ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

きゅうかくうしおvol.0「素晴らしい偶然をもとめて」(8/29昼)

※途中です。後ほど書き足します。
 →8/31終わらせました。
 →9/1追記しました。
 素晴らしい偶然の結果、昼公演も見られることになりまして、よさこい祭りでにぎわう原宿に昼間っから出撃することになりました! 暑かった、人多かった! 花畑牧場カフェに行って見ましたが、あまりの暑さに生キャラメルなんて暑苦しいもの欲しくない状態で…あんまり関係ないマンゴーラッシーなんか啜って終わってしまった(笑)。
 そんなこんなで2回目、昼公演。初回とは反対側のひな壇に座って拝見しました。どこの席でもほぼ、ストレスなく全体が見られる、なかなか親切設計な客席でした。
 いつものメモですが、まだ途中なので、明日また書き足します。すみません…先に遊んでしまった…。
 
 

  • 小道具置いてるテーブルの裏側を二人で覗き込む。天板の裏に貼ってあるシールを読んだり? おんなじ格好で四つんばいになって、おんなじ風に首傾けて、可愛かった(笑)。わんこだった!
  • スタッフさんに「今何時?」って訊く未來。あと5分、と云われて、何だかもう時間潰すのが面倒くさくなっちゃったのか、「もうやろっか?」とか云い出す(笑)。まだダメー(笑)。
  • お茶のペットボトル。辻本さんが持ってるのを、キャップを外して未來に渡して、未來がそれを飲んで、でもキャップは辻本さんが持ったままで、ボトルを未來が持ってて、真ん中に向かい合って立って「…」ってなってた。コントでも始まりそうな感じ(笑)。
  • で、辻本さんが未來からボトルを受け取ったら、今度はキャップを未來に渡して、「?」と受け取ったキャップを見る未來さん(笑)。辻本さんは知らん顔でお茶を飲んでました。
  • 結局キャップも辻本さんが受け取って、閉めてめでたし、という(笑)。なにそれかわいい。
  • 巣にこもった未來さん。あ、巣のスツールが白い奥歯の形で可愛かった。
  • 昨日飲みに行って、帰ったら4時だった、と未來さん。「一緒にいると時間忘れるわ」なんて云ってた。ら、辻本さんが「お互い様や(笑)」って。
  • 巣篭りしてギターを抱える未來さん。ぽーん、と爪弾きながら、「人間が一番心地よく感じる音は、Aなんやて」なんて話し出す。赤ん坊の産声と同じ周波数なんだっけか、440Hz。時報もAだよね。
  • A? ソ?とか、ううん、ラ。とか、ソやな。とか、ラやて。とか。辻本さんはランプに覆いを付けている最中だったかな?
  • ギターで低くAを鳴らしながら、「宇多田ヒカルの声にはそれがあらかじめ含まれている」と云う未來に辻本さん、「面白いこと云うね」「あらかじめ、って(笑)」と、『あらかじめ』を面白がる。「え、俺?」と面白がられることにびっくりする未來(笑)。
  • 「あらかじめ、含まれてるんや」「あらかじめ含まれてると売れるんやな」辻本さん面白い。
  • で、あらかじめあらかじめ云いながら「あらかじめ!」なポーズを決める辻本さん。片膝付いて、両腕を顔の前でかっこよくクロスさせるようなポーズでした。かっこよくポーズつけながら「あらかじめ!」って(笑)。戦隊もののヒーローみたいです。
  • で、未來に「じゃああらかじめ!ってどうするの?」みたいに振る。巣篭もってた未來、ちょっとえー?ってなりながらも巣から出てきて、「俺やったら…こう、やな」と、未來のあらかじめポーズを! わはは!
  • 未來のは、両のこぶしを腰の辺りに引き付けて、右足を浮かせるように爪先立たせる…武道の構えみたいなポーズでした(笑)。それで「あらかじめ」って(笑)。
  • 辻本さんが「ものさしができた」って云ってたけど、あらかじめのことかなぁ。
  • その、Aの音云々の話を始める時、未來さんが「昨日リョーヘイが云ってたんやけど」と云ってた、そうです(笑)。わたし聞き取れてなかったけど、連れが云うので。Ryoheiさん! だったら辻本さんも知ってるし、リョーヘイが、で通じるよね!
  • そんなこちょこちょ面白いことを云いながら、スタート準備を進めていくふたり。だんだん、静かになって、暗くなっていく、地続きだけど空気が変わっていく、始まりの連続した瞬間、がすごく、好きです。
  • 始まる前のこういう、二人の会話とか、観客の笑い声とかも、サンプリングなのかディレイかかって何度か小さくリピートされていた。ほんと、あの空間にある全てのものを取り込んで作品にしてしまうんだな!
  • 覆いで半分隠れ、スポットライトみたいになったランプの光で、ゆっくりと踊りだす辻本さん。未來は音を作っています。ギター、ベース、マラカスなんかでサンプリング。
  • やがて暗い中を巣から出てきて未來も踊りだす。辻本さんがランプの覆いを調節して、未來を照らす。
  • 覆いを外した辻本さんが未來と向き合い、未來の顔に外した覆い*1を仮面かぶせるみたいに差し向けて、いた。そういう場面があった。
  • そこから一緒に同じ動きで踊るふたり。ふたりがシンメトリックに動くんだけど、不思議と違う色というか、味というか、になるのが面白い。
  • 床上に寝そべり、互いにさし伸ばした片手の、指先が触れそうで触れないところで暗転。ここすっごく好きなんです。天地創造の指先みたいで。
  • そういえば昨日(初日)はそれどころじゃなくて見ていなかったけど、後ろから見ると未來さんの金髪の刈り上げっぷりがちょっと面白かったです。右耳上に向かって刈り上げラインが上昇してるのね! で、刈り上げた襟足は黒が透けて見えてる。
  • 暗転明けは唯一普通の(?)曲で踊るパート。可愛いんだ、両手フレックスでくるくる回ったり、綺麗につま先を横に出してお尻くいっくいってしたり!
  • そこから、腕で円を形作る中にもう一人が腕を通して、つながる輪を腕で作る。繋がるけど決して触れないのも面白い。輪を作ったまま身体はぐねんと動くから、着いていくのが大変でも面白がってそうな未來さん。顔がねーニーッてなっててねー可愛いんだー。
  • ○と○で∞になる、みたいな…でも触れないからなぁ。わかんないけど何となく。
  • 最後は隣に並んで、顔を見合わせて、すんごい可愛い笑顔でうん!と頷きあっていました。
  • 暗転して、2番の扉を開け、ガチャン!と閉める辻本さん。そのまま、スツールに腰掛けた未來さんに近づき、海に行く道を訊く。
  • 暗転中にタップシューズ装備なのですね。道を説明している最中のお顔が美人さんでした…。
  • 説明を訊いて、おぼつかない足取りで歩き出す辻本さん。の背後でタップ用の板を転がす未來さん。倒れた場所が巣に近くて、足元にあった照明に当たりそうになってちょっとひやっとした。未來さんもあわわっと一瞬手が出てた。良かったぶつからなくて!
  • 卵みたいなマラカスみたいなものを板に投げ付け、割れたその中から飛び散った赤い粉を手で擦り、首筋に塗りつける。Tシャツの袖の辺りにも。
  • この赤を首に塗るの、の意味を探しあぐねて困っています。意味がないことをやるはずがないと思っているので(笑)。
  • タップはまず、未來さんが自分で音を作ったマラカスのサンプリングでスタート。そのうち巣に入った辻本さんがおもちゃを鳴らしだし、アンパンマンの歌でタップ。
  • の途中で電話が鳴り、ぴたりとタップを止めて脚立の上の電話を見上げる未來。留守電の音声が流れる。YO-YO-YO、チェック1、2、とか東北楽天何とか〜俺はまーくんじゃねぇよ〜とか何かそういうの(笑)。代々木公園に行ったからシャンプーしてやらなきゃなんだよねーめんどくさいんだよねーとか。
  • 靴を脱いで板ごと隅に押しやる未來、するりと真ん中で四つんばいになる辻本さん。未來も扉側に頭を向けて四つんばい、わんこパート。
  • 冷房入れてるんだから窓を早く閉めろという辻本わんこ、「髪乾かしてんの!」と答える未來わんこ。ああもうわんこにしか見えない! かわいい! モフモフしたい!!
  • 楽天の試合を見ている辻本わんこ、が画面見ながら足(=しっぽ?)を左右にふりふりするのが、わんこのしっぽにしか見えなくて、ぎゃーーってなるくらい可愛かった。
  • あ。辻本さんはやっぱりわんこ飼いの方なんですね! ダックスとチワワとスタンダードプードルがいる、というインタビューを見かけました。いいいなぁスタンダードプードル! 巨大もっこもこ!
  • 未來わんこが辻本わんこに向かって、「ストロー」とか「シトロン」とか「シュトロ」とか、そんな語感の名前?を呼びかけていたのですがなんだったかちょっとわかんなかった。
  • 髪乾かしてる未來わんこがうずくまっている足元というか鼻先、に、四角いライトが当たっていて、あ、窓だ。って感じになっていた。窓から差す陽光でシャンプーされた毛を乾かしているわんこ!
  • 窓閉めようとして閉められなくて、窓枠?が腐ってる、ってなるところ、初日は辻本さんの二の腕の辺りを「くさってる」ってわんこ手でこしこししてましたが、昼は胸元でした。このわんこ手がなぁまたなぁ可愛いんだなぁ。わんこ好きにはたまらない。
  • 窓の閉め方を、建具?やら窓?やら鍵?やらを体で表しながら「こうやってこうすると閉まるはずなのに」ってところ、の動きが、何がどうなっているのか本当にわからない。けど何か窓を閉める手順なのはわかる不思議。
  • わんこたちの状況としては、辻本さんがいなくなっているようです。シャンプー後に髪(毛?長毛種かしら)を乾かしている未來わんこ、暑いから窓を閉めたい辻本わんこ。部屋は汚くて、犬の嗅覚(きゅうかく!)にはくさい。人間は匂いを気にして香水とかつけるけど、香水の方が臭いよなとか、人の方がよっぽど獣くさいとか、だから香水でごまかすんじゃないのとか。暑くて冷房効かせたくて窓を閉めたい辻本わんこ、暑いより臭いのがイヤな未來わんこ。
  • 結局、未來わんこが窓を閉めようとするけど閉まらない。窓枠が腐ってる? 
  • 「いつからほったらかしにしてたっけ?」が次の場面に移るきっかけみたいな台詞になっていました。
  • 犬パートから一転、突然自分の頬を自分で殴るような動きに伴い、殴られて倒れる反動で一気に立ち上がる未來。同じく立ち上がった辻本さんと対峙して、「どうして勝手にいなくなった」となじるような言葉。犬と辻本さん、なのか、また違う誰かと辻本さん、なのか。
  • ここからインプロというか、直立した状態から一切動かない未來さんの身体を、辻本さんが好き勝手に引きずり回すというか。すごいんです、未來さん為すがままの完全お任せ状態で、脱力しきった未來の身体を倒して抱えて引きずって床に下ろして、その間未來さんは運ばれるマネキンのようおに動かず、でも重力には逆らわず…凄かったです。辻本さんすごいなぁ!
  • そんな動きがまたかっこよいんです、あの二人がやってるからなのか。
  • その為すが儘インプロの最中に、未來の身体を自在にぶん回しながら、辻本さんがずっと台詞を口にしているんです。「いなくなったんじゃない お互いの意思で 俺はここを出た」くらいしか覚えていないんですが、どうして勝手にいなくなった、と詰られたことに対する反駁の内容だった。
  • で、為すが儘インプロの最後に未來さんが辻本さんの胸に片手を当てて静止。この静止ポーズも、インプロの流れから止まるので、毎回ポーズが違っていた。初回は未來が辻本さんの上にのしかかるようにして片手を突き下ろしてたけど、今回は辻本さんが未來の上に馬乗りになっていて、未來さんは床から上半身をわずかに浮かせて辻本さんの胸に手を当てて静止。その、上半身をほんの少しだけ浮かせている体勢が…見てるだけでとてもきつかった…。静止の時間がまた、かなり長いんだ…。
  • その状態から、犬に戻る未來。「やっぱ臭いよ」かな? 何か台詞をいくつか云うんだけど、腹筋がかなり無理な状態だった所為か、声がちょっと面白くなってた。
  • で、ばたん、と横向きに倒れ込んで、暑くて臭くて動きたくない犬の状態に戻るんだけど、戻ってからの台詞もその、腹筋無理してちょっと面白くなっちゃった声に合わせたトーンで云っていました。自在だなぁ。
  • 海に行けない人。戻ってきちゃったんです、と道を尋ねるのが、辻本さんから未來に変わっていた。未來が突然入れ替えちゃったのかも、なんてアフターに云っていたのですが、考えてみたらスツールに辻本さん座ってたから、最初から逆転させることになってたんでしょうね。
  • 道順を説明する辻本さん、その通りに行ったのに戻ってきちゃって不審げな未來さん。説明の途中に花屋(ルージュ?)のおばちゃんが駅員の格好をしているとか、びっくりした(笑)とか、そんなことを云って笑っていました。どこかにあるの? 店員のおばちゃんが駅員の格好してる花屋さん。なんじゃそりゃ(笑)。
  • コンビニはやっぱりポプラで(笑)。
  • ちょっと地図描いて説明してもらえます?と地面に向かう…と思ったら、そこからシンメトリックな動きに突入。二人並んで、右に行って、て辻本さんが右足を出すと同時に未來は左足を出す、みたいな。
  • 最初、横並びで展開していた動きが、開いた本を閉じるように二人が重なり合って対峙して、お互いの肩に顎を乗せるようになったり。その状態で辻本さんの「…ですよね?」*2を受けて未來さんが「うん」って云うのが、何か可愛い。
  • カクカクとした動き、時計のチクタク音みたいなのが流れるのはここかな。ちょっと変身の朝食シーンを思い起こさせるような。カクカクと全身を動かしながら、「立ち止まり」「行き止まり」「雑念」「直感」なんて単語を交互に口にする。
  • と、そこに録音の音声が重なって、「さまよう」「からまる」「あなた」「わたし」みたいな単語を未來と辻本さんふたりの声でスピーカーから流れる。「えーと、花屋さん」は録音の二人と生身の二人、計4人の声が重なって云ってた、ような。その間もずっと動いてた。
  • 「からだ」「誤解」「憎んでいる」「愛している」が最後の単語だった。暗転。
  • から明るくなると未來さんの白いTシャツに緑のペンキがべったり。これは脚立に仕込んであったのかな。
  • …すいません途中ですが限界来たので、続きはまた明日にします…1回分もおわらなかった…!

*****

  • 再開しまっす! ↑もちょっと書き足した、ちょっとだけ。わからないくらいちょっと(笑)。
  • 緑のペンキがべったりの白いTシャツな未來。辻本さんがおもむろにシャツを脱いで、下手側で倒立。未來はセンターに置きっぱなしのスツールに、斜めに上手側を向いて座る。席が上手側だったので、お顔が良く見えました。
  • で、初日は倒立が未來で座るのが辻本さんだったので、おや逆だ!?と思った。ら、案の定未來さんが口を開いて、けっこうな長台詞の独白…というか、向かいに誰か親しいひとが座っている態で、おはよう。とか、コーヒー入れるね。とか、砂糖は?ミルクは? そっか。とか、普通な会話の断片を織り交ぜながらも、積み重なった瞬間の連続から培った関係性でしか距離をはかることができないとか、大事なのはそこに手があること、とか、輪郭をかたどることができるとか、積み重なった不安定なジェンガみたいな状態から動くことができないとか、抽象的で象徴的な独白をするシーン。トマトの苗に水をやるかどうか考えてるのもここ。君は何の心配もしなくていい。全部僕がやるから。なんて云って、トマトに水を遣る。
  • 初日は辻本さんが云う方だったのですが、今回は未來さんが台詞担当で、これがまた何というか…上手いんですよね、さすがに。台詞回しが上手いってことなんだろうなぁ。普段は回りも役者さんで、台詞の応酬で出来上がっているドラマなり舞台なりを見ているから、多分なんとも思わないんだろうけど、台詞的な要素の少ないものの中に、突然これだけの長台詞が入ると、すごく印象が強くなって…ああ、やっぱり上手いなぁと改めて感じてしまいました。やはり役者なんだなぁ。ちゃんと相手がいて、対話の片方だけを聞いている、ように聞こえたもの。あと滑舌というか、台詞を伝える力量はすごくあるんだなと、これも改めて感心してしまった。芝居が上手いってこういうことか、と。
  • あと声が。やわらかくて、甘くて、何かもう…誰に向かって云ってるんですかそれ!ってなりました(笑)。「また明日」って最後別れてるから、誰なんだろう一体、と謎のままなんだけど…すんごく甘くてねぇ、表情も柔らかくて…とても良かったです。良い視界でした。
  • そしてトマトの苗=倒立している辻本さん?に水=青いペンキをかける。足の裏から脛へ流れるように。スポンジ?がスツールの裏に仕込んであって、それを外して握りこむのが見えました。
  • 青いペンキで濡れた足を、未來さんが掴み、ゆっくりとバランスを崩していくトマト(?)。ばたりと結局倒れてしまう…根腐れたってこと、かなぁ。どうかなぁ。暗転。
  • また「戻ってきちゃった」、を今度はずっと暗いままで。戻ってきちゃう方が辻本さん、道を教える方が未來さん。
  • 云われた通りに歩いたのに、戻ってきちゃうんです、と文句を云う辻本さんに、逆に未來が問いかける。「え、どこに行きたいの?」「何で?」「じゃあ、どこから来たの?」「どこにいるの?」
  • 暗闇での応酬から、未來さんが動き出す。その足元だけを、小さな懐中電灯の明かりが照らす。というか、照らした部分だけ踏める、みたいな感じ。
  • 一歩一歩を照らしながら、つま先で歩き、しゅるりと回り、激しく動く未來さん。だけど、足元を照らす懐中電灯*3しか明かりがなくて、すんごく動いてる気配だけするんだけど動きそのものはほとんど見えない…。
  • その小さな光に自分も入ろうとする辻本さん、でも入れない。
  • 一歩一歩はただ歩いているつもりでも、ふと振り返るととんでもないところに来ていることがある。また振り出しに戻ってしまった。やり直し。何か、足元しか見えないからどこに進むかどこに向かっているのかわからず、気がつくともとの場所に戻ってしまい、堂々巡り、そんな感じの言葉を口にしながら、の動きだった。
  • 暗転…するのかな。留守電のメッセージが流れて、まだ帰ってないのー残念ーとか、月がめっちゃ綺麗やから見てーとか、そんな内容。にかぶせて、下手側手前の機材の辺りに座り込んだ未來が「何となく見たら月がめっちゃ綺麗で、月の周りに輪っかみたいなのが出てて、」みたいな独白。その間に辻本さんが、白い輪っかの下に電球が仕込んであるもの…月の輪っかかなぁ。を床に下ろして、そぉっとその真ん中に立つ。
  • 未來さんは時折、片手を上げて、音出しや止めるタイミングを合図したりしていました。忙しいなぁ。
  • で、機材の前に座り込んだ未來さんがハンディカムを持って、輪っかの中心でゆっくりと動き出す辻本さんを、最初は床とか映しながら、徐々につま先と輪っかの映像を映していく。それがリアルタイムで、白いキャンバス*4がスクリーン代わり?に掛けられた壁に映し出される。キャンバスのサイズをはるかに超えて壁全体に投影。
  • と同時に、プロジェクターからは加工されたモノクロ映像で、無数の男女が立っている映像が映し出されて、音は「あなたは今、幸せですか?」という質問に答える女性のさまざまな声、に「talk to me」と甘い声で歌う女性ボーカルの曲が重なる。あと色んな電子音やノイズ、女性ボーカルの曲が歪んだり。
  • そのうち男女のシルエット(に加工されてる?)が、服を脱ぎ、抱き合い、絡み合い始める。…かなり露骨なAVですが(笑)。そこにかぶさって辻本さんの足元ライブ映像*5、輪の中ではゆっくりとした動きで身をくねらせる辻本さん。昨日は確かに、辻本さんしか見ていなくて、背後の映像には気づきませんでした…。人がたくさんいる、までは認識してたんだけど(笑)。
  • かなり長い間続くシーンだった。ずるずると足で輪っかを引きずりながら、キャンバスの壁際へ移動する辻本さん。壁にもたれて輪から足を外し、座り込む。
  • 暗転して、床に小さい四角い光がふたつ当たる。背を向け合うように立って、それぞれその光に手を浸すように差し入れ、ひらひらと螺旋を描くように動かすふたり。音は、心臓の鼓動や筋肉の収縮時に発されるパルスを音に変換した演奏、と説明が入る。不思議な電子音のノイズと、規則的な音がする。
  • 英語でも説明が入った(笑)。
  • 何だか、セックスから肉体そのものへの回帰というか、より内省していくというか、エロスとタナトスみたいなことを感じました。何となく。よりフィジカルに、よりインナースペイスに向かっていくというか。肉体的なことから、肉体そのもの、肉体を分解して筋肉、細胞レベルへ潜っていくような。
  • 光に浸して動く手がとても綺麗だった。
  • 光に浸しながら「ただ海に行きたいだけなのに」「なぜだろう」「望むものはここにしかない」「円を描くのではない それは螺旋を描いている そしてそれはおのずと球体になる それがきみの世界 それがぼくの世界」そんなテキストを、辻本さんと未來がかわりばんこに、時には重なって、つぶやく。自問自答しているように。光から離れられないように、離れようとしても光に触れている足は動かない、手は動かない。光に繋ぎとめられているような動き。
  • 光が消えて、立ち尽くしている未來の白いTシャツに、辻本さんが水鉄砲を両手に持ち、ペンキ?インク?を引っ掛ける。黄色と青?のペンキで染まるシャツ。見下ろして、手で触れて、「何だこれ」とつぶやく未來。「何だこれ」と繰り返す辻本さん。何だこれ、何だこれ、何だこれ。と繰り返し、バタンと倒れる。
  • そこから飛び跳ねては動きに伴った声を出すシーンへ。掛け声というか、ジャンプや着地の瞬間、それこそ筋肉の収縮に伴って出る息や呼吸に、声をこらえることなく自然に乗せてみたらどうなる?みたいな感じ。意味を成さない声、の合間に、途切れ途切れに台詞が挟まる。「それが何と云おうと 生きてきた証」「俺とお前は違う でも一緒」「ひとつの細胞では 物語は進化しない」「ひとりでは 物語は進まない」「俺はそこから切り離されたと思っていた」「俺はひとまずそこから出た」「自分の海を見つけなくてはならない そう思ってた でも違う 自分自身の持つ海にきづかなければならない」など。
  • どこかで「否定するのか」って云いながら、未來が下手側に向かい、ひたりと指を差したのが印象的だった。
  • 飛び回る動きから、触れそうで触れないくらいの距離で低い姿勢でぐねぐねと踊るふたり。辻本さんの手が、ぴたりと未來の胸の辺りにふれるのと同じタイミングで音が止まる。
  • ぴちょん、ごぼごぼ、という水の音が響いて、ゆっくりとしたピアノ?の音になり、インプロ2回目。完全に互いの体重を委ね合うような、密な、重なり合い。抱きかかえられるようにして、仰向けに未來の首がのけぞって、顔が見えて、その顔が、目を閉じて完全に委ねきっているような、何だろう、全神経を集中させていながらの虚脱というか、恍惚というか、何か…凄かったです…。
  • そんな濃厚インプロを繰り広げながら、「どこに行ける?」「どこに行きたい?」「訊いて?」「もっとたくさん訊いて?」なんかそんなことを辻本さんが云っていたような。何のことだかわからなかったんだけど。あれ、幻聴? インプロ中に喋るのは前半の方…なんだけど。
  • 未來さんの後ろ頭を手で支えながら、そっと床に横たえたりしていた。じぇんとりぃだった…。
  • いや幻聴じゃなかったのが確認できた(笑)。なんだろうね、初日も夜も無言だったのに、この回だけ囁くように云ってました…未來さんも目を閉じて委ねながら、「うん?」「なんで?」「このままでいいんじゃない?」とか、普通に関西イントネーションで答えてた。すごかった…。
  • インプロ中に波の音がしていたので、何となく、自分の海とひとつになる、一度切り離した海を取り戻す、そんなイメージ。
  • 暗転から、留守電の音にかぶせて何だかフリートークみたいな感じでしゃべってるふたり。
  • あれ、向き合って何か話してる最中に、辻本さんが未來の肩を持って、正面向いて、って向き直らせて、ハーイってそのまま喋る未來…っていうのは夜だったっけ昼だったっけ初日だったっけ…。
  • 昼のここで何をやってたのか思い出せません。何か、辻本さんが突然「いらっしゃいませー!」ってファストフードの店員さんみたいなことを云ったら、未來が真似してもっと高い声で「いらっしゃいませー!」って云った、のは覚えている。流れがわからない。
  • 教えてもらって思い出してきた(笑)ので追記。キャンバス前でしゃべってるの、辻本さんが海に行った話でした。ほんとは未來も連れて行きたかった、ほんまゴメンな!となかなか高めのテンションでしゃべる辻本さん。「一緒に行きたかったよねぇ?」とか(笑)。
  • で、「想像してみてよ」と海を想定させる辻本さん、夕陽とかさ、走りだしちゃうよね!って。未來さんは「背ぇ向けちゃうよね!」と陽を遮るように手を顔の前にかざしたり。
  • で、いらっしゃいませ~!だったんだけどなんでそうなったんだろう(笑)。
  • 何となく喋りながら巣に戻る未來。最初に揺らしてたランプが点いてる。未來は音を作る、辻本さんは踊る。ギターと、ベースと、カリンバをサンプリングして音作り。今回は、初回に爪弾いたギターの音源をそのまま使っていたような。その上に色々重ねてたけど。
  • チューブの中に小さな電球が並んでいる照明、を床の上に引き出す辻本さん。光のチューブみたいで綺麗です。輪っかも光ってたかな。
  • ただ今回、チューブが光るのに時間がかかった&全体の照明が落ちなかった、関係かな?と思うのですが、ちょうど真正面に見えた音響スタッフ?さんが、すんごい勢いで下げろジェスチャーをしているのが、気になりました。ちょうど視線の高さだったし…そっちに目を奪われるくらい、何と云うか、目に飛び込んだわ(笑)。
  • 音作りを終わらせた未來も巣から出て、するんと踊る。ソロの時間としては辻本さんよりは短いかな。
  • 踊る未來の周囲にチューブを伸ばす辻本さん。チューブに触れたり、昨日はチューブを飛び越えたりしていた。
  • 電球の下に横たわり、横向きに丸くなる未來。ゆるりと身体を伸ばし、力が抜ける。その傍らで、スツールに座り未來を見下ろしている辻本さん。そのまま暗転。
  • 暗転のまま、起き上がる気配がして、ふたり声を揃えて「ありがとうございました」とお辞儀…をしている気配(笑)。
  • そのまま扉を開け、明るい光が差し込む戸口で頭を下げながら消えました。

 ぶっ飛ばしましたが一応なんとかおしまいまで! 後半メタメタですが…いや全部ヨロヨロですが…。

*1:やわらかい金属の板状のもの

*2:かな?道順確認の最後の台詞

*3:未來本人が持ってる

*4:何か描いたペンキの跡が透けて見える白いキャンバスだった

*5:なぜか映すのは輪っかと足ばかりでした