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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「東京月光魔曲」千秋楽@シアターコクーン

 観てきました。一般発売で根性で取ったA席で!(笑)*1コクーン観劇はS席もしくはコクーンシート、というオールオアナッシング的*2なことしかしたことがなかったので、初のA席でしたが、見易かったです。場所も良くて舞台も近かったし、若干斜めでしたが(笑)。楽だからいい席で観たかったな〜なんて思っていたけど、文句なかったです!
 客席に松田翔太さんがいらしてました。休憩時間に軽い握手攻めに遭っておられた(笑)。でも感じ良さげに握手してましたよ。高みから見物させて頂きました。
 本編は…カウントダウン時のトークショーで、ケラさんが「全てがすっきり解決するんじゃない方が好き」みたいなことを仰っていて*3、謎な部分は謎なまま、敢えて解答は提示されていないことがわかったので、答え合わせに必死になる必要はないというかなっても無駄なのね、と…気が楽にはなった(笑)。謎な部分は各自好きにこねくり回していいってことですよね! 好みでね!(笑)*4
 公演は終わってしまいましたが、WOWOW放送かDVD発売、もしくは両方が今後あるだろうと、期待も含めて予想されるので、ネタバレというか私個人的な解釈込み込みの解答というか、を畳んで置いておきます。
 あ、その前に千秋楽カテコ、コメントが一言あったので。ケラさんが登場してご挨拶、「本日千秋楽とのことなので(笑)」「立ち見もたくさんでありがとうございました」「スタッフにも大きな拍手を」「(腕時計見ながら)…そろそろ終電も危なくなりますよ(笑)」「(拍手に)…じゃあこのまま朝までやりますか」なんて(笑)。そして右隣に立つ瑛太の肩に手をかけて、「何か一言」とコメントを振り、瑛太は「ありがとうございました、素敵な2ヶ月間でした」とマイクなしでもよく通る声でご挨拶。名残惜しいなぁなんて云いながらケラさん、左隣の松雪さんにも「何か一言」とコメントを振ると松雪さんは「…じゃあ今からもう一回やります?(笑)」だって! もう一回観ても良いでーす!な気持ちを込めて拍手したら、ケラさん「それはいやだ(笑)」だって!
 鳴り止まない拍手が、流れる「東京ラプソディ」に合わせた手拍子になり、繰り返されるカーテンコール、曲と手拍子に合わせてひとり行進するユースケさん(笑)。客席まで降りてきそうな勢いでした、がやらないのがまたユースケさんぽいんだ! 最後にキャノン砲が両袖からステージに向けて、続いて時間差で前方両サイドから客席に向けて、計4発発射され、金銀テープと紙吹雪が舞い散る中、妖しく哀しく美しい狂詩曲はフィナーレを迎えました、とさ…。
 上手にハケる直前、右手を大きくゆったりと振ってくれた瑛太さんが素敵でした。
 さて、以下ネタバレ含みます。(何かすっごい中途半端なことになりましたが追記終了しました)
 
 
 とりあえず、個人的な「こういうことじゃない?」という流れを、ネタバレ含めてつらつらとまとめてみます。なるべく時系列に沿って…なるべくね。カッコ内は私の予想・見解・思い込み・理想です。記号がついてるのは同じ日の出来事と推測。

  • 日露戦争。相馬被弾。郷田負傷。小林宛の電報が針生に届く。針生脱走、相馬が誤って銃殺。(→てことはラッパぶら下げた小林さんの長男が事故に遭ったってことか?)
  • 針生の家に知らせが来る。知らせに来たのはカメイさんだっけ?
  • 相馬たち復員。妻と兄が通じていて妻は自殺。
  • (千とせ、ハルヒコを殺害。大曽根が庭に埋める。…のはこの辺?)
  • 関東大震災。針生姉弟の母死亡。
  • 郷田、カフェー・ペンギン開店。大曽根、動物園の爬虫類館に就職。針生澄子、動物園のモギリに就職。針生薫、ネームプレート製造業に就職。(この辺は順不同)
  • 澄子と大曽根、出会う。
  • 澄子、古本屋・金物屋・肉屋などローテーションを組む。
  • 大曽根一ノ蔵に澄子の調査を依頼。薫が澄子を尾行していることを知る。(薫と一ノ蔵が顔を合わせる)
  • 大曽根、薫に澄子との密会を覗き見させる。
  • 澄子妊娠。金物屋が足を引っ掛けて転倒させ?流産。(この辺順不同)
  • カイゼルひげの倉本さん、針生家にトイレを借りに来る。姉弟のひとつ布団を目撃。
  • 相馬、鈴之助に女性の手配を頼む。(るりちゃん?)
  • 薫、休憩時間に霊術の本を読み始める。
  • 古書店の奥さん、一ノ蔵に夫の不倫調査を依頼する。(この辺?)
  • 大曽根キノボリトカゲ(だっけ?)のガラス窓に張り付いていた相馬と再会。(どの辺だかわからないけど)
  • 薫、月を見ている澄子を驚かす。澄子、薫に時計を買う約束をする。
  • 鈴之助、八木兄弟と行き会う。◆
  • 相馬、テルちゃん?をチェンジ。◆
  • カフェー・ペンギンでのネームプレート製造社の飲み会に薫参加。一ノ蔵の名前と探偵であることを知る。鈴之助に絡まれ乱闘。郷田父に気に入られる。一之倉と小町、古書店主惨殺事件の現場に立ち合う。◆
  • 澄子、千とせに郷田家に招かれる。到着した八木兄弟と顔合わせる。ハルヒコと薫が似ていることを写真で見せられる。帰ってきた郷田に時計の礼を云う。(買った後?)古書店主が殺害されたことを知らされる。◆
  • 薫、震災の悪夢を見る。
  • 八木次郎、流子と付き合い始める。新興宗教にはまる。置物を大曽根家の廊下と玄関に置く。
  • 大曽根、相馬に澄子を紹介する。澄子、相馬竹三と遭遇。相馬、澄子が針生の娘と知る。▲
  • 八木太郎、コカインを持ち帰る。死んだ女給の日記を盗み出す。千とせ、次郎の部屋に文句を云いに来る。▲
  • …くじけました。ていうか思い出せません。
  • というわけで方向を切り替えて、えーと。
  • 基本的な筋はこっち(id:xxkyrixx:20091223)で。で、大曽根が相馬を殺したかった理由がちょっとわかった。澄子は相馬からお金を受け取らなかったのね。これまで澄子が男相手にそんなこと*5したことがなかったんでしょう、だから大曽根は激昂してた。誰の手にも入らない(薫だけは別)(大曽根は近親相姦的関係に憧れを抱いていたんだな。千とせとハルヒコの間にも「入り込めない狂おしい関係」と、憧れていたと明言していたし、薫と澄子の間のこともわかっていたし。わかってて、憧れていたんだ)はずの澄子、だからこその澄子なのに、誰かのものになることは許せないんだろうな。てことで。
  • カイゼルひげの倉本さんたちとカフェー・ペンギンにいる薫のシーンで、下手側の女給さんが台詞ふっ飛ばしていた(笑)。何のつながりもなく突然、「針生さんはいいかもしれないけど、彼女の方は待ってますよ〜」って云ってて、え、何を待ってるの? いやわかるけど…あれ、籍入れる話とかしてた?ってなった。ら、何かちょっと、ん?ってなってから、何事もなくそのまま進み、改めて「もう籍とか入れてたりして〜」「いや」「針生さんはいいかもしれないけど〜」と彼女が待ってる台詞が2回ありました。
  • あと同じカフェーのシーンで何だか一瞬、倉本さんと幇間な手塚君がんっ?って固まってたんだけど何かあったのか。↑の影響か(笑)。どのタイミングで固まってたのか忘れたんだけど!
  • 2幕冒頭のアポロシアターのレビュウ中に客席から登場する次郎くん。初日は普通に、1階の上手側後方ドアから入ってきて、後方通路で「りゅうこさん!」って叫んでからそのまままっすぐステージへ駆けていったけど*6、今日はいきなり、2階バルコニー席上手側の手すりから乗り出して「りゅうこさーん!」って云ってました…わたしそのバルコニー席にいたのです…びっくりした! いきなり視界の隅が明るくなって*7、座席の手すりに振動が来て、視界の端っこを動く色鮮やかなものが過ぎり*8、すぐそばから「りゅうこさーん!!」って声が(笑)。びびびびっくりした…。
  • 23日はコクーンシートで、31日は3列目だったので、どこから次郎くんが出てきたのか確認できませんでした。毎回違ってたりしたのかな〜、そんなことないのかな(笑)。
  • えーと、せりふ増えた?と23日に思ったのは、1)大曽根家で激昂する薫の「僕のこと何度もハルヒコと呼びましたね!!」…これは増えたのか最初からあったのか確かでないです。初日にあったかなぁ、とちょっと思っただけなので。あったかも知れない。2)ラスト近くの竹三な賢三さんと一ノ蔵さんのネタバラシ会話の中で、催眠術に「まったくかからない人もいるからなぁ」「大曽根のかみさんかい?」←コレ。これは初日にはなかった! わかりやすくなりましたね。
  • で、大曽根が相馬を殺したがる理由はともかく、いつどのタイミングで殺したんでしょうね? 澄子が「カフスが落ちていた」って大曽根に云った時には、すでにタンクの中に賢三な竹三の体は入っていた…んだろうしな。でも酔っ払って歩いてた賢三*9を目撃されているし、竹三に洋装させて酔わせて人通りのない爬虫類館の近くをふらふら歩かせたら、大曽根にはいい機会になる、のか。別にそれはいつでもいいのか!
  • 澄子は大曽根が相馬を殺したがってるのを知っていた、というかうすうす気づいていたんですよね。「相馬さんは、もういないかもしれない」って云ってたし。自分が相馬を特別扱い(?)した所為で大曽根が…っていうのはわかってたのかなぁ。
  • そういえば、冒頭の屋根裏部屋?のシーンで、鈴之助が、相馬ときれいな女性が日比谷公園を歩いてるのを見た、って云っていましたよね。あれって…賢三と澄子? いや、でもあの時点ではまだ賢三と澄子は会ってないはず、大曽根が二人を引き合わせるのはもうちょっと後ですよね。で、その時点で初対面ぽかった、ですよね? じゃあ日比谷公園にいたのは…誰? ていうか賢三なの竹三なの? 竹三と賢三の奥さん、とか? それが竹三だったら、賢三が「絶対に声をかけるな!」と怒鳴ったのはわかる…ような。わからないような(笑)。
  • 大曽根さんがつぶやくのは「逢ひ見ての後の心に比ぶれば昔は物も思はざりけり」。逢瀬の後の千々に乱れる心に比べたら、これまでの自分は恋などしていなかったのだな、的な。澄子に出会ってしまったら、それまでの恋なんて恋じゃない、てことでしょうか。それとも、相馬のおかげで新しい世界(?)が開けてしまったら、それまでの「変態分0%」な自分なんて何もしてないに等しいってことでしょうか(笑)。
  • 月刊レビューの友の偽取材で大曽根家に潜入した一ノ蔵さんたち3人ですが。一ノ蔵さん、ハルヒコの写真を見て薫とそっくりであることに気づいてから、突然トイレと云っていなくなり千とせさんを問い詰めるんですよね…この時に千とせに催眠をかけて失敗してるんだと思ってた…んだけど、どうなんだろうか。どうして、ハルヒコと薫が似ていることを知って突然動き出すのだろうか。何を「問い詰めてるみたい」にしてたんだろうか。
  • すっかり順不同すぎて訳がわかりませんすいません。
  • …上野で安子さんは、もう来ない一ノ蔵先生を、ずーっとひとりで待ってるんだろうなぁ。そのうち知らせが夜口くんの所に来て、それで夜口くんが上野の安子さんの元へ走っていくんだろうなぁ。…なんてことをもやもや考えると切なくて泣けてくる。大好きです!
  • 動物園で待ち合わせた薫と澄子。薫は動物園で、自分がかけた催眠が発動し成就されたことを知っていて、それで「たくさん謝りたいことがある」と云ったんだろうな…。
  • 「姉さん、町を歩こうよ。手を繋いで」…トラの檻に飛び込んだ殺人者を気にする澄子に、悲しそうな、どこか苦しそうな顔で云う薫。何か…震災の時の「赦された」ていうのを思い出しました。倫理的に赦される*10はずの澄子の相手たちはみんな死に、道を誤った姉弟は生き残り、手を繋いで町を歩ける。その為に、薫の手は汚れてしまったけれど、それを飲み込み隠すだけの闇を、魔都・東京は孕んでいる、とか。何か、そういう感じで…よかったです。うん。手前味噌によかった。
  • なかなか、本筋に絡まないし、展開的にはなくてもいいんじゃないの?な八木兄弟のエピソードですが、この群像劇の本筋側*11を、「もともと東京の魔力に冒されている者たち」の物語とすると、八木兄弟は「新たに東京の魔力に冒されていった者たち」の物語になるわけで。もともと冒されている人たちはみんな、どこか破綻を抱えているんだよね。破綻ない身で東京に来た八木兄弟も、兄はやくざな道に足を踏み入れ、弟は宗教にはまり…破綻していく…。
  • ていうか、東京の魔力は人の身の裡に潜んでいる破綻の芽を、露呈させていく力、なのかなと。八木兄弟は一種の共依存みたいな状態に、なってしまっているんだよね。田舎にいたころはそれでバランスの取れていたふたりの関係性が、東京に出てきてからバランスを崩し始め、弟は兄への依存からの脱却の為に宗教に走り、結局流子さんと宗教に依存しているし、兄は「弟を守る兄」という自分を手放すことができず弟からの脱却が図れない、守るべき存在であるはずの弟に依存している…そういうのを悪化させて悪循環にさせる何か、が東京の魔力なのでしょうか。

 …結局、わからないところはわからないままだし、それは答えがそもそも用意されていないから仕方ない。ので、何だろうねー??と思いながら…ええと、WOWOWかな? やらないかな? やるよね? を待ちます。でもすごく好きな空気のお芝居だった、のは確かなのです。面白かった…ほんと、素敵な2ヶ月間をありがとうございました!

*1:一度S席押さえられたのに、痛恨の操作ミスで逃してしまったの…テンパり過ぎだよ!

*2:いやナッシングて訳ではないけど

*3:カウントダウンのレポというかメモを書こう書こうと思ってはいたのですがこの体たらく…

*4:いつも基本的に好みに従ってます

*5:見返りなく関係を結ぶ

*6:ちょうど「りゅうこさん!」のすぐ横に座っていました

*7:たぶんピンスポ

*8:次郎が持ってた花束でした

*9:は実は竹三なんだろうけど

*10:いや不倫だけれどもさ

*11:探偵譚側