかった。
- 流れ矢に当たって死んだねこが八つ墓村になる穴が、芸劇に比べて小さいのね。ちょっと両手を畳んで穴に差し込まれるねこさん。
- ナンバーワンの王様になる為の戦争を勇ましく誓って泣き出す王様を見る王妃様のどん引きっぷりがいつも笑ってしまうのね。
- 魚ダンスで、最後にカスタネット音になってセンターで3尾がどうするどうするってわちゃわちゃする時、下手側のヒゲ魚がセンターのアゴ魚に蹴りを入れた(笑)。
- 本を抱えてコックリコックリ…はっ!(ぺろぺろ)←このぺろぺろもぐもぐする口が可愛いったらないったらない。
- 最後は倒れそうにコックリして立ち上がる。斜めになってたよ(笑)。
- そういえばセリフの反響が抑えられていて昨日より聞きとりやすい気が。席の影響かなぁ。
- 絨毯でごろごろするねこちゃんも見納めなのねん…寝そべって足もぞもぞさせつつ顎出してるの可愛いなぁ…あの足先、足だけどしっぽだよね。
- 対番犬挑発、う゛ぉおるぁ!って怖かった(笑)。
- でも食べられちゃうし。
- 右肩の辺りから吸い込まれていった。ちょっとずれてたかな? 位置調整しつつにゅるん、と。
- 小休止。扇子は白地に何か書いてあったので富士山かな?と思ったけど違うのかな。文字が書いてあったという説も…。
- お爪のお手入れは下向きに。
- 昨日セリフがアレだった場所をとてもかっちりと発する田口さん(笑)。
- うるせーなー、この、さんだんばらがぁ!
- あら知らなかったのアホるぁしい!って巻き舌になった(笑)。
- 女神さまな女の子を望遠鏡で見つける船乗り田口さん(笑)。近いけど!
- 海が荒れてる時、船べりに片足かけたとらねこちゃんが凶悪な顔してて可愛かった(笑)。
- かもめにねこパンチしようと狙ってる時、船の一段上に上がって座って狙ってた! いつもより高い位置にいた(笑)。
- 海に落ちたとらねこちゃんを、とっとらっとらっとらっとらねこちゃん!?とめっちゃ探す船乗りさん。
- 涙のギミック、今日はありました。よかったー!!
- 耳とんとんも見納めなのね…可愛いよほんとに。
- 最後の掛け合い。もうね、かっこいいよねボイパ的なの。ずっと、「的な」を付けてきたけど、ボイパなんですかあれ。ボイパでいいんですかどうなんですか。何でもいっか可愛くてカッコイイから!
- 激しい掛け合いでブンちゃんさんのお顔がだんだん笑んでくるのが好きです。とらねこちゃんのボイスじゃなくてもう全身がパーカッションみたいになってきちゃうのも大好きです。
- 3拍振るまでのタメが長い(笑)。息詰まる!
- 演奏を止めた時のタメは、空中を握ってほとんど動かず再開。手を見たりとかしないで、顔もそっぽ向いたままだった。
- アコーディオン魚とか台上のアコーディオンとかをじっと眺めて、後ろから鳩時計の鳩みたいに出てきて、がに股歩きでひょこんひょこんしながら横向きに袖へ消えて行った。可愛い。
- 鳩は青い助手さんがダイレクトキャッチしてぽいっと投げ捨てる。
- 飛行機バランス前、おうお前鼻が利くな!の時、逆さまに抱えあげたねこの右尻を青い助手さんが触った(笑)。昨日は掴んでたけど今日は添えるくらいになってた(笑)。何だ一体(笑)。
- 飛行機バランス時、しっぽが頭に乗っかって顔前に先がぶらさがって、ねこが頭振って除けようとしたけど耳に引っ掛かって外れなかった。
- バランスはばっちりでした。
- だからおひげのたらこが3拍でぐ、ぐ、ぐ、と立ち上がった最後に「ぱっ!!」てするの何なの(笑)。ぱっ!!て聞こえるくらい息抜くの何なの(笑)。
- 上手でごろごろしてるねこちゃんの背中のボタンがひとつ外れていました。白いインナーとマイクのコードが見える。
- テントの中に運ばれて座るねこが、膝揃えてちんまりしてるのがいつも通り可愛い。
- 爆風でテントの幕が手前側に1枚、綺麗に広がってカーペットのようでした。その陰にねこ首が隠れちゃって、手品師さんがまくり上げて探し出してくれました。
- 涙はキラキラをちょっとずらし気味に撒いて、テープとクラッカーはぴったり合わせるという、もう完璧ですね。
- ねこ生首は白目ひん剥いて口歪めて、いいお顔(笑)。
- 足で演奏を止めるねこ。止められたブンちゃんさんが眉間にしわ寄せてしかめっつらしてた(笑)。
- キックはがんばって追いついて4回くらいゲシゲシできた。
- 時計のネジを巻く音から始まって、カチコチ音になるおばあさんの場面。巻いたネジがほどけ切った時、おばあさんの時が止まる。ねこの時計のネジが切れたら、ねこの時も止まるのね。
- 結局、吊るされた袋の意味はあまりわからないままです…時の堆積とか、積み重なる哀しみとか、そういうものかなぁ。
- おばあさんの足場になりながら、3回くらいお茶をすするねこ。
- まだ背中のボタン外れてる。
- 赤い毛糸玉を手にするねこ…改めて、こんな完璧な揃いの絵面、もうないよなー…と思ってしまった。しかもねこが未來さんなんて…!
- あくびして、毛糸の先を何となく眺めて、つま先をぴこぴこさせてからゆっくりと倒れていきました。
- おばあさんが泣くシーンで久しぶりに涙が出たのだけれどこれが何の涙なのか自分でもよくわからない。
- とらねこちゃん、生きてたの!?に、「んーにゃ、おれはしんだよ」って。んーにゃ、って可愛い(笑)。
- 毛糸玉をふんかふんか嗅いで、上手側に一度こてん、と倒れて起き上がったり。
- 演奏指示は平泉風じゃなく、元気よく「オィ!」って。
- 真横に高く足を蹴り上げてゆっくりとターン。
- ねこがストン!と消えるのも最後かー。
- 上着に隠したいですよ本当に。わたしの上着にはあのねこさん入らないけど。
- 1幕終わると顎出しねこちゃんも終わりなのね…と思うと辛いったらない。
- 繰り返す歌が本当に…滲みるじゃなくて突き刺さって…雲の階段を降りる女の子と、雲の上の果てしない海を渡るとらねこの別れが悲しくて、でも先に進まないととらねこの生はいつまでもふくれっ面で、…でもいやなんだよぅ。
- 2幕。背中のボタン留ってました。
- テーブルダンスはやはり左腰に両手を重ねるところが好きです。あの辺の一連、ミリィ思い出してめっちゃ好き。
- ハミングは1音ずつ、ぽつりぽつりと。ふん、ふん、ふん、って。いいーーーー!!
- 歌声がホール中に響き渡ってほんっと気持ちいい。うっとり。
- ひとりになりたい、と、ぼんやりするのさ、のあいだの間をたっぷり取る。
- これからはどこにも出かけなくていいから、でぶわわっとなってしまった…そうだねもう出かけなくていいんだね…って。
- 大きな魚が出てきて、一緒に食べませんか?って云われて、じっと魚を見て「魚はきらいなんだよ」って云うまでが長かった(笑)。
- 「あのさ。おれは、100万回しんだねこなんだぜ」を…ひそひそ声で云った!! 声をひそめてどころじゃなく、完全に声ナシのひそひそで!!(笑)
- しんだんだぜ、100万回も。もひそひそで。
- 次の「あのさぁ。おれは、100万回しんだねこなんだ」は、あれー聞こえてなかった?みたいな感じに大きめに。
- でもどう云っても「そ」で済まされる(笑)。
- あのさ、おれ、王様のねこだったこともあるんだぜ。は、大事な秘密を打ち明けてあげる感じで、低めの声でそっと云った。
- 流れ矢に当たってしんじゃう再現中、「うわっちょっ!」て云ってた(笑)。ちょ、って(笑)。
- そしてあくまでそっけないしろねこ。
- 100万回だぜ!?がもう近くて(笑)。その勢いで寄られたらしろねこじゃなくてもちょっと引くかも…いや引かないかも…。
- 「あなたは? 何回生きたの?」と問われ、指折れない手が寂しい。
- 立ち上がった時点でポケットから赤い毛糸がだいぶはみ出ていて、魚ダンス始まってから割と早い時期にそれが台上に落ちた。
- とらねこが座り込んでから、やっと笑うしろねこ。ツンだなぁ!
- ピアノの音が変わるのが…切ない。もう、これ以上進んで欲しくなくなってしまう…。
- 目が合うとお互いにぱっと目を逸らして、見てないとそおっと伺うの…可愛い。
- しろねこに背中を向けて座り込んだ時に、未來さんの右手がしゅるんと動いたので、毛糸回収したかな?と思ったけどしてなかったそうです。しゅるんの勢いで下に落としたそうで。
- ピアノの音が終わりへのカウントダウンみたいに聞こえてしまうよ…。
- 爪先でしろねこに触れている時間が、いつもより長かった気がします。いつもより長く感じた…。大事な、愛しい時間。
- しりとりのひとことずつがそれぞれ、ひとつずつ、大切な小さな重い石みたいに並べられていく。
- 2回目の挑戦的!を笑って云ってて楽しそうで幸せでよけい切なくて泣けて仕方ない。
- 抱き締めた背中をそっと撫でるとらねこの左手。
- 膝の上に頭を載せて丸くなるしろねこが、怠そうで、でも安心しきった感じで、具合が悪いときにすべてを委ねて安心できる相手がいるってすごく幸せなことだよね、と思った。しろねこは幸せだよね。
- 背中も肩も頭も耳も、全部ずーっと撫で続けるとらねこ。
- 読みかけのページ、壮絶だった。もうやめて…って思う。
- まるい背中よ、は顔をしろねこの身体の上に伏せて、力をなくした左手を撫でながら歌う。
- 流れ星だ、のあと、なかなか、明日もいい天気になるな、を云い出さなくて、云い出せない、なのかわからなくて、どっちでもいいけどとにかくその間がつらかった。
- しろねこの耳を指で撫でながら、顔を寄せて囁いた。
- そっと、肩を揺すり始める。落ちたしろねこの片手が、ふらふら揺れるのが悲しくてたまらない。
- 低く嗚咽を飲み込んで、喉の奥を震わせるように泣き出すとらねこ。もう、全部吐き出しちゃえ。全部泣いて全部出して、もう終わりだから。
- 泣き止んで、吐息震わせながら、背中の感触を確かめるようにゆっくりと触れ、頬をすり寄せるように顔を伏せて、何度も何度も撫で続けていた。
- 撫でる手の動きが、徐々に弱く小さくなり、やがて手が止まって、小さく深い息をついて、動かなくなった。
- 折り重なるふたつの身体に、流れ始めるスネアの囁きとハミングを聞きながら、おつかれさま、もういいよ、全部終わりだよ、良かったね、ありがとう、と。花が咲くのは、全うできた生への祝福だよね。
- なかなか拍手ができなかったけど、静けさの中で幕が閉まっていく、そこまでが作品のうちに含まれているような気がしていたので、それで良かったと思います。我先に叩かなくても、こっちの気持ちだってちゃんと、伝わってるはずだしね。
- そうそう、毛糸落としたので最終回は毛糸が出てこなかったのだけど、そんなこと観ている間にはすっぽり抜け落ちて、ただただふたりの末路をしっかり見届けて送り出すんだとしか思っていなくて、つまり毛糸がなかったことを思い出したのは終演後のことでした。
- カテコ、泣きすぎてぼんやりしちゃってあんまり覚えてないんですが…こんなんだっけ?くらいの感じで。
- 1回目ハケ際は猫背ポーズからのお辞儀。
- 2回目出てきて、センターでついーっと滑ったら勢い余ってすれ違っちゃう未來さんとひかりちゃん、笑って位置交換。
- そしたら立ち位置が上手側に寄っちゃったみたいで、はいつめてつめて、みたいに未來さんがひかりちゃんを下手側に移動させて笑ってたのも可愛かった!
- そんなことをしてる間に、もう下手にオルガンが引っ張り出してこられてて、楽隊さんもみんな下手で楽器スタンバイしてて。わぁ…!って気持ちになりましたよ…まさか!!って。
- でも未來さんセンターにいてそれに気づいてなかったみたい。はけてはけて、ってしたら下手はオルガンあってハケられなくて、あれ?ってなってる間に石井さんが上手袖からカスタネットを持ってきて未來さんに渡して、未來さんは「あれ? 3回目ちゃうんかったっけ?」て笑ってたけど、またくりかえすが始まってみんなで合唱してくれました。
- 未來さんはステージの上にひらりと上がって、草花を飛び越えてテーブル手前まで行って、楽隊さんの後ろに立ってカスタネット叩きながら歌ってました。それを見たひかりちゃんもステージに上がって上手側に立って、ふたりで歌いながらハケ際みたいに見合ってねこちゃんポーズになったりして…可愛くて楽しくて、幸せすぎて目の前の光景が信じられなくて、ひぐひぐして全然声が出なくてうわああああん!!
- 受け取ったカスタネットが指にきちんと装着されていないまま始まっちゃったのかな? カカカカカッてカスタネット鳴らす時に何かちょっとわたたっとしてました(笑)。
- ずっと続けばいいのに、それでも歌は終わってしまって。歌ったあとは手つなぎお辞儀で、ハケようとしたらひかりちゃんが未來さんのしっぽを掴んで引っ張って、わわっ(笑)てしたり。うおおおん最後にしっぽ引き見られて嬉しかったーー!!
- お歌終了後にそのままハケようとする銀粉蝶さんをひかりちゃんが待って待ってーと止めて、めっ!てしてたのも可愛かったです。ひかりちゃんも銀粉蝶さんも。
- ハケ際は何もなしでお手振り、両手合わせてぺこりしながら。
- さらにもう一回出てきてくれて笑顔でお辞儀、拍手もしたり。
- 最後のハケ際は、未來が壁の方向いて頭ぐりぐり壁にすりつけてから、くるんとひかりちゃん側を向いたら、下手はまだみんなハケきってなくて(笑)。ひかりちゃんがハイハイみんなはけてはけてってしてから、隅に残ったオルガンの椅子に腰掛けて、片手を頭の後ろに片手を腰に、のセクシーポーズ(笑)をキメて笑ってた。めちゃくちゃかわいかったよーー!!
*1:苦役ナイト参照