ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

muro式.4「x,y,z」@駅前劇場(7/30)

 7/30の金曜日は仕事の後に下北沢の駅前劇場で、muro式を観て来ました。今回の共演は山中崇さん*1中村倫也さん*2です。
 muro式は「ショートストーリーオムニバス」でしてコントではなく、大体3〜4本の短いお芝居をオムニバス形式で3人で演じる、というのが定型になっているようです。今回は3本でした。基本クスクス、たまに爆笑、時にホロリ、という感じなmuro式ですが、…今回はええ、号泣コースでしたよ…すんごく、泣けちゃったよ…まさかmuro式でここまでとは、予想していなかったよ…。前回?の生まれる前の三つ子の話もじわんとしたけど、今回は完敗でした。終了後のアンケートが水玉でふやふやになるくらいだった!
 1本目は通販番組の生放送中ドタバタ話でしたが、いきなり、通販の商品である重さ2gのニュージーランド製ウールカーディガンが、展示してあるハンガーからはらりと落ちた。のが、客席からは見えていたのですが、舞台上は気づかなかったらしく、「はい! 本日ご紹介するのはこちらのカーディガン…??(ないぞ)」ってなって、番組ゲスト役のムロくんがカーディガンを探しに裏に戻るというハプニングが。いや足元に落ちてるんですが! 司会者役の中村くんがそれに気づいて拾い上げ、ムロくんを呼ぶと「今カーディガン探してまっす!!」って裏からお返事が…正直、演出かと思ってたんですが、この辺でさすがにオカシイぞと気づきました(笑)。終了後のトークで「開始早々汗びっちょり」って云ってまして、やっぱりアクシデントだったんだねぇと。中村くんの冷静さが印象的だったけど、ご本人曰く「あせびっしょり」だそうです…ですよねー。大きな舞台だとスタッフさんがたくさんいて、こういう事故はまず起こらないでしょ?とムロくんに聞かれた中村くんが、「そう…ですねぇ」って云ってたのも印象深いです。スーツ姿の中村くんが美人さんでした。そして山中さんの可愛さが爆発むしろ暴発していた。
 2本目は、インディアンポーカー的に自分が被っている帽子の色を知らされていない政治犯3人が、自分の色を最初に当てた者だけ釈放されるというゲームをやらされる話。間違えたら即死刑。これは脚本がすごく良くできてて、頭こんがらがりそうな寸前で理解、くらいのスリリングさも味わえました。面白かった! 疑心暗鬼と信頼は紙一重というか正しく裏返しというか…中村くんのキャラが凄かった(笑)。
 そして問題の3本目。愛犬の訃報に、久しぶりに実家に帰ってきた兄弟と、そこに現れる……の話。これはもう、すいません、シチュエーションだけで泣けてしまうので、冒頭からうわあああってなってました…犬好きにはたまらないよ…。兄弟が小学生の時、捨てられていた仔犬を拾って、一緒に成長して、それぞれ家を出て、疎遠になって、でも思い出は尽きなくて…ううううう。兄弟の久々の会話の、ちょっと探り合いつつな照れくさそうな、でも阿吽で通じる感じとかも良かった…兄弟モノにも弱いんですううううう。もちろん、笑えるところは爆笑で、わたくしは顔にタオル当てつつ爆笑とぼろ泣きの間を振り子のようにぶんぶん行ったり来たりで大忙しでございましたよ。くろふね*3、可愛いよくろふね。弟っち、って呼ぶの可愛いよ。人生のターニングポイントには必ずくろふねがいる、てのも可愛いよ。くろふねは幸せな犬生を送ったよね、拾われて幸せだよね。すんごく愛しいお話でした…ラストの花火も綺麗だったなぁ、そのまま時間進まなければいいのに。たとえオッサンでも、くるくるパーマでも、酔っ払いでも、もう一度会いたい子がいる人には、染みて沁みてしかたない1本でした…。
 というわけでまさかの号泣なmuro式.4でした。駅前劇場は駅前過ぎて、涙乾く前に電車に乗る羽目になってちょっと困ったよ! まだ鼻赤いし!

*1:フィッシュストーリーで岳ちゃんをいじめてた人

*2:土俵ガール出演中

*3:っていう名前の犬だったの。白地に黒い船の形の模様があったから