ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

ゲキ×シネ「髑髏城の七人2011」トークショー(1/30)

 前売り券が残っていたのでちょうど良いと、いのうえさんのトークショー付きの回を観てきました。今回は、粟根さんがブログで書かれていた通り、映画化にあたって追加された音を聞いてみようという心構え。…とは云っても、2011年夏の音をそこまで覚えているはずもなく、比べてみないとわからないけど…(笑)、くらいにしかわかりませんでしたが、少なくともそこはなかったはず!という細かい音がちょこちょこ追加されていたようには感じました。狸穴さんが差しだすお財布が揺れるたびに、微かなチャリ、という音がしたり、沙霧が床にぶっ刺した包丁を抜く音があったり(笑)。バルトの真ん中の真ん中という最高のポジションで観たから聞こえた、のもあるのかなー。天魔王絡みの音は正直、舞台中から、仮になかったとしても、そのくらい聞こえて当たり前だろういや聞こえるむしろ聞こえるぞ…!という勢いで脳内補正していただろうことが想像に難くないので、もう追加とかされてても普通に、え、あったでしょ?くらいの感覚です。多分追加とかしなくてもいろいろ鳴ってるはずだだって天魔王様ですもの。
 トークショーは、時代劇研究家のペリー荻野さんといのうえさんの対談形式で、主に「チャンバラ全般」「時代劇ドラマ/映画」な感じで進みました。本編絡みのお話が聞きたい方のひとにはちょーっと、だーいぶ(笑)、痒いところに手が届かない絶妙なもどかしさを味わわせて頂きましたよ(笑)。でもいのうえさんのルーツ的なお話や、新感線で舞台化してみたい時代劇なんてのも聞けて、面白かったです。がもどかしさの方が若干上回った(笑)。
 おぼろげですが、こんな感じのお話をされていたよ、ってのを順不同で。

  • 新感線でやってみたいのは「影の軍団」とか。キャラが立ちまくってる忍者モノ。…でもそれウチ(新感線)でやったらおポンチになるし、だったら「レッツゴー忍法帖」でいいじゃん(笑)、みたいな。
  • あと「子連れ狼」とか。乳母車からマシンガン! ギミック大好きだから(笑)。あの頃の時代劇ってめちゃくちゃですよねーって。
  • ギミックと云えば今回のドクロの太夫のおっぱい銃、あれは本当は両ちくびからやりたかったそうです(笑)。でも火薬の仕込みとかの関係で出来なかったって。栄子ちゃん的にもダメなんじゃない?って(笑)。
  • 水戸黄門が舞台化されたことがあって、由美かおるの入浴シーンはどうするのかと思ってたら、突然舞台上にスクリーンが引かれてそこにチャポーンと別撮りの映像が映された、というのを聞いていのうえさん「それはダメだね!! それはナシ!!」あくまでも、女優さんが生で舞台上でやって、でも見えない、ていうのをやりたいそうです。
  • 別の某有名俳優さん主演の時代劇舞台でも、殺陣のシーンになったら一度引っ込んで、明らかに体格の違う人に入れ換わってずっとお客さんに背中向けて殺陣やってた、とか(笑)。それもナシだそうです。だよねぇ。
  • ドクロの話。やはりテーマがチャンバラなので、太一くんの殺陣がすごい!というのはおふたりとも繰り返し云われてました。グリップの強さと手首の返しの柔らかさが大事、とか。なので、日舞をやっている人は殺陣も上手いそうです、重心の低さとか扇子の扱いとか。歌舞伎役者さんも皆さんお上手ですしね。
  • 黄泉の笛の殺陣が、数えてみたら78手あった!とペリーさん。普通考えられない手数だそうです(笑)。それを、彼は1回見て覚えますからね、といのうえさん。ふんふん、って見て出来ちゃう。
  • 小さい頃から剣を握って育つ方は他にもいるだろうけど、彼はやっぱり才能があって、さらに英才教育を受ける環境にあるから、すごい、と。
  • 未來さんは、身体能力の高さを褒められていましたが、彼は今回3回目なのでできてるけど、それでも最初は重心を低くするのに苦労してた、と。
  • 擁護するわけではないですが(笑)、と前置いて、稽古期間が短くて大変だったそうです、誰とは明言されませんでしたが(笑)。ほんっとに大変で、初日大阪で無事…まぁ無事じゃなかったけど(笑)、幕が下りた時には、よくここまで来たなぁといのうえさんも思ったそうです。
  • 小栗くんのふんチラ(笑)にも言及されました。あれはイイモノですねー的な(笑)。で、これまでの新感線でベストふんチラは?と訊かれたいのうえさん曰く、「阿修羅城の瞳」の染ちゃん、だそうです。やはり着物を着なれている人は見せ方も上手いと。
  • 本編の話といえば、口説きのシーンは、天魔王は今までは信長と顔が同じだからそれで蘭が落ちるのは説得力あったけど、今度は顔も違うしどうなるんだろうと思っていて、中島さんがホン持ってきた時にすんごいキラキラした目で「今回はね、剣で落とすよ!」って云ってて、…くらいのところで別の話を力一杯振られ、ちょ、え!?となりましたよ…剣で落とす話聞きたかったよ…。そのショックで後半記憶があまりないという。
  • 重心の話の時かな? 出演をお願いする俳優さんの絶対条件は?みたいな話になって、いのうえさん曰く「立ち姿がぴしっとしていることかな」だそうです。若い俳優さんみんな、背高くて顔小さくてスタイルいいけど、立ってる姿がふわふわしてたらダメですね。とのことです。
  • あとは…やってみたい女優さんは?と訊かれ、しばらく悩んでから、宮沢りえちゃんは今すごい絶好調ですね!と。今度やるんですが、これで墨付けないようにしないと(笑)と笑ってらっしゃいました。
  • いのうえさんの憧れの女優さんは吉永小百合さんですって。絶対おっぱい銃とかやってくれないじゃないですか!(笑)と云われ、お願いしませんよ!!と。いやでも、おっぱいはともかく、ご本人は結構…楽しいのお好きそうですよね? 何かもしかしたら…だめかしら。観たいなぁ新感線で吉永小百合…。

 思い出せるのはそのくらいです。あと何だっけなぁ…真田さんのお名前とか東映映画の話で出てきたよなぁ。真田さんも子役からずっと東映だったから、今でも斬られ役の方々に可愛がられてるとか…。とにかくあの、口説きのシーンの話を遮られてしまったショックが大きくてですね(笑)。隣の友人とふたりで白目状態でしたよ…何だったの聞きたかった…。ま、まぁ、それはさておき、楽しいお話聞けて良かったです!