ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

きゅうかくうしおvol.0「素晴らしい偶然をもとめて」

 素晴らしい偶然が重なって、昼の回も観られることになり、ありゃりゃコンプリートになってしまったきゅうかくうしおvol.0公演。初日の次が楽日なんてひどいよ〜(笑)。
 今、昨日のメモを読み返すと間違いやらすっとばしーやらたくさんでアチャーとなってしまうのですが、訂正は明日以降に。明日、大事をとって(?)夏休み取っておいてよかった…この記憶と明日1日戯れます(笑)。
 とりあえず、昨日の回と大きく違ったところと*1、あとちょっと思ったことをメモっておきます。
 

  • 昨日と、今日の昼と、夜とで、未來さんと辻本さんの配役というかセリフ配分や役割が逆になっているところがいくつかありました。昼はびっくりしたなぁ、いきなり昨日と反対だったからなぁ。
  • 海への道を訊いて戻ってきちゃった人、2回目に尋ね直す時に、訊く人が辻本さんから未來さんへ入れ替わっていました。昼はそのまま、地面に地図書いてみて→シンメトリックな動きのダンス、へ入ったけど、夜は地面に地図のところでもう一度未來と辻本さんが入れ替わって元に戻った、ような。
  • 夜公演のタップ、左足だけタップシューズ履かずに裸足でやりました。裸足が踏む音もすごいかっこよかった。両足タップだとスネアって感じだけど、片足が裸足だとどん!って踏み鳴らす低い音が鳴るから、スネア+バスドラな感じになってた!
  • 昨日は未來さんが三点倒立して、辻本さんがスツールに腰掛けて見えない誰かに向かい話しかける(まだ痛い?とか、コーヒーに砂糖は?ミルクは?…そっか。とかトマトに水をやるかどうか考えるとか積み重なった瞬間の連続でしか関係性は図れない、とか)方だったけど、今日の昼は辻本さんが倒立して未來さんがそのセリフを云っていました。また未來さんの語りが…甘くてねぇ! 甘い上手い最高!でしたよ…。
  • 夜は未來さんが倒立で辻本さんがセリフ。これ、どっちがどっちをやるか決めるのも、その場みたいな雰囲気でした。倒立する方は着ているシャツを脱ぐ決まり(?)のようで、シャツを脱いだ方が倒立する、みたいな法則に見えました。法則っつっても3回しかないんだけどさ。
  • ダンスというか、ダンスに限らず、ほぼ全ての動きが、会場内のどの場所で行われるか、どこからスタートするか、決まっていない*2ように見えました。夜公演のわんこは不思議なところで髪を乾かしていたよ!(笑)。
  • そういえばわんこシーンで、みらいわんこが辻本わんこを「ストロー」とか「シトロン」とかそんな語感の名前で呼んでいました。あと留守電に、代々木公園に連れて行ったから今日はシャンプーしなきゃーでもめんどくさいーなんてメッセージが流れていたので、やはり辻本さんはわんこを2匹飼っている、んじゃないかなーと! いいなぁあんな可愛いの2頭だったらいっくらでもモフってシャンプーするのにー!
  • ちょっと思ったことその1。四角い小さな光に手を、つま先を浸しながら、「何でだろう、ただ海に行きたいだけなのに、」と繰り返すふたりのシーンで、「望むものはここにはない 円を描くのではない それは螺旋を描いている それは自ずと球体になる それが君の世界 それが僕の世界」的な*3テキストが出てきましたが、未來さんの3月のメッセージを思い出しました。円を描くとは 螺旋を描くとは 巡りあうとはどういうことなのか…ってところ。螺旋を描くと自ずと球体になる、て面白いなぁ、螺旋のイメージはどうしたってDNAだし…何重にも円を描くと、花火みたいに球体になるのもなんとなくイメージできるし。
  • もちろんあの、「素晴らしい偶然をもとめて」の中でご自身の結婚やらなにやらについて語ってるとは思いませんが、何となくその辺りからイメージは持っていたことなんじゃないかしら、と。すいません邪推です。ていうか妄想です。得意です。
  • ちょっと思ったことその2。辻本さんが月にかかる輪を模した?照明の中でゆっくりと動き、それをハンディカムでライブ投影している未來さん、のシーンで、辻本さんのライブ映像に重なって、無数の男女がセックスしている、AVを加工したような映像がずーっと流れるのですが*4。そのシーンの後に続くのが↑の四角い光に手を浸すパートで、さらに心臓の鼓動や筋肉の収縮を電気信号に変換し音にした演奏をバックにとてもフィジカルに動くパート、その中で途切れ途切れに継がれる言葉に、「ひとりでは物語は進まない」「ひとつの細胞では進化しない」というのが含まれていて。AVパートからこっち、すごく肉体的というかフィジカルなこと、肉体的な衝動を取り上げて進んでいる感じと、その中で語られる「ひとつの細胞では進化しない」という、これもすごく原初的なこと、が相まって、AVな映像があんまりこう、エロく感じないというか、むしろすごく当たり前というか、長い年月、連綿と続いてきた人間の営みというか、生々しいんだけれどいやらしくは感じないというか、何か不思議な気分がしまして。ひとつの細胞では進化しない。二つの細胞が混ざり合って初めて、新しい何かが生まれる。こういう見方はもしかしたら良くないかも知れないし、不快に思われる方もいるかもしれないし、的外れも甚だしいだろうことは重々承知ですが(笑)、そう感じてしまったんだもの仕方ないじゃないってことで、もうすぐ細胞が進化を遂げた結果が世に生まれ出る、その当事者の一員となる未來さんの、何というか、そのあたりの捉え方がこういう形になった…り、してないかなぁと思ったのでした。
  • …なんてことを昼夜の間に友達に云ったら、夜を見終わった後に友達が、「AVの合間に胎児の超音波写真みたいなのが挟まってた」なんて云うものだから、勝手に「ほらーやっぱりー!」的気分を満喫しました。まだ全然形もわからない感じのうごうごとした塊だけどあれはそう、って(笑)。
  • 何か、すごく面白い。この作品。もっとほじくり返したいのにもう観られないのが本当に哀しいです。カメラ3公演とも入ってたし、DVDとは云わないまでも、何らかの形で見られるようになると…とても嬉しいのですが! どうでしょうか…ダメでしょうか…。

 今日の2回公演メモは明日! がんばる!

*1:いやほぼ即興で出来てる作品だったのでほとんどが大きく違うんだけどさ

*2:照明の当たる場所などの関係で固定のものもある

*3:あくまで「的な」なので! 正確じゃないから!

*4:昨日まったく気づかなくてむしろびっくりしました(笑)。辻本さんを見てたんですね!