ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「マグダラなマリア〜魔愚堕裸屋・恋のカラ騒ぎ〜」@サンシャイン劇場(10/16昼)

 お誘い頂きまして観て参りましたの! 前回の第一弾再演に続いて2回目のマリアさんです。ちなみに第二弾か第三弾のどちらかは、先日ニコニコ何とかで無料配信があったのでそちらを拝見。シリーズとしては一応、話の筋は把握しましたよ。
 2回目だし、配信もちょうどこの前観たばかりなので、今回はわっくわっくと楽しみにマリアさんワールドにハマりに行く勢いで観てきました。所謂オールメールシリーズ的な、歌あり笑いあり笑いありマッパーマンありのちょっとオトナな(笑)お嬢様向けエンタテインメント、前回は探り探りな感じだったので(笑)。うん、楽しかった! 2時間半ほど、ほとんど笑ってたので、頬肉が痛くなりました(笑)。前回公演に引き続きのレギュラーメンバーに加えて、今回は何と…「血の婚礼」の花婿さんだった、岡田浩暉さんがゲストで! わたしてっきり、男性役なのだろうと思っていたらば、女優さんでした。それがまたまぁエレガントで美しいんですよまったく。びっくり。花婿なのに。歌うとレミゼなんですよさすがの上手さなんですよ。うっとりでしたよ…。あと酒井敏也さんも出ていましたよ、こちらは主に男性役で(主に、ね!)。
 お話は、第二次大戦前辺りのウィーンにある娼館「魔愚堕裸屋」の中で繰り広げられる恋のドタバタ悲喜劇に、ロシアの二月革命ロマノフ王朝崩壊が絡み合って、歴史と国家に翻弄され数奇な運命を辿るひとりの女性の選択…も、ドタバタ悲喜劇と歌の合間にあったりするんですよ、的な。メインはドタバタです。前作のラストで悲しい結末を迎えたかに見えた、カール(元)男爵とローズマリーの恋の行方も見どころのひとつです。あと幕間に挟まる執事コバーケンもといマッパーマンチャン・グンソクにそっくり)の大暴走も見どころのひとつです…。
 とにかく難しいことは考えずに、楽しく笑ってちょっぴりじわんとして、あー面白かった!と出てこられる、愛すべき作品でした。キャストも盤石の配置で安心して観られるし、キャラクターそれぞれに自然と愛着が持てるキャラ立ちっぷり、この辺は「わかってるなぁ!」という感じ。流石。散りばめられた歌もみんな上手いし、カールとロージィの愛の二重唱は、2回目にしてやっとわかった。確かにアレは燃えるわ! ばっきゃろー!! あと会場の一体感に今回は乗り遅れることなくついていけたので余計に楽しかったです。ありゃー乗っからなきゃ損だわ(笑)。グレイス姐さんも相変わらずで、相変わらず以上の肉食系っぷりで、本当に嬉しうございました。大好きだわグレイス姐さん…津田さんご本人はあんなにオットコマエなのになぁ…。
 今回、いろいろなことがそれぞれ、一段落ついた感じだったので、次があるとしたら新しいシリーズ? 展開? になっていくのだろうなぁと思います。一段落ついちゃうのが惜しいくらいの粒揃いな面々だったので、ラストはやっぱり寂しくなっちゃうよね…ロージィとグレイス姐さんのハグは、ロージィのこれまでの骨太健気可愛らしさや、ハチャメチャだけどキメる時はかっこよすぎるくらいキマる、ああ見えて愛情深いグレイス姐さんの懐の広さや、ロージィを囲むこれまでの経緯なんかが思い出されて、さすがにじんわりしてしまいましたよ…。
 最後の最後で、えええええ(笑)てなったんですが、次回そこから始まってもいいですよわたし! 肉食獣vs狂犬みたいな!(笑)あ、開演前のアナウンスも最高でした。おもにグレイスさんが。タマランわグフフフ。髑髏終わって真っ白に燃え尽きてカッサカサの抜け殻で、しばらく何もいらないわ…みたいになりそうだったけど、全く毛色の違うモノは素直に楽しめたし、良い気分転換になりますね! しぼみきってた風船に少し新しい空気入れてもらえたようです。たのしかったー! また是非お誘い下さい!