ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「髑髏城の七人」柔らかい握り飯5つ目・改(8/20夜)

 改めまして。
 お誕生日ソワレは、この日が初髑髏のお友達と偶然席がお隣というオモシロいことが起きたりした観劇でした。席は5列センター、めちゃめちゃ見やすかった! ちょうど段差がつき始める場所で、一段視界が高くなってとても良かったです。隣の反応も気になりつつ、8日からの激変ぷりにわなわなしたマチネの興奮を引きずりつつ。
 この回は何というか、個人的な感想ですが、完成度はこれまでで一番高かったんじゃないかと。…これまで、っつっても初日2日目とこの日しか観てないんですが(笑)。でも、ひとつの頂点極めたというか、山ひとつ超えるてっぺんに来たというか、そんな感じがしました。いろんな歯車がカチッと噛み合った芝居の素晴らしさを肌で感じさせてもらった気がする。
 終演後に友人たちと合流したら、ばらばらに観てたけどみんな同じような感想だったので、あんまり間違ってはいないと思います。興奮冷めやらぬままにホテルの部屋で、ささやかにお誕生日おめでとう打ち上げをやったりしましたよ。ケーキは神戸から勇者が運んでくれましたよ。美味しかったです! 最高にハッピーなバースデイだった!
 では、あとはいつものメモで。
 

  • 天魔王登場シーンのマント捌きは何度観ても毛穴が開く! どうしてマントってこう、胸躍らされるのかしら…何なのかしらマントの魔力…。
  • いや捌く人の捌きっぷりとか纏う人とかによるんですよねきっと。
  • 天魔王さまちょっとテンション高めです(笑)。「髑髏城でぇ〜(↑)、ん待っているぅぅ〜」ドクロの入りがすっごい高くて、でぇ〜がひっくり返った(笑)。楽しそう…。
  • 北条の陣幕を支えてた支柱、次の場の、髑髏党の狼藉に逃げ惑う村人が、抵抗して戦おうと振り回す武器として引っこ抜かれてセットチェンジになるんですねー。こういう、小道具の使い方とか処理の仕方とかすっごいよく考えられてるんだなぁ。広げた地図は両手首落とされた時の血しぶき受けを兼ねて、髑髏党の兵士が村から略奪したものを包んで運ぶ布になる。
  • 三五さんが「俺は裏切ってばかりで戦ったことがないから」て云ってたので、どれどれと観ていたら、うん、確かにほとんど戦ってない(笑)。戦闘を何となーく避けてる(笑)。
  • マチネで太刀を落とした兵庫、置き方が舞台に対して縦になってる! それなら転がらないもんね!
  • 捨之介登場時のカンパチのリアクションが大きくなってる? ような気がする…?? いや、比較対象が8日で遠い昔なので定かではありませんが。観てなかったのかもしれないしな…*1
  • あと、捨さま登場してしばらくお見合いしてる時、川原さんと右近さんが「ん? ん?」てずっと云ってておかしかった。
  • おみなちゃん、兄さが投げて返した岩むすびをキャッチしそこねておむすびころりん。拾って袖でごしごしして齧った。
  • 初めて、5回目にして初めて! 蘭兵衛さんの出をまともに観られた!! というかずっと下手の袖見て待ってた!! すんごい速さで飛び出てきたー(笑)。
  • いやもう毎回云いますがおそらく今後も云い続けますが、蘭兵衛さんカッコイイです…。たいがいにしねぇかてめぇら!!
  • 蘭兵衛さん、「この関東でやっと安住の地を見つけられたと思ったのに」、激情ぶつけるっぽく云うのが沸点低いな!て感じで印象的だったのですが、今回はすごい静かに云っていて、こっちの方がいいなぁと思いました。怒鳴るといらいらんべぇさんになっちゃうからね。
  • 2回目の天魔王さまご降臨、どうやって出てくるのかわっかんないんだなー。気づくと立ってるの凄いなー。
  • 天魔王さまのくっくのつま先が、ツンと上向いてるのが可愛くて好きです。絶対意味ないよねアレ。可愛いだけだよねアレ。
  • 「まだとば口だ…」の云い方が悪くて素敵です。大好き。
  • 将監さんも一目で狸穴さんを家康と見抜いてるんだよね。どういう位置の人だったのだろうか。
  • 「次会う時までに決めておけ!」と消える天魔王の、後ろ歩きが、もうね、バレエのパよねアレ。美しい。
  • 障月さんは相変わらずふんどし+亀甲縛り。すごい格好だな(笑)。
  • 兵庫vs蘭兵衛さん。「何怖気づいてんだよーー!!」「無茶を通すのがーーーー!!」て蘭兵衛さんの顔前数センチで叫ぶ兵庫、いやーんな顔する蘭兵衛。そりゃその距離であの勢いで叫ばれたくないよね…いろいろ降りかかるよね…。
  • そしてさらに兄さ登場。もう、この辺から蘭兵衛さんが守りに入ってるのがわかる(笑)。口元ぽりぽり人差し指で掻いたりしつつ、やれやれ、て感じで背中向けて奥へぷらぷら歩いてくんだけど…こらえてるでしょー(笑)。
  • カンチョーで倒れた兄さを見て兵庫、「いいところに気づいたねらんべぇくん!」「まったく困ったもんだねぇ!」とか何とか蘭兵衛さんに絡んで、ガン無視される。堅牢な守りだけどだいぶ揺らいできてるぞ!
  • 沙霧の手を引くおさとが、すごくお姉さんに見える。さとみちゃんがお姉さんなんて…感慨深い…。
  • 捨之介の「あいつを止めるのが俺の仕事」って台詞に、天魔王がこうなる原因やきっかけの一端が捨にあったんじゃないかとかそういう邪推をしてしまうのです。何があったの、ねぇ何があったのーー!
  • もしくはキレると手がつけられなくなる天魔王さま(小姓時代)に彼を止められるのが唯一捨だったとかそういう。ダメですか。ごめんなさい。
  • 贋鉄斎さんの「アタシもついてくぞ☆」←☆じゃなくてハートが見えた(笑)。
  • …贋鉄斎さんのシーンの途中で、セットの後ろに蘭の花がスタンバイされるのが、席によっては見えるのですが、何かもう、申し訳ないんですが、…楽しみ過ぎてぶるぶるしちゃうの(笑)。
  • 笛蘭兵衛さん綺麗ほんっと綺麗美しい毎回云ってやる綺麗ーーーー。
  • 勇健さんの「そちらから仕掛けてくるというのなら、やむを得ない」って声がすっごいわざとらしい美声で良いです。うっとり。
  • こんなにたおやかで麗しいのに切れ味は鋭くて口を開くとオラオラなのがほんっとたまらない。たまらんのよ!!
  • 袖を片手で押さえながらの殺陣がね…ため息出ちゃうね…。
  • 川原・前田vs太一、ってめっちゃくちゃ贅沢だなぁと思うのです。
  • 将監さんのお着物、髑髏党のマークが染めてあるのねいいなぁ。
  • 2幕。もうね、出てくる後姿でね、コロ助ナリー!って思うのはね、条件反射なのでね、ごめんなさいナリ。
  • でももう一度云うけど、ちょんまげの毛先がさらさらになってて長さも長くなっててほんと素敵になってるんですよ。初日2日目のちょんまげはね…友達曰く「油引くアレみたい」だったのさ…。
  • ていうか2幕いきなりクライマックス!! ぎゃあ!! 見事に散る!!
  • 「血の鎮めにもならん…」後に、こう、全身の力を抜いて、何かぺしょーんとなる天魔王さまが可愛くて可哀想。一回り小さく見える。
  • ていうか敦盛短いよねーーもっと見ていたいよーー。無茶は承知で(笑)。
  • 蘭兵衛さんの「何故それを…」の後の天魔王爆笑がいっつも、「だーっはっはっは!」てなるのがオモシロいです。
  • 「気づかないとでも思ったか! ンが…」このガの鼻濁音っぷりに毎回しびれる。美しい…。
  • 一気に大坂を、叩く!のたたく、がとても芝居がかっていて良い。
  • 「しかし、そんな軍がどこに…」と反駁する蘭兵衛をきろりと横目で見遣るその目が本当に美しい。白目が綺麗なんだよねぇ…。
  • 「あ゛ーーー! も! あっはっはっは、も! も! わくわくするなぁ! な、らんべぇ!!」…この人に付いてっちゃまずいんじゃないか感がぱねぇんですが…大丈夫ですか将監さん…(笑)。
  • 「つまらんなぁ〜」は薄く笑いながらしゃがれ声で。この落差が…またたまらんのよ…だからか将監さん…。
  • 「よしよし。ホラ、斬れ」からふっと小さく笑って「どうした、なぜ斬らん」まで静かに云うのかっこよかった…。
  • 天vs蘭バトル中、「あれこそが! 生きているということだった!」のあれこそが!で蘭兵衛の刀をガッと下に押し下げるのがかっこいいです。
  • 殿の面を出されてからの蘭兵衛さんの…エロさが…すごいですよね…崩れ落ちるのね…。
  • 夢見酒シーン。蘭兵衛さんのつま先が浮くのとか何かもう申し訳ないけどガン見しちゃうんだな。えろいのな。
  • 天魔王の顔に後れ毛が張り付いて強烈にセクシーでしたごちそうさまでした。
  • 沙霧ボッコ中のふらふらんべぇさんが、白い羽織が両肩落ちて脱げかかって、こちらも強烈セクシーでしたありがとうございました。
  • そして沙霧フルボッコもあいかわらずたまらんのでした。何かもおう2幕ずっとたまらんのよぅで息が切れるわ…。
  • ふらふらんべぇさん、こんなだったっけ? こんな色っぽくふらふらふわふわしてたっけ? 最初そんなでもなかったよねぇ?
  • 後半台詞、だいぶキツそうです天魔王さま。肩が上下してるのが、赤マント越しにかすかにわかる。「お前たちの一族を皆殺しにするきっかけを作ったのは…ヤツなんだよ」の辺りとかかなりはあはあしてるよね…。
  • 「天魔王さまーー」「どおおしたあああ」これいつも面白い。
  • 捨之介の殺陣、対障月・勇健戦、ほんっと良くなったよー! がんばれがんばれって応援する気になるくらいよくなったよーー!!
  • 上手階段から登場のふらふらんべぇさん。うっとり。天魔王さまはふらふらにならないのがね、飲みなれてらっしゃるのね。
  • 今回は膝枕から、生駒さんが御髪を直して差し上げて、肩の辺りをポフポフして差し上げていました。
  • 「勝てるに決まってるよなー」は生駒さんに。にっこりと頷く生駒さん。
  • グラス片手に階段下りた天魔王さま。足元に、飛ばされた捨の刀が転がってきて、それを「ちょっとこれー」みたいに指差してた(笑)。それを妙声さんが回収。落ちてる刀は拾わなだからね!
  • えっと、毎回楽しみな、ワイングラスに向かって舌を伸ばす天魔王さまの横顔に、ふらふらんべぇさんが、ふらふらと重なって下さって、見えませんでした。らんべえさん…。
  • 無界の里はお尻が痛い兄さから目が離せません(笑)。
  • そして無界天蘭無双*2。「流石は無界の女たちだ、どれも皆美しい…」うん、でもあなたたちの方がまだ、美しい…。
  • 無界屋の入り口の死体を、つんつんっていうか、もっとぐいぐい切っ先で押してみる天魔王。何してんすか。
  • …もうすっかりこのシーンわくわくするなぁ!!状態になってしまいました…。
  • 倒れても立ち上がるカンパチに顔を歪める天魔王さま。ひどいお顔です(笑)。
  • 蘭兵衛さん、ずーっと殿の遺骨ネックレス触ってるんだよね…いじいじいじいじ。前そんなだったかなぁ…。
  • 「最後の縁はお前の血で洗い流そう」の蘭兵衛さん、声が全然違ってる。ここに限らず、声の表情のバリエーションがすっごい増えたよね太一くん。
  • およしの血しぶきが左手にかかった蘭兵衛さん、血塗れた片手をうっとりと口元に運んで指先舐めた…美しい…。
  • 最後の、刀を鞘に納めるタイミングが、天魔王と蘭兵衛ぴったり揃ってて、おおおおお!となりました。すっげかっこよかった!!
  • 炎が上がるタイミングもばっちりでした。ああもう無界襲撃かっこよすぎる…。去っていくふたりも天魔の高笑いも全てが完璧すぎて涙が出ちゃう…。
  • そしてアドレナリン出てぜぇはぁしてるので、カンパチで泣けなくなってしまいました。あーあ。
  • およしと狸穴さんでやっと頭冷めてくる。狸穴さんの土下座悲しいわ…大名ってほんっとめんどくさいね…愛するものの仇も討ちにいけないのね…。
  • 刀研ぐ手つきを贋鉄斎にほめられる兵庫。嬉しそうにしてるのが可愛いそして百人斬りの伏線なのね。
  • 研ぎすぎて短くなっちゃった刀出して、困って股間に手をやる兵庫。勇健・障月と一緒に、アレ?って首コキンと折るの可愛い(笑)。
  • 太夫の乳銃、露出増えたよね? 2日目はそんなに谷間見えなかったよなー。「どうやら私の負けみたいね…ィヤー!!」かっこいい(笑)。
  • 牢屋の天魔王さま。オイ! ドーシタステノスケ! シッカリシロ!は成さん的な。
  • 笑いながら捨ボッコもたまりません。笑いながら殴る人なんです!
  • 捨様の甲冑姿はほんと絶品。何度見ても良い。
  • 下手から入ってくる天魔王が蘭丸に「蘭兵衛か!」て呼びかけるの、やっぱりあそこで蘭を斬る気で云ってるよなぁ。それを知らせる為、というよりは、その意識がうっかり出ちゃった感じ。
  • 「それは困るな!」やたら爽やかな声なんだな天魔王…。
  • 務め、ご苦労!! がっごええええええ!!
  • しかしここ辛いんだ…ぎゅうぎゅうするんだ…。
  • 蘭が自分かばって太夫に撃たれた時、後ろから抱きとめて「貴様、なにを…」て云いながら、すっごい狼狽えてるのがわかるんだ天魔王。
  • 愚かなやつだ…て背中を向ける天魔王が、泣いてるように見える。背中が。
  • 「所詮外道だ…」もうあの、この辺の蘭兵衛の気迫というか鬼気迫る感じが物凄くて、熱がすっごくって、見てるだけで息が上がるくらいの熱さで、ほんと、凄かったです…熱かった…。
  • 太夫も凄かった…涙出るわあれは…。
  • 捨之介の「今度は迷わず進めよ…」もほんっと、泣き声みたいになってて。そんなんじゃなかったのに…びっくりするわ…たまらんわ…。
  • 何か、天蘭対決から一気に芝居の熱がぐわーんと上がって感じました。全体の熱量が。迫力が全然違うの、何なのこれ?!
  • その熱さのまま百人斬り! キャッチもOKだし、何より、斬られるのを待ってる感が全然薄くなったのが!! 初日、ついつい目が兵庫ばっかり追ってしまってたけど、もうちゃんとどっちも見たい感じになってるのです! ほんっと良くなったよ小栗くん…かっこいいよ…!
  • ラストの捨天対決も! 未來さんがタイミング図って待ってる感がどうしても気になったんだけど、ほぼそういうストレス感じずに見られたよ…凄かった良かったよ…こんなに変わるなんてほんと凄いよ…。
  • 破れかぶれだけど、破れかぶれになりながらも、何とか天魔王を倒す捨之介が、すごく、色んなものを背負って戦ってる*3のがわかる殺陣でした。どんな手を使ってでも倒す、その一心だけで、その気迫だけで勝った感じがね、すごかった。そうしないと勝てない相手なのもわかる、そうしてでも勝たなくちゃいけない理由もわかる。
  • 腹刺される時の天魔王の足が、未來さんなのでね。┌┐足こんなんなって踏ん張ってるのがね、流石だねぇって(笑)。
  • 「そんなのありかよ〜」は相変わらず面白くて笑われてしまうのだけど、その後の捨之介の「ありなんだよ」「お前倒す為ならどんな手だって使ってやるよ」が…何か、これって救いだよなぁ、と。この時の捨の云い方が、ちょっと優しくて、それも相まってそんな風に思えてしまった。捨、天魔を止めてくれてありがとうね、ていう気持ちになるよね…。
  • 沙霧と捨のハグがすごくイイ。きゅんきゅんする。頭なでなでから進歩してる感じもイイ。
  • ああもうシルエットは否応なく泣かされる。諦めて泣く。
  • あの最後の無敵の鎧、普通に考えると捨之介が脱いだ偽物の鎧なんだけど、ボディ部分の出来がいいんだよねラストの方が…捨が着せられてたのって何かぺらぺらしててさ。でも天魔が着てた本物じゃなかろうし、本物なら首出したほうが早いしね。面は割れたの放り投げてるから回収するのも難しいしな。でも捨が脱いだのを回収して髑髏城脱出したのかってのも…うーん。わからない。
  • どうしてそんなに死に急ぐ!のハグもねいいのね。色恋のハグというよりはもっと深い繋がりのような、同志のような、もちろんラヴも混じってるんだけど、それ以上の思いが篭ったハグなんだよね…。色恋はこの先きっと育んでいくんだよね。
  • …うん、すごい回だった。熱かった、息が切れた。本当に良い回でした。ありがとうございました。
  • カテコは4回、文句なしのスタオベを送りましたよ。最初は普通にお辞儀でいつも通り、2回目はハケる前にパンとひとつ両手を打ち合わせる未來さん。3回目はぶんぶんと片手を大きく振って、4回目ははける時に、つつつっと仁さんのそばに寄って、腕を取るみたいにして懐いていました。可愛い…あんなに邪悪でかっこよくて美しい天魔王さまだったのにそんな可愛いのずるい…。

 お誕生日ソワレ、本当に凄い回でした、全ての匙加減と噛み合いがバッチリがっちりな感じで…これがワカドクロか、と。痺れた、泣けた、鳥肌立った。このドクロなら通えるぞと安心しました…初日の時点で正直、東京ちょっと取り過ぎたか…?とか思ってしまったんですが、うん。わたし間違ってなかった。ガツガツ行かせて頂きます。ありがとうございます。大好きだ。

*1:けっこうあるんです一点集中して観過ぎて他を全く理解してなかったとか

*2:これで通じんのかしら

*3:天魔は何も背負うものないもんね